【今年は昨年よりも】桃山学院大学 公募制推薦 合格者数判明【少し難化】

2023年12月14日 木曜日

昨年大きく出願数を減らした桃山学院大学ですが、今年もさらに出願者数を減らしています。しかし合格者を絞り込み、実質倍率は上昇させました。年内に多くの合格者を確保しようとする大学が増えている中で、あえて一般選抜で多くの学生を確保しようという作戦でしょうか。

学部ごとの増減をみてみると、文系で最難関の経営と社会が逆の動きになっています。経営は185名の志願者減に対して13名昨年よりも多くの合格を出していますが、社会は大きく合格者を絞り込んで、厳しい入試となりました。社会学部は過去2年間で多くの合格者を出していますので、定員管理の観点から絞り込みをかけたのかもしれません。

大阪あべのキャンパスに設置され、2023年度から学部昇格したビジネスデザインは次第に認知されてきたのでしょうか、実質倍率も上昇してきました。こちらは一般選抜でも注意が必要ですね。

というわけで、一般選抜では社会とビジネスデザインに要注意。それ以外は昨年並みの合格最低点を目標にするとよいでしょう。

【今年はさらに】神戸学院大学 公募制推薦 合格者数判明【落ち着いた?】

2023年12月13日 水曜日

神戸学院大学の公募制推薦の合格者数も判明しましたので、まとめてみました。

2022年度から全学平均の実質倍率が2倍を下回っていましたが、今年は経営の人気や、そこからの流入でしょうか。経済の出願者増はありましたが、法や薬の激減が響いて全学合計ではマイナスとなりました。全体動向としては回復傾向にあるグローバル系のG・C(グローバル・コミュニケーション)も回復しきれていないのは不思議です。また昨年の一般選抜で、最も合格最低点が高かった心理や現代社会でも志願者が減少しているのも気になります。

いずれにせよ、合格者数も絞り込んでいますので、一般選抜では、多くの合格を出す可能性もあります。狙い目となるかもしれません。

【年々難化か?】龍谷大学 公募制推薦 合格者数判明【平均で4倍超!】

2023年12月12日 火曜日

11月27日に出願状況の速報をお伝えした【11月17日確定値】龍谷大学 公募制推薦 志願者数【狙い目情報付き】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)龍谷大学の公募制推薦に関してですが、合格者数が判明したので、その数を元に倍率を計算してみました。表の数字は様々な方式を合計したものとなります。

すると、全体平均としては4.09倍。昨年も4倍を超えましたが、今年はさらにそれを超える倍率となりました。

心理は昨年に引き続き6倍を超え、経営も昨年よりは緩和されたとはいえ、7.67倍という狭き門となりました。またキャンパス移転が予定されている社会学部も一気に6倍近くに跳ね上がりました。それらの学部と比較すると法学部が落ち着いた倍率に見えてくるのですが、それでも3倍を超えているわけですから公募としては厳しい入試だったといえるでしょう。

このように公募制推薦入試の結果を見ても、龍谷大学の人気上昇ぶりはお判りいただけると思います。

一般選抜で心理や社会学を目指している受験生は、昨年よりも合格最低点が上昇する可能性も考えて、必ず併願先を用意しておいた方が良いと思います。

【国家試験の合格率を】近畿圏 薬学部 公募制推薦 出願数 合格者数 推移【受験生は気にするのか?】

2023年12月11日 月曜日

全体的に志願動向が昨年比マイナスではないかといわれている薬学部ですが、公募制推薦の結果の多くが判明しましたのでまとめてみました。

過去からの数値が確認できる範囲に限られますが、薬学部を設置している近畿圏の大学についてまとめてみました。

すると、現時点で合格者数が判明している8大学の合計では出願者数が309名減少、合格者数は347名マイナスとなっていますので、難易度はほぼ変化していないことになります。但し大学ごとには差があります。

そこで、過去3か年の薬剤師国家試験合格率の3か年(第106回、107回、108回)の平均値の高い順に並べてみました。トップの京都薬科だけはまだ公募推薦の合格者数が発表されていません(京都薬科大学様への業務連絡です。よろしければ教えてください)が、第2位の近畿大学から4位の神戸薬科までは合格者数を増やしています。受験者の学力層が上がったのでしょうか。と、このように薬剤師国家試験の合格率の高い大学には学力的に自信のある受験生が集まった可能性も高いと思います。

