明星中学校・高等学校 説明会に行ってきました

2016年9月28日 水曜日

大阪市は東京などと比べるとあまり高低差のない街ですが、大阪城から南には南北に長く上町台地(うえまちだいち)と呼ばれる丘陵地が続いています。古代から陸地だったところで地質的にも安定しているといわれているところです。その台地の上、特に大阪城公園と近鉄の上本町(うえほんまち)駅との間には北から「城星学園」「大阪女学院」「府立清水谷高校」「大阪明星学園」「府立高津高校」と伝統校が集中している文教地区となっています。

(さらにその南にも、「清風」「上宮」「大阪夕陽丘学園」「四天王寺」「大阪星光」と、この台地の上に有名校が続いています。)

 

(地図はマピオンより引用)

さて、今回はNHK大河ドラマでおなじみの真田丸があったとされるところに立地する大阪の明星中学校・高等学校に行ってきました。

 

説明会ではまず大学進学に関する数値を説明していただきました。進学に強い男子校らしく、やはり理系が多いようです。学年によっても多少差がありますが、約6割が理系といった感じでしょうか。しかもその理系の中で2割ほど(実人数で40名超)の生徒が医学部志望とのことで、それに特化した「医学部進学ガイダンス」もおこなわれているそうです。2016年度入試では医学部合格者と旧帝国大学7校に加えて一橋、東工大、神戸大の合格者を合計した10大学への合格実績では、181名と卒業者数の6割を超える数値となっています。

また、私立文系に関しても早慶上智・関関同立といった有名私大への合格率もきわめて高くなっているとのことです。

一方、グローバル教育にも力を入れています。中学生の時期には英会話から始めて、英語発信力の養成まで行います。中3では希望制ではありますが、ニュージーランドやカナダへの3か月の語学研修も取り入れています。さらに高1では3日間、一日5時間の「英語集中ディスカッション」というイベントを30名のネイティブを動員して行うのだそうです。そのうえでさらに高2でカナダへの語学研修や次世代リーダー養成プログラムへとつなげていくという5年間で完成する階段ができ上がっています。

高校からの募集でも、そのような中学時代を過ごした生徒に負けないようにということでしょうか、今年から英語にリスニングが導入されるようです。さらに英検準1級やTOEFL iBT60があれば英語の点数を90点に読み替えるなど、大阪公立高校入試と同じようなシステムも導入するようです。

玄関には生徒が作った「真田丸」の模型が飾られています。大河ドラマの影響で学校付近を散策する人が増えたとのことです。理系のイメージが強い学校ですが、これを機会に歴史も好きになる生徒さんが増えたことでしょう。