【四国から】松山東雲女子大学 共学化【ついに女子大が消える】

2025年10月2日 木曜日

人口が急増し、進学率も上昇していた1950~60年代を中心に、全国的に女子短期大学の設立ブームが起きました。しかしバブル崩壊後、特に1995年頃より女子の4年制大学志向が進み、2000年代に入って、女子短期大学は募集停止か4年制大学への転換や、それに合わせるように共学化が進行してきました。四国でも、高知県に「高知女子大学」という県立の女子大学と女子短期大学が2つありましたし、徳島県には女子大学2つ(四国女子大学、徳島女子大学)と女子短期大学2つ、香川県にも女子短期大学2つ存在していましたが、いずれも募集停止か共学校となっています。愛媛県には聖カタリナ女子大学(現地では「せいかた」と省略)、と松山東雲(しののめ)短期大学(「しのたん」と省略)がありましたが、聖カタリナ女子大学は2004年に共学化。1992年に4年制に転換した松山東雲女子大学(「しのだい」)は今では四国唯一の女子大学となりました。因みにタレントの友近さんもここの卒業生です。

その松山東雲女子大学が2028年度より、男子にも門戸を開くことになったようです。心理学や教育学の分野を学びたい松山市及びその周辺に住んでいる男子にとっては一つ選択肢が増えたという点で、良い話だと思います。

ここからは鉄道ネタです。松山市の市街地には伊予鉄道の路面電車が走っていますが、その起点である松山市駅の付け替え工事がこの夏に完了したところです。郊外線からの乗り換えも便利になりました。鉄道駅舎ファンの皆さん、同じくこの夏にリニューアルした広島駅と併せてお楽しみください。

【大学入学共通テストで】京都橘大学 給付型奨学金【160万円プレゼント!?】

2025年9月30日 火曜日

京都山科区の京都橘大学は毎年のように建物か学部がリニューアル。現在もお隣でなにやら工事中(「ACADEMIC TERRACE」という地上7階、地下1階の建物となるらしい)という、進化の止まらない大学なのですが、気がつけば奨学金制度の方も進化していました。経済的な理由や成績上位者向けの各種奨学金が用意されており、みんな何かの対象になっているんじゃないの?といった充実ぶりなのですが、共通テスト利用合格者には年間40万円プレゼント(正確には学費が年間40万円割引)、4年間で160万円プレゼントといった太っ腹な企画です。つまり京都橘の共通テスト利用に出願・合格すればお得に通えるよ、という制度です。

高3生の皆さん。大学入学共通テストの出願をお忘れなく。その結果が160万円に化けるかも。

【2026年4月】大阪芸術大学を運営する法人が「大阪医療大学」を開学【30万円プレゼント付き】

2025年9月26日 金曜日

大阪府の南東部、南河内郡河南町にある大阪芸術大学は近鉄阿部野橋から約25分の喜志駅からスクールバスで約10分という、大阪市内から見ると距離を感じてしまう立地なのですが、芸術という分野だからでしょうか、いい意味で個性的な学生もいて、賑わっています。2024年5月1日現在5,717名の学生が2学部14学科に分かれて学んでいます。

この学校を運営しているのが学校法人塚本学院なのですが、1945年に大阪市平野区に設立した英語塾がルーツです。その後美章園に設置した各種学校が短大に昇格し、現在大阪芸術大学短期大学部の校舎がある東住吉区の矢田に本部を移転します。

さて、今回この法人が新たに医療系の大学を開学するということで、その場所も気になっていたのですが、どうやらこの矢田の施設を利用する形になりそうです。つまり近鉄矢田駅から徒歩5分ですので、大阪市内はもちろん、北河内や北摂からも楽に通学もできるロケーションです。設置するのは理学療法学科と看護学科で、初年度の定員はそれぞれ40名ずつの合計80名となっています。

1期生には開学記念として、全員に特別奨学金として30万円が支給されるそうです。ご興味のある方は是非調べてみましょう。

【2026年4月】コー・イノベーション大学(Co-Innovation University、通称:CoIU)開学決定

2025年9月25日 木曜日

飛騨高山に新たな私立大学が誕生します。その名も「コーイノベーション大学」。直訳すると、「共同革新大学」という感じですが、面白いのは名前ではなく、革新的なまなび方にありそうです。

まず、岐阜県のキャンパスに通うのは1年生だけ。2年次以降は日本各地に設けられた学習拠点を利用しつつ、全国で実践型のインターンシップに取り組みます。つまり、卒業時には、学生が実社会におけるキャリアを積んだ状態になれる、というのをめざしているようです。日本中を(海外も?)キャンパスに見立てた学びの場というわけです。

新しい形の大学となりますから、理解されるまでには時間がかかるかもしれませんが、面白そうですね。

「共創学部 地域共創学科」の単科大学としてスタートする予定です。

【2027年度?】明治国際医療大学 農学部 設置構想中【近畿圏私大で4つ目】

2025年9月24日 水曜日

ちょうど100年前の1925年(大正14年)に京都府船井郡日吉町(現:南丹市)に開かれた鍼灸学校は1983年(昭和58年)には明治鍼灸大学という大学組織になりますが、柔道整復や看護など専門分野が広がり、2008年(平成20年)には明治国際医療大学と改称され、今では救急救命士の資格取得も可能な学科を設置するなど発展を続けています。

このように、ルーツは鍼灸師を養成する学校ですから、東洋医学的な考えも大切にされているのだと思います。そこで、健康を守るには食、ということで、食に関わる有機農業についても取り組む「農学部」の設置を計画していることが発表されました。

近畿圏の私立大学の農学部といえば、設置が古い順に近畿大学、龍谷大学、摂南大学の3つしかありませんが、新たに4つ目の、ちょっと異なったアプローチの農学部が誕生するかも、というわけです。

大学は京都駅からJR山陰本線(園部までは嵯峨野線とも)で50分ほどの「鍼灸大学前」駅の真ん前と通学も便利です。農学部を考えている高校生の皆さん、一度詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

日本最大の女子大はどこだ?

