武庫川女子大 公募推薦入試(前期)を終えて

2013年11月29日 金曜日

武庫川女子大のオープンキャンパスにお邪魔させていただきました。

公募推薦入試(前期)が11/3・4に実施され、結果が明らかとなっています。今回は、その公募推薦入試(前期)の動向を詳しくお伝えしますので、来る一般入試に向けて参考にしてもらえればと思います。

すでに12月上旬に終了している公募制推薦入試(前期)の結果は以下の通りとなりました。受験者数増に対し合格者数が大きく絞られており、厳しい入試となっています。

スタンダード型
受験者数 3,234名(昨年3,106名・一昨年2,705名)
合格者数 555名(昨年610名・一昨年573名)
倍率 5.8倍(昨年5.1倍・一昨年4.7倍)

高得点科目重視型
受験者数 2,407名(昨年2,269名・一昨年1,836名)
合格者数 469名(昨年509名・一昨年472名)
倍率 5.1倍(昨年4.5倍・一昨年3.9倍)

合計
受験者数 5,641名(昨年比5%増)(昨年5,375名・一昨年4,541名)
合格者数 1,024名(昨年比8.5%減)(昨年1,119名・一昨年1,045名)
倍率 5.5倍(昨年4.8倍・一昨年4.3倍)

スタンダード型と高得点科目重視型共に受験者数が増加していますが、スタンダード型は昨年比104.1%(昨年114.8%)に対し、高得点科目重視型は昨年比106.1%(昨年123.6%)と、2年続けて特に高得点科目重視型の増加が目立ちます。

特に人気が上昇しているのが以下の学部・学科・型で、1倍以上のアップになっている所を抜粋しました。2年続けて1倍以上のアップとなっているのは薬学部 健康生命薬学科です。薬学部の人気が回復してきていることがわかる情報ですね。

①文学部日本語日本文学科 スタンダード型(昨年2.5倍⇒今年4.2倍)
②文学部 教育学科 スタンダード型(昨年8.7倍⇒今年10.6倍)
③同 高得点科目重視型(昨年7.3倍⇒今年10.0倍)
④健スポ学部健スポ学科 スタンダード型(昨年4.9倍⇒6.6倍)
⑤同 高得点科目重視型(昨年3.7倍⇒今年5.4倍)
⑥生活環境学部 情報メディア学科 スタンダード型(昨年3.2倍⇒今年5.2倍)
⑦同 高得点科目重視型(昨年3.1倍⇒今年4.9倍)
⑧薬学部 薬学科 スタンダード型(昨年3.1倍⇒今年5.3倍)
⑨同 高得点科目重視型(昨年2.5倍⇒今年5.1倍)
⑩薬学部 健康生命薬科学科 スタンダード型(昨年2.2倍⇒3.4倍)
⑪同 高得点科目重視型(昨年2.0倍⇒今年3.0倍)

昨年度との比較において、合格最低点が素点で10点以上のアップになった学科は以下の通り(得点率で表記)。これらの学科は一般入試では注意が必要と思われます。

スタンダード型1日目
日本語日本文学科 57.3%⇒63.1%(+5.8%)
情報メディア学科 57.6%⇒62.4%(+4.9%)
建築学科 68.7%⇒76.0%(+7.3%)
薬学科 64.2%⇒74.0%(+9.8%)
健康生命薬科学科 57.3%⇒63.8%(+7.6%)

スタンダード型2日目
日本語日本文学科 50.2%⇒64.2%(+14.0%)
英語文化学科 59.6%⇒65.3%(+5.8%)
教育学科 60.4%⇒67.6%(+7.1%)
心理・社会福祉学科 57.3%⇒62.4%(+5.1%)
情報メディア学科 50.4%⇒61.3%(+10.9%)
応用音楽学科 48.5%⇒53.8%(+5.4%)
健康生命薬科学科 50.9%⇒56.0%(+5.1%)

問題の難易度を受験者平均点という側面で昨年と比較すると、「数学(2)が昨年度より平均点が若干低かった」「英語は昨年度より平均点が若干高かった」という以外は、昨年度と同程度となっています。

近畿地区女子大の公募制推薦入試時点の志願者数の前年比は、京都女子大-7.8%(昨年は+5.7%)、同志社女子大+0.7%(昨年は+17.6%)、という足踏みあるいは後退となった志願者数となっていますが、武庫川女子大は例外で、+4.9%(昨年18.1%)と、2年続けて志願者数増となっています。

