2021年7月6日
近畿大学の附属中高は東大阪の中高に加えて、和歌山、新宮、広島(福山)、広島(東広島)、豊岡、福岡(高等学校のみ)と西日本に7校ありますが、そのうちの一つ、近畿大学附属豊岡中学校から、オープンスクールの案内が届きました。
一人1台のChromebookを駆使するICTを活用した教育活動。オンライン英会話も利用しての高い英検取得率。近畿大学への推薦枠はもちろん、難関国立大へ15名も合格(2019年度)するなど進路面でも万全。学校内にバストイレ付きの男子寮とトイレとお風呂は共同の女子寮も併設されていますので、実家を出て生活力を付けたい方にもおすすめです。因みにお家賃は男子28,200円、女子18,200円、食費は3食で1,650円(1日分)となっております。
というわけで、どのような学校なのか見てみては如何でしょうか。オープンスクールの申し込みはwebでどうぞ。
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2021年7月5日
滋賀県東近江市の愛知川(えちがわ)の近くに「河辺いきものの森」という自然あふれる公園があるのですが、道を挟んでそのお向かいという環境抜群の場所に「滋賀学園中学校・高等学校」があります。1976年に開校した八日市高等女子専門学校がルーツなのですが、1999年には現校名になって共学化、2003年には中学校を開校しています。一方1990年には滋賀文化短期大学を開学、2009年に教育系の「びわこ学院大学」として4年制の大学になっています。(短期大学はびわこ学院大学短期大学部として存続)と、ここ30年ほど年齢層として上と下をカバーできる総合学園として発展している学校です。
ところが、先週末、2003年に開校したばかりの中学校の募集を停止するという発表がありました。法人としては好調な大学募集の方に注力するというお考えかも知れませんが、滋賀県の小学生にとっては、選択肢が一つ減ったという意味でもとても残念です。ともかく現在在籍している1学年20名前後の中学生は恵まれた学習環境で元気に進級してほしいと思います。
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2021年7月2日
各大学からそろそろ次年度に向けた「入試ガイド」を手にするようになってきましたが、そこに掲載されている合格最低点についてのお話です。
当然ですが、毎年入試問題は変わるので、合格最低点が下がったから、合格しやすくなった、というような見方は間違っているのですが、学部や学科の入試における序列を確認するという使い方はできると思います。そこで、昨年度、共通テスト利用の拡充もあり、志願者も増えた龍谷大学の資料を見てみたのですが、一般前期の日程の最低点(スタンダード)の表を見て、何だか違和感を覚えたのでちょっと掘ってみました。
比較しやすいように農学型スタンダード方式の数値だけ取り出してみました。するとご覧のように去年と今年で序列が変わっています。食料農業システムが得点率で5%増に対して、植物生命科学が18%近い下落となり、昨年2位だったのに4位まで後退しています。
というわけで、関西8大学大研究でもお伝えしますが、受験生が受験学部を選ぶときに合格最低点も大きく作用するものですが、単年度の合格最低点だけで学科選びをすると、あれっ?となりますので、気を付けましょう。というお話でした。
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2021年7月1日
それでは、公立大学の状況はどうなのでしょうか。
実は、地方都市を中心に、私立大学が公立に転換する例が増えており、公立大学の数は2014年の80校から2021年度の90校まで増加しています。従って国立と逆で全体の定員は増えていますので、それに伴って増加しています。特に2018年から2019年にかけて大きく志願者も増えていますので、このデータだけで判断すると、私立大学に制限をかけた効果があったのかもしれません。但し、その効果はその年まで。その後志願者は減少に転じ、2019年には全国平均で4.7倍だった競争率も、4.3倍まで下がってきています。
同じように中四国の公立大学11大学(公立鳥取環境大学、島根県立大学、岡山県立大学、新見公立大学、尾道市立大学、県立広島大学、広島市立大学、福山市立大学、下関市立大学、山口県立大学、高知県立大学。2016年に誕生した、山陽小野田市立山口東京理科大学と医療系の単科大学は除いています)を取り出して、グラフ化してみました。
