近畿圏私立大学 2021年度推薦入試 志願状況

2020年12月23日 水曜日

近畿圏の私立大学の推薦入試の志願状況について大勢が判明しました。 令和3年度の志願件数順に並べてみました。

1位、近畿大学。ダントツです。今年度はコロナ禍の影響で志願者が減少傾向の国際学部でも志願者を増やしています。昨年度減少の反動もあって、今年は昨年比110%です。 2位、龍谷大学。ここ5年で最高の出願数です。京都産業からの流入もあったと思いますが、それでは2000人近い志願者増の説明にはなりません。安全志向から関関同立志願者からの受験があったのではないでしょうか。 3位、摂南大学。公募に関しては昨年の急伸からの反動で、学部を増設したにもかかわらず2019年度水準に落ち着いています。一般入試では狙い目になるのではないでしょうか。 4位、追手門大学。校地移転効果もあった2019年に続いてベスト5にランクイン。というより4位というのは過去最高順位です。公募推薦の日程増加と出願基準の緩和も手伝って一気に1.5倍近くになりました。 5位、京都産業大学。昨年よりも減ったとはいえ、12000件超の出願は流石です。合格者数は昨年よりも増えているようなので、一定の学力層が出願したと考えられます。 それ以下では11位の大和大学、学部増設効果もありますが、この5年間で約7倍!拡大が止まりません。 全体的には公募推薦の出願者数は減っていますが、これは受験者減というよりも一人当たりの出願数が減ったことが大きいのではないでしょうか。 合格者数がわかれば、またランキングを作成してみたいと思います。

【コロナ対応】大阪の私立高校入試 面接中止の動きあり

2020年12月22日 火曜日

残念なことに新型コロナウイルス感染症(covid-19)の感染拡大が止まりません。これから迎える入試にも影響が出てきました。特に多くの受験生が集まる高校入試では、使用する教室数を増やして受験生の密度を下げる、特別講義室や体育館といった広い部屋を試験場に転用する、といった学校もあるようですが、面接試験を見直す学校も出てきました。

大阪府豊中市の大商学園からのお知らせの一部です。

こちらは大阪市住吉区の浪速高等学校からのお知らせの一部です。

いずれも、2日目に予定されていた面接試験を中止するというわけです。面接そのものの場面では、感染リスクはさほど高くないと思われますが、待合室や友人の帰宅待ちなど、密になる可能性は否定できないので思い切ったと考えられます。

大阪市東淀川区の大阪高校は、昼食の時間帯はマスクを外す=感染リスクが上がる、と考えたのでしょう、2日目の面接試験を取りやめ、代わりに学科試験を2日間に分けそれぞれ午前中のみで行う、という方針です。

今後の状況によっては、さらに面接を中止・縮小する学校も出てくるかもしれません。学校のホームページは定期的にチェックするようにしましょう。

滋賀県立中学校 倍率推移

2020年12月21日 月曜日

12月19日、滋賀県教育委員会から滋賀県立中学校3校の出願者数が発表されました。12月18日が出願締め切り日でしたので、これが確定値となります。 県立中学校3校の受験者数を合計すると、ここ15年間では2013年の933名をピークに年々減少傾向にあり、今年はそのピークからすると3割減の659名が出願したことになります。滋賀県は膳所・石山・彦根東といった県立高校の進学実績も極めて高く、その根強い人気が影響しているのかもしれません。但し県立中学校の受験者数が減少したといっても守山中学校は出願倍率4.76倍と狭き門であることには変わりはありません。入試は1月9日に行われます。

大阪府立高校 2021年度入試を占う(旧4学区)

2020年12月18日 金曜日

(クリックで拡大します)

【旧4学区】 こちらは人気の泉陽・和泉・鳳での1クラス減が目を引きます。佐野・登美丘・久米田・高石も1クラス減ですので、府立の中での逃げ場がありません。私立専願となるのか、高倍率となるのか、いずれにしても 地域の私立への流出となると思います。 今後は中学校との懇談の結果、希望調査が発表されていきますが、今回名前を出した学校については注意深く見ていくようにしましょう。

今年はコロナ禍の影響で出題範囲に変更があるため、過去問がそのまま使えないなど試験準備にも気を遣うところですが、学校によっては高い競争率になることも考えられます。このようなご時世ですので特に、この冬休みにはお出かけをせずに頑張っていただきたいと思います。

大阪府立高校 2021年度入試を占う(旧3学区)

2020年12月17日 木曜日

(クリックで拡大します)

【旧3学区】こちらも旧2学区同様、上位校での定員減がありません。但し、昨年も厳しい戦いだった高津、生野に関しては緩和されるわけではありません。また、昨年も倍率の高かった 夕陽丘~河南・阿倍野といった人気校も1クラス減。ここはかなり厳しい戦いが予想されます。昨年は1次での定員割れが5校ありましたので、そちらへの流入にもつながるのではないでしょうか。 (続く)

大阪府立高校 2021年度入試を占う(旧2学区)

