躍進! 開成教育グループ 関関同立合格実績

2014年2月28日 金曜日

2月中旬に合格発表が行われた関関同立ですが、受験された皆さんの結果はいかがでしたでしょうか?

今回は、開成教育グループから関関同立に挑んだ受験生たちの「成果」をご紹介させて下さい。

開成教育グループでは、毎年関関同立の合格実績が上昇しています。今年度の合格者数についても、一般前期時点での数値が確定しました。以下の画像の通りの実績となっています(2月中旬時点の実績値)。

なんと、一般前期終了時点ですでに昨年の最終合格者数を超える合格者数となりました!しかも、昨年の一般前期終了時点でも、その前年の最終合格者数を超える実績となっていました。

この後3月には、関西大と立命館大では一般入試後期として大規模な入試が実施されることになっています。それも含めて合格実績の更なる上積みが期待出来る状況です。

開成教育グループの関関同立合格実績に、今後もどうぞご期待下さい。

同志社系列中高 2015年度入試に向けて早くも始動

2014年2月27日 木曜日

同志社系列中高が一同に会する合同学校説明会が、早くも3月1日(土)より開催となります。

大学系列校が揃って実施する2015年度入試に向けた大規模な説明会としては、近畿地区ではこれが初ではないでしょうか。

以下、詳細になります(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

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同志社系列中高 合同学校説明会

日時・場所:
①2014年3月1日(土)9:30~12:00 メルパルク京都
(JR「京都」駅 烏丸中央口より徒歩約1分)
②2014年3月26日(水)14:00~16:30 プレラ西宮
(阪急「西宮北口」駅 南改札口より徒歩約1分)
③2014年4月5日(土)10:00~12:30 AP大阪梅田茶屋町
(阪急「梅田」駅 2F茶屋町口改札口より徒歩約1分)

※3会場とも開始時間が異なりますのでご注意下さい

内容:各校25分程度のプレゼンテーション(今回は個別ブースは無いそうです)

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系列校の1つである、同志社香里中高のHPには次のような文言がありましたので、合わせてご紹介します(以下転載)。

次年度入試に向けて同志社系列四中高のことを少しでも知っていただくために、下記の3会場にて合同学校説明会を開催いたします。事前申し込み不要ですので、お気軽にお立ち寄りください。

近畿大 2014年度一般後期に向けて

2014年2月26日 水曜日

こちらのエントリー「近畿大 2014年度後期入試合格対策講座&説明会・相談会」でご紹介をしました、近畿大が一般入試の後期に向けて受験生を対象として開催されている合格対策講座&説明会・相談会にお邪魔してきました。

近畿大の後期入試ですが、おそらく全国で最大規模の受験者数・合格者数となっているのではないでしょうか。昨年・一昨年・2011年度(2011年度は合格者数のみ)の定員及び合格状況は以下の通りとなっています。

一般後期
募集定員503名(一昨年507名) 合格者数1107名(一昨年1594名・2011年度1520名)

C方式後期
募集定員158名(一昨年163名) 合格者数276名(一昨年468名・2011年度409名)

PC方式後期
募集定員104名(一昨年98名) 合格者数272名(一昨年460名・2011年度402名)

合計
募集定員765名(一昨年768名) 合格者数1655名(一昨年2522名・2011年度2331名)

一般後期等での受験科目・配点(判定)は以下の通りとなっています。特にセンター試験と近畿大が課す試験の2つで判定される「PC方式」では、上手くいけば得意な科目1つだけで判定してもらえるという判定方式になっています。

一般後期 「3科目受験⇒高得点2科目で判定」の形がスタンダード
C方式 多くの学部でセンター高得点2科目を200点に換算して判定
PC後期 一般後期3科目の中から高得点1科目(法のみ2科)+センター高得点1科目で判定

文系学部他学部併願方式では昨年から文芸学部も選択可能となっているのを始めとして、センター利用・センター併用も含めて併願方式が多彩に用意されており、最大で1日の試験で7つの判定が可能となっています。一般後期は2日間の試験日程となっていますので、7回の判定×2日間で、最大14回の判定を行ってもらえることになります。

