京都女子中高 中学のコース名を「Ⅲ類」「Ⅱ類」へ

2013年8月31日 土曜日

京都女子中高の塾対象説明会に行ってきました。

学校概要です。

中学校では2年前までは中3進学時にⅡ類・Ⅲ類としていたのを、現中1からは中2進級時から、来春入学者からは中1入学時に類型分けを行うことになります。

中高各コースの特長は以下の通りです。

Ⅲ類(中学からの入学生のみで構成)
・難関国公立大・医歯薬理系学部への進学を目標とし、難関大学への進学に対応できる先取り学習を行うなど、6年一貫教育を最大限に活かしたカリキュラムとしている。
・高校入学組の合流は一切ない、完全中高一貫のコース。
・中1・2では発展補習を、中3・高1・高2では学習合宿を実施。
・週2回の7限授業、放課後補習(学年によって週当たりの回数は異なる)、長期休暇中の発展補習等を実施。
・現高3の文系:理系は39:69、現高2は34:66となっている。理系が多いのは事実だが、文系もいることを強調していた。

Ⅱ類
・国公立大・難関私立大への進学を目指し、Ⅱ類独自のプロジェクト学習・行事を通して生徒自らの力で進路を切り開いていくための学力や人間性を育む。
・高2からは「Ⅰ類型(私大文系・指定校・京都女子大内部推薦を目指す)」「Ⅱ類型文系(国公立・私立文系)」「Ⅱ類型理系(国公立・私立理系に加え、私大理系指定校)」といった多様な進路選択が可能。
・条件によっては京都女子大の内部推薦を併願しながら国公立大も受験可能。
・指名補習、放課後の進学補習(高2は週2日、高3は週4日)、土曜日の通常授業等充実の学習。

ウィステリア
・京都女子大への内部進学を前提とした、10年一貫教育(中学入学生)・7年一貫教育(高校入学生)を行う。
・国際社会で活躍できる「京女人」を育成するが、そのために必要なものは受験勉強ではない勉強。
・高3で京都女子大の単位修得可能で、同大に入学後正式な単位として認定(多い子で4~8単位取得するそう)。
・第2外国語として独・仏・中・韓のすべてを一通り学習、大学の第2外国語履修に備える。

指定校推薦や併設の京都女子大への内部推薦についてです。文系の指定校推薦枠はⅠ類型が優先され、京都女子大内部推薦枠は ウィステリア(6ヶ年)>ウィステリア(3ヶ年)>Ⅰ類型 の順に優先順位がついているとのことでした。

2014年度入試内容です。

中学入試では、これまでのⅡSを「Ⅲ類」、ⅡLを「Ⅱ類」と名称を変更して募集されます。

日程の位置取り等は今春と変わらず。B午後入試はⅢ類のみの募集となる点も、今春と同じです。合格発表日がそれぞれ今春のものより1日早くなる上、HPにも速報を掲載することになります。

ウィステリアコース受験希望者は年内に「資格確認申請書」の提出が求められますが、その際に必要となる資料の一部として「その他の学習状況」の中に設けられている「模試偏差値」に、新たに京女オープン模試(プレテストのこと)の使用が可能となるそうです。

その京女オープン模試は、昨年は11月実施だった所を今年は10月26日に実施。同受験者数は過去3年600名を維持していたものの、昨年は600名を割り込み591名の受験者数となりました。A入試志願者の92%、B午前入試志願者の87%、B午後入試志願者の80%がオープン模試からの戻りとなっているなど、入試受験者のオープン模試受験率は高くなっています。なお、問題の難易度・傾向がA及びB午前入試とは大きく異なることもあり、オープン模試では昨年同様今年もB入試午後についての判定はない、とのことです。

高校入試では、推薦入試の作文を廃止し、面接実施形態をグループから個人に変更予定となっています。

関西17女子大学合同進学説明会 9月1日(日)開催

2013年8月30日 金曜日

2013年9月1日(日)に、関西にある17の女子大が合同で説明会を開催されます。

詳しい内容は以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
関西17女子大学合同進学説明会

日時:2013年9月1日(日)13:00~17:00
場所:ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター(グランフロント大阪内)
内容:各大学の在学生とフリートーク、入試/資格/就職相談、入学案内/過去入試問題集無料配布、入学願書無料予約、講演(16:00~16:40)
参加大学:京都華頂大、京都光華女子大、京都女子大、京都ノートルダム女子大、同志社女子大、平安女学院大、大阪樟蔭女子大、千里金蘭大、梅花女子大、甲南女子大、神戸海星女子学院大、神戸松蔭女子学院大、神戸女学院大、神戸女子大、神戸親和女子大、園田学園女子大、武庫川女子大
(短期大の参加もありますが、こちらでの紹介は割愛していますので、詳しくは公式HPでご確認下さい)
HP:http://www.e-jsm.jp/kansai17/