2020年12月16日 水曜日

(クリックで拡大します)

【旧2学区】 こちらは一転304名減と、旧1学区の半分以下のインパクトとなっています。文理学科の2校も維持、寝屋川と牧野が1クラス減ですが、昨年の倍率からすると、それほど極端なことにはならないと思われます。但し枚方~香里丘の4校が並んで1クラス減ですので、ここは逃げ場が無く、私立への流入が予想されるゾーンとなります。それ以外の学校は昨年通り落ち着いた倍率になるのではないでしょうか。(続く)

大阪府立高校 2021年度入試を占う(旧1学区)

2020年12月15日 火曜日

そろそろ、今年の中3生も年末の個人懇談の季節になってきたかと思います。今回は大阪府の公立高校に関してその材料となるデータを見ていただきます。 大阪府教育委員会は各公立高校の募集定員を発表していますが、地域ごとにその変化と予測を見ていきたいと思います。 大阪府では現在学区は廃止されて府下1区となっていますが、実際には通学の関連で、旧学区の範囲での学校選びが一般的だと思います。 そこで、旧学区別に一般入試の募集が行われる学校を選び出して、まとめてみました。 2020の倍率というのは1次のみの倍率ですので、実際には2次募集で定員充足している学校もありますが、一応今回は1次試験のみを対象とし、このまま掲載します。

(クリックで拡大します)

【旧1学区】 合計で募集定員717名減と大阪府下で最大幅となっています。北野1クラス減も大きな話題ですが、池田~山田のゾーンで一律1クラス減となっていますので、その影響は周辺の私立高校に及ぶことになると思います。今年英語をC問題からB問題に変えた三島も高倍率になる可能性が高いです。一方昨年もある程度の倍率だった刀根山~豊島のゾーンも1クラス減。厳しい戦いが予想されます。 (つづく)

【まだ間に合う】中学入試説明会

2020年12月14日 月曜日

今年の中学受験に関するお話です。年度前半のオープンスクールがことごとく中止になった影響でしょうか、例年ならプレテスト受験が実質受験校決定の最後のきっかけになるところですが、まだ受験校選択に迷っているご家庭が少なくないようです。

というわけで、既に出願が始まっているタイミングですが、ここで追加の説明会を開催する学校さんも出てきました。

残念ながらまだ、新型コロナウイルス感染症の拡大が続いています。これから何が起こるかわかりません。そこで春の休校期間中も教育活動を止めなかった私立中学校に入学しておくという考えもありだと思います。例えば大谷中学校の「未来力テスト」という思考力型の入試なら、中学受験の準備に自信がない受験生にも対応していますので、今からでも間に合いますよ。

【大阪】大谷中学校入試 新型コロナウイルス感染症対応

2020年12月11日 金曜日

中学入試まであと30日余りとなってまいりましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症(covid-19)の再拡大が止まりません。受験生本人の罹患だけではなく、濃厚接触者と認定される、というリスクも現実的になってきた今、各校としてはその対応を発表しています。そんな中で大阪の大谷中学校から届いた文書では追試験対応についての手順や日程等細かく明記されています。手続き日についても、受験日にお知らせするとの一文で、無用な問い合わせを減らすこともできることでしょう。この日のための入試問題の追加作成など、学校挙げての追加対応も大変になると思いますが、このように対象者やその後の対応を明記しておくというのは、受験生のみならず、平常時から生徒・保護者の不安を少しでも減らそうとする学校の姿勢がよく表れているなぁと感じた次第です。

埼玉県高校別 難関国立大学合格率 ランキング

2020年12月10日 木曜日

昨日に引き続き、埼玉県の高校ごとの難関国公立大学ランキングも作ってみました。元データは同じく、「サンデー毎日増刊 大学入試全記録2020年度版」国立の国立難関10大学(旧帝国大学7校+一橋+東工+神戸)の合格者数を卒業生数で割った【率】についてのランキングです。

東京は10大学【率】が5%以上の学校が53校ありましたが、埼玉県では9校。そんなに差がありますかね、と思ってよく見ると、埼玉県の方が1つの学校の人数が多いというのも影響しているようです。1位は県立浦和。1895年創立以来125年間男子校です。東大合格者数の平成以来の累積で1000名を超え、全国の公立高校では1位だそうです。 2位は同じ県立でも共学校の大宮高校。10年前に進学指導重点推進校になり、完全男女共学(それまでは男子クラス、女子クラス、共学クラスが混在)になってから東大合格者数が伸びたという学校です。3位は県立川越。こちらも男子校です。因みに音楽部(男声合唱)やクラシックギター、弦楽合奏、など音楽系の部活が全国大会レベル、その他有名な部活多数、といった元気いっぱいの学校です。SSHに指定されるなど理系にも強いので北海道大や東北大に進学しているのですね。5位の春日部高校も同じくSSH指定の男子校です。 というわけで、埼玉県の進学校は、県立であっても特徴があって、学校生活も楽しそうだなぁ、というお話でした。