2024年10月11日
次に近畿圏の国公立大学の合計合格者数を卒業生数で割ってみました。昨年度から元資料に福知山公立大学が掲載されていないので、除外して集計しています。あれ?昨年トップだった茨木が8位。昨年よりも40名も減っています。念のため高校のHPでも確認しましたが、間違いなさそうです。大阪大の合格者数が20名以上減っていますので、京大以上に強気出願した受験生がいたのかもしれません。
同じく分散図を作成してみました。
これも難関10国立と同じような傾向になりました。文理学科ではない富田林、泉陽、春日丘でも卒業生の3割程度が国公立に合格しています。
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2024年10月10日
今年も毎日新聞社刊行「サンデー毎日増刊 大学入試全記録 高校の実力」という本を買ってしまいました。436ページにデータが詰まって1870円。私にとっては安いぞ。
そこで、大阪府の高校についてデータ化してみました。
まず、最初は旧帝国大学+東工大(ああ、この名称もこれで最後かぁ)+一橋大+神戸大の難関10国立大学合格者数を卒業生数で割った「占有率」でランキングを作ってみました。SSというのは高校入試での開成公開テストでの基準偏差値です。要するに入学時点の難易度だと思ってください。
まずはベスト20校です。
ほお、北野は7割近くが難関国立に合格しているのですね。2位の大阪星光も半分を超えています。さすがですね。
それではこの割合と入学時の難易度で分散図を作成してみました。
すると相関係数R^2=0.77と強い相関が出ました。これらの大学をめざすのなら、まず高校入試から頑張る必要があるようです。
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2024年10月9日
初芝立命館中高、初芝富田林中高、初芝橋本中高を運営する学校法人大阪初芝学園が「利晶学園」と名称変更したニュースは5月にこのブログで紹介しました【スクープ】初芝立命館中学校 高等学校が「利晶学園大阪立命館」に【校名変更】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp) 。それに伴い初芝立命館は「利晶学園大阪立命館」と校名変更したのですが、それ以外の2校の校名変更はありませんでした。その中の一つ、初芝橋本から説明会のご案内が届きました。
今回の会場はなんばパークス。確かに初芝橋本の在校生の半分ほどが大阪府民なので大阪で説明会をするのも合理的です。
立命館大学とも提携している初芝橋本高校に興味のある受験生は参加してみましょう。
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2024年10月8日
当グループの大学受験生に、「一番時間をかけた科目」と「受験直前に一番困った科目」をアンケートしたことがありますが、その結果、どちらも「英語」との回答が一番多くなりました。というわけで、龍谷大学のこの講座、多くの受験生が望んでいるものなのでしょう。
各地で行われるこの講座、毎週のように各地の会場で開催されます。しかも最寄り会場の日程で都合がつかなかった受験生向けにLIVE配信も用意されています。
人気の龍谷大学を志望している受験生は是非受講しましょう。
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2024年10月7日
ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」・・・世界中の人が知っているクラシックの名曲で、2楽章の一部の旋律が「家路より」と名付けられ、下校時のチャイムとしても使われているので日本でも有名ですが、この全曲を2024年4月にびわ湖ホールで全曲演奏したのが、このノートルダム女学院のオーケストラクラブなのです。
オーケストラとは弦楽器5部(バイオリン2チームにビオラ、チェロ、コントラバス)に管楽器、打楽器が加わった演奏形態のことですが、ここ400年弱の間に作られた多くの管弦楽曲・交響曲がこの編成で再現できるようになっています。この4月にノートルダム女学院の中高生が、1893年にドボルザークが楽譜に書いた通りに、当時と同じ構造の楽器を使って手分けして音を出したら、131年前にニューヨークのカーネギーホールのお客さんに与えたのと同じ(いや、それ以上の)感動を、びわ湖ホールでも与えることができたというわけです。(正確に言うと、ドボルザークの手書きの楽譜をドイツの出版社が清書して印刷したのですが、ドボルザークの書き間違いと出版社の清書し間違いをドイツ在住のブラームスらが校正したので、初演楽譜と違っている部分があるようですが、演奏者でなければ気がつきません。)
閑話休題、このような演奏形態をクラブとして持っている学校は京都市では文化都市といえども5校(洛星、同志社、同志社女子、京都女子、京都ノートルダム女学院)の私立のみとなっています。
前置きが長くなりましたが、ノートルダム女学院中高では、「オーケストラクラブ推薦」という制度があります。合奏経験のある楽器経験者(特に弦楽器)はもちろん大歓迎されるのですが、そうでなくてもピアノなどの楽器経験があれば初心者でも戦力になれる教育力がこのクラブにはありますので、大丈夫です。ひとまず一度相談してみてはいかがでしょうか。びわ湖ホールの舞台、気持ちいいですよ。
