滋賀県公立高校一般入試が行われました

2017年3月10日 金曜日

今週は近畿圏の公立高校の一般入試(3月入試)が集中しています。

滋賀県はそのトップバッターとして8日の水曜日に実施されました。

 

この写真は膳所高校の前での応援風景です。特に寒い日でしたが、元気よく受験生たちは試験会場に入っていきました。

 

さて、滋賀県の公立高校の倍率は御覧の通りです。倍率の欄の数値の色についてですが、赤色が高倍率で色が濃い方がさらに高倍率、逆に落ち着いた倍率には青色で、より低い倍率は濃い青色で塗っています。表の順番は、過去に合格した塾生の成績から割り出した難易度順ですが、データが少ない学校については一般的なランキングと違う場合もありますので、あくまでも目安としてご覧ください。

 

このリストを見ますと、今年は普通科では石山、東大津、草津東、大津が、農業科では湖南農業や長浜農業が高倍率となっています。(実際には長浜農業の食品が2名定員割れしており、他の学科からの流入を考えると、学校全体としては平均で1.15倍となります。)

これらの学校は昨年も一定の倍率がついており、人気校だといえるでしょう。

合格発表は15日の水曜日です。受験生だけでなく、私たちもドキドキしています。

来年受験を迎えられる皆さんは、このリストも受験校選定の参考にしてみてください。

 

兵庫県公立高校出願状況(第3学区)

2017年3月9日 木曜日

第3学区は中位校にも定員割れの学校が目立ちます。東播磨・明石清水など比較時交通の便が悪く、自転車通学が主となる高校は、他地域からの流入が少ないため落ち着いた倍率になっています。しかし同様に他地域からの流入の少ない、加古川北は昨年の低倍率からの隔年現象で、1.13倍となっていますので注意が必要です。一方入学後の選択の幅が広い明石南や三木東といった総合学科が人気を集めています。スポーツ系や芸術や看護・保育系の職に就きたい中学生の心を掴んでいるのでしょう。しかし、厳しい倍率になっていますので、夢に向かってあとひと踏ん張りが必要でしょう。

第4学区と第5学区は開成教育グループの教室がありませんので、また次の機会に紹介したいと思います。今年はカレンダーの関係で公立高校としては珍しく日曜日に入試が行われる兵庫県ですが、受験生はあと3日、体調管理に気を付けて頑張ってください。

 

兵庫県公立高校出願状況(第2学区)

2017年3月8日 水曜日

第2学区は宝塚北や市立西宮といった大学進学実績が顕著な難関校の動向が注目されていましたが、この2校は昨年度より落ち着いた倍率になった一方で、北摂三田が昨年より大きく増加して1.29倍、尼崎稲園も1.4倍と激戦となっています。県立西宮も1.42と高止まりしていますので、難易度としてはトップ層とほぼ変わらない水準になると思われます。県立尼崎が昨年よりも大きく伸ばしていますが、この学校の地域や教育系の大学との交流や連携、普通科でありながら総合学科のような多彩なプログラムを持つ取り組みが浸透した結果だと思われます。しかし交通の便の良い阪神間は受験生の移動も多く、隔年現象が起きやすい地域ですので、今回低倍率の学校でも来年度は注意が必要です。(続く)

 

兵庫県公立高校出願状況(第1学区)

2017年3月7日 火曜日

3月12日に行われる兵庫県公立高校の出願状況が発表されましたので、分析してみました。

まず、開成教育グループの教室がある第1学区を紹介します。

学校名がオレンジ色の学校は、昨年よりも倍率が大きく上昇し、かつ今年の倍率も高い学校です。黄色の学校は、難易度の高い学校であるにも関わらず、まさかの定員割れをした学校です。倍率に関しては定員を割っているところにピンク色を付けています。