公募前期の志願者・合格者の評定状況も明らかにしていただけました(カッコ内は昨年の値)。平均値は変わらないものの、合格者の最低ラインが下がっていることから、受験者数はともかくとして合格の取りやすさで言えばおいしい入試となった模様です。

スタンダード型
志願者全体平均 3.8(3.8)
合格者平均 4.0(4.0)
合格者最低値 2.3(2.5)

高得点科目重視型
志願者全体平均 3.8(3.8)
合格者平均 3.9(3.9)
合格者最低値 2.3(2.5)

志願者の全般的な動向としては、来年度からの新課程入試の影響があり、強気の志願者が少ない(=安全志向)というのが大きな特徴だった様子です。一般入試においても「安全志向」が色濃くなる2014年度入試となりそうです。

甲南大 入試制度変更に伴う英語の出題傾向変更予想

2013年11月28日 木曜日

甲南大の受験生対象説明会に行ってまいりました。

春には、高校予備校対象の説明会にもお邪魔をしています。その時の様子はこちらのエントリー「甲南大 教育・入試で大きな改革を」でご紹介をしています。合わせてご一読頂ければ幸いです。

2014年度入試に向けての各種情報です。

まず、入試日程名が以下の通りに変更となります。変更後の名称名の後ろのカッコ内は今春の各方式別入学者比率を示しており、2月以降の一般入試で入学者の63%を占めていることがわかります。

E日程・A日程 ⇒ 前期日程(48.5%)
E日程C方式・A日程C方式 ⇒ センター併用型(前期)(後期も含め7.6%)
B日程 ⇒ 後期日程(4.5%)
B日程C方式 ⇒ センター併用型(後期)(前期も含め7.6%)
C日程 ⇒ センター利用型(2.4%)
S日程 ⇒ 廃止

なお、その他の入試制度での入学状況ですが、指定校推薦で24.0%、系列校から5.1%、その他7.7%という入学者比率となっています。

大きな変更点の1つ目です。センター併用型の前期と後期ですが、これまでも似たような制度があったものの、2014年度入試からは大幅に制度を変えて定員を拡大(2倍)しており、狙い目となります。具体的な内容ですが、2/1~2/4と3/5の一般入試を受験しつつ、受験した同様の学部を同時にセンター試験を組み合わせて受験が可能となり、1回の一般入試の受験で2度の判定が可能となる、というものです。受験料も5,000円の追加で済みます。併願することで合格の可能性がアップしますから、センター試験を受験する方たちは積極的に活用してもらいたいです。

そして、大きな変更点の2つ目です。2014年度入試より、学部ごとに入試日程が異なっていたものを改め、学部・学科を問わず2/1~2/4の毎日希望学部・学科を受験可能とされます。

毎年の傾向として、甲南大受験者で併願が多いのが関西学院大と関西大である、という事実があります。共に甲南大の入試日程とどこかしらでバッティングすることになります。よって、希望学部の入試が行われている関学あるいは関大の入試日程のウラで甲南大を受験すれば、甲南大のその学部の入試は相手関係が手薄になると予想される(併願者の多くは関学・関大へ回っていると思われるため)ので、確実に甲南大の合格を取りに行くのならばこの作戦がオススメです。

さて、説明会の中で、入試科目では英語が合否の分かれ目となっており、特に時間配分がポイントとなる、ということをお聞かせいただきました。

前述の通り、今春までは学部単位で試験日が異なっておりましたので、例えば文学部が試験を実施している日では文系学部では英作文(英語50字で書かせる問題)が最後の大問に出されるということがあったので注意が必要となっていました。2014年度からは全学部で一斉に同じ問題で試験を実施するので、全日程で傾向が統一されることになります。よって、毎日英作文が出てもおかしくないという状況になっています。

全日程で文学部が試験を実施することを考えると、英作文が必ず出題されると想定して対策を進めるべきだと思います(あくまでも予想なので、外れても怒らないでください)。

同志社大 選択科目の出題傾向・対策ポイント

2013年11月27日 水曜日

同志社大の受験生対象説明会にお邪魔してきました。

説明会の中でご紹介いただいたものの中から、今回は選択科目の出題傾向・対策ポイントに絞ってご紹介を致します。以下、科目ごとに記載をしています。

各科目に共通するポイントとしては、解答形式が記述式であることと、それによって完全な解答が作成できなくても「部分点」が期待できる、という点です。部分点を得るためには、丁寧な解答づくりが必要となります。

