【悲報】インターハイ2020 中止 【史上初】

2020年4月27日 月曜日

新型コロナウイルス感染症の影響で、史上初のことがあちこちで発生していますが、ついに全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の中止が発表されてしまいました。全日制の高校生を対象にしたこの体育大会、今年は北関東での開催とされていましたが、会場や宿泊施設がオリンピックと重なるため、他の地域にも会場を散らすなど、様々な工夫や調整が行われてきたのですが、オリンピックに続いてこちらも中止となりました。オリンピックは延期という形で、来年でも今の代表選手の多くが出場することが可能ですが、インターハイは出場できるのが高校生に限られていますので、特に新高3生は今回の中止で、今までの練習の成果を発表することができなくなったわけです。因みにこのニュースがNHK総合で流れたとき、清風高校の体操部と金蘭会高校のバレーボール部の先生がインタビューされていました。さすがNHK、よくご存じでございます。

高校野球連盟は、今回の決定を参考にするとしていますので、「夏の甲子園」も黄色信号です。また吹奏楽コンクールも中止検討との情報が入っています。すでに約2か月、練習ができていませんので、例年通りの日程で開催されたとしても参加団体は減るとは思いますが、ここを目標に頑張ってきた生徒や先生方の心を思うと、音源審査など、何らかの形で今までの成果を評価してあげてほしいと思います。

【休校中も】大谷中学校・高等学校(大阪)全力稼働中【大忙し】

2020年4月24日 金曜日

今年の大学入試でも医学部医学科合格が22名と、進学実績も躍進中の大阪阿倍野の女子校「大谷中学校・高等学校」も他校と同じように生徒さんは学校に来ることができません。で、先生は何をなさっているのですかと失礼を承知で電話でお伺いしたところ、先生方の頑張りが画像付きで送られてきました。

その①【授業動画撮影】  こちらは話に聞いただけですが、昨日段階で300本以上の授業動画を撮影し、生徒さんが利用できるようになっているそうです。生徒さんが集中して見ることができるように15分以内にしているそうです。この動画授業ライブラリー、貴重な財産になりそうです。 (こちらの動画は非公開のため画像はございません)

その②【オンラインで個人面談】 先生が時間を決めてお一人ずつオンラインで春の面談を行っています。右側のパソコンで生徒の成績などの個人資料を見ながらタブレット型の端末で面談しているようです。

その③【課題や生徒手帳の送付作業】 この画像は某密林ドットコムのピッキング作業ではございません。中2の担任が、生徒向けの配布物をレターパックに詰めているところです。提出用の返信用レターパックも同封されています。この日の午後の集荷に向けて、先生方大忙し。宿題がわからないなど、教科に関する質問もできる仕組みになっているそうです。

その④【職員室では電話かけ】 担任の先生が直接生徒のおうちに電話をかけて生活時間帯や健康状態のチェックを行っているそうです。オンライン上での提出物でも様子はわかりますが、直接声を聞くというのも安心感があって良いですね。因みに奥の先生方は生徒向け掲示板を作成しているところだそうです。

その⑤【校地整備中】 生徒さんがいないので、工事もスムーズ。校地整備の最終段階、ノースガーデン「恵の杜(めぐみのもり)」の整備が進んでいます。植物園のように種類ごとの名札も付いているようです。

と、このように全員にタブレットなどのICT機器を持たせているわけではない学校であっても、この休校期間中、デジタルとアナログを組み合わせて、学習の遅れを最小限にしようとする手厚いサービスが届けられており、併せて開講に向けた準備も着実に進んでいるよ、というお話でした。お忙しい中、いろんな写真ありがとうございました。

↑ 「センターコート」から見た校舎。つまり今まで東大谷の建物があったために見ることができなかった側からの景色だそうです。

【大阪でも】関西大学中等部高等部のオンライン授業【100%完全実施②】

2020年4月23日 木曜日

高槻の関西大学中等部・高等部では、4月13日から時間割通りの授業を全生徒に提供しています。ここで、ICT化が進んでいる学校でもネックになるはずの新入生にはどうしているのかなと思えば、こちらの学校ではiPadを家庭で準備するというルールなのだそうで、結果的に問題なく新入学生にも授業が提供できているとのことです。

実は3月10日~18日にこの学校ではすでにオンライン授業を実施していました。体育ではラジオ体操を録画して提出、理科では実験動画を見てからのディスカッション、英語では単語テストをクイズ形式で行うなど、オンラインならではの工夫があり、一日の終わりには振り返りコメントを提出して終わり、という楽しそうな授業です。4月もフルサイズの授業が提供できるというのは京都のノートルダム女学院と同じように、3月に準備をしていたというのが大きいようです。今では先生方の出勤回数も大きく減らし、出勤している間に動画撮影、指導は自宅から、というリモートワークも取り入れて先生方の安全面にも配慮しています。逆に学校行事や部活が無い分、スムーズに授業が進む、とのことでした。頼もしい限りです。

