2023年4月4日
理系は募集単位が細分化されているので、キャンパスで分けてみました。
まず今回は東大阪にある、理工学部、建築学部、薬学部、情報学部についてです。
まず、昨年の募集開始初年度から爆発的な人気になった情報学部ですが、今年も高倍率&高得点率となりました。ついに建築も薬学も抜き去って理系最難関となっています。
世界でエネルギー問題が話題となっているのに、もっと人気が出ても良さそうなのが「エネルギー物質学科」です。近畿大学には研究用の原子炉(とはいえ、出力は1w。スマホの充電器並みの小規模なものですので、安全です)から、自然を利用したクリーンエネルギーやエネルギーの搬送など多角度から学ぶことができる学科ですので、もっと高校生にも関心を持ってもらいたいと思います。
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2023年4月3日
同じように近畿大学の文系学部の分析シートも作ってみました。こちらのグラフの縦軸はスタンダード型での計算での合格最低得点率を表しています。
文芸の造形は科目が異なる(実技300点)ので他学部との比較ができず、国際の東アジアは学科の改編が行われたので過年度比較ができませんが、それを除くと実質倍率、合格最低得点率どちらも2年連続高い総合社会学部の心理が文系最難関となっています。それに次いで法学部や募集単位が大きい経営、経済と続きます。各大学コロナ禍の影響を受けた国際のグローバルは高めですが、東アジア専攻(中国語)は文系の中では落ち着いた倍率と合格最低点となりました。次年度以降の受験生は学部学科選びの参考にしてみてください。
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2023年3月31日
そろそろ各大学が入試統計を公表する時期となってきましたので、分析してみました。
心理学部の開設(文学部からの独立)と2025年度からの社会学部のキャンパス移転によって、話題+人気沸騰の龍谷大学の文系学部についてです。
まず、心理学を見てみましょう。青色が昨年、オレンジ色が今年の数値を表しています。
すると、平均倍率は5.47倍から6.60倍に上昇していますが、合格最低得点率は66.0%から68.8%とそれほど上昇していません。つまり受験者は増えましたが、不合格層の出願が増えた、と見ることができます。一方、社会学部の動向にも注目して見ましたが、こちらもキャンパス移転は2年後ですので、大きな合格ラインの上昇とはなっていません。但し3学科の中で一番ラインが低かった現代福祉がコミュニティマネジメントと並んだのは要注意ですね。
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2023年3月30日
現在校舎全面改築中の相愛中学校、高等学校から年間の入試関連イベントのお知らせが届きました。必要最小限のシンプルかつスタイリッシュなチラシです。
見習って、このブログも今日はシンプルにしてみたのでした。
詳しくは学校のHPをご確認ください。
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2023年3月29日
2014年から2015年にかけてNHKで放送されていた朝ドラ「マッサン」の主人公は「ニッカウヰスキー」の創業者、竹鶴政孝をモデルにしたものだというのは知られていますが、当時からウィスキー製造で世界的にも有名だった竹鶴政孝氏、実は1年間だけ化学の教員をしていたことがあります。その学校というのが桃山中学(現:桃山学院高等学校)だったのです。今を思えば何と贅沢な話でしょう。
それはさておき、桃山学院中学校・高等学校は、今から139年前の1884年、川口外国人居留地(現:大阪市西区川口)にイギリス聖公会の宣教師によって開かれた男子校の小学校がルーツです。その後高等英学校となり、1912年に現在の校地に移転し、学制変更を経て現校名となり、2001年から共学化、現在の姿となります。
多彩な学校行事や部活動やサークルも多く、とても楽しい学校なのですが、進学校としての実績も、国公立に221名、関関同立に460名(2022年度実績)と立派なものとなっています。
入試関連イベントの年間予定が送られてきました。説明会も大切ですが、生き生きとした在校生の姿をご覧になるのもお勧めですので、オープンキャンパスやクラブ見学・体験会の日程などもチェックしておきましょう。
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2023年3月28日
1997年に工学部の5学科で開学した高知工科大学は、その後学部の改編を経て、「システム工学群」「環境理工学群」「情報学群」のバリバリの理系3学群と「経済・マネジメント学群」の併せて4つの学群からなる公立大学です。研究内容もなかなか刺激的なのですが、そこに魅力を感じても、近畿圏や首都圏に住んでいる受験生にとっては「一人暮らしってお金がかかるよねぇ」という心配はあるでしょう。
そんなあなたにお得な情報。
まず、1年次男子専用学生寮(ドミトリー)のご案内です。キャンパス内にある15階建ての学生寮は定員236名。机、椅子、電気スタンド、冷蔵庫、ベッド(お布団セット)、バストイレ付で無線Lan完備の個室に、月3万円で入居可。朝食、夕食も併せて年額合計59万円となっております。入学金は別にして、授業料は公立大学ですから何学部であっても年額53万5千800円。合わせると年額112万5千800円となります。女子は相部屋の寮があり、寮費は23万9千円からとさらにお安くなっております。