さて、以下は学部ごとの動向についてご紹介します。こちらは、以下の情報は、公募推薦入試合格者と手続き状況、一般前期AとBの合格発表が終わった段階での動向となります。よって、まだ一般前期A・Bの手続きが完了していないので、この先の動向は「流動的」ではありますが、現時点で分かっている限りの情報をお伝えしたいと思います。

こちらのエントリー「関西大 2014年度一般後期に向けて」関西大で多めの合格者が出されていることから、一般前期A・Bの手続き率が「予想よりも下がる」ことが想定されます。また、昨年の一般後期は志願者倍率11.5倍と、壮絶な戦いとなったことから、受験生の敬遠が見込まれます。よって、今年の近畿大 一般後期は「積極的に狙いたい」という結論になります。

学部別の動向です。


法律学科が手続悪く、関西大の法学部合格者数増もあって大学としては苦しい展開
⇒ 狙い目

経済
学部全体として「空いている」わけではないが、中でも総合経済政策学科はまだマシな方
⇒ 他学部併願方式でここを混ぜておくと良いかも

経営
会計とキャリアマネジメントの2学科がまだ動向としてはマシ
⇒ 他学部併願方式でここを混ぜておくと良いかも

文芸
関西外大が合格者数を増やしていることから、英語コミュニケーションで手続き率が低く、今後も空きになる可能性大
⇒ 狙い目
芸術学科の造形も手続率悪い
⇒ 狙い目

総合社会
3つの専攻のうち、環境系を除く2専攻で合格最低点が高めに出ているが環境系はまだ低い
⇒ 他学部併願方式でここを混ぜておくと良いかも

理工
電気電子工と応用化学が穴場で、特に前者は前期Aの1日目合格最低点で昨年から6%ダウンかつ志願者減少の様子
⇒ 電気電子工は「超」狙い目

薬・農・建築
ここまでの歩留りが良すぎるので、一般後期では最小限の合格者数となるだろう
⇒ 要注意

ここから下でご紹介する、東大阪キャンパス以外のキャンパスにある学部は全般的にラインも低く、狙い目となっています。

生物理工(和歌山)
人間工学学科の手続き率が悪い

工(広島)
ロボティクス学科と電子情報工の手続き率が悪い

産業理工(福岡)
生物環境化学科と建築デザイン学科の手続き率が悪い
経営ビジネス学科という文系よりの学科もあり、東大阪Cの経営は好調もこちら福岡の方は苦戦している

近畿大 一般後期の出願は2月27日(木)消印有効、窓口出願は3月1日(土)で東大阪キャンパスにて受付してもらえます。窓口出願の場合、以下の2つのメリットがあります。

・その場で検定料を払うことが出来る(振込手数料等が不要)
・最新の出願状況を確認してから出願できる

受験生・保護者は必見 スマホ依存は学力低下を招く?①

2014年2月25日 火曜日

様々な技術革新のおかげで、我々人間の生活は以前と比べて随分と暮らしやすくなりました。

しかしその技術革新も、上手に付き合わないと使う人の足下をすくうことになりかねません。

近年の技術革新で我々の生活に深く入り込んでいるのが、スマートフォン(スマホ)ではないでしょうか。IT専門の調査会社であるIDC Japanによる2013年6月時点の調査ではスマホ普及率は49.8%という結果が出ているなど、スマホは今や老若男女が使用するツールとなりました。同調査によると、特に10~20歳の若年層の所有率は76.3%と高い割合になっているようです。

このスマホ、普及にともなって「問題」が浮き彫りになってきています。中高生の「ネット依存」と、それが引き起こす「学力低下」がいくつかの調査で明らかになっているのです。

今回は学校・入試情報から離れ、「スマホ依存と学力低下」という、少々「社会問題」の側面がある話題について踏み込んでみたいと思います。

まずは、インターネットへの過度の依存は学力低下につながる、ということに関する新聞記事をご紹介します。画像内のグラフと共にお読みください(画像をクリックすると拡大します)。

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ネット依存で成績低下 1日4時間超正答率最低
(2013年12月26日東京新聞朝刊 一部抜粋)

全国学力テストは四月、小学六年と中学三年生に実施。国語、算数・数学の二教科で、A問題(基礎学力)とB問題(活用)が出題された。文科省はテストの際に行ったアンケート結果と成績との相関関係を分析した。