すると、全体状況と異なり、2014年から下がり続け、安全志向といわれた2020年には増加しますが、再び減少に転じています。どうやら私立大学の定員厳格化で、地方が活性化する、という単純なものでは無かったようです。むしろ追加や補欠合格によって受験生が混乱する弊害も含めて再度議論されたほうが良いのではないでしょうか。
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2021年6月30日
2021年度入試に関する総括や報告が各大学行われていますが、コロナ禍の影響による超安全志向で、2月からの一般入試での出願数が少なく、入学手続きの状況も読めないという事で、追加合格を出した大学も増えたようです。一昔前ならある程度定員を超えることも覚悟のうえで、合格発表をしていたのですが、文部科学省による定員厳格化が2016年から段階的に厳しい基準で行われています。地方の活性化も期待しての施策だったと思うのですが、そもそも私立大学の定員厳格化について、その効果は検証されているのでしょうか。
文部科学省のホームページ
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1346791.htm
に「国公立大学入学者選抜の志願状況等」という統計資料が公表されていますので、これを元に分析してみました。
まず、定員厳格化が始まる前と、始まった2016年、基準がさらに厳しくなって、私立大学の合格者数抑制の影響が大きかった2018年に着目してみます。まずは全国82の国立大学の前期試験定員と志願者の合計をグラフにしてみました。グラフの左の目盛りが定員、右の目盛りが志願者数です。
ご覧のように、受験人口の減少に合わせて定員は減っていますが、全体的に志願者も減っています。2018年度から2019年度には踊り場がありますが、センター試験最終年度の2020年度入試、コロナ禍の影響を受けた2021年度入試では急角度で国立志願者が減ったことがわかります。
近畿圏と受験生の移動の多い中四国地方の国立の状況に着目してみました。(鳥取大学、島根大学、岡山大学、広島大学、山口大学、徳島大学、鳴門教育大学、香川大学、愛媛大学、高知大学の10大学合計)すると2016年には志願者数が増加していますので、多少は定員厳格化の影響があったのかもしれませんが、2018からはさらに下がり、2020年まで下がり続けています。2021年度はコロナ禍の影響からか近畿圏の私大に関して中四国からの受験生が減ったといわれていますが、地元の国立に留まった中四国の受験生が居たのでしょうか、ひとまず少し増加に転じています。(続く)
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2021年6月29日
現在大阪府立の中学校といえば、大阪府立富田林中学校のみですが、令和4年度(2022年度)から、現在大阪市立の「咲くやこの花中学校」と「水都国際中学校」の2校が大阪府に移管されることになりましたので、合計3校となります。
大阪府教育委員会から「入学者選抜方針」が発表されました。それによりますと、この移管される2校は、通学範囲も大阪市内から大阪府下へと拡大されることになります。
入試日程は去年と同じように、私立中学校入試解禁日の次の週です。但し面接は無くなります。
3校一緒に府立になるので、入試問題も統一されるのかな?と思って、要項をよく見ると・・・
というわけで、昨年と同じように、「咲くやこの花中」と「水都国際中」の適性検査Ⅰは共通問題、一方適性検査Ⅱは「咲くやこの花中」の4つの分野と「水都国際中」とでそれぞれ異なる内容。「富田林中」は適性検査Ⅰが国語的問題、適性検査Ⅱが社会・理科的問題、適性検査Ⅲが算数的問題と書いてありますから、昨年までと同じように現市立の2校とは異なった適性検査問題になりそうです。
6月27日(日)には当社主催「開成 咲くや・水都模試」を行いました。こちらは梅田会場の様子。当社の指導ノウハウを生かして作成した本番と同じ形式の問題に小学生が一斉に取り組んでいました。昨年も志願倍率が4倍を超えていたこの2校は、通学範囲が広がることで、さらに厳しい戦いになることも予想されます。みんながんばれ。
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2021年6月28日
新型コロナのワクチン接種が始まったといっても、まだまだ気が抜けないコロナ禍ですが、学校でも感染症への対応として、マスク着用はもちろん昼食の「黙食」や手洗いの徹底など、衛生に気を使った生活が続いています。先生方・生徒さんも机やドアノブといった人の手が触れる部分を中心に毎日消毒・殺菌するなど苦労なさっています。一方ウイルスに関する研究も進み、コロナ関連病棟では一番ウイルスが多いのは空調のフィルターや床、靴の裏など、なかなか普段消毒できないところに多いというCDC(アメリカ感染症予防センター)による調査研究もあるようです。