で、そこに来て、特待生制度があるのです。特待生Sだったら年間120万円プレゼント。おおおおお。おつりがくるぞ。手ぶらで寮に入れて仕送り無しで大学を出られるなんて夢のよう。しかも所得制限なし。おうちにお金はあるけれど、親御さんには借りを作りたくないのよね、という受験生もご心配ございません。しかもこの大学、基本は3限目で終了ですので、バイトも頑張れるぞ。昼飯代くらいは軽く稼げます。しかし大学院も行きたいしなぁ、そこは自力で頑張れってか?というご心配にも見事に対応。「学士+修士5年一貫教育で大学院修了までサポート」と書いています。ん?修士まで行ったら4年+2年の6年になるはず。5年ということは最後の1年間は放置されるのか???と思いきや、学部は3年半、修士は1年半ということも可能なのだそうです。生活費まで含めて無料で修士号を取得、さらに1年早く社会に出ることができる。いろんな意味でお得でございます。ところで高知って食べ物が美味しいのですよ。食べ過ぎ吞み過ぎで病気になったらどうしよう・・・そこまで心配性のあなた、高知県立大学向かいの高知医療センターという日本有数の救急病院までドクターヘリが運んでくれます。もう行かない理由が無くなりましたね。詳細は大学HPをご覧ください。
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2023年3月27日
日本が太平洋戦争に突入する2年前の1939年に設立された高等女学校をルーツとする武庫川女子学院ですが、戦後は幼稚園、中学校、高等学校など相次いで設立し、1949年には新制大学として武庫川女子大学を開学します。当初は学芸学部の国文学科と生活科学科という体制でしたが拡大を続け、今や12学部を擁する日本最大の女子大学となりました。2020年に生活環境学部から独立した建築学部は建築学科と景観建築学科の2学科体制ですが、学舎としてなんと国の登録有形文化財である旧甲子園ホテルの建物をそのまま授業に使っているという、建造物マニアにとってはうらやましすぎる夢のような学習環境です。学生は一人1畳分の製図机を占有して、圧倒的な実習時間を確保することができます。しかも一般的に大学の建築学部といえば4年制なのですが、こちらでは基本は大学院まで進んでねという6年通してのカリキュラムが組まれており、修士課程の2年間には学内に設けられた1級建築士事務所で実務を行うことにより、卒業するといきなり1級建築士(どでかい建物の設計をしてもいいよ、という無敵の資格)になれるわけです。というわけで、就職実績はすごいですよ。
それはさておき、彼らの作品展、卒業設計展がwebで公開されていますので、是非ご覧ください。一般的に建物は設計士、お庭は造園士と役割分担がなされていますが、その両方を統合した景観建築の考え方の一端を感じることができます。因みに大学院は共学です。
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2023年3月24日
今年の大学入試もいよいよ終盤を迎えましたが、今までのところ開成教育グループの関関同立合格実績は過去最高を更新中です。
定員厳格化で合格者数が絞り込まれた2016年からじわじわとその影響を受けていたのですが、底を打った2019年から反転攻勢、ようやく過去最高の2015年度の数値を超え、1,800超えはほぼ確実となってきました。因みに個別指導学院フリーステップ単体でも1,461と過去最高を更新中となっております。特に伸びているのが同志社と関学。多くの合格通知をお送りくださりありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。さて、どのようにして伸ばすことができたのか?それは入塾してのお楽しみということで・・・。
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2023年3月23日
2020年春からの新型コロナウイルスよる海外との往来に制限がかかったこともあり、大学入試で大きな影響を受けたのは、外国語系と観光系だったのですが、関西外国語大学もその影響を受けてしまいました。しかし、ようやく海外からの往来に関する制限も無くなり、留学も可能になるなど、外国語系の大学にとってはコロナ禍前の環境に戻りつつあります。
関西外国語大学といえば航空業界への就職率の高さで有名ですが、一時期は新規採用が凍結された航空業界では、逆に今では旅客需要の急拡大を受けて人材難といわれる状況になってきました。というわけで、外国語系という進路選択も良いのではないでしょうか。関西外国語大学では年間7回のオープンキャンパスが企画されています。ひとまず春のオープンキャンパスには出かけてみましょう。事前予約制となっておりますので大学HPをご確認ください。
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2023年3月22日
歯科医師国家試験の合格者も発表されています。
新卒平均で77.3%の合格率ですが、医師国家試験と同じように大学ごとの合格率も発表されているので、ランキング形式にしてみました。但し、単年度実績でのランキングですから、各大学の教育力を表しているわけではないことはお断りしておきます。
ワンツーフィニッシュは私立大学。東京歯科大学と長野県の松本歯科大学です。ここまでで紹介した国家試験といえば地方の大学が強いイメージがありましたが、1位が東京のど真ん中、千代田区の東京歯科大学です。 明治23年創立の日本最古の歯科大学ですが、戦前から旧制歯科医学専門学校だった「旧六」の一つでもあります(「旧六」=東京歯科大学、日本歯科大学、日本大学歯学部、大阪歯科大学、九州歯科大学、と官立の東京医科歯科大学)。2位の松本歯科大学は東京歯科大学の卒業生有志によって1972年に創設された大学ですが、東京歯科大学との関係はありません。3位は国立の鹿児島大学歯学部と続きます。医学部では国立トップだった徳島大学が歯学部では71.4%と平均を下回っています。全体的に、医師国家試験よりも大学ごとの差が大きいようにも感じます。
ともかく歯科医師を目指す人は、このようなデータも参考にして志望校を考えてみましょう。
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