それによると、中学生は国語、数学のABの両問題とも、平日にインターネットをする時間を「一時間より少ない」と答えた生徒の平均正答率が最も高かった。ネットの利用時間が長くなるにつれて平均正答率が下がり、「一日四時間以上」の生徒の平均正答率が最も低かった。

小学生も同様の傾向が見られ、最も平均正答率が低かったのは「四時間以上」の児童。算数Aでは、最も高かった「一時間より少ない」児童の平均正答率とでは11.5ポイントの開きがあった。

一方で「全くしない」と答えた中学生の平均正答率は「一~二時間未満」の生徒よりも低く、二時間程度の利用なら、学力に影響しないことも確認された。

テレビについても、一時間を超えて視聴すると比例して成績は下がったが、逆に全く見ない子どもは一時間未満視聴する子どもより成績は低かった。

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この記事・調査結果は「インターネット」と言及していますが、やはりスマホを使ったネット利用であることが大いに考えられます。

次回のエントリーでもまた別の記事やデータを示しつつ、スマホと学力低下について考察したいと思います。

龍谷大 2014年度一般C日程に向けて

2014年2月24日 月曜日

龍谷大の一般C日程向けの説明会に行ってきました。

同大の一般C日程は英国 計200点で判定されるもので、理工学部以外の文系学部すべてで募集されています。なお、理工学部を志望する方は、センター利用型の後期募集で門が開かれていますので、そちらに回って下さい。

また、試験日は3月7日(金)の一日のみですが、複数学部に最大3出願できる方式が取られていますので、1回の試験を受けるだけで7つの文系学部の中から最大で3つの学部の合否判定を受けられます。受験料は、1出願目は35,000円ですが、以降1出願追加するごとに10,000円だけ上乗せすればよいので、最大の3出願を希望する場合でも55,000円の受験料で済むことになります。

この文章を読んで「もう出願してしまったけど、複数学部の出願をしていない・・・」という方でもご安心下さい。一度出願済みの受験生であっても、期間内であれば「追加出願」が可能だそうです。詳しくは24日(月)以降に龍谷大 入試部へ直接お電話をしてお聞きください。

さてここからは、学部や系統ごとの人気や合格状況を見て、一般C日程に向けての狙い目や要注意学部を探ってみようと思います。

次の表は、一般A日程の入試結果を、今年と昨年のものを並べて比較出来る様にしたものです(画像をクリックすると拡大します)。

一般A日程時点ではありますが、特筆すべき事項がある学部・系統について書きだしてみたいと思います。この情報を参考にして、一般C日程の出願先の検討を進めて下さい。

文学部
全体で志願者1割減少も合格者数は約5%増加し、倍率も―0.58倍となった。多数の学科・専攻で合格者数が増やされているので、緩い入試になったと思われるが、合格最低点がほぼ全ての学科・専攻で上がっている。よって、昨年よりも上位の受験生が集まっていたと思われる。一般C日程でもハイレベルな争いになると思われる。そんな中にあって、東洋史学専攻が合格最低点が昨年から1点低くなっており、他の学科・専攻と比べて「お得感」がある。

経済学部
志願者数の増加の割に合格者数が抑えられており、合格最低点も大きく上昇したので、苦しい戦いになったと思われる。しかし、他大学の動向次第ではこの「合格者数の絞り込み」が反対にあだとなることも考えられ、意外と一般C日程ではイスが空いているということもありえるかもしれない。

法学部
志願者数が微増だが合格者数が絞られている「強気」の判定となっている。関西大の法及び政策創造で合格者数が増やされていることから、龍谷大の合格者手続き率が落ちていることが予想されるので、一般C日程で合格者を取りに行くのではないだろうか。よって「狙い目学部」として挙げられる。

政策学部
志願者数が昨年比65%増と激増したが、合格者数は15%増に留められている。合格最低点が恐ろしく引き上げられていることも見逃せない。上の法学部と同じく、関西大での合格者数増の影響による手続き率低下が予想されることと、先述の一般A日程での合格最低点の上昇で今後受験生が逃げていくことが予想されるので、一般C日程で「狙い目」になると予想。

社会学部
コミュニティマネジメント学科は、志願者の減りが大きい割に合格者数が据え置かれており、倍率が低下している。合格最低点が上がっているのが気になるが、一般C日程に向けて狙い目としてよいと思われる。

