【イベントチラシはわちゃわちゃしていますが】近畿大学の研究力【実は真面目】

2023年10月20日

そもそもですが、大学というのは教育機関ですが、研究機関でもあります。その研究機関としての評価は、わかりやすいところでノーベル賞や、数学でいえばフィールズ賞のような世界的な評価を表す賞もありますが、それほどではなくてもその大学の研究室から発信された学術論文が、世界でどのくらい引用されたか、などで研究の質を知ることもできます。

それも含めて得点化して「世界大学ランキング」というのを作成している組織がいくつかあるのですが、大きいところでは「Times Higher Education(THE)」「Quacquarelli Symonds (QS)」「Academic Ranking of World Universities(ARWU)通称:上海ランキング」などがあります。その中でも権威が高いTHEのランキングはよくマスコミにも取り上げられています。

さて、近畿大学のTHE世界大学ランキング2024では1001~1200位と、世界の中ではまだまだのように見えるのですが、日本最高位が東京大学の世界29位、以下、第2位が京都大学の55位、第3位が東北大学の130位、第4位が大阪大学の175位、第5位が東京工業大学191位と国立大学が続きます。初めて私立大学が出てくるのは601~800位の慶應義塾大学と順天堂大学で、801~1000位に早稲田大学、東京医科大学、と東京の私立大学に占められています。というわけで、近畿大学の1001~1200位というのは、西日本で最高位、ということになります。

この度、近畿大学の生物理工学部のHPに、研究成果が学術調査機関から評価された、とのニュースが載っていました。

生命情報工学科 浅居正充教授らの論文が、学術調査機関 Advances in Engineering 社の “Key Scientific Article” に選定されされました。 | TOPICS | 近畿大学 生物理工学部・大学院 生物理工学研究科 (kindai.ac.jp)

これは光の干渉に関する基礎研究なのですが、この知見を利用すると透明人間(?)が作れるかも、といった夢のある内容です。近畿大学から、今年も楽しそうなオープンキャンパスのお知らせが何度か届きましたが、このように日々最先端の研究もおこなわれている真面目な大学なのですよ、というお話でした。