【海がなくても】岡山理科大学 生命科学部【魚は育つ】

2023年11月8日 水曜日

突然ですが、第3の水ともいわれる「好適環境水」はご存知でしょうか。塩分(塩化ナトリウム)濃度を海水の4分の1ほどに調整し、その他塩化カルシウムや塩化カリウムを加えた水のことなのですが、不思議なことにこの中では淡水魚も海水魚も生きていける、そればかりか海水魚は代謝が上がって成長が早くなる、という魔法のような水なのです。

このような性質を利用すれば、海の無い場所でも魚の養殖が可能になるわけですが、海での養殖と異なり閉じた水域では寄生虫や感染性の病気の心配もないため、抗生物質などの薬剤を使う必要も無く、安心して食べられるお魚を育てることができます。

実際に奈良県でトラフグが、福島県でベニザケが養殖されており、既にスーパーなどで販売されているようです。

この新たな養殖技術を可能にした「好適環境水」を開発したのが岡山理科大学山本俊政准教授だそうです。岡山理科大学の生命科学部ではこのように最先端の食料生産技術が研究されているようです。内陸部でも新鮮なお魚を食べることができるという夢のあるお話でした。

高校生の皆さん、このような最先端の技術も面白そうですよ。