長浜バイオ大 臨床検査技師養成プログラムを導入

2014年7月31日 木曜日

長浜バイオ大の高校・予備校対象説明会に行ってきました。

大学の沿革です。

2003年開学で、今年12年目。設置者は、長きに渡って京都では3大予備校と肩を並べていた予備校である「関西文理学院」を運営している関西文理総合学園(現在予備校はすべて閉校、校舎は大学の烏丸及び河原町キャンパスとして利用されています)です。日本初のバイオ・生物学系単科大学。学科は「バイオサイエンス学科」「アニマルバイオサイエンス学科」「コンピュータバイオサイエンス学科」の3つから成ります。

開始されている、あるいは今後開始予定としている新たな取り組みは次の通りです。

①臨床検査学プログラムを2015年度より開設
臨床検査技師養成のためだけではなく、バイオの技術と知識を身につけた技術者・研究者を育成する。入学時には3つどの学科で入学してもよいが、1年次の成績等によって希望者の上位30名を選定し、2年次以降でプログラムが開始となる。2年次後期から資格取得に必要な講義と実習が始まる。国家試験に通るために必要なことに加えて最新かつ高度な技術を学ぶため、カリキュラムは厳しくなる。
⇒ 滋賀県内に臨床検査技師を育成する大学が無いことに長年危機感を抱いていたとのこと

②技術士試験の受験資格が得られるJABEE認定制度
国際的に優れた技術者を育成するために設立された組織「JABEE」に認定されたカリキュラムを終了することで、国家資格である「技術士」の1次試験が免除となり、卒業時点で「修習技術者」になれる。さらに日本技術士会に申請登録すれば「技術士補」の資格が自動的に得られる。2014年度より開始している新カリキュラムからJABEEプログラムを開始しており、本年度入学生が4年生終了時に同大の教育プログラムがJABEEとして相応しいかどうかの判断が出ることとなる。
⇒ このプログラムを修了した学生は、学士としてだけでなく国際的に見ても充分に高いレベルの技術と知識を修得した学生であることが認められることとなるが、上述の通りプログラムはすでに走っているが、まだ認定を受けたわけではない

就職関連です。

本年度の就職決定率は91.3%。2013年度93.2%・2012年度92.0%・2011年度88.2%と推移していますが、最も就職率が高かった2007年度入学(2期)生の99.2%までにはまだ回復していません。

主な業種別比率は次の通り。医薬品関連は1期生では31.3%と高かったようですが、近年では学部卒は研究・開発では採用しない方針を企業がとっているため、数値が年々下がっている反面、近年は食品が多いそうです。

医薬品関連9.0%  医療・理化学機器3.2%  環境・臨床検査・受託研究7.7%
化学2.6%  食品10.9%  IT関連7.1%  金融・商社・メディア4.5%  農業2.6% 等

大学院へは今春45名(昨年63名)が進学し、うち半分強となる26名が長浜バイオ大の院へ進学(昨年は約3/4となる45名)、他は1名を除いて全員国公立の大学院へ進学しています。長浜バイオ大以外で最も多い進学先は奈良先端科学技術大学院大です。

2014年度入試結果についてです。

志願者数2,704名で、昨年2,162名から25%の増加。昨年は対前年比84%と激減していましたので、大きな揺れ戻しとなりました。なお、実志願者数は前年比103%と横ばい(昨年は対前年比90%)となっています。

学科別志願者状況は以下の通りで、アニマルバイオが昨年芳しくなかったところから一気に回復しているのが特徴です。

バイオ123%(昨年88%)
アニマルバイオ131%(昨年77%)
コンピュータバイオ123%(昨年83%)

入試方式別では、公募制推薦107%(昨年67%)、センター利用124%(昨年76%)と、昨年に大幅減となっていましたが、今年になって回復しています。

入学者における女子の占有率が32%で、昨年28%・一昨年26%から堅調に推移しています。一般的に女子理系が増加しているのも後押しになっていると思います。

佛教大 一般Aで試験時間が10分短縮へ

2014年7月30日 水曜日

佛教大の高校・予備校対象説明会に行って参りました。

就職関連です。

大学全体の就職率は91.0%で、残念ながら全国平均94.4%を下回っています。ちなみに2012年度は87.2%でした。教育学科、保健医療技術学部(理学療法・作業療法)、社会福祉学科を持つ大学なだけに、一般企業への就職者が他大学よりも少ない状況です。

