SGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定され国際交流学習も盛んな学校ですが、理科教育に関しても相当先進的な取り組みがなされています。
定期テストが終わった後のテスト直しは多くの学校で行われていますが、この学校の理科のテスト直しはちょっと変わっています。それまでに学んだことの関連をマインドマップという図に表して再び知識の位置付けを確認するというものです。
優秀作品が選ばれて貼り出されていたりします。
数名で合作した大作もあります。これは「代謝」の分野が難しく、苦労した高校生が後輩のために作成したものだそうです。
このように生徒が自分の頭の中を図に整理するだけでなく、他の生徒の理解にも役立つような使い方を行っています。
そればかりか、小中高の理科の先生が自分たちの実践を「サイエンスパーク」という形で発表しています。先生方も自分たちの授業を披露することで互いの刺激になり、生徒も「こんな授業も受けたい」という声を作るきっかけにもなることでしょう。
生物室にはそれ以外にも生徒が作成した鳥の骨格標本やセミの抜け殻を壁に飾ってオブジェみたいになっています。
理科教育を強化しているイメージを持っていなかっただけに、これは思わぬ発見でした。デジタル出力できる顕微鏡などの設備と併せて今後理系科目への興味関心を持つ生徒が増えることでしょう。