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

こういった女子大を進学先として積極的に考えている方はもちろんですが、それ以上に、「女子大」ということでこれまで敬遠をしていた女子の大学受験生の皆さんにぜひ足を運んで頂きたいと思います。「女子大の良さ」がきっと見えてくることでしょう。

神戸女子大 「勧められる大学」で近畿地区私立女子大1位

2013年8月29日 木曜日

神戸女子大の高校・予備校対象説明会に行ってきました。

当ブログでは初めてご紹介する大学です。

大学の概要を、以下箇条書きでご紹介します。

・4,000名ほどの定員に対し4,207名が在籍。
・関西の女子大で唯一、附属の高校を持たない大学。
・関西の女子大で科学研究費採択数は4番目に多い27件(上位は武庫川女子・京都女子・同志社女子)。
・留学者数は150名で、兵庫県では4番目に多い数(上位は学生数そのものが多い関西学院・甲南・武庫川女子)。英語英米文及び神戸国際教養学科在籍者が59%を占める一方で、その他の学科から41%も占めており、英語系学科以外からでも留学のチャンスはある。
・兵庫県:その他=49:51となっており、例として挙げられた関西の他女子大は74:26に比べてローカル色が薄いことを強調していた。
・朝日新聞社「大学ランキング」によると、退学率は非常に低く、丁寧な教育や支援制度のおかげであるとのこと。

後述する各種資格の合格率や就職率の高さもあり、大学通信調べ「先生や両親から勧められる大学」において近畿地区私立女子大で1位となっている、という、大変評価が高い大学です。

就職・資格関連です。こちらも箇条書きでご紹介します。

・管理栄養士国家試験合格率は93.5%、合格者数も138名と多い。
・社会福祉士合格率は28.1%(全国平均18.8%)で、関西の女子大で2番目となる高い率。
 ⇒ 一部福祉系大学よりも高い合格率となっている
・就職決定率は95.2%で、実質の就職率に関しては84.0%。
・教育学課の就職率は99.4%、その内の80%が小学校・幼児・保育の現場に就職を決めている。

今春2013年度入試の結果についてです。

全体では志願者177名(前年比2.4%)増となりましたが、2009年度から2013年度まで毎年一定の志願者数を集めている、堅実な入試となっている大学です。

その中でも家政学科では前年から116名増加するなど、一般入試で421名(前年比9.2%)増となった一方で、推薦入試では244名(昨年比9.2%)の減少となっています。特に推薦では英米で63名減、国際で14名減と語学系が不人気となっています。

ここ数年で併願校の顔ぶれや人数が変わり、上位校との併願者が増えているようです。その結果、各学科の模試レベルが直近で最も低かった2008年度からかなり上がっている、という事実もあります。

来年2014年度入試に向けてです。変更点やポイントは以下の通りです。

・一般後期入試に3科目型を新導入。従来からある2科目型も残される。なお、3科目での受験者は2科でも判定する。
・教育学科と家政学部内管理栄養士養成課程ではAO入試を実施していないので注意。
 ⇒ 近畿地区の女子大の中でも極端に指定校とAOでの入学者比率が低い(合計で24.2%)

資格や就職面で高い実績を出しており、オススメ大学として上位にランクインしている、神戸女子大の様子でした。

奈良女子大 時代や社会の求めにマッチする学部改組

2013年8月28日 水曜日

2013年7月27日(土)に開催されました奈良女子大のオープンキャンパスにお邪魔してきました。

当ブログでは恐らく初登場の大学かと思います。

奈良女子大は、1908年に中等教育女子教員の養成を目的として設置された奈良女子高等師範学校が前身の、全国に2つしかない国立の女子大の1つ(もう1つはお茶の水女子大)です。そういった歴史が背景にあるがゆえに、就職先として教員を志す学生さんが多いそうです。