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2024年10月4日
日本には多くのチアリーディング部がありますが、その頂点を決める「チアリーディング日本選手権大会」というのが毎年8月に開催されています。
過去16年分の優勝~3位までの学校名がウィキペディアに落ちていたので、それを元に日本チアリーディング協会のHPも参考に表にまとめてみました。今回の主役である梅花中高大を太文字で示しています。
【中学校の部】
梅花女子中学校のチアリーディング部は創部4年目にはいきなり優勝しています。しかもたまたまというわけではなく、2018年まで連続して準優勝以上です。
【高等学校の部】
歴代の優勝校を見ると、箕面自由学園と梅花の2校の校名しか出てきません。特に箕面自由学園はここ16年間で優勝か準優勝しかありません。全国大会は池田のアゼリアホールで良いんじゃないかな。
【大学の部】
箕面自由学園には大学がありませんので他の大学名が入ってきます。しかしこのようにまとめてみると梅花女子大の安定した強さが際立ちますね。
と前置きが長くなりましたが、梅花中学校・高等学校のチアリーディング部は創部20周年を迎えるそうですが、その記念公演が12月に開催されます。全国レベルの演技を間近で見ることができるチャンスです。ご興味のある皆さんは是非ご覧ください。
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2024年10月3日
大阪住吉区の建国中学・高等学校からオープンスクールのご案内が届きました。韓国系の学校ですが、半分くらいは日本国籍の生徒が在籍しているこの学校は、日常的に日本語、韓国語、英語が飛び交っており、以前お邪魔した時にはドラマを使った中国語の授業まで行われていました。いろんな言語ができたら便利ですね。
こちらのオープンスクールもその自慢の韓国語講座とキムチチゲの給食がセットになっており、クラブ体験も用意されています。
というわけで、韓国系のルーツでなくても、韓国の言語や文化に興味のある小中学生は参加してみてはいかがでしょうか。
因みに参加すると景品が頂けるそうですが、抽選景品に韓国行きのチケットが含まれているそうです。これは熱いぞ!
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2024年10月2日
神戸市長田区の神戸常盤大学は、1908年の女学校がルーツですが、4年制大学が開学したのは2008年と創立16年の若い大学です。短大時代から設置していた幼児教育、衛生技術を軸に学科を増やしていき、教育学部にはこども教育学科が、保健科学部には看護、医療検査、診療放射線、口腔保健の4学科が設置されています。この中の看護学科が2025年から学部昇格する予定だそうです(現在申請中)。保健科学部の学科である現在でも高い就職率を誇っている看護学科が、学部としてさらにカリキュラムや教授陣が整備されるのは楽しみですね。詳しくは大学HPをご確認ください。
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2024年10月1日
毎年近畿圏で何校の短期大学が廃止になっているのかをグラフにしてみました。すると2000年を境にそのペースが上がっていることがわかります。
因みに存続年数が15年未満と短命だった短大一覧も作ってみました。
立命館大学も1950年に短期大学の募集を始めますが、初年度から受験生が少なく、何と2年目には廃止の決断を行います。同志社も同じような状況で募集したのは僅か4か年だけでした。
短期大学は就業年数の短さから学費も抑えられ、早期から社会で働くことができるというメリットがありますが、もっと時間をかけて知識や経験を積める4年制大学の方が、今の高校生にとって魅力的に感じられるのかもしれません。
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2024年9月30日
先ほど京都文教短期大学が2026年度から募集停止するとのニュースが飛び込んできました。
短期大学制度が認められた1950年には全国で149校の短期大学が作られましたが、その3年後には4年制大学を超える228校となりました。高度成長期には、短期大学卒業者は、流通業界はもちろん一般企業でも事務労働力としてもてはやされており、高い就職率を誇っていました。従って短期大学を志願する高校生女子も多く、例えば1980年代の予備校や塾での夏期講習の「短大進学クラス」は100名規模の定員がすぐに満席になるような状態でした。しかしその後、技術発展によるOA化や男女雇用機会均等法の影響もあり、4年制大学志向が進みます。それに伴い短期大学志願者は急減していきました。1995年を境に女子の4年制大学への進学率が短期大学への進学率を上回るようになり、その後も短期大学進学率は減少の一途を辿っています。
そんな中で、近畿圏でも4年制大学に付属している短期大学部の募集停止や4年制大学への転換が進みました。2015年以降でもご覧の17校が廃止、もしくは廃止予定となっています。その多くは同じ法人が運営する4年制大学へと引き継がれていますが、他の法人との合流や、これを機会に法人としては高等教育機関から撤退したところもあります。
(続く)
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