龍谷大 一般C日程の出願締切は2月25日(火)ですが、26日(水)のみ入試部窓口で出願受付を行っていただけます。こちらのエントリー「諦めるのはまだ早い! 私立大後期入試に向けての説明会」でご紹介をしましたが、龍谷大は26日(水)にも深草キャンパスで説明会を開催されます。窓口出願も出来て、対策講座も聞ける26日(水)の回は要注目ですね。

立命館大 2014年度一般後期に向けて

2014年2月21日 金曜日

立命館大の一般入試後期に向けた情報をお届けします。

立命館大では、一般型とセンター利用型の合計の定員が後期全体で436名も確保されており、その内一般後期だけでも281名を占めています。同じく一般後期を実施される関西大では定員が250名程度ですから、それよりも大きな規模で立命館大は募集をされていることになります。一般後期でも大きなチャンスが眠っている、ということになりますね。

2014年度の立命館大の志願動向ですが、一般前期終了時点では大学全体で昨対比106.0%となり、人気を集めた志願状況となっています。昨年同時期は97.1%ということでその前年から若干人気を落としていましたから、揺れ戻しということになります。

ここからは学部ごとの状況を踏まえつつ、一般後期に向けての「狙い目学部」「要注意学部」をご紹介してまいります。

一般前期が終了した段階で、特に「産業社会」「国際関係」「映像」「経営」「理工」が大きく志願者を伸ばしています。ただ、一見して「産業社会」は人気があり難しいように見えるものの、専攻別志願者数を見ると「人間福祉」で志願者数が激減していますので、一般後期では狙い目となるのではないでしょうか。

茨木キャンパスに移転することが発表されている「政策科学」は志願者が微減となり「茨木移転効果は今の所見られない」と。ここは一般後期での二つ目の「狙い目学部」として挙げられるのではないでしょうか。

同じく志願が減っていることで目が行く「薬」ですが、依然として高いレベルであることには変わりなく、「京大・阪大クラスなら」という但し書きがついてまわることから、安易に狙い目としてはオススメ出来ません。受験をするのであれば、それなりの覚悟を持って臨むようにしましょう。

他に「狙い目学部」として挙げられるところはないか探してみましょう。前述の「政策科学」「産業社会(人間福祉)」に加え、前期で志願者数を減らした「経済」、理系なら「情報理工」が候補として挙がってくると思います。特に「情報理工」は後期での定員も多く、例年積極的に合格者数を出していることから、後期の受験先としてオススメしやすい所となっています。

反対に、注意が必要と思われる学部なのは「経営」で、例年の一般後期の合格状況を見ている限りでは「もともと無理してまで一般後期で合格を出さない」と思われ、「一般後期よりは『経営学部で学ぶ感性』の入試方式でより優秀な学生を少数でも確実に取りに行く」というスタンスの学部ではないだろうか、というのが理由となっています。その考え方が、今年度の一般後期での募集定員減にも現れています。

立命館大は郵送・インターネットとも2月21日(金)が出願締切となっています(締切日消印有効)。

関西大 2014年度一般後期に向けて

2014年2月20日 木曜日

関西大が受験生を対象として開催された一般後期入試向けの説明会に、今年もお邪魔をしてきました。

まずは、今年の関西大の一般入試前期の結果をまずは確認してみましょう(画像をクリックすると拡大します)。

大学全体の志願者数は対前年比で99.1%と、昨年とほぼ同数となりました。昨年は対前年比108.2%と大変な志願者数増となりましたので、その揺れ戻しで志願者が減少すると思われたのですが、予想以上に「踏ん張られた」という印象です。

志願者数が昨年並みだった一方で、合格者数は対前年比109.2%と、意外なことに昨年から約1割も多く合格を出されています。

受験生の「安全志向」が非常に強い今年度の大学入試の中、特に国公立大を第一志望に考えているような受験生たちの中で「一応関大は押さえているが、今後国公立に通ればそちらに行く」という方が例年以上に多くいるのではないでしょうか。そういった受験生が多いと、合格者の中から国公立大へ抜けていく数が例年以上に多くなり、結局は入学に至る率が低くなるのではないか、と予想され、それなら最初から合格者数を増やしておこう、とされたものだと思われます。