まず、第1学区ですが、ともに進学校である星陵高校と御影高校が高い倍率を付けており、激戦となっています。星陵高校は自由な校風でありながら京大、阪大をはじめとして、学年の約半数が国公立に進学するという屈指の進学校ですが、昨年がまさかの定員割れでしたので、一気に受験生が流れ込んだ形です。
2年生から文系・理系・英語系の3類型を設置し、英語教育・国際交流活動に力を入れている葺合高校も高い倍率となっています。特色入試では高倍率だった夢野台がまさかの定員割れとなっているため、来年度の揺り戻しが予想されます。また、須磨友が丘は昨年の高倍率から一転して定員割れになっています。キャリア育成に重点を置いた少人数授業が展開されている総合学科ですので学校としての人気は高いと思うのですが、昨年の高倍率を恐れて周辺高校に受験生が分散した形です。それ以外は昨年とほぼ同じ状況となっています。(続く)

 

大阪府 公立高校入試 倍率予測(専門学科)

2017年3月1日 水曜日

大阪府の専門学科の動向についてもまとめてみました。

昨日までの、各旧学区の表の中にも入っている学校もありますが、主な専門学科として示しておきます。

まず、文理学科は軒並み高倍率となっています。北野と天王寺以外は普通への回し合格が見込めるため、強気の出願も多いと思いますが、大学進学実績の伸びも評判となり、高い人気を誇っています。いずれの学校も熾烈な競争となっています。

国際系の学科は多少落ち着きを見せています。私学も含めて国際・グローバルに力を入れている学校は増えていますので、他校との違いが見えなくなっている可能性もあります。10校のうち、3校が定員を下回っています。

同様に国語・理数・総合科学といった分野特化型の学科でも同じ傾向が見られます。同レベルの普通科の高校でも大学進学実績は高くなっており、差別化が難しくなっていることも考えられるでしょう。大きく定員を上回っている学校はありません。

普通科単位制の4校は、鳳を除いて落ち着いた競争倍率になりそうです。鳳は「ソフトな進学校」としての評価が定着しており、一定の倍率は出るでしょう。

総合学科は大阪市立咲くやこの花以外の学校では落ち着いた倍率になりそうです。将来の進路に合わせて科目やコース選択できるメリットがアピールできていないとの見方もありますが、通学の便が悪いなど、地理的な要因によって希望者が少なくなっている学校もあります。今宮と貝塚は1.3倍を超えており、実際の出願ではこの2校からの流出が考えられます。

中3生のみなさんの出願の参考になれば幸いです。

また、新しい情報があれば紹介していきたいと思います。

大阪府 公立高校入試 倍率予測(旧第4学区)

2017年2月28日 火曜日

旧4学区は他の学区に比べ、学校間の距離が大きいため、移動が少ないと思われがちですが、交通が発達しているために通学範囲も広く、受験者の移動も多い地域です。文理学科のある、三国丘高は昨年103名の流出がありましたが、その分岸和田に流入し、結果的に岸和田の流出分を埋めるという結果になりました。泉陽からも69名の流出がありましたが、鳳などに流れたと考えられます。中堅の学校でも50名前後の増減があり、貝塚南や福泉など調査結果と実出願数が大きく変わっている学校もあります。

今年の台風の目は泉陽、1クラス減であるにもかかわらず、昨年より101名多い希望者を集めています。自由な校風と進学校としての実績のバランスが良く、年々人気が上がっている学校ですので、ここからの流出はそれほど見込めないのではないでしょうか。(続く)

 

 

大阪府 公立高校入試 倍率予測(旧第3学区)

2017年2月27日 月曜日

旧第3学区は旧第2学区と異なり、この調査以降の受験生の移動が多い地域です。但し昨年、高津、清水谷合計で100名ほど流出しましたが、同じ地域の夕陽丘、生野も減少しており、東住吉、阿倍野、布施への流出も少なかったことから、他学区への流出が考えられ、「上下動」は少ないといえるでしょう。一方、大塚は昨年度117名流入するなど、中堅レベル間での移動も大きいともいえます。この調査結果で安易に志望校を変えると、結果的にそちらが高倍率になる可能性もありますので注意が必要です。

昨年度、関西大学への現役進学率で全国1位になった八尾高校は昨年よりも低い倍率になっていますので、お買い得感から流入が予想されます。注意が必要でしょう。(続く)

 

大阪府 公立高校入試 倍率予測(旧第2学区)