また、人数規模が大きくない大学ですが、毎年全国ほぼすべての都道府県から入学者が集まるそうです。

今回は、2014年度より実施が予定されている、大規模な学部改組の中身を中心にお話を伺ってきました。

2014年度、大規模な学部改組が行われることになっていますが、現行及び改組後の学部・学科構成に関しては次の画像をご参照ください(画像をクリックすると拡大します)。

今回の改組の主な点と、目指すものについては以下の通りとなっています。

文学部
「人間科学科」を教育学・人間学、心理学の2コースとして再編
歴史や言語、文化、人間に関して多様な知識や見解を持てる人材を育てる文学部。これまで4コースあった人間科学科は教育学・人間学コースと心理学コースの2コースに再編。教育そのものに関する研究・教育の基盤を強化し、未来を担う幼年・少年・青年層の教育の充実を図り、少子高齢化を迎える日本社会のニーズに応える。

理学部
「数物科学科」「化学生命環境学科」の2学科に再編、広い視野を持つ自然科学分野の女性リーダーを育成
高いレベルの基礎科学の知識はもちろん、次世代の課題解決にリーダーシップを発揮できる人材を育てる理学部。今回の改編ではこれまで5つあった学科を2つに統合し、分野同士の垣根を下げ、学問の壁を超えた学びを実現。幅広い専門知識、視点で課題をとらえて解決する能力を養う。

生活環境学部
「心身健康学科」「情報衣環境学科」を設置、専門職人材養成機能を強化
生活の根幹である衣食住、家族の環境。これら生活環境を科学的にとらえ、高度な教育・研究を進めている生活環境学部では、今回の改編では学科が増え、定員も大幅に増加。生活の基盤となる衣食住、文化、健康を基本に、スポーツや心理、ITの面を強化。現代社会で重宝されるより実践的な学問を学ぶことが可能に。

特に生活環境学部では、これまでの衣食住中心の学びに加え、高齢化を迎える日本で今後さらに必要性が広がるであろう「心身の健康」に関する分野にも手を広げており、時代や社会が求める学びや人材育成に敏感に反応した学部改組内容となっていることがわかります。

続いて、2014年度入試のポイントを以下箇条書きでご紹介します。

理学部 数物科学科
・A型かB型で受験する。
・第2年次から数学コース、物理学コース、数物連携コースのいずれかに所属することとなるが、コース配属の際A型、B型のどちらを受験したかは不問。
・なお、A型とB型では科目・配点等に違いあり。

理学部 化学生命環境学科
・前・後期日程では志望するコースを選択。
・前期日程においては第3志望までコース選択可。後期においてはコース毎の定員は設けていないが、学科内で第2志望までコース選択することが可能。
・ただし、志望するコースに化学コースを含む場合、個別学力検査において数学を受験しておく必要があり。

生活環境学部
・前・後期日程とも第3志望まで学科(コース)を選択可能。志望出来る範囲は以下のとおり。
前期日程:食物栄養学科・心身健康学科(B型)・情報衣環境学科(衣環境学コース)・住環境学科・生活文化学科
後期日程:食物栄養学科・心身健康学科(B型)・情報衣環境学科(衣環境学コース)・情報衣環境学科(先端ITコース)・住環境学科・生活文化学科
・前期・後期いずれの場合でも、志望する学科(コース)に食物栄養学科を含む場合、センター試験で「地理歴史、公民」及び「理科」において食物栄養学科が指定する範囲内で「地理歴史、公民」から第1解答科目を選択し、かつ「理科」から2科目を受験しておく必要があり。
・また、後期において志望する学科(コース)に情報衣環境学科(先端ITコース)を含む場合、センター試験「数学①」、「数学②」及び「理科」において情報衣環境学科(先端ITコース)が指定する科目を受験しておく必要があり。

心身健康学科
・A型かB型で受験することになる。
・前期については総合得点によりA型B型一括で合否判定。
・2年次後期からコースに所属することになるが、定員を超過するコースについては選考を行うことがあるとのこと。なお、コース配属の際A型・B型のどちらかを受験したかは不問。

情報衣環境学科
・第1年次からコースに所属する。後期日程については総合得点により衣環境学コース及び先端ITコースを一括で合否判定する。

大きな変更がある初年度に受験をする、ということで、特に学問内容・入試制度を慎重に調べ、間違いの無い受験となるよう注意ください。

武庫川女子大 2015年度に看護学部を設置予定

2013年8月27日 火曜日

武庫川女子大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。

タイトルにもあります通り、2015年度開設予定として「看護学部」の名が挙がっています。80名定員、中央キャンパス(鳴尾)での開設、「看護師国家試験受験資格」のみが取得可能となる予定、とのことです。