数学
・大問4問(文系数学は3問)、1問目は空欄補充、2問目以降は記述式問題。
・記述式の問題は論拠を示しながら、採点者が理解できるような解答が必要。
・完全解答できなくとも、解答にいたるまでのプロセスがしっかりと書けていれば「部分点」が与えられる。
・公式・定理を「暗記」するのではなく、「理解」すること。また、問題文を「読解」する力を養うことがポイントとなる。

日本史
・大問3~4問、解答形式は記述式と記号選択式。
・様々な時代・分野から万遍なく出題している。特に、文化史の分野も重視される傾向がある。
・「教科書の範囲」とは、脚注・口絵・図版・資料・年表など、教科書に盛り込まれた全体の内容を意味する。
・用語集などで補足学習をすることと、日頃から誤字・脱字・当て字に注意することがポイント。

世界史
・大問3問で、記号選択式、複数文の正誤判定、時代順の判定、記述式の問題という出題形式。
・特定の時代・地域に偏りがないよう、万遍なく出題する。
・「教科書の範囲」とは、脚注・口絵・図版・資料・年表など、教科書に盛り込まれた全体の内容を意味する。
・単語を「暗記」するだけでなく、それに関連したことまで「理解」すること。
・日頃から新聞の国際問題に目を向け、その問題を根本から「理解」しておくことが対策ポイント。

政治・経済
・大問4問、記述式問題と記号選択式の問題構成。
・諸問題の現状や歴史的な経緯を理解しているかを問う。
・分野横断的な出題も多い。
・時事問題を積極的に取り上げている。
・歴史的な流れ(縦のつながり)と法制度全体の構造(横のつながり)を認識することと、最新の動向に関心を持つことが対策ポイント。

物理
・大問3~4問(長文形式)、空欄補充と作図の出題構成。
・前半は標準的・典型的な問題だが、後半は発展的な問題となっている。前半で基本的な学力を問い、後半で応用力や組み立てる力を調べるためにこのような形としている。
・公式は単なる丸暗記ではなく物理現象を正しく理解しておく、一つの現象をいろいろな側面から考える習慣をつけておくことがポイント。

化学
・大問3問、記述式問題・計算問題・作図問題、実験操作を取り扱った問題構成。
・思考力や計算が必要な問題も頻出。
・問題文にヒントが隠されている場合も多い。
・「暗記」だけでなく基礎をしっかり「理解」することと、計算問題や記述問題は比較的配点が高いので、しっかり得点出来るよう日頃から取り組んでおくことがポイント。

生物
・大問3問、グラフを読み解く問題や計算問題も出題している。
・各分野から万遍なく出題。
・実験手順を正確に読み、その実験から得られた結果の意味を充分に理解することを求める設問も頻出。
・暗記や計算を「こなす」訓練だけでなく、正確に理解して正解を導き出すことが大事。生物学とは、生命の本質を理解・解明するための基本となる学問分野であることを念頭において勉強してほしい。
・グラフの読み取りやデータ分析についても慣れておくこと。

関西学院大 2014年度一般入試に向けて

2013年11月26日 火曜日

関西学院大の受験生対象説明会にお邪魔してきました。

一般入試に向けた情報です。

文系学部において、全学日程と学部個別日程では入試の「時間割」が異なる点に注意が必要です。全学日程では国語と選択1科合計で135分ありますが、学部個別では2科通しで120分しかありません。単純に考えると学部個別で国語の解答時間が15分少なくなることになりますが、出題傾向や問題量は「全学日程と同じ」ということです。ペース配分に工夫が必要ですね。

