大阪府公立高校入試 英語外部検定利用状況(その1)

2022年8月19日 金曜日

2017年から大阪府の公立高校入試で導入された「英語資格の活用」についてです。

この制度はこの表にある3つの民間検定があれば、入試当日の英語の点数と、この表にある点数の良いほうが、本人の得点になる、という制度です。例えば英検2級を取得した受験生(取得時期の縛りは無し)が入試の英語で65点取った場合、大阪は90点満点ですから90点×80%の72点が本人の得点になるというわけです。

大阪府教育委員会からその実態が発表されていますので、こちらでまとめてみました。

まず、この制度を使った受験生の推移はこのような状況です。

実は大阪府公立高校入試のC問題(発展問題)を採用している学校の合格者平均点は例年半分程度なので、得点8割保障というのは入試にとても有利に作用します。従って府立上位校を目指す中学生は早い時期から民間検定を取得するわけです。今年に限ってはC問題の平均点が上がりましたが、それでも「みなし得点」より当日の試験の方が高得点になった受験生は全体で37.2%と発表されており、逆に言えば、6割以上の受験生はこの制度で救われたというわけです。(続く)