心理・社会福祉学科、健康・スポーツ科学科、食物栄養学科、情報メディア学科、音楽学部、薬学部という看護に科学性を反映できる武庫川女子大の既存学部・学科との連携・協力を図ることによって、総合大学の強みを最大限に発揮させることを目指す、ということで、非常に面白い取り組みになりそうな予感がします。

ちなみに、設置が実現すれば、西宮市内に設置されている6大学・3短期大学の中で看護師・保健師を養成する学部・研究科の設置は武庫川女子大が初になります。

では、大学の近況や入試結果についてご紹介します。

まずは就職・資格取得状況です。

今春の就職決定率は97.5%、過去からの推移は以下の通りです。

2013年度 97.5%
2012年度 96.7%
2011年度 96.5%
2010年度 97.1%
2009年度 97.5%
2008年度 98.1%

就職者数 / 進学者を除く卒業者数 で算出する、いわゆる本当の就職率は85.1%となっています。過去は・・・

2013年度 85.1%
2012年度 83.7%
2011年度 82.2%
2010年度 78.3%
2009年度 86.0%
2008年度 86.8%

となっています。

リーマンショック後から考えると求人数が増えているようで、特に今年は昨年度5,405件に対し6,291件と、前年から886件・16.4%増となっています。企業規模別求人数を検証された結果をお示しいただきましたが、従業員数500名以上の「大企業」と分類される所から31.7%(昨年度28.5%)となっており、今や1/3が大企業からの求人となっています。また、実際に就職している学生も大企業が57.5%と最も多くなっているのも特徴です。

資格面ではどうなっていますでしょうか。

管理栄養士合格率は90.1%。昨年96.4%・一昨年93.4%・2010年度83.7%と年々良化傾向にあったものの、今年大きく下げてしまっています。

6年制2期生となる薬剤師合格率は78.4%。6年制1期生である昨年95.4%から大きくダウン。管理栄養士と薬剤師は共に厳しい結果となってしまいました。

2013年度入試結果です。

大学全体の志願者数は19,074名。昨年17,253名・一昨年16,488名だったので、年々増えています。対前年比110.6%(昨年度は104.6%)ということで、昨年度から1割増しの受験者数となっています。

公募推薦入試の志願者数は6,888名で、昨年6,048名・一昨年5,787名とこちらも年々増加しています。対前年比は113.9%(昨年度104.5%)。過去5年で最も多い志願者数となっており、受験生の「早期での進学先決定」の意向が顕著に数字に表れているのが年々強くなってきているとのことです。

一般入試前期にあたるA・Bは共に昨年より志願者が増加しAで5,982名・Bで3,633名となり、ここ数年で最も多い志願者数だった2010年度の志願者数(A 5,818名・B 3,573名)を今年度は超えています。

一般入試後期にあたるCの志願者数は、昨年度507名から大きく増えて689名となり、2008年度の703名に迫っている。一時期は数がどんどんと減ってきていたこの一般入試後期。受験生の「早期での進学先決定」の意向が毎年表れる入試となっていましたが、今年は復調傾向にあります。

センター利用方式のDにおいては志願者数が昨年より減って1,285名になり、ピーク時(2009年度)の1,809名には遠く及ばない形です。

学部・学科別の人気動向をみてみると、教育学科が圧倒的人気で3,680名(昨年3.557名)、次いで食物栄養学科の4,135名(昨年3,506名)。この2系統の人気は不動のものとなっています。

最後に2014年度入試に向けてです。2014年度入試向け各種トピックスは次の通りです。

①入学金を現行の35万円から10万円下げる。
②センター利用型入試において、2教科型に出願した場合は「高得点1教科の配点を2倍の200点+もう1教科を100点」で判定に。
③センター利用型入試における教育学科3教科型は英国数を必須に変更。
④センター利用型入試の英語は全学科にリスニングを採点対象に含む。

箕面自由学園中 改革の成果が成績に表れている

2013年8月26日 月曜日

箕面自由学園中の塾対象説明会に行ってまいりました。

教育内容です。

授業時間合計は週で8時間、中学3年間で実に840時間もの差が生まれることになります。また、英数にシフトをしてカリキュラムを組んでいる(英数が多め)とのことです。

授業時間数自体は多いのですが、英語を例にとってみると、授業時間は週8時間あるものの授業進度は公立中並みに設定し、時間数があるのでその分「深さ」を求めている、というのが特徴です。