全学日程 英語90分+国語75分+選択1科目(地歴・数学)60分
学部個別 英語90分+選択2科目(国語・地歴・数学)120分

なお、理系は両日程とも同一の時間割となっています(英語90分+選択1科(理科)75分+数学90分)。

英語と国語については、日程によってマークと記述の割合が異なります。次のような割合になります。

全学日程
英語・国語 全問マーク  地歴公民 全問マーク  数学・理科 全問記述

学部個別日程
英語・国語 75~80%がマーク・20~25%が記述  地歴公民 全問マーク  数学・理科 全問記述

関学独自方式
英語・国語 80%がマーク・20%が記述 地歴公民 なし  数学 全問記述

一部例外は除き、各日程とも学部間で同じ問題が出題されますが、各日程で配点が異なります。

全学日程
文系学部 全学部同一配点
理工学部 数理科学科以外同一配点

学部個別日程
文系学部 学部により異なる
理工学部 学科により異なる

全学・学部個別・関学独自の3日程・方式がありますが、「どれが狙い目か」という質問がよく寄せられます。倍率上低めに出る傾向にあるのは「関学独自方式」なのですが、センター試験併用型であったりするなど入試科目にクセがあって敬遠されているのだと思われます。勧めてもすんなり受験に結び付きにくいのではありますが、知っておいて損はない情報かと思います。

各科目の点数ですが、選択科目間で有利・不利が生じないよう中央補正法によって合格最低点・得点率をいじっている(引き下げている)ので、大学が公表している合格最低得点率(合計)に「全学日程は+2%」「学部個別日程は+4~5%」して見ると、本来の合格最低ラインに近い形となります。過去問対策の際はこのラインを超えるように心がけてください。ちなみに、学部個別の方が値が大きいのは、前述の通り選択科目が2科目あるためです。

この説明会では、英語の出題傾向解説や対策法に関するお話も伺えました。

2013年度2月1日と2月3日を例にした、読解問題とその他の問題の割合は以下の通りとなっており、読解が多いことがわかります。
 
2月1日(全学日程)
読解総合61.0%  文法・英作24.0%  会話文15.0%

2月3日(学部個別)
読解総合60.0%  文法・英作25.0%  会話文15.0%

正答率が40%以上の問題だけで、今春2月1日では全体の92%、2月2日では77.5%もの得点率を占めているようです。よって、明らかな難問(大問6がそれに当たる)には手を付けず、ケアレスミスを無くして確実に易しい問題を取りに行く作戦が妥当でしょう。

出題の特徴や学習のポイントは次の通りです。

(さらに…)

八尾地区入試説明会で講演をしました

2013年11月25日 月曜日

こちらのエントリー「私立中高 八尾地区入試説明会 2013年も開催」でご紹介をしましたが、八尾地区で開催された私立中高合同説明会で講演とブースの相談コーナーを担当させていただきました。

ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。

講演会ですが、当日は席数で6~70席、資料は120部を準備して臨みましたところ、下の写真のように100名近くの方々にお聞きいただくことになりました。

講演の内容は、高校入試全般・私立中学入試・学校説明会などに参加する際のポイント、の3分野に分けてお話をさせていただきました。特に、実施初年度ということで大きな混乱があった「公立高校前期普通科入試」において、「厳しい競争を勝ち残ったのはどんな生徒だったのか?」について開成教育グループの「マル秘データ」を少しご紹介しながらお話させて頂いた部分に大きな反響があり、講演会終了後に当方が担当しました相談コーナーに更なる説明を求めてお越しになる方が多数おられました。

今後もこのような機会がございましたら積極的に参加をさせていただく予定にしています。

立命館大 大阪いばらきCに設置の新学部は「総合心理学部」

2013年11月22日 金曜日

立命館大がJR茨木駅前に新設を予定している新しいキャンパスに関する話題です。

当ブログではこちらのエントリー「立命館大 志願者・合格者数とも微減で倍率3.0倍を維持」を2013年7月15日に公開後、立命館大の話題は触れておりませんでした。その間、新キャンパスに関する話がかなり進んできたので、今回まとめてお伝え致します。

新キャンパスの名称ですが、2013年9月4日、新キャンパスの名称が「大阪いばらきキャンパス」と決定したことが発表になりました。

この新キャンパス、立命館大のHPには次のような紹介文があります(以下引用)。

2015年4月に開設する大阪茨木新キャンパス。大都市圏からアクセス良好な立地で、「都市共創」「地域・社会連携」「アジアのゲートウェイ」の教学コンセプトのもと計画が進んでいます。キャンパスは大きく①学舎ゾーン、②市街地整備ゾーン、③スポーツゾーンに分かれ、さらに茨木市、UR 都市機構による防災公園の整備が予定されています。学びのコミュニティ、地域連携を生み出す施設の特徴をご紹介します。 (引用終了)

