近畿地区主要私立大 志願者速報が確認できるサイト

2016年1月12日 火曜日

年明け以降から本格的に開始となっている私立大学の出願ですが、各大学とも「志願者速報」をHP上で公開されています。

今回のエントリーでは、近畿地区主要私立大の志願者速報サイトをまとめ、以下にご紹介を致します。

関西学院大
http://www.univ-jp.com/sokuhou/kwansei/index51.html

関西大
http://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/reports/

同志社大
http://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/new/shigansha_sokuhou.html

立命館大
http://ritsnet.ritsumei.jp/asset/index/entry2016.pdf

京都産業大
http://sgc.kyoto-su.ac.jp/exam/applicant_flash/index.html

近畿大
http://www.univ-jp.com/sokuhou/kindai/index59.html

甲南大
http://www.univ-jp.com/sokuhou/konan/index66.html

龍谷大
http://www.ryukoku.ac.jp/admission/nyushi/applicant/

摂南大
http://www.setsunan.ac.jp/nyushika/entrance/prompt/

神戸学院大
http://www.kobegakuin.ac.jp/admission/01information/situation/

追手門学院大
http://www.otemon.ac.jp/examnews/index.html

桃山学院大
http://www.andrew.ac.jp/nyushi/info/shutugan.html

近年爆発的に増えている「ネット出願」について補足をしておきたいと思います。

ネット出願には「締切ギリギリまで考える時間が持てる」という利点があります。つまり、上記のような速報サイトの情報を逐一確認し、人気薄の学部・学科を見定めて出願する事が可能となります。一方で、上記のような受験生が特に一昨年度から増えており、「昨日までは不人気だった学部・学科が、一夜にして人気を集めてしまった」という例も見られるようになっており、大学や大手予備校関係者の間で「ネット出願が広まって、人気動向が読めなくなった」と嘆く方が多くおられます。

その点もお知りおきの上、特にネット出願を活用する際には注意して出願先学部・学科選びをするようにしてください。
 


 

 

2016年度大学入試 関関同立・産近甲龍志望動向

2016年1月8日 金曜日

こちらのエントリー「2016年度大学入試 国公私立大 系統・分野別志望動向」では、2016年度大学入試に向けた系統・分野別志望動向について、国公立大(前期)と私立大に分けてご紹介を致しました。

今回のエントリーでは、近畿地区を代表する関関同立・産近甲龍の志望動向という、前回ご紹介した分析よりももう少しミクロかつローカルな視点で志望動向をお知らせします。

次の画像は、分析の基となる資料として「河合塾 第3回全統マーク模試」の受験生諸君の志望データを参考にさせて頂きました(画像をクリックすると拡大します)。

関関同立全体では志願者数の増加率は昨年対比で+5.5%と「微増」となっています。文系・理系に分けて見てみると、文系107.9%・理系99.3%となっており、文系の増加に対し理系は若干ではあるものの人気に陰りが出ています。

その中でも、特に立命館大の志願数の増加が見て取れます。全体的な動向と同じく、理系の増加率はさほどでもありませんが、文系での大幅な志願者数増が目を引きます。こちらのエントリー「立命館大 大阪いばらきキャンパスが今春開設」でご紹介をしております、今春大阪いばらきCに開設予定の総合心理学部の影響が大きいようです。厳密に言うとこの学部は純粋な新設ではなく、既存の「文学部心理学域」を独立・学部へ改組し、設置キャンパスを衣笠Cから大阪いばらきCに変更する、というものになります。

この学部の一般方式の志望者数前年比が272%・センター方式も216%と、大幅な志望者数増となっており、それが文系全体の大きな志望者数増に寄与しているという構図になっています。

なお、立命館大 総合心理学部の各社模擬試験の予想偏差値(秋時点)はこちらのエントリー「近畿地区国公私立大 注目の新設学部等 最新難易度」でご紹介しております。

産近甲龍ですが、4大学全体で114.1%と大幅な志願者数増となっており、4つの大学いずれもが10%以上の志願者数増となっています。

注目点が2つあります。

1つ目は、京都産業大の理系で昨年比142.5%もの志願者数が集まっている点。これは、同大の理学部内に「宇宙物理・気象学科」を新設されることが大きく影響を与えています。当ブログではこちらのエントリー「京都産業大 理学部に「宇宙物理・気象学科」を新設」で詳細をご紹介しています。

第3回全統マーク模試時点で、一般410名・センター方式352名もの志願者数を集めています。同学科は募集定員40名という規模の小ささでありますが、その約10倍もの受験生が(模試時点とはいえ)志望しているということで、大変な人気となっていることがわかります。

