2021年11月26日
11月27日、28日に行われる龍谷大学の公募推薦(2科型)の出願状況が確定しました。
大学HPによりますと、4年制で昨年の約15%増の合計20,288件の出願があったようです。昨年来のコロナ禍の影響でしょうか、私立大学入試に関しては一人当たりの出願数が減少する傾向があり、昨年も多くの大学が志願者を減らしましたが、龍谷大学は一般も含めて志願者増、今年も公募推薦では増加に転じています。
そこで、コロナ禍前の2020年度入試の志願者数を「1」として、その後2年の推移をグラフにしてみました。
ご覧のように社会学部は2年前の1.6倍以上、法学部も続伸で2年前の1.46倍となっています。他大学では国際系の学部が志願者を減らしている中で、龍谷は昨年の微減から、ことしからの「英語資格利用方式」の導入もあって昨年比で1.4倍と一気に回復しています。特に留学必須の「グローバル・スタディーズ学科」での増加が特徴的です。
一般的に大学は、公募推薦に関しては、歩留まりも考慮して公表されている募集人数よりも多くの合格を出しますので、志願者の変動が難易度の変動に直結するものでもありませんが、この学部ごとの傾向は一般入試でも予想されますので、学部間併願の作戦にも生かしていきましょう。
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2021年11月25日
大阪女学院中学校・高等学校の恒例イベント「evening説明会」が今年も開催されます。大阪女学院はオープンスクールもオンラインで行うなど、コロナ禍対応シフトを敷いてきましたが、このイベントは対面での実施となっています。
開催日時は12月10日(金)18:30~20:00となっていますが、事前予約制となっております。学校に気軽にいろいろと質問できる絶好の機会です。受験生学年はもちろん、それ以外の学年でもお出かけになってみては如何でしょうか。お申し込みは27日からweb上でどうぞ。
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2021年11月24日
関西の「関関同立」の中で、一般選抜による入学者の割合が一番低かった関西学院が、方針転換しつつあります。2020年度入試では一般選抜の「合格者数」は9,644名だったのに対し、2021年度入試では12,444名と2,800名も増加しています。また、受験日程も2月1日、2日の両日で全学部受験可能となり、地方会場も含めて拡大されました。文系学部に共通テスト利用の7科目型を追加し、さらに出願しやすくなりました。
というわけで、関西学院大学を志願する受験生は、これらの制度も活用して出願しましょう、というお話でした。
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2021年11月22日
卓球の伊藤美誠さんの出身校としても知られる大阪市此花区の昇陽高等学校についてです。コースの再編や強化クラブのさらなる強化に加え、食堂の改修や体育館の冷暖房化、トイレのリニューアルなど、毎年のように快適な学習環境が充実していっています。
学校にお邪魔して驚くのは生徒さん方の気持ちの良い挨拶。先生方との良い人間関係が表れているようにも感じます。
実はあまり公表されることはありませんが、高校というところは残念ながら途中でやめてしまう生徒も少なからず居るものです。今では広域通信制の充実もあり、むしろ以前よりも高校入学後の変更がしやすい環境になっているのですが、9月に昇陽にお伺いした時にその話題となり、「そういえば今年1人やめた子がいましてね、家庭の事情ですけれども。」という先生のお話。「え?ということはやめた生徒はほぼ居ないってことですか!?」と驚愕する私。このことからも、生徒さんの満足度が驚くほど高い学校だということがわかります。
それはさておき、2024年には100周年という大きな節目の年を迎えます。2022年度高校入学者は高校3年生の時に迎えることになります。ひとまず、来週末に開催される入試説明会に参加してみましょう。詳しくは学校HPをご覧のうえ、お申し込みください。
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2021年11月19日
大阪から車で3時間弱、徳島市の眉山の南、国道438号線を進んだ先の山の中に「徳島県神山町」という、スダチの生産量では日本一の人口4,500人ほどの町があります。位置的には吉野川町の南ですが、直接行く県道は車の離合も難しく、落ち葉で覆われていて、雨が降ったらすべるすべる。やめた方が良いです。
と、ここまで書くと不便そうな山の中だろうなぁ、と思われそうですが、2004年からケーブルテレビ兼用の光ファイバー網を構築し、全戸に光ファイバー網がめぐらされているというハイテクな町なのです。今では「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」という共同作業場があり、都市部のIT企業や研究機関の人がリモートで仕事をする拠点ともなっています。(1泊朝食付6,000円!)ところで、この町の「神山町立神山中学校」は今では空き教室が多く、(生徒数は昨年度で55名)ダウンサイジングと学習環境の向上を目指して、現在の神山町立神領小学校の横に新築移転することになりました(現在建築中)。で、その古いほうの中学校の設備を頂いて「高等専門学校」を開校しようという話が持ち上がりました。何と高等専門学校の新設は20年ぶりになるそうです。高等専門学校といえば工業系や商船系など技術系のイメージが強いのですが、この高等専門学校はなんと「起業家育成」というのがコンセプトです。ベンチャー系の創業者が集まり、町を巻き込んで設立する学校名も「神山まるごと高専」。メルカリやサイボウズといった複数の企業の寄付も集まり、星野リゾートやスノーピークといった企業の代表も講師を買って出るなど、盛り上がりを見せています。
初年度募集は男女約半数ずつの40名。もちろん全寮制です。ご興味ある方はこの学校名で検索してみてください。多くのビジネス系の雑誌にも紹介されています。如何でしょうか。
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2021年11月18日
東京都教育委員会は2023年度入試(今の中学2年生が受験する入試)からスピーキングを導入すると9月に発表していましたが、具体的な内容が次第に明らかになってきました。