大阪いばらきキャンパスには、既存学部としては経営学部と政策科学部が移転してくることになっていますが、その後を追って2016年4月には新学部として「総合心理学部(仮称)」を設置することが、10月末に発表になっています。

同学部は、以下のような構成となるようです。

学 部 名:総合心理学部(仮称)
設置学科:総合心理学科(仮称)
コ ース :行動系コース(仮称)、発達系コース(仮称)、社会系コース(仮称)

人間に関して総合的に学ぶことのできる内容とする計画のようで、入学定員は1学年300名程度を想定して検討が行われているそうです。

どの大学においても、心理系の学部・学科は同じ大学内の他学部に比べてレベルが高めに出ていることから、立命館大の総合心理学部も同大の中では高いレベルになることが予想されます。もしそうなれば、関関同立の中でもトップクラスの難易度の学部になる、ということになります。その辺りも注目です(まだ気が早いですが)。

また、先にご紹介をしましたこちらのエントリー「立命館大 志願者・合格者数とも微減で倍率3.0倍を維持」の中にもありますとおり、心理系の学部設置後、将来的には国際系学部の新設も計画されているとのことです。こちらにも大きな期待が寄せられます。

JR茨木駅前に新キャンパスが出来ることで、茨木周辺の高校では立命館大の志望者が徐々に増えつつあるようです。新キャンパス設置の効果がどう出ますか、まずは2014年度入試の動向から注目して見ていきたいと思っています。

初芝立命館中高 高校は立命館コースのレベルアップに注意

2013年11月21日 木曜日

初芝立命館中高の秋の塾対象説明会に行ってまいりました。

春の説明会の様子はこちらのエントリー「初芝立命館中高 2年連続90%以上が立命館大へ内部進学」でご紹介していますので、合わせてご一読下さい。

中学校の教育内容等についてです。

男女比は6:4となっています。

共働きの家庭が増えていることもあり、食堂での食事提供ではなく、食育を重視した給食制度を導入されています。給食は1食あたり530円とのことです。

中2・中3・高1進級時にコース間移動があります。立命館コースへ一度に7名が上がった年・学年もある一方で、0名に終わった時もあるとのことです。

中学3年間で英検3級取得を目指す。過去の達成度は以下の通り。

2012年度 75%(立命館コースは98%)  2011年度 68%(立命館コースは97%)

立命館大への内部進学時の査定にも用いられるGTECに早くから着手しており、現高2の中高一貫生は平均471.5点という結果になっています。立命館大は480点を内部進学の基準としているので、その水準に手が届いていることになります。

中学校では、学習のサポートとして「5教科の終礼テスト」「検定対策等の進学補習(希望者対象)」「勉強合宿」等があるとのことです。

高校の内容です。

グローバルSは国公立大・難関私立大を目指すコース、一方同Aは推薦枠などを使っての私立大現役合格を目指すコースとなっています。立命館コースでは盛んに行われている「BKC研修」「APU研修」「衣笠研修」といった高大連携に関するものは、これらグローバルコース生は無関係となります。

体育科は野球・サッカー・剣道・陸上の4ついずれかのクラブに入ることが義務とされるコースです。推薦での入学が多く、一般の入学試験を受けての入学も可能とされていた所を今春より推薦でのみの募集とされましたが、来春から再び一般においても募集を開始されます。

立命館への内部進学についても簡単にご紹介します。

立命館コース入学者全員分の推薦枠は用意されており、内部進学に必要な基準を満たしていれば立命館コース生であれば誰でも立命館大(APU含む)に進学が可能となっています。ただし、学部別に人数枠が設けられているので、必ず希望の学部に進学できるわけではない点に注意が必要です。

立命館コース生のうち、初年度は91.6%、今春卒業の2期生は97.0%が立命館大及びAPUに進学していますから、現時点では高い率で進学していると言っていいと思います。

なお、内部進学に関するさらに詳しい状況は、こちらのエントリー「初芝立命館中高 2年連続90%以上が立命館大へ内部進学」でご紹介しています。

入試情報です。

中学入試では、初日午後にB日程をスライドさせ、初日は午前・午後の2階建て入試とされています。

算国各100点、理社各50点。立命館コースは基本的に4科(Bは3科)での受験ですが、日程ごとに異なる判定方法が設けられています。どの型で判定するのかは自動的に計算の上で適用されるため、出願時に指定は出来ません。判定の型については、以下の通りとなります。なお、グローバルコースは算国2科で判定(回し判定の際も同様)となっています。

