合格者の進学先(2023年度)「関関同立」

2023年4月10日 月曜日

近畿圏では難関私大としてグループ化されることの多い関関同立ですが、国公立の併願なら同志社が一番といった噂もあります。確かに入試問題には記述もあり、英語の長文も原文に忠実で難易度が高く、英作文も出題されるなど、国公立の個別学力検査の対策として同志社受験を勧めることが多いのですが、各大学の実際の進学先の割合はどれほどの違いがあるものでしょうか。

2023年度入試で当グループから関関同立合格者の中で進学先が判明しているのは813名ですが、その進学先の割合を計算してみました(この813名には、例えば同志社と立命館両方合格者は重複して数えられていますが、同じ大学の複数合格は省いて実人数となっています)。

すると、同志社合格者の中で、国公立に進学した割合は26.1%と確かに最も高くなっていますが、立命館との違いは4ポイントほどで、圧倒的な違いがあるわけではありません。それよりも注目ポイントは、同志社合格者の中で同志社に進学した割合が73.1%と4大学の中で最も高いのですが、次いで高いのが関西学院。立命館は62.6%と4大学最低となっています。立命館は一般選抜からの入学者比率が一番高いために、他大学との併願が多いというのも影響しているのかもしれません。

もう一つ注目すべきは、関関同立合格者の進学先は、ほぼ国公立+関関同立に限られる(同志社、関西は99%超!、最も割合が低い関西学院でも95.1%)、というところです。そういった意味で高いブランド力は維持されている様子がわかります。