2020年12月11日
中学入試まであと30日余りとなってまいりましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症(covid-19)の再拡大が止まりません。受験生本人の罹患だけではなく、濃厚接触者と認定される、というリスクも現実的になってきた今、各校としてはその対応を発表しています。そんな中で大阪の大谷中学校から届いた文書では追試験対応についての手順や日程等細かく明記されています。手続き日についても、受験日にお知らせするとの一文で、無用な問い合わせを減らすこともできることでしょう。この日のための入試問題の追加作成など、学校挙げての追加対応も大変になると思いますが、このように対象者やその後の対応を明記しておくというのは、受験生のみならず、平常時から生徒・保護者の不安を少しでも減らそうとする学校の姿勢がよく表れているなぁと感じた次第です。
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2020年12月10日
昨日に引き続き、埼玉県の高校ごとの難関国公立大学ランキングも作ってみました。元データは同じく、「サンデー毎日増刊 大学入試全記録2020年度版」国立の国立難関10大学(旧帝国大学7校+一橋+東工+神戸)の合格者数を卒業生数で割った【率】についてのランキングです。
東京は10大学【率】が5%以上の学校が53校ありましたが、埼玉県では9校。そんなに差がありますかね、と思ってよく見ると、埼玉県の方が1つの学校の人数が多いというのも影響しているようです。1位は県立浦和。1895年創立以来125年間男子校です。東大合格者数の平成以来の累積で1000名を超え、全国の公立高校では1位だそうです。 2位は同じ県立でも共学校の大宮高校。10年前に進学指導重点推進校になり、完全男女共学(それまでは男子クラス、女子クラス、共学クラスが混在)になってから東大合格者数が伸びたという学校です。3位は県立川越。こちらも男子校です。因みに音楽部(男声合唱)やクラシックギター、弦楽合奏、など音楽系の部活が全国大会レベル、その他有名な部活多数、といった元気いっぱいの学校です。SSHに指定されるなど理系にも強いので北海道大や東北大に進学しているのですね。5位の春日部高校も同じくSSH指定の男子校です。 というわけで、埼玉県の進学校は、県立であっても特徴があって、学校生活も楽しそうだなぁ、というお話でした。
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2020年12月9日
このところ、近畿圏の学校の話題が続きましたので、久しぶりに東京の高校についてのデータも紹介してみたいと思います。元データは「サンデー毎日増刊 大学入試全記録2020年度版」を参考にしています。
その中から国立の国立難関10大学(旧帝国大学7校+一橋+東工+神戸)の合格者数の合計を、学校の規模の大小による影響を補正するために、卒業生数で割った【率】について、ランキングを作成してみました。 すると、1位は筑波大付属駒場。卒業生数が161名という規模の高校なのに、東大には93名、その他を含めて101名と学年の6割以上がこの10大学に合格、という圧倒的な合格実績を誇っています。2位は東大理Ⅲ13名をはじめとして、東大だけで185名の合格者を誇る男子校の開成。こちらも6割近くが10大学に合格です。3位は女子校である桜蔭。この表にはありませんが、早稲田にも152名、慶應義塾にも97名と圧倒的な合格実績を誇ります。一方、私立以外の学校も健闘しています。都立国立、都立西、筑波大付属、日比谷・・・。おや?制服が無い自由な校風の学校が上位に並びます。 というわけで、東京都には429校の国立、公立、私立の高等学校がありますが、難関国公立に近い高校はそれほど多くないかも、というお話でした。
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2020年12月8日
中学3年生対象のイベントチラシが届きました。今年は公開クリスマス会も無く、季節感が薄いのですが、気が付けば早くも冬休み。受験生の皆さん、そろそろ受験校も決まってきた頃でしょうか。 以前、このエントリーでも何回か紹介した京都光華高等学校は、隣接する(実は地下でつながっている)京都光華女子大学に進学する生徒が多い印象がありますが、2020年度入試では東京大学合格者も出すなど、Sプリムラコース1期生が卒業した7年前から進学校としての存在感も示しています。
それはさておき、今回は高校受験向けの対策講座が開催されます。もちろん自分の不得意な分野の授業を選択すればいいと思うのですが、この大学合格実績の源となった授業を体験できるという貴重な機会でもあります。参加してみては如何でしょうか。但し事前申し込みが必要です。詳しくは学校ホームページの中にある「受験生応援サイト KOKA CHEERING」からイベントを選んでお申し込みください。
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2020年12月7日
学校法人大阪産業大学には高校が大阪桐蔭と大阪産業大学附属の2校ありますが、大阪産業大学附属は大阪市城東区、一方大阪桐蔭は大東市の大阪産業大学と同じところにあります。何故かといえば、実は37年前の1983年、当時の人口急増を受けて、大阪産業大学附属高校が大東市の大学の横に分校(大阪産業大学大東校舎)を臨時に作ったのですが、1988年に大阪桐蔭として独立した学校になった、というわけです。ところで吹奏楽部といえば、このエントリーでも以前紹介したように大阪桐蔭が有名なので、大阪産業大学附属の方は部員もあまり居なかったようなのですが、昨年から本格活動が開始されました。
と、ややこしい前置きでしたが、大阪産業大学附属高等学校吹奏楽部の第2回演奏会が開催されるということで、聴きに行ってきました。お?昨年練習を見せていただいた時よりも部員が増えています(35名とのこと)。1曲目の「ファンファーレとセレブレーションマーチ」。初心者ばかりとの事ですが、良く鳴っています。2曲目は「もののけ姫」セレクション。木管、ホルンが活躍する曲ですがホルンは2年が一人、残りは1年生。オーボエは1年生1名だけとは思えない完成度。舞台照明も曲の雰囲気に合わせて色を変えるなど、凝っています。
