【早ければ2025年以降】大学6年制薬学部 新設不可【文科省】

2022年7月22日

6月30日に開かれた文部科学省の「薬学部教育の質保証専門小委員会」によって、入学定員の抑制に関する提言が取りまとめられました。それを受けて文部科学省は今まで基準さえ満たしていれば認可してきた薬学部の新設・定員増を2025年以降認めない方針を発表したようです。大学からの申請によって新設・定員増を繰り返してきた薬学部ですが、今や私大58校(60学部)のうち約3割は定員を2割以上下回っており、教育の質の低下が懸念されていました。

実は、福島県立医科大学助教授(当時)の江戸清人先生が2003年に薬学部の乱立による「不十分な教育、薬剤師の質の低下、医療費の増加につながる可能性」など、薬学部増設に伴うデメリットを指摘なさっていた(「薬剤学」63巻4号p.167-169 公益社団法人日本薬剤学会 2003)のですが、19年の時を経てようやく文部科学省を動かすことになったようです。

ともかく薬学部を出ておけば、供給過多になって職に困る、という事が無くなりそうですのでさらに人気が上がるのではないでしょうか。薬学部志望の皆さん、ご注意ください。