【大阪でも】金蘭千里中学校高等学校のオンライン授業【100%完全実施①】

2020年4月22日 水曜日

吹田市の金蘭千里中高でも休校に伴ってオンライン授業を取り入れています。 こちらの学校では朝礼のあと、月水は6限、火木金は7限、土は4限の50分授業を実施し、そのあと終礼を行うという、フルサイズの学校生活をオンラインで提供しています。通信ソフトの問題など、日々先生方が試行錯誤している様子が学校ホームページより伺うことができます。さすが週刊誌で生徒を伸ばせる学校と評されただけのことはありますね。1か月スタートが遅れている学校が多い中で、なんとしてでも授業を届けようという熱意が感じられる学校なのでした。

新型コロナウイルス感染症に対する大学の対応(4月20日13時時点)

2020年4月21日 火曜日

3月末にも調査しましたが、各大学、試行錯誤が続いています。予定よりも授業開始を遅らせる場合やオンライン授業の導入範囲が縮小するなど、3月の発表から変更している大学も多いようです。

そんな中で、法政・関西・立命館・甲南は前回発表からほぼ変更なく進められています。立命館・中央・追手門はオンライン授業を今月上旬から提供中。いつまでオンライン授業を提供するのか見えませんが、追手門のように状況が多少落ち着いても学生を集めるのは危険と考えての事でしょうか、7月22日までは基本オンライン授業と思い切った発表もひとつのメッセージですね。条件整備が一様でないのは理解できますが、学生にとってはまだオンライン授業すら始まっていない大学に比べると、安心感が違います。

しかし、学生生活というのは授業を受ければ済むものではありません。図書館やゼミ室などを利用した自由で主体的な学びも大切です。5月の連休明けに、緊急事態宣言が解除されることを祈っております。

【在校生100%】京都ノートルダム女学院中学高等学校のオンライン授業【完全実施】

2020年4月20日 月曜日

ついに緊急事態宣言の対象地域が全国になるなど、学校教育の正常化にはまだまだ時間がかかりそうな状況です。多くの生徒さん方は自宅に籠って学校から与えられた課題をひたすら解くという孤独な日々を送っているようですが、そういえば京都で初めてオンライン英会話を導入したといわれるノートルダム女学院はどういう状況かなと思ってホームページを見てみると・・・

さすがでございます。一部のクラス、コースが対象というわけではなくて、中高6学年の全クラス、つまり100%の生徒にオンライン授業が提供できているようです。まず、朝のオンラインホームルームから一日が始まります。その後3コマの45分授業を、実技教科も含めて実施しているそうです。実は突然休校要請があった2月末の段階で準備に入り、3月の終業式とその後のホームルームもオンラインで開催するなど1か月以上の準備や試行期間を経ての実用化です。情報通信機器と通信ソフトがあれば生徒とはオンライン状態にはなりますが、授業として成立させるためには様々な工夫が必要です。この点でもこの学校は一歩先に進みましたね、というお話でした。

【自慢の】個別指導学院 フリーステップのオンライン授業【新サービス】

2020年4月17日 金曜日

実は、緊急事態宣言が出されてから、成学社の学習塾部門ではオンライン授業を導入していますが、今回は一足先に導入した個別指導学院フリーステップの双方向オンライン授業を紹介します。

まず、授業の様子から・・・ 授業時間になったら教室に出社している講師がタブレットにログイン。生徒にも事前に接続方法が伝わっています。

いつもは横に並んでの授業ですが、お互いの顔が正面から見えます。よろしくお願いします。

先生が自分の書いたノートを見せてポイント解説。今のタブレットやパソコンだとはっきり映っています。 生徒もいつものように質問しやすい環境です。実は先生は2人の生徒を同時に指導していますが、授業内容が教室チーフによってモニターされているので、どちらかの生徒に指導が偏るということもありません。

というわけで、あっという間の授業時間が終わってしまいました。先生からその時の理解度に応じた宿題を伝えてもらって・・・お疲れ様でした。ありがとうございました。

という感じのサービスを提供しています。「おうちにいよう」という不自由な環境を逆手に取って効率的な授業を提供していますよ、という自慢話なのでした。

【開成教育グループからの】昨年より出願数が増えた大学ランキング④【出願数比較】

2020年4月16日 木曜日

いよいよ本日最終回、ベスト3の発表です。

第3位は・・・以前このエントリーでも紹介した日本最大の女子大学である武庫川女子大学。やはり学部再編が効いたようです。当グループからだけで138件も昨年より多く出願しています。この学校の併願の特徴は武庫川女子大学短期大学部も受験するという作戦。阪神間では抜群のブランド力ですね。