習熟度別授業は、英数では1・2年のうちは3段階、国語及び中3の英数は2段階に分けて実施されています。そのレベル分けについては毎学期見直しが入るという細かさです。現中1生では次のようなクラス人数構成となっています。

国語 アドバンス25・スタンダード25・ベーシック設定なし
数学 アドバンス18・スタンダード22・ベーシック10
英語 アドバンス23・スタンダード17・ベーシック10

放課後(チューター)特別補習は火~木の3日間、16時半開始と18時開始の2部制にしており、クラブ活動参加後18時からの部に参加することも可能とするなど、クラブ活動と補習の時間帯をずらして設定することで、クラブと勉強の両立が可能になっています。

2008年より改革に着手している箕面自由学園中ですが、その教育改革の成果が徐々に表れてきています。

2010年度入学生の中1の9月時点で偏差値60以上は15%だったところ、同学年の3年2学期では偏差値60以上は28%になり、偏差値70以上が7%存在しているなど、成績を上げているのが目に見えて明らかです。

中学から高校に内部進学する際は「併設高」「他高(公立・私立共)」のどちらを選択しても可能となっています。

他高校の合格実績ですが、今年は大教大池田・西大和学園(2名)・清風南海(2名)・清風・三田学園・関西大倉(特進S)・雲雀丘学園(2名)といったところに合格を出しており、昨年は北野高(文理)にも合格を出しています。

内部進学については、これまで「総合進学コース」に上がる生徒が多かった所、近年は「特別進学コース」に上がった生徒が多いとのことでした。それだけ「学力が付いてきている」ということを表しているものと考えられます。

2014年度入試ですが、1/19(日)のB日程は午前・午後の2回実施の予定で、それも含めて全5回の入試回を予定しています。

京都橘大 共学化・医療系学科設置と続けて大学を変革

2013年8月24日 土曜日

京都橘大の高校・予備校対象説明会に行ってきました。

大学の概要です。

5学部10学科の総合大学で、特に開設9年目となる看護学部と、2012年に開設されたばかりの健康科学部(理学療法学科と心理学科)で人気がある大学です。

元々女子大だったこともあって男子比率が気になるところですが、全体で約36%(新入生39%)となっています。学部・学科別の女子比率は以下の通りです。

文学部33%(日本語日本文学科17%、歴史学科41%、歴史遺産学科40%)
人間発達学部25%(児童教育学科22%、英語コミュニケーション学科33%)
現代ビジネス学部54%(現代マネジメント学科63%、都市環境デザイン学科44%)
看護学部10%
健康科学部41%(理学療法学科61%、心理学科22%)

主な学科のご紹介です。

現代ビジネス学部内の現代マネジメント学科では、キャリアに直結するようなコース制とされています。従来の現代マネジメントコースを経営学系とし、その中に4つのコースを設置。救急救命学系(救急救命コース)は従来通りの取り組みとしており、独自の国家試験・公務員試験対策によって救急救命士を養成。1期生88.6%を超える93.0%という2期生の合格率、今春83.1%の全国平均を大きく超えています。

看護学科は卒業と同時に看護師と保健師の国家試験受験資格が得られ、卒業生全員に国家試験を受験させているそうです。養護教諭か助産師のどちらかの資格も得ることも可能です。京都第二赤十字病院と提携し、メインの実習先としてだけではなく、後述する特別奨学金入試も新設することになっています。