この「関西大の合格者数増」は、今後周辺の私立大へ大きな影響を与えることになると思われます。

ここからは、具体的な学部名を出しながら、一般前期での入試概況や一般後期に向けた「狙い目学部」「要注意学部」をご紹介してまいります。

今年度の一般前期において、志願者が昨年よりも減っているのは「法(79.9%)」「政策創造(57.7%)」の2つです。また、これら2つの学部は、志願者が減っているにも関わらず、法で100名強、政策創造で昨年並みの合格者数を出しており、かなり倍率が低くなっています。この傾向は一般後期でも続くと思われますので、「狙い目の学部」として挙げることが出来ます。

他の学部は昨年並みかそれ以上となる志願者を集めており、黄色く示した「商」「総合情報」といった一部の学部で合格者数の絞り込み、あるいは志願者数の増えに対して合格者数の増えは押さえられている、という状況はあるものの、基本的には「合格者数は出せるだけ出している」様子が伺えます。

また、今回は詳しい資料はお示ししませんが、昨年よりも合格最低点を下げている学部・方式が結構多くなっています。このことも、「合格者数を増やしている」という状況とリンクしますね。

よって、今後の合格者の手続き状況にもよるのですが、前述の通りの「大学が予想している手続き率の悪さ」の範囲内で収まるのであれば、一般後期は例年あるいは現在予定している通りの入試結果となることが予想され、極端な狙い目学部は「存在しない」ということになります。

ただ、前述の「法」「政策創造」に関しては志願者数の減少に対して合格者数が増えている、あるいは据え置かれている状況と、例年よりも合格ラインが低いこともあり、狙い目になると思われます。また、「社会安全」の一般前期での合格最低点も低めに出ているので、一般後期でも点数的に最も低いラインとなることが予想され、「狙い目」として考えても良いかと思います。

関西大の一般後期の出願は2月20日(木)まで(消印有効)。インターネット出願の場合は2月21日(金)12時までとなっています。

確定! 2014年度大阪府公立高 前期 最終出願状況

2014年2月19日 水曜日

2月14~17日(15と16日は除く)の出願期間が終わり、先日18日に新聞各紙で大阪府公立高前期選抜の最終出願状況が報じられました。前期選抜を控え、改めて主要な高校の最終倍率を、昨年以前の過去5年間倍率と、毎年出願前に実施・発表されている「第2回 進路希望調査結果」と合わせてご紹介します。

まずは、主な学科について、学科全体の倍率をご紹介します。

普通科は3.44倍となり、昨年最終倍率3.69倍及び今年の第2回進路希望調査時点のいずれからも倍率を下げています。昨年の最終倍率や今年の第2回進路希望調査時点での倍率の高さにびっくりし、後述する専門学科へ受験先を変更した例が多いのではないかと思います。

入試開始から4年目を迎える文理学科は2.98倍で、昨年の2.89倍から若干のアップではありますが昨年の最終倍率とはほとんど変わっておらず、高い人気は引き続き継続しています。

その他の学科での特筆点としては、国際文化と国際教養という「国際系」で大きな倍率アップとなっている点が挙げられます。当ブログでは過去にこちらのエントリー「大阪府公立高 2017年度からの英語資格の入試活用」でご紹介をした、大阪府における「公立高校のグローバル化」であったり、大学入試の世界では近年「国際系」の学部新設が相次いでいることなどもあり、世間一般ではなんとなく「グローバル」「国際」というキーワードが広まっている感があります。それが、中3生の皆さんにも伝播し、このような志望動向になっているのではないか、と考えます。

また、総合学科も大きく倍率を上げています。これは、昨年の前期では普通科に受験生が集中してしまい、一部の総合学科で「手ごろ」「穴場」の倍率になった所があり、その傾向を見て今年の受験生たちが総合学科へ帰ってきた、という構図であると思われます。