 

総合型

300点満点

算数重視型

200+国100

理科重視型

100+算100+理100

社会重視型

100+算100+社100

A

 

B

3科各100

総合型と同じ配点

 

C

高校入試ですが、体育科が今春推薦のみの募集へと変更になった所、再び一般でも募集が行われることになります。ただし、若干名となるので注意が必要です。

特に立命館コースでのレベルアップが予想されますので、ご注意ください。

英真学園高 活き活きとした先生方と歩む3年間

2013年11月20日 水曜日

英真学園高の塾対象説明会に行ってまいりました。

説明会の様子をお伝えします。

同校卒業⇒関西外国語大へ進学⇒現在教育実習で戻ってきている学生、が説明会の中でスピーチをして下さいました。同校初となる「英真出身者が教員となって母校に赴任」することを目指している、とのことです。頑張って欲しいものです。

各コースの紹介とは別に、2名の教員+教員と生徒の3組が各自の「チャレンジ」についてプレゼンをされました。それまでになかったクラブを創部したり、創部したてのクラブを大阪一としたり、生徒会で新たな取り組みを行おうとする女子生徒たちの下支えをしたりと、先生方が活躍している様子が伝えられました。

若い先生方の活き活きとした姿に、「教育は人なり」の言葉を再度思い返した次第です。

各コースの近況は以下の通りです。

文理特進
・今春は専願だけで定員オーバー。評定平均を調べた所、昨年入学者の36に対し今年は42と大幅に上がっている。同レベルでは他に多くの私立があることから、「行ける学校」から「行きたい学校」として英真が選択されていることが伺える。
・「専任教員で全ての授業が行われている」というのが生徒の間では好評の様子。
⇒ 専任率が高いと「常に学校にいる先生が多い」ことにつながり、ひいては安心感へとつながる
・集中力育成の一環として、漢検に積極的に参加させている。

情報進学
・今春は専願でほぼ定員いっぱい、併願戻りも多数あり急遽1クラス増設し2クラス編成とした。2014年度入試は2クラスで募集。
・バリバリの芸術系でないのが強み。「なんとなく」で入学した生徒にも複数の資格を取らせるなど、初心者にも安心して勧められる。
⇒ 1人で9つの資格を取る生徒もいるそう

総合進学
・専門学校、就職、大学進学(指定校推薦等がメイン)がそれぞれ1/3ずつという進路。

2014年度入試に関する情報です。

定員にが変更あります。文理特進が40名⇒35名と5名減、情報進学が30名⇒60名(2クラス)へ増となります。また、当日の試験・面接・報告書の3つで総合判定されます。

各教科の出題傾向は以下の通りです。今後の学習の参考にして下さい。

国語
長文読解・コラム・古文の各1題。記述式・選択式・抜き出し式を中心に出題。例年通りの出題。

数学
各分野の基本的な問題を出題(数値計算を含む基礎的な問題)。関数・証明・文章問題などを出題するが、教科書レベルの問題。

英語
例年通り、次の4項目の観点から受験者の英語力を測る。語彙・発音・アクセント10問 特に語彙については「数字・月・・曜日」に関するものを必ず出題。文法10問、実用英語10問、長文読解20問。

星翔高 4つの工業系学科

2013年11月19日 火曜日

星翔高の塾対象説明会に行ってまいりました。

教育内容のご紹介です。

同校は今年で創立75周年。6学科・3コースを持つ学校は近畿地区ではこの学校のみです。また、4つの工業系学科を持つのは大阪では唯一となっています。公立高校の工業系高校・学科志望者の併願先として重宝されており、泉南・生駒・三田といった遠方からも受験者があるとのことでした。

普通科特進コースはセンター試験に対応したカリキュラムで、平日は朝8時から18時半まで勉強で拘束し、夏休み期間中は合宿や講座が開校されており、休みは10日ほどしか与えられないなど、勉強に重きを置かれた学校生活となるようです。

