2022年5月30日
大阪府下で最も古いとされる140年以上の歴史を持つ、大阪府豊中市の梅花女子中学校からオープンキャンパスのお知らせが届きました。春のオープンキャンパスはコロナ禍の影響でここ2年ほど開催が難しかったようですが、今年は人数を制限し、日程を分散する形で再開しています。今回の案内は、その第3回目となるイベントです。
ダンスやチアリーディングでも有名な学校ですが、その体験や、アートデザイン、製菓体験などお楽しみイベントが盛りだくさんとなっています。しかも箕面が本店のお菓子の名店「デリチュース」のスイーツも用意されているとの事・・・。テレビでも紹介されたここのチーズケーキ、なかなか濃厚なのに甘すぎず、上に載っているソースの上品な酸味とのコントラストが絶妙・・・しまった、ここはスイーツブログじゃなかった。すみません。
ということで、小学生女子の皆さん、詳細は学校HPをご覧ください。
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2022年5月27日
先日このエントリーでも入学者が多いという事で紹介した箕面自由学園高等学校ですが、次年度からコース改編を行うというニュースが飛び込んできました。
「文理進学コース」が「文理探究コース」と名称が変わり、探究学習に軸足を置いたコースにリニューアルするとの事ですが、大きいのはこのコースは専願のみの募集になるというところでしょう。
今年でしたらSS特進を頂点として進学系4コースが用意されていたのですが、そのうちの1つが専願のみになるわけですから、この学校を公立高校の併願校と考えていた受験生には大きな影響が考えられます。しかし、逆に考えると「文理探究コース」で用意される多彩な探究プログラムも魅力ではないでしょうか。併願受験ではなく、専願にするべきかどうか、今後の入試イベントに参加して聞いてみましょう。
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2022年5月26日
2022年4月に、大阪市から大阪府に移管された「咲くやこの花中学校・高等学校」「水都国際中学校・高等学校」ですが、ちょっと調べ物をしようとしてGoogleで検索して一番に表示されたページをみたら、あれ?更新されていない???
それもそのはず、移管されたので、HPのURLも変更されているわけですが、Googleさんは過去のアクセス数から古いほうのサイトを案内してくれるようです。過去データから判断するAIさんって、やっぱりまだまだ使えません。AIを利用した自動運転の車も、年に1度のお祭りによる交通規制とか予想できないんだろうなぁ。
こちらが更新されていない古いURL
大阪市立咲くやこの花中学校 (city-osaka.ed.jp)
こちらが、新しい「咲くやこの花中学校」のHPです。
大阪府立咲くやこの花中学校
(osaka-c.ed.jp)
Googleさんの検索では「大阪府立」といれるより、「府立」と入れた方が早く見つけ出してくれますが、それでも7番目の表示です。
水都国際はURL変更無しで新しいHPを見ることができます。
大阪府立 水都国際中学校 & 水都国際高等学校 (osaka-city-ib.jp)
富田林は変更ありませんが、一応念のため。
大阪府立富田林中学校・高等学校 | (tonko.ed.jp)
しばらく不便ですが、大阪府のリンクが一番確かなようです。
大阪府/府立中学校(併設型中高一貫校)に関すること (osaka.lg.jp)
ときどき各学校のホームページをパトロールするのも大切だなと思った次第です。
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2022年5月25日
1925年に創設された商業学校をルーツに持つこの学校は、1968年には幼稚園を、1969年には大学を開学するなどの発展をしていたのですが、中高は2014年に大学・幼稚園と法人分離しました。こうして独立した「京都学園高等学校」は翌年文部科学省からSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されるなどの進化を続けていました。一方で「京都学園大学」は理事長が交代し、「京都先端科学大学」と校名変更し、学部改編や新校舎建築、組織改編等大きな改革を矢継ぎ早に実行し、注目を集めています。そんな中で大学が付属の中高を設置するのでは、と憶測されていましたが、結局もと同じ法人だった「京都学園中高」と復縁(?)する形で2021年に法人統合し永守学園「京都先端科学大学附属中高」となりました。
