【社会学部は隔年現象?】佛教大学 公募制推薦 合格者数判明【今年は厳しい】

2023年12月19日 火曜日

資格系の分野にも強いイメージのある佛教大学ですが、入試に関しては、募集単位による難易度の差が大きい大学です。これは専門分野によって人気、不人気の差が大きいということではなく、志願者数と募集定員の需給関係で決まっていると思います。

2022年度入試と2023年度入試の一般選抜による合格最低得点率と実質倍率を分散図に表すと、相関係数が結構高くなっていますので、倍率が上がれば合格最低点が上がる傾向が強く、募集単位ごとの受験生の学力層はあまり変わらない、ということになります。

それはさておき、今年の佛教大学の公募制推薦では全学合計で志願者が756件増と大きな伸びになっています。公募制推薦だけでも最大6回受験できる日程、会場も11都市に設置、出願基準を無くすなど、受験しやすい制度を追求した結果だと思います。

合格者数について、文学部は志願者増に応じて合格も増えていますが、社会学部では、志願者が650増えたのに、合格数は275減少という、受験生にとっては極めて厳しい結果となりました。もう一度上の相関図のグラフを見ていただきたいのですが、例年文系学部の中でも合格ラインが上位に属する社会学部の2学科が、昨年まさかの倍率低下で合格最低得点率が5割を下回ったため、「狙い目だ!」との情報が流れたのでしょうか。つまり隔年現象というわけで、今年は一番社会学部が狭き門となりました。

一方で社会的にはまだまだ人材が求められている社会福祉に関しては志願者が減少しています。こちらは一般選抜でも狙い目となりそうですね。