人間発達学部 児童教育学科は3期生が今春卒業し、61.5%という現役での教員採用試験合格率となっています。

健康科学部は2期生が今春に入学したという、まだ誕生間もない学部です。

2013年度入試結果です。

大学全体で36%の志願者増となり、全学部で志願者増加、志願者増加数(率ではなく数)では近畿地区ベスト20にランクイン、といった大変良い入試となっています。

好調な入試となった要因として、前年には実施していなかった健康科学部におけるセンター利用入試の実施開始が挙げられます。

全体的に今高校生に人気が無い経営系を持つ現代ビジネス学科も志願者が増加しているのですが、これは前年に志願者を減らしていた反動と見られます。

なお、学部別の対前年の志願動向は以下の通りです。

文学部 110.6%
人間発達学部 124.2%
現代ビジネス学部 13.4%
看護学部 114.7%
健康科学部 249.4%

合計 135.6%

2014年度入試情報です。

先の看護学部のご紹介でも簡単に触れましたが、公募推薦入試において看護学部対象の「京都第二赤十字病院特別奨学生推薦入試(専願)」が新導入されます。この選考区分で合格した者全員に、同病院から特別奨学金(4年間合計で原則362万5千円)が貸与されます。募集定員は7名。この入試制度で不合格となっても、出願時に再判定を希望した者に関しては公募制推薦入試(専願)での再判定が行われますので、不合格となる心配は少し緩和されます。なお、この制度で貸与された奨学金に関しては同病院に6年間勤務することで返済が免除される、という条件なので、十二分にご注意ください。

AO入試の実施学科を大幅に減らすことも発表されています。2013年度は看護学部以外すべてで実施していたAO入試ですが、日本語日本文学科書道コース、現代マネジメント学科経営学系、都市環境デザイン学科の3つのみとなります。

同時期に説明会を実施した追手門学院大はこれとは反対に「入学者がついていけていない現状を考慮して一部学科で辞めていたAO入試での受け入れだが、心理や社会といった人気学科でも復活」とされています。大学によってAO入試に対する考え方が大きく異なり、それが入試方法にも反映されますので、今回ご紹介している京都橘大に限らず、AO入試での受験を考えている方は「実施されている学部・学科はどこか」という所もしっかりと早いうちから調べておきましょう。

一般入試前期A・Bにおける英語コミュニケーション学科での選択科目が変更されます。『 』で囲まれた科目が2014年度入試より選択可能となる科目です。

前期A:日本史・世界史・数学・『化学』・『生物』
前期B:国語・『日本史』・『世界史』・『数学』・『化学』・『生物』

最後に、試験会場の追加に関してです。公募制推薦・一般前期ABCにおいて、地方試験会場に大阪北(新大阪)と滋賀(彦根)が追加されます。

共学化・医療系学科設置と続けて大学を変革させ、人気を得ている京都橘大の様子をご紹介しました。

追手門学院大手前中高 来春より制服を変更する予定

2013年8月23日 金曜日

追手門学院大手前中高の塾対象説明会の様子をご紹介します。

いきなりですが、大学合格実績についてです。

今春は、国公立大14名(昨年は京都大1含む国公立大17名、一昨年は11名)となり、昨年からダウンしてしまっています。他、関関同立23名(昨年31名・一昨年36名)、産近甲龍55名(昨年43名)、医歯薬系8名(昨年17名)といった結果で、あまりいいところが無い、というのが本音です。

昨年卒業生はかなり厳しい成績だったにも関わらず実績が出た、というお話を頂いたのですが、一方で、同じ昨年の説明会では「(当時の)現高3は昨年・今年以上の成績」というお話があり、実績的には昨年よりも期待が持てそうな気配だったのですが、少しだけ後退した形です。

2013年度入試結果です。

中学入試ですが、合計の受験者数が214名となり、昨年253名からダウンしています。入学者数も104名(男子70名・女子34名)となり、昨年124名(男子81名・女子43名)・一昨年の133名(男子85名・女子48名)から考えると連続してダウンとなっています。

ただ、昨春入試より特待生制度(特待S:入学金免除+授業料(3年間)全額免除 特待A:入学金免除+授業料(3年間)半額免除)を新設しており、Sで10名(昨年は11名)・Aで2名(昨年は4名)が入学するなど、かつてよりも高学力層が集まっている気がします。

また、今春より新たにSSコースを新設しましたが、全日程合計受験者数96名に対し合格は40名、倍率にして2.4倍とハイレベルな入試結果となっています。

高校入試結果です。

受験者数が232名、昨年の1次・1.5次合計受験者数が244名だったことから考えると若干のダウンとなりますが、一昨年212名と比較すると良い人数となっています。

入学者数は182名で、昨年当初予定の5クラスから1クラス増やして6クラス編成とした213名と比べるとダウンとなりますが、適正値としては今年の入学者数の方がより近いので、好ましい形での入試となったのではないでしょうか。

今春の高校入試結果の特徴点としては、外部からの受験生が大幅に増えている点を挙げられており、昨年105名に対し今年は124名(昨年比18%増)となったことを示されていました。