法人統合元年である2021年度入試では、70名の中学募集に対し、125名が出願、そして今春の入試では188名が出願(いずれも全日程合計)と人気急上昇となっております。
現在の理事長である永守氏は教育・人材育成に対する熱い思いを持っています。日本電産という小型モーターメーカーを創業し、時価総額約5兆円の巨大企業に成長させ、今や個人総資産も1兆円(1ドルを127円として換算)を超える永守氏ですが、実業家としての視点から今の教育界の人材育成力、特に大学の教育力について疑問を持っているようです。実は同じような疑問や不満を持っている財界人は少なくないのですが、永守氏は学校教育を非難するのではなく、自分の理想とする学校を自分の私財をつぎ込んで作ろうとしているのです。
その熱い思いを詳しく聞く機会があります。小学生保護者でご興味のある方はこちらをどうぞ。
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2022年5月24日
6年前にこのエントリーで紹介させてもらった大阪府高槻市の「関西大学中等部・高等部」についてです。関西大学中等部・高等部にお邪魔してきました①(情報機器編) « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)この記事を書いた時には開校して7年目でしたので、今は開校から12年経過、つまり初等部1期生の1年生がこの春に大学に初めて入ったことになります。
さて、初等部から高等部まで12学年(お隣の関西大学社会安全学部と大学院まで含めると21学年)が共に学ぶキャンパスなのですが、それぞれの節目の入試で入学する人は、進級してくる生徒と同じクラス?コース分けはいつから?という疑問への答えとなる図が、学校から頂いたパンフレットに掲載されていたので紹介します。
中1では初等部からの進級者と中学募集の生徒が混ざり、そのまま中3まで、高1では同じように中等部からの進級者と高校募集の生徒が混ざり、進路希望に合わせて高2から2つの類に分かれるというわけです。
難関大学附属の高校から、他の難関大学への進学も増えてきており、附属校と進学校の垣根が低くなったといわれますが、この学校は最初から両方狙える設定ですので、「関西大学も良いなぁ、でも難関国立大も良いなぁ」という方にはお勧めとなっております。今年の大学進学実績など詳細については、7月16日のオープンスクールでお聞きください。
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2022年5月23日
7月16日に、大阪府茨木市の追手門学院中学校でオープンスクールが企画されていますが、今回の目玉は「TW入試体験会」です。
TW入試については、昨年こちらのエントリー「追手門学院 TW入試って何?」【最新】追手門学院中学校 TW入試って何?【斬新】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)で紹介させてもらいました。探究学習にも力を入れているこの学校の教育方針を具現化したこの入試方式は大変良いと思います。しかし、他に例のない新しいこの方式、これから受験する小学生にとっては少しイメージがつかみにくいのではないかと思います。と余計な心配していたら、流石でございます。このオープンスクールにこのTW入試の体験会が用意されているではありませんか。というわけで、小学生の皆さんは一度体験してみていはいかがでしょうか。
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2022年5月20日
堺市の北部の「堺リベラル中学校」に関するお話です。2017年度までは、難関高校受験を推奨する学校でしたが、2018年度から「堺リベラル高等学校」を併設し、6年一貫としての進学校に進化しました。一方、キャリア教育で定評のある「香ヶ丘リベルテ高等学校」への進学も可能ですので、①Top10高をはじめとする難関高校進学、②「堺リベラル高校」に進学して大学受験、③「香ヶ丘リベルテ高等学校」に進学してキャリア教育(さらにファッション業界直結の「堺女子短期大学」への進路保障がついています)という3つの選択肢が整備されている学校となりました。
小学生女子の皆さん、 このようなわけで人気上昇中のこちらの中学校を一度見てみては如何でしょうか。 先着100名様にプレゼントもございます。申し込みはお早めに。(このブログを書くために、ウィキペディアで堺リベラル中学校を調べたら、5年前に書いたブログが参考文献になっていました。こうやってネット上の情報って作られるのかぁ。)