まず、このテストは入試の時に行うのではなく、2022年11月27日(日)に外部施設を試験会場として一斉に行います。受験者にタブレット端末を配布し、イヤホンから流れる音声に対しての解答を録音していく方式が想定されています。評価はA~Fの6段階で表されますが、その段階を上から20点、16点、12点というように4点刻みの点数(Fは0点)に換算し、調査書に加点します。つまり今までの学力検査700点+調査書300点=1000点満点が、1020点満点となるわけです。見方によってはスピーキングによる点数の比重はそれほど高いわけではありませんが、あと1年以内にスピーキング力を付けなければならない今の中学2年生では、その不安から先に私立に決めてしまおうという動きが起こる可能性もあります。
いずれにせよ首都圏の中学2年生以下の学年は、今後発表される詳細内容に注意が必要でしょう。
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2021年11月17日
11月14日(日)第41回近畿総合文化祭の開会式が大津市で行われました。
近畿総合文化祭というのは、近畿2府4県(大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、兵庫県、和歌山県)に合せて鳥取県、三重県、徳島県、福井県の10府県の高校生による合同文化祭です。基本はコンクールではないので評価されるものではありませんが、各地域での選抜校が互いの演技を披露し、さらなる水準の向上を目指すというイベントです。
昨年は奈良が会場でしたが、残念ながらオンライン開催となりました。今年は滋賀県の各会場に分かれて、13日から21日の日程でリアル開催されます。とはいえ、まだまだ新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から一般観覧はできません。
各クラブも活動が制限されている中ですので、なかなか参加できる学校も少ないようです。例えば器楽・管弦楽に関しては、以下の9団体が参加となっています。このうち私学は実力に定評のある2校のみ、雲雀丘のギターマンドリンと天理の弦楽だけです。こちらは20日(土)守山市民ホールでの開催です。こちらも一般公開はありませんが、久しぶりのリアル開催、日ごろの練習の成果をのびのびと発揮していただきたいと思います。
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2021年11月16日
コロナ禍による入場制限や追跡調査のために入試関連のイベントは事前申し込み制が続いておりましたが、この度の感染縮小を受けて、城南学園では「申し込み不要」の入試イベントが開かれます。学校選びの大切なこの時期に学校を見せていただく機会が作られるのはありがたいことです。
さて、以前もこのエントリーで紹介しましたが、昨年80周年を迎えた城南学園は幼稚園から大阪総合保育大学、大学院も併設の保育系人材育成では定評のある女子校です。というわけで2クラス募集の幼児教員コースも人気なのですが、近年大学進学にも力を入れており、次年度から進学系のコースのリニューアルが行われます。実際2021年度入試でも国公立6名、関西大9名、近畿大14名など、系列大学以外にも多くの合格実績がでていますが、なんと特進系を4コースに分けて進路実現させようという作戦のようです。詳しくは11月20日、12月11日、12月18日の説明科&入試対策セミナーで聞いてみては如何でしょうか。
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2021年11月15日
このブログでは以前吹奏楽部の活躍を紹介した堺市中区にある精華高等学校についてのお話です。今では堺市立泉ヶ丘東中学校と向かい合って広々とした校地も自慢の学校ですが、今から95年前に港区に作られた「精華実践女学校」という女子校がルーツです。その後阿倍野区の清明通に移転し、精華高等女学校、精華女子高等学校と名称変更しながら女子教育を行っていましたが、1983年に現校地に泉北学舎を開設、その後そちらに統合する形で1996年に移転し「精華高等学校」と名称を変更し、1998年から男女共学になりました。今では男子の方が女子よりも多い中規模校となっています。ちなみに阿倍野区の校地の後は、今では金光教の施設やマンションになっており、当時の面影はありません。
さて、この学校、現在は「特進選抜」「特進総合」「IT総合」「環境福祉」「スポーツ健康」のコースに分けて進路実現に向けた教育活動を行っていますが、次年度から、「ニュースタンダード(NS)」「スーパーグローカル(SG)」「スポーツ&アート(SA)」「i-Tech(IT)」「環境福祉(EW)」の5コース再整備することになりました。約半数が大学に進学していますが、残りは専門学校や社会に出ているのでキャリア教育をさらに充実させるというのは良いことだと思います。
ところで、この学校の制服、基本は男女ともブレザーなのですが、学校指定のグレーのパーカーは質感も良く、好評なのだそうです。とはいえ学校の制服というのは結構なお値段がするものですが、なんと昨年に引き続き、今年も新入学生には最低限のセットが「無償提供」されるそうです。詳しくは11月20日からスタートする入試説明会でご確認ください。
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2021年11月12日
ことしで6年目となる大阪大学の「世界適塾入試」の出願が11月10日に締め切られ、11日正午に確定数が発表されました。この入試は共通テストが必要なAOタイプの入試で、そこでの合格者が募集数を下回ればそのまま前期の定員に加算する仕掛けですので、ここで発表された志願者数によって難易度が変化するものではないのですが、一応昨年との比較のために昨年のデータも掲載しています。
(画像をクリックで別ウインドウで開きます)
コロナ禍によって大会や研究発表の機会が減少し、海外渡航やボランティア活動 も制限された中で、出願者数は減るのではないかと予測していましたが、2019の770件から昨年841件、今年は857件と2年連続増加しています。つまりこの募集単位を利用しようと考えている受験生はコロナ禍による影響を受けたはずの高2から準備をしたのではなく、もっと早くから準備をしている、またはその時の環境に応じてできることを行って志望理由書に練りこんだと考えられるわけです。高等学校でもプレゼンテーションやディスカッションなど多様な教育活動が広がっている影響かも知れません。今後の動向にも注意が必要です。
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