そんな中で3位の大阪医科薬科大学は出願40増に対して、合格者は15増に留めましたので、こちらはハードルを上げたと考えられます。

一方、以前このエントリーでも紹介した武庫川女子ですが、薬学部に関してはかなり合格者を絞り込んだ厳しい入試となったようです。

兵庫医科大学の薬学部は2022年に兵庫医療大学を吸収する形で開設されたばかりですので、この国家資格の合格率は以前の兵庫医療大学のものになるわけですが、兵庫医科大学に対する期待感からでしょうか、次第に競争率は上昇しています。

一般選抜で薬学部を目指している受験生の皆さんへ。公募で合格者を絞り込んだ大学が狙い目となるかもしれません。参考にしてみてください。

【奈良県からは】大阪府の高校授業料「完全無償化」奈良県の状況【2校のみ】

2023年12月8日 金曜日

大阪府の高校授業料完全無償化に関する続報です。

11月28日にお知らせ【ついに和歌山も!】大阪府の高校授業料「完全無償化」和歌山県の私学も参加 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)しましたが、その後の報道によると和歌山県の私立高校はすべてこの制度に参加する方針のようです。

一方で、大阪府からの通学も多い奈良県の私学の動向にも注目していましたが、12月7日の読売テレビの報道によると、「智辯学園」「智辯学園奈良カレッジ」の2校が参加をする方針を固めた、とのことです。同じ法人の「智辯和歌山」は参加ですから、そこは予想の範囲内です。しかしそれ以外の私学は現時点で不参加とのことです。大阪府民がこれら不参加の高校に通学する場合は従来通り授業料が必要となります。

これから入試シーズンを迎えますが、今後の中学入試、高校入試の出願動向にどのような影響があるのか、注視しておきたいと思います。

【突然ですが】クイズです

2023年12月7日 木曜日

突然ですが、クイズです。在校生や卒業生がこのような成果をあげている大阪府にあるすごい大学とはどこでしょうか?

答えは・・・

こちらは去年の今頃に書いたブログです。 ↓

【法学部】公務員試験に強い近畿圏の私立大学はここだ!【公務員就職率ランキング】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

というわけで答えは「大阪経済法科大学」なのでした。今年はさらにここから数字が伸びています。

規模の大きな大学も魅力的ではありますが、各種奨学金も充実のこの大学で資格取得や公務員を目指すというのはいかがでしょうか。

一般試験に向けた対策講座も来週末開催されます。ご興味のある受験生は是非参加しましょう。

【速報】東京都 高校授業料実質無償化へ 来年度から所得制限撤廃で調整【朗報】

2023年12月6日 水曜日

大阪の高校授業料完全無償化については【大阪府が大盤振る舞い】大阪府 高校授業料完全無償化【現高2生から順次】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)でお伝えしましたが、12月5日に東京都も高校の授業料に関し、今まで世帯年収910万円未満の家庭としていた所得制限を撤廃する方針であるとメディアで報じられています。

現行でも都民は都外の私立高校に通う場合も助成の対象となっていましたので、今回も同様に適用されると考えればこれはとてもありがたい制度です。先に大阪府が打ち出した所得制限撤廃の方針は、和歌山以外の他府県の私学から反対されるなど、まだごたごたしていますが、東京都はあっさりスマートに実現するのですね。例えば世帯収入が1000万円のご家庭に子どもが3人いたとして、3人とも高校は私学に通わせるとなったら単純計算で学費だけで450万円(50万×9か年)ほどかかるわけですが、これが都民だったら東京都から学校に直接支払われるため個人での負担がなくなるわけです。今は他県に住んでいてもこれを機会に東京に引っ越そうかな?というご家庭があっても不思議ではありません。