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2022年5月19日
先日高校募集でのランキングとして紹介した羽衣学園ですが、中学校募集も好調です。かつては1学年40名強の入学者数でしたが、2020年度は68名、2021年度は66名、そして今年度は59名と安定しています。さて、今週末に小学生対象のオープンキャンパスが開催されます。各種体験授業も用意されているようです。詳しくは学校HPをご覧ください。締め切りは20日(金)14:00までとなっております。お急ぎください。
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2022年5月18日
各中学校の入学者数など入試データがそろそろそろってきたのですが、兵庫県の中堅男子校の入学者数を見ていて、あることに気が付きました。
昨年と比べると滝川は増えていて、報徳は減っている。地理的に離れているので関係ないかなと思いつつ、その前の年を見ると、同じ動き。さらにその前の年を見ると滝川が減っていて、報徳が増えている。お?その前の年を見ると、両方とも減っている。やっぱり関係ないやと思って甲南を見ると増えている。
ということはこの3校間での生徒の動きがあるという事でしょうか。比較のために姫路の淳心学院を入れてみましたが、こちらは変動がありません。
この3校の共通点としては男子校だという事だけで、歴史も校風も異なります。受験生本人の性格やご家庭の教育方針と照らし合わせて比較検討してみては如何でしょうか。
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2022年5月17日
最後に旧4学区の状況をみてみましょう。しかし、この地域は過去の平均よりも今年の入学者が少ない(右端の数字が赤色)の学校が多くなっています。
1位 浪速高校 878名
校舎の新築、学外グラウンドの整備などハード面でも進化が続く浪速中学校・高等学校ですが、ついに今年は入学者が900名目前まで迫ってきました。併設中学からの入学は97名ですので、いかに高校募集で集めているかがわかります。併願の戻り率もこの地域としては高めの17.9%。さらに新たな校舎を建築する計画があるとの情報も得ました。さらに拡大路線が続きます。
2位 羽衣学園高校 525名
こちらは女子校が共学化してはや9年。今では男子生徒も4割以上となり、バランスの取れた共学校となりました。進路に関してはお隣の羽衣国際大学が怒って来ないのか心配になるほど「パイロット校推薦」の枠のある関西大学をはじめとして、100校近くの大学からの指定校推薦枠が充実しています。広いグラウンドも魅力の学校です。
3位 初芝立命館高校 396名
併設中学からの入学は93名、外部募集枠267名に対して303名の入学となっています。 校名の通り立命館大学への推薦枠がある学校ですが、立命館大学に進むコースだけではなく、国公立進学を目指すコース設定も充実しており、進学校としての評価も高くなっています。
4位 帝塚山学院泉ヶ丘高校 310名
こちらは併設中学からの入学が151名と、約半分は既にお席が埋まっている状態からの高校入試となります。併願戻り率は26.5%と高いのですが、専願の人数が少ないため、外部募集定員を下回る入学者となりました。とはいえ、310名という規模は過去平均よりも多く、今年の募集は好調だったといえるでしょう。
5位 大阪商業大堺
62年前に創設された「堺経理専門学校」という商業系の男子校がルーツですが、2005年から共学化、今では3割強を女子が占める元気な学校となっています。学校内にある880坪の「演習農園」で土づくりから田植え、稲刈り、その他の作物栽培を行い、収穫した野菜を地域の方に販売するという「勤労教育」でも知られています。今年の募集では例年よりも大きく減少していますが、これは併願の公立高校の倍率が低く、結果的に戻り率がわずか6.6%になったという外部要因ですので、人気が無くなったわけではありません。
昨年度の前半はコロナ禍で、オープンスクールが開催できないなど、受験生にとって学校情報が得られにくい環境でした。その影響でしょうか、大きな学校にさらに受験生が集まって、小規模校の志願者がさらに減るという現象も見られました。大規模校に多くの魅力があるのは当然ですが、学校と自分自身との相性を確認するためにも、学校説明会には是非足を運んで、比較検討をしてから志望校を選んでほしいと思います。

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