2024年12月18日
かつては大学入試といえば1月の大学入試センター試験を皮切りに、2月、3月がピークでした。しかし今では私立大学入学者のうち、6割以上が年内に行われる選抜で占められており、年明けからの入試で入学する方が少数派となっています。
今年も当グループの高校生、高卒生が大学入試に臨んでいますが、年内入試の状況について、各年度の12月15日前後のデータを元に分析してみました。
年内入試の全出願(のべ数)を「指定校・協定校」(内部進学含む)、「総合型選抜」、「公募制推薦」に分類して、それぞれの占有率を計算してみました。すると・・・
世間では「総合型選抜」が広まっているといわれていますが、ウチの塾生に限定すると次第に減っています。また、「指定校・協定校」も減少しています。つまり「公募推薦」が増えているということになります。
(仮説1)ウチの塾生の学力層が上がった。
年内入試枠が比較的少ない関関同立を2月の日程で受験するために、併願が可能な公募推薦を利用するようになった。(→関関同立や国公立の実績が上がればこの仮説が正しいことに)
(仮説2)ウチの塾生が強気になった
年内で進学先を決めるよりも、勉強の楽しさがわかってきたので、学力で勝負したくなってきた。(→ちょっと願望も入っている仮説)
(仮説3)総合型選抜をメインで考えている受験生はウチの塾に来なくなった。
探究活動や専門分野のリサーチで時間がとられ、机上の学習がメインの学習塾に行く余裕がなくなった。(→高3生の数は増えているんですけどねぇ)
など、いろいろ考えてみましたが、答えは4月になるまでわかりません。
大きく入試制度を変更した甲南大学だけでなく、学内併願や日程や判定方式の追加など公募推薦が受けやすくなったのも影響しているかも知れません。
年内にひとまず合格を勝ち取った受験生は年明けにワンランク上を、そうでない受験生は受験校のレベルを下げるのではなく、自分の学力を上げて年明け入試にチャレンジして欲しいと思います。
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2024年12月17日
昨年から導入した女子特別推薦入試も好調(出願数は昨年56→今年114)な大阪工業大学ですが、公募制推薦入試の出願も増加(昨年4,373→今年4,602)となっており、それに伴い合格者数も100名以上増加しているようです。つまり、一般選抜でのお席が減っています。ガーン(受験生の心の声)。
確かに全体的にはそういう話になりますが、合格者が全員入学手続きをするわけではありませんし、募集単位ごとの凸凹もあります。というわけで、狙い目の募集単位をいくつかピックアップしておきます。
●工学部(大宮キャンパス。大阪駅から3~5分ごとにバスが出ています)
建築学科(昨年よりもゆるいかも)、応用化学科(昨年に引き続き狙い目)
●ロボティクス&デザイン工学部(梅田キャンパス。阪急梅田駅の向かいのユニクロの隣。HEPの観覧車を見下ろしながらお勉強できるぞ)
ロボット工学科、システムデザイン工学科は公募推薦では隔年現象で易化。システムデザイン工学科は狙い目かも。
●情報科学部(枚方キャンパス。駅から遠いのでバス必須ですが、新しくて立派な建物が迎えてくれます。しかも学食は安い。)
データサイエンス学科と情報知能学科は昨年よりも緩くなるか?また定員80名の新設の実世界情報学科はまだ受験生に存在自体浸透していないのでしょうか、公募推薦のスタンダード方式での出願数65名で合格者は26名とまだお席が半分以上空いている状態です。学部内併願ができますので併願先としても押さえておきましょう。というより第5志望までできますから、必ず利用しましょう。
昨年の動向ではBおよびBC日程も狙い目となりました。準備が間に合わずにA日程で力が出し切れなかった受験生もあきらめず、後の日程にもチャレンジしましょう。ともかくA日程の出願は本日(12月17日)から始まっています。お早めにどうぞ。
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2024年12月16日
10年ぶりの第2回PIAAC(Programme for the International
Assessment of Adult Competencies=国際成人力調査)には、31か国・地域から約16万人が参加しました。(調査期間:令和4年9月~令和5年8月)日本では無作為に抽出された5,165人が調査に参加しました。(調査期間:令和4年9月~令和5年4月)
詳細については文部科学省・国立教育政策研究所のHPに公開されていますが、その結果について国別のランキングを作成してみました。
第1回目と同じく3分野の順位を加えて、その少ない順を「総合順位」としてみました。
日本は頑張ってはいますが、第2位。首位は前回2位だったフィンランドに明け渡しました。フィンランドの人口は500万人ほど、つまり日本の20分の1ほどの国ですが、大学入学資格試験(日本の大学入学共通テストに近いもの)は年に2回行われ、すべてCBT(コンピュータを使ったテスト)で、しかも記述問題もある、という徹底ぶりです。前回4位だったスウェーデンやノルウェーも追い上げてきています。スカンジナビア半島が熱い!