2014年度入試に向けてです。

中学入試では、初日午後にSS及び特進の2コースのみ判定する入試回を新設されます。よって、以下4回の実施となります。

A日程午前 1/18(土)8時半集合
A日程午後 1/18(土)15時集合 ⇒ SS及び特進の2コースのみ判定
B日程午前 1/19(日)8時半集合
C日程午前 1/25(土)8時半集合

中学入試では面接をすべての日程で実施され、合否判定の上で重視されておられます。

また、これは検討中の事案とのことでしたが、入試問題の中身を吟味して「合否ボーダー近辺の受験生が点を取りやすい問題を増やす=合格最低点を上げる」方向で検討中とのことです。入試問題の方向性については来るプレテスト(今年は10/5と11/16実施)から新傾向を反映させるので、志望予定者は見逃せませんね。

高校入試についての変更はありません。

高校では入学者数が定員を上回る年が続いており、そろそろ「きっちりと規定通りの人数確保」とするため、合格に必要なレベルが上げてくるのではないか、という気配があります。ただ、入試問題の中身は変える予定はない、とのことなので、合格最低点を上げて対応されるのではないだろうか、と考えています。

最後に、タイトルにもある「制服の変更」についてです。

女子入学者が少なくなってきている最近の現状と、「学校が変わってきています」ということを体現するため、制服を変える予定にされているようです。すでにHPで新しい制服のご紹介がされています。

追手門学院大 50周年を間近に大きく動く予感

2013年8月22日 木曜日

追手門学院大の高校・予備校対象説明会に行って参りました。

2016年度に創立50周年をお迎えになる同大ですが、早ければ2015年には新しい学部を作りたいと考えている、というお話がありました。この新学部に関してですが、開成教育グループ 入試対策課では「看護学部ではないか?」とのお話を聞いていますものの、今回の説明会では具体的な学部名には踏み込まれませんでした。

また、今回の説明会では一切の言及は無かったものの、JR京都線沿線への移転話が持ち上がっている、ということも見逃せません。当ブログでも過日にご紹介をしましたが、その後最近では一部新聞の紙面にこの移転話が出ていたことも記憶に新しい所です。

50周年を機に大きく動かれることは間違いなさそうです。

話は戻しまして、現在の大学の状況です。

追手門学院大は5学部8学科、学生数6300名を擁する中堅私立大で、特に心理学科の人気が高い大学です。全体の女子学生比率が33%である一方で、特に女子比率が高いのが心理学科(63%)・社会学科(50%)となっています。反対に女子比率が低いのが経済学科(16%)です。

特に心理学科は47年の歴史をもち、幅広い学びが可能となっており、周辺の進学校の間でも追手門学院大の心理学科の人気・レベルが高い、との声があります。

就職状況です。今春就職決定率は97.2%で、全国平均である93.9%を大きく超えています。

2014年度入試に向けて、変更点が多数あります。そのうちの一部を以下に箇条書きでご紹介します。

①公募推薦入試において高得点セレクト方式を導入(スタンダード方式の受験が必須)
 スタンダード方式で受験した英語または国語の高得点科目を1.5倍し、点数の低い科目を0.5倍して合否判定を実施。
②一般入試A日程高得点2科目方式で他学科にも併願が可能に
 今年度までは高得点2科目方式は一般入試A日程3科目方式で受験した学科と同一学科のみ出願可能だった所、来年度より同一学科に出願した者はさらに他の学科にも出願出来る様になる。3科目方式で受験した高得点の2科目を利用して合否を判定するので、3科目方式の受験が必須となる。
③一般入試B日程に3科目方式を導入
 これまでに2科目方式に加えて3科目方式を導入。3科目方式受験者は2科目方式にも出願可能。
④第二志望制に国際教養学部が追加
 公募制推薦・一般入試において経済学部・経営学部で第二志望が認められているが、次年度より国際教養学部も認められる。ただし、小論文入試・チャレンジ入試・3月日程では国際教養学部の第二志望は認めていない。
⑤AO入試を全学部・学科で実施
 心理及び社会学部でもAO入試から受験可能に。
⑥スポーツ推薦入試を導入
 AO入試(指定分野方式)から移行。技能試験があるわけではなく、顧問・監督と協議を進めて面接で選考。特に女子ラグビーと女子サッカーに注力しているが、これらを含む10種目が対象。専願。
⑦日程の前倒し
 公募推薦入試が前年11/15・16から11/7・8に、チャレンジ入試は前年3/26から3/18にそれぞれ前倒し。

