大阪府公立高校 一般入試特集④

2018年3月14日 水曜日

旧第3学区は一転混戦模様です。100名以上不合格校も9校ある一方で、定員割れが5校と、差が激しくなっています。ここも旧第1学区と同じように文理学科に続く清水谷、夕陽丘、が高倍率となり、布施も初日に全員が出願するなど、学校の評価の高さがうかがえます。八尾、富田林といったその地域のトップ校も手堅い人気を維持しています。

 

相関グラフを見ても国際教養科のある花園、2年生から特徴的なコースわけを行う阪南、読書指導で定評のある山本など、中位の学校でも特色のある教育活動を行っている学校が激戦となっています。(続く)

 

 

大阪府公立高校 一般入試特集③

2018年3月13日 火曜日

旧第2学区は第1学区と比較すると、少し落ち着いた状況になっています。最も競争倍率が高いのは名門市岡、2年前にまさかの定員割れとなりましたが、今年の倍率は学校のランクからすると当然の数値だと思います。大阪市立東や南は落ち着いた倍率になっています。合併、再編の情報に受験生がマイナスの反応をしたのかもしれません。一方合併再編して生まれた大正白稜は地域から一定の評価が得られたかたちです。

同じように難易度と競争倍率のグラフを作成すると、いずれの難易度ゾーンにも人気校がある図式になっています。先ほどの四條畷、市岡、枚方、旭、湊は難易度は異なりますが、同じように1.3倍を超えており、幅広く学校選びをする受験生が多い地域だといえるでしょう。(続く)

 

 

大阪府公立高校 一般入試特集②

2018年3月12日 月曜日

大阪府は今では学区は撤廃されていますが、学校数が多いため、旧4学区に分けて紹介します。専門学科や単位制など、もともと学区に属していなかった学校も、その所在地で各学区に割り振っています。複数学科を持つ高校は、定員と出願者数を合計し、学校としての競争倍率として表記しました。「最終集計」の欄については受験生の3割以上が不合格となる、1.42倍以上には黄色、定員割れにはピンク色を付けています。また、右端の不合格者人数についても100名以上には黄色で塗っています。

 

北摂の旧第1学区では100名以上不合格者が出る高校が昨年同様9校と、激戦となっています。特に文理学科の次のランクにある春日丘は1.62倍と、受験生の4割近くが不合格になるという府下一番の激戦となっています。ところで、この地域では初日の出願数である中間集計と最終集計の数値にほとんど変化が見られません。つまり中間発表を見てから競争倍率の低い学校に出願しようという受験生はほとんどいなかったことになります。

旧1学区に関して横軸を難易度、縦軸を競争倍率で散布図を作ると、ほとんど比例していることがわかります。つまり入りにくい学校に人気が集中するという構図が強く出ています。(続く)

 

 

大阪府公立高校 一般入試特集①

2018年3月9日 金曜日

3月2日~6日は大阪府公立高校一般入試の出願期間でした。大阪府は初日の出願者数である「速報値」と最終集計の「確定値」が公表されますので、その変化も含めて一覧表にしてみました。まずは進学重点校であるグローバルリーダーズハイスクール(GLHS)指定の10校についてみてみましょう。

昨年までは北野と天王寺のみ1学年全員が文理学科で、それ以外の8校は約半分が普通科を併設していました。しかし、2018年度から1学年全員が文理学科としての募集になるので、その影響がどう出るかが注目されていましたが、結果的には全体的に微減と、ほぼ昨年通りの出願状況でした。

 

まず、見やすいように表の右端に不合格者が100名以上を黄色で塗ってあります。また、この10校でも難易度の差がありますので、開成公開テストの基準偏差値順に並べてみました。すると、見事真ん中が高い山が出来ました。

北野、天王寺は受験できる学力層が限られますので、競争倍率としては例年落ち着きます。「スーパー文理コース」構想を発表した大手前は受験生からは敷居が高いと感じられたのでしょうか。一方偏差値60以下の学校は、競争倍率が高くなるのを恐れて、その他の学校に流れたのでしょう。結果的に昨年同様、茨木・三国丘・豊中・四條畷が激戦となっています。昨年大量不合格を出した高津は、その反動で今年は少し落ち着きましたが、それでも100名以上が不合格となる激戦です。(続く)

 

 

水都国際中学校・高等学校の説明会に行ってきました③

2018年3月5日 月曜日

さて、気になる入試に関しても説明がありました。

予定では3月に高校入試の方針が、6月に中学入試の方針が発表されるとのことですので、今後変更の可能性はありますが、今回の説明会では次のように説明されました。

中学入試では「適性検査」と「面接」で英語の能力は問わないとのことです。英検等の優遇措置や加点は無いとのことです。同じく大阪市立の「咲くやこの花中学校」と同じ日に入試を実施するとのことですので、共通問題になるかもしれません。思考力・表現力を問うようですので、作文の練習が必要になるでしょう。

高校入試は、他の大阪市立の高校と同じように共通の問題・日程で入試が行われるとのことです。大阪の公立高校は、英検等の資格・検定を点数化して読み替えるという優遇措置を昨年から行っていますので、同じようにその制度を利用するとのことです。こちらは普通の高校入試と同じく、中学校の学習内容の定着が試されることになります。

ネイティブの先生も多く、語学力・コミュニケーション能力の育成に力が入っている面白そうな学校です。第2回の説明会は6月に、これからの学校なのでどうするのかわかりませんが、夏休みにはオープンスクールも予定しているそうですので、興味のある皆さんは参加してみてはいかがでしょうか。今回発表されなかった制服やクラブ活動についても説明されるかもしれません。