前回最下位、今回下から2番目のポーランドは1990年代から市場経済化に舵を切りましたが、教育への予算支出が他の欧州諸国よりも少なく、教師の給与も低いといわれています。特に地方では学校の設備や教員確保も厳しい状況のようです。そんな中でも職業教育や技術教育には力を入れています。高等教育機関への進学率も上がっているようですから、次第に各国に追いついてくるでしょう。
今回から参加のチリはいきなり最下位。 政情不安を生むほどの経済格差の大きさが学力格差を生んできたといえますが、 義務教育は12年間で、公立は授業料無料となっているなど、日本よりも教育に対しては恵まれています。大学進学率も向上しており、今後は大きく改善してくることでしょう。
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2024年12月13日
PIAAC(Programme for the
International Assessment of Adult Competencies=国際成人力調査)は、成人の基礎スキルや問題解決能力を測定するためにOECD(経済協力開発機構)によって実施されている国際的な調査です。調査対象は16歳以上65歳以下の無作為に選ばれた個人です。その目的は、成人のスキルが労働市場や社会での成果にどのように影響を与えるかを理解し、政策立案のためのデータを提供することです。2011~2012年に24の国と地域が参加して第1回目の調査が行われました。但し3分野のデータがすべてそろったのは20か国でしたので、その20か国のランキングを作ってみました。OECDの資料にはありませんが、独自に3分野の順位を加えて、その少ない順を「総合順位」としてみました。
ご覧のように、3分野すべてで日本が首位(!)という結果でした。(続く)
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2024年12月12日
山陽電鉄「月見山駅」、JR「須磨海浜公園」どちらからも徒歩5分の閑静な住宅地の中に新しくきれいな校舎が見えますが、これが兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校です。ルーツは101年前に作られた裁縫学校がルーツですが、その後高等女学校、新制高校として女子教育を続けてきている学校です。
1955年に創立された短期大学は加古川に移転し、1995年に4年制大学に昇格していますが、こちらが管理栄養士やスポーツトレーナにもなれる「健康科学部」、幼稚園や小学校の先生になれる「教育学部」、に加えて「看護学部」があり、(他にもありますがその紹介はまたの機会に・・・)、須磨ノ浦高等学校からは推薦枠や学費の減免などの優遇措置があります。つまり、将来これらの職業を考えている女子は、高校から須磨ノ浦高等学校に進んだ方がお得!というわけです。
今週末、最後の説明会があります。そのあたりの詳しい説明は直接学校で聞いてみましょう。
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2024年12月11日
かつては推薦系の入試が大好き(?)だった関西学院大学が一般選抜重視に舵を切って数年経ちますが、学外会場も年々充実してきています。大阪、京都の会場で本学と同じ全日程が受験できるとの事。これは受験生に優しい。しかも奈良、和歌山にも会場設定。これはありがたいですね。
ところで一般選抜以外の、つまり推薦系の入試での出願数が昨年よりも減少したのは、社会学部・商学部・教育学部 初等教育学コース・工学部 知能・機械工学課程・生命環境学部 生物科学科だ、という極秘情報が飛び込んできました。
一般選抜でのお席はまだまだ空いているかも知れません。この分野を考えている受験生はご参考までにどうぞ。
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2024年12月10日
東京都市大学は2009年までは武蔵工業大学という名称でした。1929年の創立時から東京都の品川区で、その後現在の世田谷区に移転していますが、都内の非常に便利なところにあります。1955年からは東急グループどなり、現在では理系中心に8学部18学科を擁する、学部学生数も7千人超の大学へと成長しています。
但し、関西の受験生からすると、昔からの「武蔵工大」の名前も東京都市大学の名前も知られてはいますが、家賃も物価も高い東京よりも自宅通学できる関西の大学を選びがちとなります。そんな東京都市大学が地方会場をさらに充実させ、地方の受験生でも受験しやすくなってきました。
その数なんと20か所。東京までの交通費や宿泊費が必要だしなぁと思っていた受験生は一度調べてみてはいかがでしょうか。
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2024年12月9日
2024年11月29日、京都府教育委員会は11月に府内の中学生に対して行われた進路希望調査の結果を公表しました。
その数値を2019年度選抜用(2018年11月調査)からの7か年分をまとめてみました。
中学校卒業者はこの7年で5%ほど減少していますが、私立高校を希望する人数はご覧のようにほとんど変わっていません。つまり占有率では増えていることになります。また府外への進学希望もここ7年間で2%の減少と、ほぼ変化していないようです。
一方、通信制高校への希望者は増加しています。ご覧のように2018年調査(2019年度選抜)の362名から今年934名と2.58倍になっています。占有率も1.6%から4.3%なっています。これは兵庫県や大阪府も同じような傾向となっています。つまり中学卒業時から通信制高校に進学という進路も珍しくなくなっているのですね。
京都府の公立高校ごとの希望者数も京都府教育委員会のHPで公表されていますので、京都の高校受験生は確認しておきましょうね。
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2024年12月6日
龍谷大学からも対策講座のご案内をいただいています。実はこちらのご案内は10月8日のブログで紹介させていただいていたのですが、他大学と併せてこの時期にもう一度共有しておきます。
龍谷大学の対策講座は公募制推薦入試より前の10月からスタートしていますので全部で13回になりますが、12月にはオンラインも含めて4回予定されています。各回定員が決まっていますので、受講ご希望の方はお早めにお申し込みください。
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2024年12月5日
甲南大学から「合格対策セミナー」のご案内が届きました。公募制推薦入試の制度を大きく変更し、多くの受験生を集めましたが、あと少し、というところで涙を飲んだ受験生もいたことでしょう。しかし次こそは準備をして一般選抜に挑んで欲しいと思います。
甲南大学は地方会場を設置しているところも含めて何と9会場で合格対策セミナーを開催します。最寄りの会場で是非参加しましょう。
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