そこで、昨年8月には大阪市旭区の「常翔学園中学校・高等学校」が、さらに今月には神戸市中央区の「神戸龍谷中学校・高等学校」が学校を丸ごと抗菌加工しました。神戸龍谷の先生からの情報ですが、「本学舎と青谷学舎の全教室の机、いす、扉、窓、ドアノブ、スイッチまたトイレの便器、壁、床等手が触れる場所すべて」コーティングしたそうです。教室のみならず講堂や応接室、図書館までコーティングする念の入れようです。
そもそも学校というところは子どもが密になっていますので、季節性のインフルエンザなどの感染症の流行は毎年のように繰り返されていましたが、こちらにも効果がありそうです。光触媒作用を応用した薬剤を使っているので、効果はほぼ半永久的なのだそうです。また抗菌作用だけでなく、消臭作用もあるようです。もちろん使用している薬剤は直接人体に付着しても安全なものなのだそうです。
因みに費用は結構かかったそうですが、これで気持ちの良い環境が手に入るわけですから価値はありそうですね。
(常翔学園の玄関に置かれている施工証明書)
コロナ禍をきっかけに、今回紹介したような取り組みも、今後学校選びの材料の一つになっていくのかも知れません。
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2021年6月25日
築5年の校舎は明るくて気持ちが良いです。掃除や整頓も行き届いていて、非常にきれいです。
こちらは英語の授業ですが、電子黒板を用いた活気のある授業が行われていました。1学年の人数は多くはありませんが、習熟度別の展開授業が行われています。新中1の授業では、机間支援の先生も加わって、1教室2名体制の手厚さです。
体育館は冷房完備。夏の体育や部活動も気持ちよく過ごせそうです。
写真を撮るのを忘れましたが、明るい食堂も併設されています。せっかくなので定食を頂きました。メインは白身魚の竜田揚げですが、野菜も多くバランスの取れた美味しいメニューでした。ごちそうさまでした。
その他、韓国のソウル大学(THE世界ランキングで京都大学と同レベル)に、外国籍枠での受験が可能(在日韓国籍の方は帰国枠というのもある)など、海外大学も含めて進学にも強いのですが、詳しくは学校の説明会でお聞きください。休み時間には日本語と韓国語と英語が飛び交い、すれ違う先生や生徒さんもいろんな言語で挨拶してくれます。こういった環境もこれからの国際人を育成するには良い環境ではないでしょうか。というわけで、やはり学校というものは中まで入ってみないとその良さがわからないなぁ、と思ったのでした。
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2021年6月24日
大阪市住吉区、南海高野線の我孫子前駅の南東には、大阪市立大和川中学校、浪速高等学校・中学校大阪市立大学の杉本町キャンパスなど、学校が多い地域なのですが、そのど真ん中に建国幼稚園、小学校、中学校、高等学校があります。高校の1学年は40~50名ほどのこじんまりした学校です。韓国の方が中心になって設立した学校という事で、民族系の学校だと思われているかも知れませんが、実は高校生の54%は日本国籍、在日の韓国籍が30%だそうですので、合計84%は日本語を母語としている生徒で占められています。残り16%は韓国、中国、英語圏などだそうです。
授業を見せていただきました。なんと中国語の授業です。映像を見ながら中国の伝統文化と共に、文法を学ぶという、いきなり本格的な授業です。中国語は選択制だそうですが、ネイティブの中国の先生が2名常勤でいらっしゃるそうです。
こちらはゲーム形式で単語テストがオンラインで行われています。新高1・新中1は全員Chrome Bookを購入、2年、3年生は学校から貸与されているとの事で、この授業でも活用されています。ICTが進んでいるという事で、例年なら年間30日程度の海外研修も、コロナ禍のこの1年は海外の学校とのオンラインでの交流を行うことができたそうです。(続く)
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2021年6月23日
しまった、こちらを先に紹介するべきでした。
7月25日に金蘭会のオープンスクールが開催されます。ご覧のようにコース説明がメインのイベントですが、部活などの体験イベントも行われるようです。こちらは7月25日。昨日紹介した「らんフェス」が無理な方は、こちらにどうぞ。
(一応申込書の画像を付けていますが、 原則、 学校HPからお申し込みください)
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