それもあって、京都産業大 理系学部の志望者数が前年比で1.5倍近くにまで増えている、ということになっています。

こちらのエントリー「近畿地区国公私立大 注目の新設学部等 最新難易度」で、京都産業大 理学部 宇宙物理・気象学科の各社模擬試験の予想偏差値(秋時点)をご紹介しております。

注目点の2点目は、やはり「近畿大 国際学部」の新設についてでしょう。

すでに公募推薦入試結果についてこちらのエントリー「近畿大 2016年度公募推薦入試結果」でご紹介をしており、2,807名の志願者数に対し537名の合格者数を出し、5倍を超える難関となったとお知らせしました。

第3回全統マーク模試時点でも、メインとなるグローバル専攻で一般前期Aで1,287名・センター前期Cで222名もの志願者数となっているようです。

この新設により、近畿大の文系学部が前年比122.5%もの志願者数を集めていることになります。

こちらのエントリー「近畿地区国公私立大 注目の新設学部等 最新難易度」で、近畿大 国際学部の各社模擬試験の予想偏差値(秋時点)をご紹介しております。

これらの他には、龍谷大は文系・理系ともに、甲南大は文系で、それぞれ昨年より大きく人気を集めている状態です。

 

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得意を活かす! 関関同立 英語だけで受験可能な学部・方式

2016年1月6日 水曜日

2016年度大学入試は公募推薦入試がひと段落し、間もなく一般入試に突入します。大学受験生の皆さんにおかれましては「最後の追い込み」に余念が無いことと思います。

「どの科目も万遍なく点数が取れる」という受験生は非常に珍しく、大体の方が「得意科目で点数を稼いでいる」、あるいは反対に「ものすごく出来ない科目があって、どうしても足を引っ張られて困っている」という状況なのではないでしょうか。

そんな中、特定の科目、特に「英語が得意だ」という受験生の皆さんに耳寄りな情報をお届けします。

実は、関関同立の中にも英語だけで受験できる学部や方式がいくつかあるのをご存じでしょうか?以下、英語だけで受験可能となっている大学・学部・方式を一覧にしたものをご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

※作成には万全を期していますが、詳細は学校HP等で必ずご確認下さい

表内で黄色く色を付けている部分については「センター試験(英語)の点数が必要」となる方式となっておりますので、センター試験の受験が必須となります。上記で7つご紹介している大学・入試方式のうち実に4つを占めており、センター試験を受験していればチャンスが大きく広がることがわかります。

少しずつですが、補足の説明をします。

2/1 関西学院大 国際学部
他学部と共通の英語問題が200点、その後独自の英語問題で更に200点という配点。後者は「英文読解力」と「把握した内容を日本語で書き表す力」の2つが問われる、レベルの高い問題。

2/5 関西学院大 国際学部
2/7 関西大 外国語学部
2/8 関西大 外国語学部
3つともセンター試験との併用型。センター試験を受験している受験生は積極的にチャレンジしてほしい。

2/9 立命館大 国際関係学部
通常の英語問題に加え、表内で赤字で示しているような難易度の高そうな問題も課される。「国際関係に関する幅広い素養を求められ、必要とされる英語力も横断的なものとなる」という出題方針に沿ったもので、単なる英語力だけでなく、国際問題や社会科学・人文科学に関する基礎的な知識が問われるもの。また、昨年まで課していたリスニング問題に代わって「英語外部資格試験の点数化」を採用し、一定の基準を満たしている英語外部資格をレベルに合わせて点数化する、という形に。

3/3 関西大 外国語学部
いわゆる「一般後期」で実施される入試。今回ご紹介する中では一番対策が立てやすい、あるいは受験しやすい形となっている。

3/3or4 同志社大 文学部英文学科
センター併用型の入試で、センター英語による1次を通過した者には英語口頭試問が2次試験で課される。その口頭試問の実施日が受験生によって3/3か4で異なるので、注意が必要。英語口頭試問の中身については表内の備考欄を参照。

このように、関関同立の中でも、英語1科目だけで受験可能な学部・学科・入試方式がいくつかあります。ただし、関西学院大の国際学部、立命館大の国際関係学部のように、英語力だけでなく日頃から政治・社会・経済・文化等幅広く関心を持ち、学習しておく必要があるという、一筋縄ではいかない入試方式もあります。また、センター試験の点数が必要だったりするなど、ハードルが高めに感じるかもしれませんが、英語1科目で済むというのはかなりの魅力です。

英語の成績に自信がある受験生の皆さん。積極的に挑戦してみてはどうでしょうか?