2025年9月22日 月曜日

「いやいや、日本最大の女子大は武庫川女子大学ですよ」というツッコミを覚悟しての題名なのですが、ご存知の通り、武庫川女子大学は2027年度から共学化する、という方針が示されました。となれば、現在女子大として学生数2位の規模を誇る大学が日本一にスライドするはずなのですが、学生数を比較すると、どこが「日本最大」になるのかわからないぞ、というお話です。

因みに2024年度の女子大在籍学生数ランキングでは、

1位 武庫川女子大学 9,323名

2位 大妻女子大学  6,581名

3位 昭和女子大学  6,453名

4位 同志社女子大学 6.382名

5位 日本女子大学  6.214名

(朝日新聞調べ)

このように武庫川女子大学って、ぶっちぎりの女子大日本一なのですが、2位以下が近接しています。大妻女子大学がちょっと減って、昭和女子大学がちょっと増えたら逆転も十分考えられる程度の差しかありません。

因みに、6位は東京家政大学、7位は京都女子大学と続くのですが、大妻女子大学と比べると500名以上の開きがあるので、大幅な定員変更が無ければ逆転することはないでしょう。しかし4位の同志社女子大学なら武庫川女子大学からの流入を考えれば可能性が無いわけではないような気もします。「日本最大の女子大学」はどこになるのか、2027年の入学結果を待つことにいたしましょう。

令和6年度 科研費 新規採択率ランキング(1位~3位)

2025年9月19日 金曜日

1位は東京大学。採択件数も1000件以上と桁違いですが、採択率も43.1%と最高です。やっぱり東大ってすごいな。

2位は京都大学。こちらも採択数、採択率とも東大に迫っています。

3位は慶応義塾大学。医学系の分野は採択される率が高いそうですが、ここに私立大学が来るのはすごいです。

というわけで、皆さんの予想は当たったでしょうか。研究者になりたい高校生諸君、これらの大学をめざそう。

令和6年度 科研費 新規採択率ランキング(4位~43位)

2025年9月18日 木曜日

科研費(科学研究費助成事業)は、日本の研究者が基礎から応用まで幅広い学術研究を行うための国の資金です。文部科学省・日本学術振興会が運営し、自然科学から人文社会科学まで全分野を対象に、研究計画の独創性や学術的意義に基づき審査・採択されます。というわけで大学ごとの新規採択の件数を見れば、どの程度最先端の研究がなされているのか、を知ることができるわけですが、当然件数でみると大きな大学が有利になるわけです。

そこで、新規採択件数が100件以上の大学の中で、「新規採択率」の割合でランキングを作ってみました。(元データは令和6年度実績で、日本学術振興会のHP3-4-1_r6_0531.pdfを参考にしています)

というわけで、これらは100件以上の新規採択を勝ち取った大学です。国公立が多くを占めていますが、近畿圏の私立では27位に立命館大学、41位に近畿大学がランクインしています。どちらも最先端の研究が盛んに行われている大学だといえるでしょう。

明日は1位~3位です。さて、どの大学でしょうか。予想してみましょう。

【攻める女子大】京都女子大学 新学部設置か?【3年計画】

2025年9月11日 木曜日

「こうした中、ことし7月に「女子大学宣言」を公表し、今後も女子大学として存続していく姿勢を示している京都女子大学では、新たに3つの学部を設置する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。」(以下略)NHK 京都NEWS WEB 9月9日13:05分配信より引用

女子大を取り巻く環境は厳しさを増しており、募集停止や共学化などのニュースもしばしば耳にするようになってきています。そんな中で京都女子大学は、共学化は行わないという「女子大学宣言」を発信しました。教養、教育、家政などの分野からスタートした女子大が多く、現在でも女子大といえば文系中心の専門分野が多いのですが、産業構造の変化に伴い、就職に強い理工系やビジネス系の学部への女子人気も高まっており、共学校に受験生が流れています。つまり女子大として存続するためには専門分野の強化による女性活躍の推進が不可欠です。

そんな中で、専門分野はまだ公表されていませんが、京都女子大学が新たな学部を3つ、ここ3年間で立ち上げるという方針が示されたというのは、大きな前進だと思います。

具体的にどのような専門分野が設置されるのか、今後の大学側の発表が楽しみです。

【数学・物理が不得意でも】追手門学院大学 理工学部 入学前教育【心配ないぞ】

2025年9月10日 水曜日

入試とは入学後にその学校の授業が理解できるかどうか、その基礎となる知識や技能が身についているか、という観点で行われるものですが、大学入試では、「知っていますか?」「できますか?」といった旧来の学力ではなく、総合型選抜のように、主体的な学びの姿勢を評価する入試も増えてきています。しかし理工系では数学や物理の基礎力が入学後に必要とされるわけですから、一般学力試験以外で入学が決まった場合、大丈夫かいな、となるわけです。

しかし、そこは昔から育成型「アサーティブ入試」を導入している追手門学院大学。ノウハウがあります。面倒見が違います。効果も抜群です。

入学前に数学と物理の基礎力を付けてくれるサービス付き、というわけで、今のところ少し不安だという受験生も勇気をもって各種入試を利用してみましょう。