続いては文理学科各校の倍率状況です。

昨年最終倍率から大きく上げた所として、豊中高(3.48倍、0.4ポイント増)と四條畷高(3.34倍、0.51ポイント増)の2校があります。過去3年間の最終倍率をご覧頂ければお分かりの通り、両校とも昨年最終倍率は過去3年間で最も、しかもダントツで低いものでした。そこに狙いをつけた受験生たちが集まってきた結果が、この倍率の高騰です。反対に、例年は高倍率だった高津高が昨年最終倍率から0.75ポイントも下げた2.58倍となり、なんと文理学科10校で最も低い倍率となる「大番狂わせ」が起きています。昨年の3.33倍という倍率は10校中最も、そしてダントツで高いものであり、それを見て嫌気がさした受験生が他校へ流れた結果、となっています。受験生が流れた先、と思われるのが、天王寺高(3.27倍、0.23ポイント増)と生野高(3.02倍、0.09ポイント増)の2校でしょう。

次は、倍率が急上昇した国際文化と国際教養の2学科を含んだ、2枚の画像を一度にご紹介します。

国際系学科の各校では、大変な倍率上昇が見られます。国際文化では千里高(2.21倍、0.3ポイント増)、国際教養では枚方高を除く全校で、0.3ポイント以上の倍率上昇となっています。

専門学科の最後に、総合学科各校の倍率をご紹介します。

一部で倍率の低下が見られる学校もあるものの、ご紹介している13校中9校で昨年最終倍率から上昇しています。しかも、0.3~0.5ポイント増となっている学校がそのうち5校にも上ります。昨年は手ごろな倍率で収まっていたのが、今年は一転して「狙われている」ということになっています。

ここから先は、普通科の状況となります。旧第1~第4の4つに分けて、順番にご紹介致します。なお、表の見方は以下の通りです。

左側の赤い棒グラフ:今年の最終倍率
真ん中の棒グラフ:今年の第2回進路希望調査時点の倍率
右端の茶色いグラフ:昨年の最終倍率
赤字の学校名:今年の最終倍率における大阪府前期普通科全体倍率「3.44倍」を上回っている学校

まずは、旧第1学区です(画像をクリックすると拡大します)。

学区トータルの倍率は3.51倍(昨年3.81倍)、大阪府普通科全体の3.44倍(昨年3.69倍)よりも高くなっており、この傾向は2年連続となっています。

昨年は春日丘高の6.34倍がトップの倍率でしたが、今年はトップの座を山田高(5.64倍)に譲りました。この山田高も含め、特に中~上位校で軒並み進路希望調査段階から倍率を下げています。同レベルの専門学科に受験先を変えた受験生が多く出た、と思われます。春日丘高は4.44倍と、昨年の高倍率から考えますと「入り易そう」な数字にまで下がっていますが、それでも依然として高人気であることには変わりありません。

続いて旧第2学区です(同じく画像をクリックすると拡大します)。

旧第2学区トータルは3.18倍(昨年3.49倍)で、大阪府下全普通科の平均倍率よりも下回っています。その一因として、赤字で示した学校の数が他の学区よりも少ないことが関係あると思います。

学区トップですが、昨年は寝屋川高の6.31倍でしたが、今年はその寝屋川高は4.58倍と大きく倍率を下げました。昨年の高倍率があからさまに嫌われた形ですが、それでもなお高い倍率となっています。

上位から中位の学校へ行くにしたがって倍率が低くなる傾向にありますが、昨年は中堅どころの学校のいくつかで4倍やそれに近い倍率になっている学校があった一方で、今年は2倍台の学校が目立つようになっています。全体的に昨年よりも楽な戦いになることでしょう。

旧第3学区はいかがでしょうか(同じく画像をクリックすると拡大します)。

学区全体では3.53倍(昨年3.78倍)となり、大阪府全体の倍率を少し上回っています。

ここでは、今年から夕陽丘高と東住吉高でそれぞれ40名ずつ募集が開始となっていることがトピックスとして挙げられます。その募集定員の少なさに対し、両校とも交通アクセスが良い所にあるという好立地条件であること、「八尾高や清水谷高はレベル的にちょっとしんどい」という受験生が鞍替えしやすい入試難易度であること、といった複数の要因が重なり、爆発的な人気となっています。この2校の受験生は当日はケアレスミスは許されません。心して受験に臨みましょう。

その他の個々の学校を見てみますと、調査段階から大きく倍率を上げたのが清水谷高(5.04倍)で、その他は大体調査段階から倍率を下げた、あるいはほぼ同じ倍率となっています。