2017年2月24日 金曜日

旧第2学区は旧第1学区と比較すると、それほど大きな乱高下はありません。また、昨年度の調査結果と実出願者を比較しても、それほど大きな流入や流出が少ない地域でもあります。 但し、市立桜宮のように、希望調査で定員割れの学校に流入が起こり、結局1.18倍という倍率になっている例もありますので、この段階での倍率が低いという事での安心は禁物です。昨年度、国際教養科よりも普通科の方が競争倍率の上がった枚方高校ですが、今年もさらにその傾向が強まり、普通科から国際教養科への回し合格が発生する可能性があります。国際教養科は普通科とカリキュラムなどが異なりますので、第2志望として書いておくべきか検討が必要でしょう。

昨年度後期入試に移行したため競争率が急落した市岡高校は、今年度も希望者が少なく、穴場となっています。

大阪市立東高校の理数科は、府立の文理学科よりも歴史があり、少人数制ながら難関大学への合格実績を出すなど定評があります。昨年も希望調査よりも出願者数が多いという上位校からの流入が起こっていますので、今年も注意が必要でしょう。(続く)

 

大阪府公立高校入試 倍率予測(旧第1学区)

2017年2月23日 木曜日

大阪府御公立中学校で行われた進路希望調査の結果が発表になりました。

その数値を元に、3月入試の難易度を予測していきたいと思います。

大阪府には161校の公立高校がありますが、全日制普通科について、旧学区ごとに紹介していきます。

 

まず、旧第1学区についてです。

表の見方ですが、左側が中学校校長会の調査報告、右半分が昨年の調査結果と実際の倍率です。30%以上の受験生が不合格となる1.428倍以上の倍率となっているところに黄色で色を塗っています。

大学進学実績の伸びが著しい学校を中心に人気が昨年よりも高まっています。地域では吹田、茨木、高槻といった旧旧2学区に高倍率の学校が集中しています。春日丘高校は昨年調査で40%の受験生が不合格になる1.67倍という高倍率になったため、結果は1.40倍に落ち着きましたが、今年はさらに高い1.96倍と、半数が不合格になるという厳しい数値になっています。普通に考えると他の学校に変えようという志願者も出ると思いますが、同じ茨木市の茨木高校が普通科込での倍率でも2倍になっていますので、こちらからの流入を考えると、春日丘は高止まりになる可能性があります。

一方、定員が1クラス減の三島高校は、逆に昨年よりも希望者数が増えたために高倍率になっています。三島からの流出先としては高槻市では高槻北か槻の木になると思われますが、槻の木高校が今回調査では希望者が昨年より減っているので、そちらへの流出が考えられ、ある程度落ち着いた倍率になると思われます。ともにマンモス校の吹田市の北千里と山田も昨年より希望者が増えていますが、山田からは吹田東への流出が可能ですので、こちらもある程度落ち着くと思われます。(続く)

 

大阪私立高校入試 出願者数が多い学校②

2017年2月16日 木曜日

(続き)

5位の阪南大学高校はもちろん阪南大学の系列校ですが、国公立をはじめとして外部への進学者も多く出ています。人数で3割ほどの生徒を特進として外部受験に向けた指導を行っているところが評価されたかたちです。

6位の大阪高校は2008年から共学化し、受験者が大きく増えた学校です。阪急京都線相川駅から徒歩1分の好立地です。隣接する大阪成蹊女子も1,200名以上の受験生を集めましたので、相川駅に3,000人以上の受験生が集まったことになります。

7位の箕面自由学園高校は広大な校地の中に、小学校から高校まで擁する総合学園で、全国大会で優勝常連のチアリーダー部や吹奏楽部、放送部をはじめとして部活も盛んな学校です。オープンスクールで華やかな生徒の活動を見て受験を決める中学生も多いようです。

 

中学入試と同じように大学付属校が人気です。ベスト7の中に3校もランクインしています。高校からの募集が少ないのでランクインしていませんが、関西大学第一や中学入試でも志願者を増やした関西大(高槻)も多くの受験生を集めていました。

高校は一般的に3学年分の教室、つまり1学年の3倍の座席しかないはずですので、1学年の5倍近い受験生を収容するためには特別教室など臨時の受験会場の設営などが必要になったはずです。受験生も大変ですが、先生方もその準備や採点など大変なご苦労があったことでしょう。