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水都国際中学校・高等学校の説明会に行ってきました②

2018年3月2日 金曜日

さて、次は高校についてです。同じく来年度、つまり今の中2から受験することができますが、この高校は普通科ではなく、「グローバル探求科」という学科になります。つまり、要卒単位に「イングリッシュ・コミュニケーション」や「グローバルイシュー探求」といった学校独自に設定した科目も含まれます。

コース分けは高2からですが、現段階では「グローバルコミュニケーションコース」「グローバルサイエンス」と、いわゆる文系と理系に分かれます。こちらも中学と同じように一部の科目は英語で行われるとのことです。(続く)

 

 

水都国際中学校・高等学校の説明会に行ってきました①

2018年3月1日 木曜日

来春、全国初「公設民営」という形で新たに開校する「大阪市立 水都(すいと)国際中学校 高等学校の始めての説明会が、弁天町の教育センター2階の講堂で開催されました。

今回の説明会は、希望者が全員参加できるわけではなく、往復はがきによる抽選が行われましたが、400名の会場定員に対し、約2700名の申し込みがあったとのことで、説明会に参加するだけで6.75倍という高倍率になっています。

くじ運はあまり良くないこの私がなぜか無事当選しましたので、その様子を皆さんにお伝えします。(決して関係者として潜り込んだわけではございません。)

すこし古さを感じさせる講堂に入りますと、前2列は関係者席、この学校の運営団体である大阪YMCAの方々もずらりと座っていらっしゃいます。会場は大半が小学生の子どもを連れた若いパパやママでいっぱいです。ママのグループもいくつも見られます。子どもさんは女の子の方が多い印象です。

まず、第一部は「国際バカロレア」に詳しい武蔵野大学教育学部教授である大迫弘和先生による講演です。この水都国際中学校・高等学校は2023年から海外の大学の入学資格が得られる「国際バカロレアコース」を設置する予定ですが、その教育の理念について熱く説明がなされました。

次に第二部として、学校の説明が行われました。今回参加できなかった皆さんにもその内容をこっそりお教えします。

授業は普通の公立中学校より週に4時間多くなっています。英語はもちろん、数学、理科、グローバルスタディーズ(国際理解)の授業はすべて英語で行い、できれば朝礼も英語で行うなど、英語が飛び交う学校にしたいとのことです。時間割の例や、それぞれの科目については当日配布されたパンフレットをご覧ください。(続く)

 

 

大阪府立高校入試希望調査2018③

2018年2月28日 水曜日

前回に引き続き2018年度大阪府立高校入試の〔調査倍率〕に対して〔出願倍率〕はどうなるのか。

今回は、【旧第3&4学区】の主な高校について比較してみましょう!

●[今回の希望調査]と[昨年度の希望調査➡出願倍率]を示しておきます。

※花園(普通)/長野(普通)の2017出願倍率は、学校全体倍率です。〔緑色セル〕

・大阪市のほぼ中央に位置する多方面からの中心に位置する清水谷や夕陽丘は倍率が高くなっています。

・花園や長野は複数学科を持っており、その中でも[普通科]の人気が高いようです。第1志望学科をどちらにするかは慎重に考えておく必要があります。

※和泉(普通)/佐野(普通)の2017出願倍率は、学校全体倍率です。〔緑色セル〕

・大阪の南に位置し、その中でも東の登美丘、西の泉陽、鳳、和泉、久米田の出願倍率は高くなってなります。〔調査倍率〕は参考にしておきましょう。

 

 

大阪府立高校入試希望調査2018②

2018年2月27日 火曜日

前回に引き続き2018年度大阪府立高校入試の〔調査倍率〕に対して〔出願倍率〕はどうなるのか。

今回は、【旧第1&2学区】の主な高校について比較してみましょう!

●[今回の希望調査]と[昨年度の希望調査➡出願倍率]を示しておきます。

※箕面(普通)の2017出願倍率は、学校全体倍率です。〔緑色セル〕

・千里の調査倍率は昨年度より低く、今年度は上昇すると思われます。

・春日丘は昨年度同様高倍率ですので今年度もやや下がるものの、高倍率が見込まれます。

・表中の池田から下段の学校については、上位校から流入と下位校への流出がほぼ同じとなり、極端な倍率変動はないと思われます。各高校を受験する生徒の成績が拮抗するでしょう。

・複数学科を持つ箕面は、[グローバル]の人気が高くなっています。

※枚方(普通)/旭(普通)の2017出願倍率は、学校全体倍率です。〔緑色セル〕

・旧2学区では、寝屋川は出願倍率は少し下がるものの、高い倍率になるものと思われます。

・上記の表中の学校の多くは複数学科を持っており、その中でも[普通科]の人気が高いようです。第2志望学科をどこにするかは慎重に考えておく必要があります。

 

 

大阪府立高校入試希望調査2018①

2018年2月26日 月曜日

2018年度大阪府立高校入試が、3/12(月)[発表3/20(火)]に実施されます。先週、第3回進路希望調査結果が公表され受験生の皆さんにとっては、気になるデータとなっています。〔調査倍率〕に対して〔出願倍率〕はどうなるのか。3/2(金)、3/5(月)、3/6(火)の出願日まで悩む日々が続くかもしれません。

今回は、【文理学科設置校】の[今回の希望調査]と[昨年度の希望調査➡出願倍率]を示しておきます。

【2017年度入試】調査倍率➡出願倍率の推移

・昨年度は10校全てにおいて、〔調査倍率〕から〔出願倍率〕へは全ての学校で下がっていることが分かります。

・今年度は、昨年度と大きく違う点は[普通科]設置がなくなり、[オール文理]となった点だけで〔出願倍率〕には大きな変化はないと思われます。