2014年度入試結果です。

入試形態別の志願動向は次の通り。前年で減った公募推薦が戻らず昨年並みを維持、一般は昨年の揺り戻しで減少しています。

公募推薦 志願者数6,173名(昨年6,142名)昨年比100.5%(12年度⇒13年度93.2%)
一般入試 志願者数12,428名(昨年13,503名)昨年比92.0%(12年度⇒13年度112.4%)
総合計  志願者数18,954名(昨年20,020名)昨年比94.7%(12年度⇒13年度105.5%)

学部別の過去2年の全体状況は次の通り。看護学科の不振が2年続いていますが、次年度は同志社女子大に新設されることもあり、更なる志願者減になる予感がします。よって、佛教大の看護は2015年度入試では「狙い目」になると予想しています。

仏教学部
2013年度 公募制推薦、一般A、一般Bで志願者大幅増。特に女子志願者が増加。
2014年度 過去2年連続志願者増の結果か大幅に志願者数が減少。

文学部
2013年度 昨今の国際情勢から中国学科が公募制推薦と一般Aで志願者減少。しかし一般Bでは同学科を含め文学部全体で大幅増。
2014年度 志願者を集めにくい状況であった中国学科が志願者増に転じた。一般Bにおいて日本文学科の減少が目立つ。2013年度の合格最低点が前年に比べて約20%高くなったことの影響だろう。

歴史学部
2013年度 歴史学科に比べて各コースの名称から学問内容がわかりにくいのか、歴史文化学科の人気が安定しない
2014年度 歴史学科は微減、歴史文化学科は微増。特に後者は公募推薦・一般ABとも志願者増で、特に一般Bが顕著(駆け込み需要か)。

教育学部
2013年度 教育学科では一般A・Bとも増加も、臨床心理学科は一般Aで減少・同Bで昨年とほぼ同数。隔年傾向が見られる。
2014年度 教育学科と臨床心理学科共にここ数年減少し続けており、両学科とも前年比約90%の志願者数。教育学科の減少は教員離れの傾向なのか?

社会学部
2013年度 現代社会学科・公共政策学科ともに増加も、恐らく隔年傾向だろう。
2014年度 現代社会と公共政策ともにほぼ隔年現象で、後者は一般Bでの減少が目立つ。

社会福祉学部
2013年度 公募制推薦と一般Aで志願者減少も、一般Bで回復。
2014年度 一般A・Bともで志願者が減少も、全体としては昨年とほぼ同数。

保健医療技術学部
2013年度 2年目の看護学科が公募制推薦で志願者減も、一般A・Bで回復。理学療法学科及び作業療法学科は共に堅調。3学科とも隔年現象傾向。
2014年度 看護学科はすべての入試で志願者が減り、2年連続志願者減。理学と作業は前年と変わりない。

2015年度入試での大きな変更点として、「一般Aにおいて試験時間が1科目70分から60分に短縮」というものがあります。出題数も減る模様です。ご注意ください。

兵庫県公立高 新学区制度導入直前の志望動向

2014年7月29日 火曜日

兵庫県教育委員会は、公立高等学校の全日制普通科(単位制を含む)及び総合学科の通学区域を改編する来春の国公立中学校の卒業予定者を対象に、進路についての生徒の意識を高め、中学校における進路指導に役立てるため、来春の国公立中学校の卒業予定者を対象に実施された平成27年度高校進学希望者等動向調査(2014年6月10日現在)の結果について発表しました。

大まかな状況についてです。

来春の国公立中学校卒業予定者49,266人に対して、県内公立高校進学希望者数は43,884人となっており、兵庫県内中3生のうち89.1%が公立高への進学を希望していることになっています。

新たに設定される学区は5つとなりますが、これまでの16個の学区から新学区へと移るにあたり、現学区以外からの希望者数の割合も明らかになっています(全日制普通科(単位制を除く))。

第1学区10.0%  第2学区9.4%  第3学区10.0%
第4学区6.0%  第5学区2.6%

以下は、学校・コースごとの志願状況になります(それぞれ、画像をクリックすると拡大します)。

過去に兵庫県では16の学区のうち5つの学区(尼崎、西宮、宝塚、伊丹、明石)が総合選抜を実施していましたが、学区ごとに順番で総合選抜から複数志願制へと移行してきました。その移行も一段落したので、学区再編に踏み切ったものと思われます。