と、この調子で全曲講評を書いているとバンドジャーナル(吹奏楽の専門誌)になってしまいますので、やめておきますが、アンコールは1年前学校にお邪魔した時に練習をしていた「銀河鉄道999」。ありがとう。この演奏会で3年生が引退との事(高3の12月まで部活ができることにもちょっと驚き)で、しんみりする場面もありましたが、素晴らしい指導者に恵まれている生徒さん方の生き生きした様子が演奏を通じて伝わってくる楽しい演奏会でした。
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2020年12月4日
11月27日に京都府教育庁から中学生の進路希望調査結果が発表されました。 まず、京都府下では中学3年生が22,088名と昨年より171人(0.7%)減、つまりほぼ人数は変わらないのですが、公立高校希望者の1.0%減少に対して私立高校希望者が2.9%減少と、私立の減少幅が大きくなっています。9月の調査ですが、私立高校が逆に昨年より7%も増えている兵庫県と逆の結果となっています。コロナ禍で直撃された観光業の多い京都ならではの影響でしょうか。もう一つ気になるのは専門学科希望者が7.1%減少している点です。高校受験でも安全志向が広がっているのかもしれません。
まだまだ451名と少数派ではありますが、通信制を希望している人数が70名(18.4%)増えています。こちらは兵庫県でも23.2%増ですので、全国的な傾向なのかもしれません。今後の動きにも要注意です。
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2020年12月3日
野球、駅伝、バスケット、女子サッカーなどスポーツの分野でもよく名前を聞く「佐久長聖中学・高等学校」から広報の先生が当社にいらっしゃいました。昨年首都圏の教室からの受験生がいたので、そのご縁?と思っていたら、そうではなく、なんと大阪入試に参入するとのことです。 進学校としての実績を調べてみると3か年合計で、東京大6名、京都大3名、国公立の医学部医学科に17名、早稲田28名、慶應義塾5名など難関大学にがんがん合格しております。というわけで、関西の難関中学受験を考えている層の前哨戦としての受験も有りだと思います。入試教科は3教科、4教科選択制となっています。如何でしょうか。
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2020年12月2日
年々受験者が増加している常翔学園のプレテストの手渡し会に、今年もお邪魔してみました。平日の夕方、普通なら先生方はご帰宅の時刻かと思うのですが、煌々と電気がついています。古代ローマについて話し合いながら帰宅する生徒さんたちとすれ違いました。よほど世界史の授業が楽しかったのでしょう。
さて、手渡し会場はこのような状況。新型コロナウイルス感染症を防止するため、広々と設置された相談ブースに先生方が待機しています。出口では過去問数年分が自由に持って帰れるように準備されていました。
いつものように生徒さんの手書きによる応援メッセージも飾られています。良いですね。
入試に関する対策をまとめた印刷物も頂戴しました。館内丸ごと抗菌コーティングをしたそうです。徹底しています。
ということで、受験時から既に安心・安全な常翔学園、というお話でした。
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2020年12月1日
いよいよ12月。来月には多くの私立中学校で入試が行われますが、残念ながら現在全国的にも新型コロナウイルスの感染者が増えてきているようです。各中学校から、入試に対する注意事項が届いておりますが、試験会場は座席を半分にする、換気を随時行う、事前に教室などを消毒しておく、など学校も様々な工夫をするようです。また、引率する保護者も1人まで、必ずマスクを着用する、試験一週間前から体温は測定しておく(その一覧表の提出を義務付ける学校も)など、受験者に対する注意事項が書かれているものもあります。加えて学習塾の激励も遠慮してほしい、という学校もあるようです。例年一部の中学校では中学受験を専門とする塾のスタッフが幟を立てておそろいのベンチコートを着て受験生を激励するという光景も見られましたが、その場での密集や接触を避けるためにも、今年は静かな入試になるのではないでしょうか。
もちろん、当塾では学校や受験生に不安を与えることを避けるために、当日の現場での激励は最小限にとどめ、基本は試験前に各教室で激励する方針です。安全・安心な入試のためにも、学習塾としてもできるだけの協力はさせていただきたいと思っています。
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2020年11月30日
11月26日、東京歯科大学のホームページに、法人合併に向けて協議を始めたとのお知らせが掲示されました。医学部を持たない早稲田が慶應に対抗すべく医学の単科大学統合を目論んでいるという噂も流れていますが、慶應が先に一歩引き離した印象です。
東京歯科大学の創設者も大学建学者も慶應義塾の出身だという縁もあったようですが、2020年5月時点で28,733名の学部学生を持つ、慶應義塾にとっては同時点で836名の学生が在籍する東京歯科大学を統合するメリットは学生数ではなく、日本で最も歴史のある歯学部としての研究の蓄積ではないかと思われます。 医学部に加えて看護医療部・薬学部も持つ慶應義塾としては歯科大学も統合することで医療系でもスケールメリットを生かすことができ、研究のレベルもさらに上がることで、近年日本の大学が苦戦している世界大学ランキングでの上位ランクインも目論んでいるのでしょうか。
さらに東京歯科大学は市川総合病院・千葉歯科医療センターと千葉県にも拠点を持っています。千葉県には体育会の合宿所しかない慶應義塾にとっても、首都圏に新たな拠点が増えるというメリットが大きいような気がします。もしかしたら千葉県内のどこかの私立中高が「慶應義塾〇〇」と名前を変えることが起きるかも・・・。
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