具体的な導入時期や制度について、続報が楽しみです。

【一般選抜は】京都女子大学 2024年度公募制推薦 結果【狙い目かも】

2023年12月5日 火曜日

今年の3月にもこちらのエントリーで紹介した京都女子大学から、

【大学改革】京都女子大学 新学部設立【急加速】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

公募制推薦の結果をいただきました。

すると、何ということでしょう、実質倍率に関して昨年度は9倍近かった家政学部食物栄養学科が2.15倍、同じく昨年は4倍を超えていた生活造形学科も1.84倍と落ち着いた倍率となりました。このような中ですが、今年からスタートの心理共生学部は2.58倍とすべての募集単位の中で最も狭き門となりました。

合格最低得点率も公表されていましたので、「基礎評価型」の最低得点率と実質倍率をまとめてみました。やはり心理共生学部は合格最低得点率をみても最難関となっています。

武庫川女子と同じようにこちらも年内日程で合格を多めに出すという方針なのでしょうか。ちょっと心配になって聞いてみたところ、実は指定校推薦の利用者が減少したので定員に余裕が出たとの事で、もうお席が埋まっているので一般選抜が難化するということは無いのだそうです。京都女子大学を敬遠していた受験生の皆さん、この合格最低得点率をみると勇気が湧いてきませんか?というわけで、心理はさておき、世界にお友達ができる現代社会学部や卒業後はひっぱりだこのデータサイエンス学部は狙い目かも、という情報でした。

【東京】順天中学校・高等学校と北里大学が合併【順天堂大学とは関係ありません】

2023年12月4日 月曜日

東京都北区のJR王子駅前に王子神社がありますが、その隣という環境&利便性抜群な場所に順天中学校・高等学校はあります。実はこの学校、1834年(天保5年)に大阪市南本町(相愛中高の南側)に創設された私塾をルーツとしますが、1871年(明治4年)に東京に移転して旧制中学校へと発展し1953年(昭和28年)に現在の校地に移転したあと、なぜか一度女子校となります。その後1990年(平成2年)に共学化され、さらに中学校を併設してSGHにも指定されるなど発展を遂げてきました。卒業生数は毎年250名前後といった規模ですが、毎年国公立に30件前後、早慶上理ICUに70件以上といった合格実績の進学校です。ルーツとなった私塾のスタートから計算すると189年の歴史がある超伝統校ともいえます。

因みに医学部をはじめとする医療系の学部が多い「順天堂大学」とは関係ありません。

さて、この順天中学校・高等学校を運営する「学校法人順天学園」が北里大学を運営する「学校法人北里研究所」と法人合併に向けた協議を開始するとのお知らせが入りました。

986b81bc7a4b9062d02dd6d71cee9a5d-1.pdf (junten.ed.jp)

このニュースリリースによると存続法人は「学校法人北里研究所」になるとのことですので、実質的には順天中高が北里大学の傘下に入るという形になりそうです。

北里大学も医学部をはじめとする医療系の学部に加えて、獣医学部や海洋生命科学部など全国的にも珍しい学部も設置している大学で、進学校としての順天中高との親和性も高いのでしょうか。将来的には順天高から北里大学への推薦枠が設定されるかもしれません。そうなれば順天中高の人気がさらにUPするかも、というお話でした。

【今年は早めに】武庫川女子大学 公募制推薦(前期) 競争率【学生確保か?】

2023年12月1日 金曜日

日本最大の女子大、武庫川女子大学の公募制推薦(前期)の結果も判明しました。

こちらも過去3年分のデータを紹介しておきます。

看護と薬以外は比較的落ち着いた競争倍率となりました。中でも2022年度入試では3.6倍だった文学部は昨年よりも166名多い合格者を出したために1.4倍と低下しています。

昨年新設された社会情報は志願者減少に伴い、1.6倍と落ち着いた倍率となりました。

一方で看護は昨年よりも45名、薬は176名も合格者を絞っていますので、難易度は上がったと考えられます。

さて、今後の入試に関してですが、武庫川女子大学は今まで早い日程の入試でも厳しめの判定をする印象があったのですが、今回は早めに入学者を獲得する方針なのでしょうか。ここで多めの合格を出した学部(文、心理・社会福祉、健康、経営)は、一般選抜で厳しくなることも考えられますので要注意です。