普通科総合コースはキャリア教育に重きを置かれており、インターンシップなども盛んに行われています。大学・短大・専門学校・就職と進路は様々となっています。

工業系4学科に関しては男子のみの募集となり、入試段階では4学科別の募集ではなく「工業技術系」として一括募集し、2年進級時に4学科へ振り分けられます。特に機械工学科と電気工学科に人気が集中し、例年約80名ずつの人数となるのですが、電子機械工学科と電子工学科は人気が低く、例年約30名ずつの人数しか希望者がいないとのことでした。電子系は高卒では(大卒や専門学校卒でないと)企業が採用してくれないこともあるのではないでしょうか。なお、人数に偏りがあっても、出来るだけ希望に沿う形にしているとのことです。また、工業系4学科はそれぞれ取得可能な資格が大きく異なるので、注意が必要です。

最後のコース、国際科スポーツコースは強化クラブに在籍する者を集めるコースです。入試を受ける前段階で、中学のクラブ顧問等を通して高校側と念入りなやりとりが必要となります。

大学合格実績についてです。

進学と就職は半々で、特進以外のコースは指定校推薦での進学が多いとのことでした。普通科特進コースからは、過去に神戸大や奈良県立大にも合格者が出ています。

2014年度入試に向けた情報です。

2/10の午前で筆記試験が終了し、その日の午後と翌日で順次面接試験が実施されることになります。面接は受験番号が若い方から先に実施されることとなるので、番号が若いと入試は1日で済むこととなります(代わりに昼ごはんの持参が必要となる)。

大阪学芸高 特技コース1期生が今春卒業

2013年11月18日 月曜日

大阪学芸高の塾対象説明会に行ってきました。

今年で創立110周年を迎えた大阪学芸高ですが、現在3学年で合計1884名が在籍しておられ、男女比は53(994名):47(890名)とほぼ男女半々となっています。

コースは全7コースあり、概要は以下の通りとなっています。

選抜特進 国公立大への進学を目標とし、週40時間授業+少数精鋭クラス編成とする。
特進理数 難関私立大理系への進学を目標とし、英数理の授業時間を豊富に確保するなど理系を伸ばすカリキュラムであると同時に、実験演習を実施して科学への興味を持たせる。
特進(国英) 難関私立大文系を目標とし、英国社中心の授業で文系を伸ばすカリキュラム。
特進(国際) 上記特進(国英)と同内容だが、1年の留学がある。
進学(国英) 有名私立大文系への進学を目標とし、クラブあるいは進学講習など、放課後の時間を各自で活用が出来る。
進学(国際) 上記進学(国英)と同内容だが、1年の留学がある。
特技 スポーツや文化・芸術、その他分野で各自の特技を活かしながら進路を切り開く。他のコースとは出願書類や受験科目などが異なるので、特技コースに該当するかどうか要相談。

上記7つのコースのうち、特技を除く6つのコースに在籍している者は2年進級時にコース入れ替えが実施されます。ただし、進級先としては特技、特進及び進学両方の国際は選べないことになりますので、ご注意ください。

大学入試に向けたサポートとしては、駿台サテネットの視聴が平日は21時・土曜は18時半まで可能という点を強調されていました(別途費用が必要なようです)。

クラブ活動の面では、最近女子サッカー部を創部したことと、音楽室兼吹奏楽部合奏室として150名が収容できる大阪府最大級の広さを持つ部屋を作った、という点がトピックスとして紹介されました。

修学旅行は現在6つのコースから選択する形としているそうですが、現中3生が入学し高2となる2015年度にはさらに2つのコースが追加となり、計8つのコースから選ぶこととなる。全コースとも「海外」だそうです。

1年の留学がある特進(国際)と進学(国際)ですが、他コースからも1年留学の希望があれば参加可能(特技コース除く)となっています。ただし、帰国後は特進(国際)あるいは進学(国際)の在籍となる点、注意が必要です。

大学合格実績についてです。

今春は479名が卒業。現浪合わせて国公立9名・関関同立58名という実績(いずれも延べ人数)となりました。また、その479名のうち進路として「未定(浪人含む)」となっている者が58名います。

特技コース1期生が今春卒業したそうですが、高知大・関西大・関西学院大・同志社大等に推薦等で入学したとのことです。

2014年度入試に向けた情報です。

専願・併願ともに面接を実施されておられます。実施日は2月11日(火)、専願は個人、併願は8名グループでの実施となります。特技コース受験者は保護者同伴です。特に意欲や態度を見ているとのことでした。