第2位は・・・桃山学院大学。今年は近畿大学出願減が桃山学院にとってはプラスに作用したということでしょうか。もちろん元から強い国際教養系が強いミッション系のイメージに加え、今年からビジネスデザイン学科が大阪中心部の阿倍野区(桃山学院中高の敷地内)に移転というニュースも追い風となった形です。(とはいえ、ビジネスデザイン学科は募集単位が少ないので、実際に出願が増えたのは経営の経営・経済・社会・国際教養といった学部です)

併願状況はご覧の通り。龍谷・大阪経済・近畿というところが多いですが、合格者の半分以上が入学者となっていますので、桃山学院を第一志望と考えた受験生も増えたようです。

さて、今回のランキングの第1位は京都産業大学。これも比率では112.4%ですが、実人数が多いので1位となりました。学部の改組や新設が毎年のように行われるなど、時代に合わせた大学づくりが進んでいますが、それに合わせて定員の変更も発表され受験しやすさを印象付けるなど広報にも工夫が見られました。そのため当グループからだけでも200件近く出願数が増えました。特に経営・経済・現代社会の人気は厚かったといえるでしょう。

合格者のうち約半数は他大学に進学しています。主な進学先は龍谷・立命館・関西・近畿・摂南・・・、ということですので、それらの大学の併願として選んだ受験生も多かったということです。しかし、昨年よりも入学者数も増えていますので、京都産業大学の魅力を感じた受験生も増えたということではないでしょうか。

今年の新入生はせっかく合格したのに、入学式も新入生歓迎の行事もなく、授業も本格的には始まっていないという異常現象ですが、事態が鎮静化したら是非、積極的に大学を利用し、次の入試に向けたオープンキャンパスも盛り上げてほしいと思います。次年度の受験生も参加して、自分の眼でその大学の魅力を確認していただきたいものです。

【開成教育グループからの】昨年より出願数が増えた大学ランキング③【出願数比較】

2020年4月15日 水曜日

さあ、いよいよベスト5です。

神戸学院大学は13年前にポートアイランドに新たなキャンパスを作り、4年前には付属中高も移転、2年前には心理学部を新設、昨年には夙川学院のキャンパスも手に入れて神戸医療大学を挟み撃ち(にしているつもりはないと思いますが、2つのキャンパスの間に兵庫医療大学があります。誤解のないように書いておきますと実はお向かいの神戸女子大、神戸女子短期大学も含めて「ポーアイ4大学連携事業」というのもあり、仲が悪いわけではございません)。と勢いのある大学です。

合格者の6割はそのまま入学しますが、1割弱は甲南大学、6%弱は京都産業大学に進学しています。一方不合格者の2割弱は他の日程で合格し、入学していますが、1割以上が浪人を選択しています。つまり今年の神戸学院大学志願者は第一志望率が高かったと考えられます。

ベスト4位は四天王寺大学。実業系の短期大学をルーツに持ちますが、40年近く前に4年制に転換、教育系の学部再編などが行われましたが、昨年度から看護学部が設置され、その認知度アップも手伝って受験生が増えたようです。看護・教育系の併願先は畿央・大和・太成、人文系では関西外大・追手門となるわけです。(続く)

【開成教育グループからの】昨年より出願数が増えた大学ランキング②【出願数比較】

2020年4月14日 火曜日

今日は10位から6位です。

 看護、理学療法、鍼灸といった医療系で定評のある森ノ宮医療大学ですが、今年度から開設した「診療放射線学科」は従来のレントゲン技師以上の技術を必要とする、放射線を使った治療のスペシャリストを養成する全国でも珍しい学部が設置され、話題性が上がった形です。何と入学者数は昨年の2倍以上です。

 割合でいえば3%増なのですが、元々の出願数が多いのでここに立命館大学がランクインしています。入学者数も2%増、つまりほぼ変化なしという状況です。文部科学省による入学定員厳格化の方針によりここ数年続いていた合格者減もひとまず落ち着いたようです。

 スポーツでも有名な阪南大学は流通、商業、国際観光といった分野に特化した大学ですが、学部構成では桃山学院と重なるという意味でも、併願受験が増えたようです。桃山学院の難化に伴って、入学者数も281%と激増しています。

 今年で80周年も迎える大阪電気通信大学はデジタルゲーム(eスポーツ)や情報通信が有名ですが、2年前に増設された建築学科、今年から改組された医療健康科学部など、先端の技術への対応にも積極的な大学ですが、7位にランクイン。但し入学者が昨年比84.6%と減少していますので、合格ラインを上げたために歩留まりが下がったのではと思われます。

 そして、このエントリーでも紹介したことのある追手門学院大学が堂々6位にランクイン。学部再編、キャンパス移転など矢継ぎ早に行われる改革に高校生が反応した形です。海外大学との連携やキャリア教育の充実など、まだあまり知られていない魅力がありますので、まだまだ伸びしろがあると考えられます。(続く)