河南高(5.13倍)や阿倍野高(5.54倍)という、いわゆる中堅レベルの2校で5倍を超えています。他の3つの学区を見てみましても、同等のレベルと思われる学校で5倍を超えている学校はありませんので、この学区だけ他の学区と違う動きになっていることがわかります。

最後に旧第4学区の様子です(同じく画像をクリックすると拡大します)。

学区全体の倍率は3.50倍(昨年3.65倍)で、昨年は大阪府全体の平均3.69倍を下回っていましたが、今年は若干上回っています。

最も高い倍率なのが泉陽高の5.15倍で、昨年の5.54倍から若干下げたものの、昨年に引き続きこの旧第4学区ではトップの倍率となっています。

続く久米田高が4.59倍、高石高と堺西高が共に4.46倍となり、その他は全て3倍以下となっています。

昨年は4.08倍だった登美丘高の動向ですが、第2回進路希望調査段階で4.51倍と昨年の最終倍率から大きく上げたのが災いしたのか、最終倍率は3.15倍と、大きく下落をしました。南海高野線沿線の公立高が少ないことから昨年並みの倍率をキープすると予想していましたが、肩透かしとなった形です。

大阪府公立高前期入試は2月20日(木)に実施、合格発表は27日(木)に行われます。

受験生の皆さんのご健闘をお祈りします。

京都産業大 一般入試後期に向けた説明会

2014年2月18日 火曜日

昨日のエントリーでもご紹介しましたが、各私立大が一般入試後期に向けて説明会を行っています。

今回のエントリーでは、京都産業大が実施される説明会について詳しくご紹介します。以下詳細などになります(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

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京都産業大 一般入試【後期日程】対策講座

日時・場所:
2014年2月26日(水)13~15時半 ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター
2014年2月27日(木)13~15時半 京都産業大学 むすびわざ館

内容:
一般入試【後期日程】ガイダンス、英語対策講座、個別相談

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高校生の皆さんはもちろんですが、保護者の皆さんもお気軽にご参加下さい。

諦めるのはまだ早い! 私立大後期入試に向けての説明会

2014年2月17日 月曜日

2月に入り、私立大入試が本格的に実施されており、中旬以降はその合格発表が続々と行われています。このブログをお読みの大学受験生の皆さんはどのような結果になりましたでしょうか?

私立大入試ですが、2月の一般入試前期が最も規模が大きい入試となっています。一部の大学は2月の一般入試ですべての入試を終えてしまうのですが、大多数の私立大では3月に行われる「一般入試後期」と呼ばれる入試にも、少数ではありますが、定員を割いて受験チャンスを設けています。

一般入試後期で合格を勝ち取ってもらうために、各大学は受験生を対象として「後期入試出願のポイント説明」や「予備校講師による教科別対策講座」をメインとする説明会を開催されています。

今回のエントリーでは、近畿地区の主要私立大で3月に入試を行う大学が主催する、一般入試後期に向けた説明会日程・内容をご紹介したいと思います。

※作成には万全を期していますが、日時等は必ず各大学のHP等でご確認下さい

一般後期入試に向けての注意点を1つ。「今までオープンキャンパス、説明会、入試を通して全く大学に行ったことがないけど、後期入試は受験する」という方は、出来れば複数ある日程の中で大学のキャンパスで行われる説明会に参加する、大学での実施が無い場合は別に時間をとって大学まで足を運ぶなどし、とにかくキャンパスを隅々見るようにしましょう。一度もキャンパスの様子を見たことがない大学を受験させるのは、入学後のミスマッチの可能性を考えると、進路指導をする側にとってみても抵抗があります。その大学を受験して正しいかどうか、については実際にご自身の目でキャンパスを見てから決めるようにしてください。

そして、こういった説明会に参加することの利点のうちで最も大きなものとして、各教科の対策講座による傾向分析や学習法といった勉強面の情報が得られることと、各学部の「一般入試前期終了時点の人気動向、合格・手続き状況」を聞かせてもらえる、というものがあります。

特にこの人気動向に関する情報があれば、後期試験における「狙い目学部」や「要注意学部」を探り当てることが可能です。出願学部で迷いがある、あるいは学部にこだわりはないがとにかく○○大に合格したい、といった方に関してはこの情報は大変有益になることでしょう。また、こういった情報は説明会に参加しないと得られないものです。見逃せません。