開明中高 京都大合格者数が昨年6名から今年14名へ

2013年8月21日 水曜日

開明中高の塾対象説明会に行ってきました。

当ブログでこの学校をご紹介するのは初めてではないでしょうか。

開明中高では、2014年の100周年に向けて新校舎を現在建築中です。地上8F・地下1F、免震、120キロワットの太陽光発電などエコに配慮した中身、週3~4日の給食提供(中学)に向けた厨房、といった施設の「安心・安全・エコの都市型キャンパス」となる予定です。完成が楽しみです。

学校生活の様子を簡単にご紹介します。

最近、手帳を持たせて生活や学習面の管理を行っているそうで、その説明が少しありました。

コース替えについてですが、中2進級時にはコース替えをしないものの、中3及び高1進級時にはコース間移動があります。なお、高2から文理及び大学レベル分けを行うため、コースは取っ払われることになります。

開明中高ではクラブ活動は奨励しているものの、「週3日」「日祝の活動なし」「高2で卒部」となります。ここは受験生の意見や考えが分かれるところではないでしょうか。

開明中高では目標として「京都大30名」を大きく掲げておられますが、今春の大学合格実績はどのようなものでしたでしょうか。

今春国公立大の合格率は以下の通り「例年並み」であるものの、京都大の合格者数は昨年の6から今年14と大きく伸ばしています。共学1期生卒業時に打ち立てた「17名」に次ぐ数なので、大変「良い」のではないでしょうか。

2007年度57.1% ⇒ 2008年度56.1% ⇒ 2009年度60.7% ⇒ 2010年度56.0%
⇒ 2011年度55.0% ⇒ 2012年度55.6% ⇒ 2013年度56.6%

国公立大合格者数は、といいますと、今春133名。昨年も139名なのでほぼ同数と考えられますが、共学1期生卒業年度である2007年度の186名と比較するとさみしいものがあるのは否めません。ただ、分母である「卒業生数」が2007年326名⇒2013年度235名と約100名も減っていることが大きく影響しており、結果近畿地区の国公立大合格者数が6年前水準の2/3の数になってしまっている、という状況がありますので、その点も鑑みて実績は見た方がよいと思います。

2013年度入試結果です。

中学入試結果については、以下箇条書きでご紹介します。

・1次後期での受験者が増加。
・実専願合格者285名中、3回出願者は112名。2回出願者は107名。実専願合格者に占める複数回出願者の割合は76.8%(昨年86.0%)となる。
・S理数コースの歩留まりが高く、例年2クラスでの運営のところを今年は3クラス運営にしている。
・理数コースでの専願と併願の合格ラインの違いは15点を原則としている。
・2011年度には出した追加合格だが、昨年・今年と出していない。
・併願動向は添付の資料の通り。明星で約100名増、高槻も前年比約1.5倍と、人気の男子校との併願が増加。
・今年度の3回の入試はほぼ同じレベルだった。ただし、1次前期を専願で受験する者は第一志望ということもあって問題をよく研究していることから問題に慣れており、結果追跡においては模試の偏差値が低めの生徒でも合格している様子。
・併願合格者の納入金全額返還または一部返還制度の利用者数は以下の通り。

2010年度 124名中74名
2011年度 122名中70名
2012年度 111名中63名
2013年度 137名中53名

高校入試結果です。男子30名・女子14名と、昨年の32名・8名と比べると女子の入学者数が増えたようです。

公立トップ10の併願状況としては次の通りの人数となっています(文理学科・普通科の表記)。

北野 6・4(昨年3・2)
茨木 2・2(昨年3・3)
豊中 2・4(昨年5・1)
大手前 15・14(昨年9・8)
四條畷 10・9(昨年4・5)
天王寺 2・3(昨年6・6)
高津 6・4(昨年5・5)
生野 5・6(昨年4・4)

2014年度入試の情報です。

中学入試では、日程・コース・募集定員に変更はありません。

なお、2次を出願したものの、受験しなかった場合は受験料返還に応じてくれます。その制度の利用者数は以下の通りです。

2010年度 632名
2011年度 492名
2012年度 498名
2013年度 487名

高校入試も特に変更点はありません。特徴を1つ挙げるとするならば、5科各100点の500点満点と、国(1.5倍)・数学(2倍)・英(1.5倍)の3科で500点満点のどちらか高い方での判定する、という形を2011年度入試から実施しているという所があります。文理学科に向けて3科を中心に学習している方でも気兼ねなく受験出来る、そんな判定方法になっています。