 

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摂南大 2016年度一般入試に向けて

2016年1月5日 火曜日

摂南大が受験生・保護者を対象に開催された一般入試に向けての説明会にお邪魔をさせて頂きました。

同大では11月中に公募推薦入試A日程とB日程が終了しております。

一般入試に向けては、上の写真にあるように、2月中の試験実施となる一般前期A日程・B日程とセンター利用型の前期AC方式・前期BC方式、3月中の試験実施となる一般後期日程、センター試験の結果のみを使用するセンター方式は前期と後期、というラインナップで試験が予定されています。

一般入試前期での判定方式等については上の写真の通りです。また、

その一般入試前期での試験科目とセンター試験を組み合わせて判定するセンター併用型についてもご紹介をしています。

前期で合格が勝ち取れなくても、3/7には一般入試後期が予定されています。2科目を受験し、高得点科目の得点を自動的に2倍に換算して判定する「ハイスコア方式」での判定となっています。

摂南大では、出願に関しては「完全ネット出願(一部入試を除く)」となっており、それに合わせて「スマート出願」「スマートパック」なるものもご用意されており、紙での出願でありがちな煩わしさ、金銭面での負担といったものを無くした「受験生にやさしい」出願形態とされています。

こういった所も大いに利用して、大学入試をより有利に進めて欲しいと思います。

 

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摂南大 志願者増の次は科目負担増など硬質化へ
 


 

 

2016年度大学入試 国公私立大 系統・分野別志望動向

2016年1月4日 月曜日

2016年度大学入試では、年明け早々から私立大一般入試の出願が開始となり、その後1/16土・17日でのセンター試験、2月からの私立大一般入試本番・・・、と怒涛のようなスケジュール進行となってまいります。

「入試本番」を迎える直前となったこの時期に、今シーズンの動向について確認をしておきたいと思います。分析の基となる資料は、「河合塾 第3回全統マーク模試」の受験生諸君の志望データとしています。

下の図では、系統・分野別志望動向について、国公立大(前期)と私立大に分けてご紹介をしています(画像をクリックすると拡大します)。

国公立大(前期) 学部系統別志望動向
・全体の志望指数は「103」と前年を上回っているものの、第3回全統マーク模試の受験者数増加率「106」ということを考えると、国公立大志望動向としては「低調」と考えることが出来るが、昨年(2015年)度よりセンター試験の理科が新課程移行により科目負担増となったことで、特に国立大志望指数が低く(102)なっている
・「近年の文系学部の人気薄」からの反動もあるが、何よりも「景気の回復と就職状況の良化」により、文系学部が大幅に人気を戻している
・好調な文系とは対比的に、理系(理・工・農)で志望者が減少しているが、これはやはり「センター理科の科目負担増」が第一の原因で、次いで「景気の回復と就職状況の良化で、『資格志向』で進学先を選ぶ必要が無くなった」ということも考えられる
・「総合科学課程」の人気が極端に低いなど、教育の2系統も人気が無いが、教育学部の定員を削減する大学が多かったり、「総合科学課程」を廃止・閉鎖する大学が出てきているなどしていることが要因

国公立大(前期) 分野別志望動向
・人気面では不調となっている理系(理・工・農)だが、分野別に見ると工学系の「建築・土木環境」が「105.3」と高い指数をつけているが、2020年の東京オリンピックに向けて建設業界が活況となることに期待が寄せられているから、と思われる
・同じく理系で極端な人気薄となっている分野は理学系内の「化学(93)」「生物(96)」「物理(97)」
・全体的に高い人気となっている文系の中で、これまで数年に渡り不人気傾向が続いていた反動もあって、「法・政治系統 政治・行政」が前年比119と大幅な人気増となっている

私立大 学部系統別志望動向
・私立大全体の志望指数が「109」となっており、国公立大と比べて志願者が集まっている様相
・「近年の文系学部の人気薄」からの反動もあるが、何よりも「景気の回復と就職状況の良化」により文系各系統の人気が高めで、反対にここ数年で人気を集め続けてきた理系各系統は文系よりも低い人気となっている、という点は国公立大の動向と同じ
・人気傾向の文系各系統にあって、ひときわ志願者を集めている系統が「法・政治(113)」「経済・経営・商(115)」で、いずれもここ数年は不人気が続き、レベル的にも「お手ごろ感」が強くなっている所