その総合選抜から複数志願制への移行初年度は、受験生たちの「安全志向」が強く働いて上位と思われていた高校での倍率が低く、比較的入りやすいと思われた高校がとんでもなく高い倍率になるという事態が多く見られました。よって、今回の学区再編では「安全志向」が働き、受験生が持っている「本来のレベル」よりも若干低い、つまり「安全」だと思われる高校に「下げて」くることになると思われます。

その辺りの動向は、今後実施される模擬試験やこういった進路希望調査(行われるかどうか、調査結果が公表されるかどうかはわかりませんが)の結果などで知ることが出来る様になると思います。

今後の動向にも目が離せません。

雲雀丘学園中高 中学・高校とも上位コースに定員を移す

2014年7月28日 月曜日

雲雀丘学園中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

同校の学校改革はいよいよ第三ステージに突入し、取り組み内容もかなり高度・骨太のものとなっています。

・「本物の学び」を軸に学びのスタイルを転換
・SPP(Science Partnership Project 科学連携指導計画)・サイエンスキャンプ・最先端科学実験教室の充実・発展
・「文理融合」の取り組み
・中学に「本物の学び」のゼミを導入

大学合格実績も軌道に乗ってきています。

今春は国公立87名、関関同立177名という結果になりました。特に国公立大は2013年度60名・2012年度70名・2011年度55名・2010年度50名だったことを考えると、飛躍的に増えています。

現役のみの国公立大合格者数は71名。これまでの浪人も含めた国公立大合格者数の最高値(恐らく70名)を、今年の現役生だけで更新したとのことです。また、現役に限るデータですが、卒業生総数における国公立大合格者の率は次のように推移しています。卒業生の1/5⇒1/4⇒1/3と徐々に比率を上げている点は好感が持てます。

2014年度36.4%
2013年度25.5%
2012年度24.5%
2011年度20.2%
2010年度19.1%

2014年度入試結果についてです。

中学入試における過去4年間の志願者数及び入学者数の推移は以下の通りとなっています。今春は対前年比84.3%(一貫89.6%・発展54.3%)と大きく志願者減となりました。発展の志願者数が年々減っており、一貫選抜の比重が重くなっているのが大きな特徴です。

2014年度
志願者数648名(一貫585名・発展63名)入学者数184名(一貫108名・発展76名)

2013年度
志願者数769名(一貫653名・発展116名)入学者数185名(一貫113名・発展72名)

2012年度
志願者数792名(一貫604名・発展188名)入学者数221名(一貫94名・発展127名)

2011年度
志願者数696名(一貫536名・発展160名)入学者数191名(一貫86名・発展105名)

日程別の志願状況を細かく見てみますと、前期Aでは減りはないものの、前期AとBのW出願が大きく減少していることで前期Bでの志願者減少が大きくなっています。近年の難化傾向で受験生が逃げた形でしょう。その分、今春の前期Bは例年よりも合格率が上昇したようです。

前期A日程における、一貫選抜と発展の合格最低点の差が年々縮まってきているのも見逃せません。このことが、後述する2015年度入試からの「単一コース化」の最も大きな理由となっています。

2014年度7点差
2013年度10点差
2012年度34点差
2011年度42点差
2010年度51点差

高校入試における過去4年間の志願者数及び入学者数の推移は以下の通りです。3年連続で1,000名を超える志願者数となっていますが、年々特進の志願者数が減り、その分以上に選抜特進での志願が増えています。このことが、後述する2015年度入試から「選抜特進に定員のウエイトをおいて募集」することの理由となっています。

2014年度 志願者数1,183名(選抜特進938名・特進245名)
2013年度 志願者数1,046名(選抜特進788名・特進258名)
2012年度 志願者数1,036名(選抜特進727名・特進309名)
2011年度 志願者数886名(選抜特進610名・特進276名)

兵庫県に位置しながら大阪府との県境にある同校ということで、大阪府からの志願も多くなっています。ただ、兵庫県からの志願が圧倒的に多い一方で入学者は大阪の方が多い。

志願者 兵庫県774名・大阪府398名
入学者 兵庫県58名・大阪府102名
併願者の入学率 兵庫県3.3%・大阪府16.7%

大阪府在住者で併願戻りとして入学したのが今春は61名いるが、その約70%が北野・豊中・茨木の受験者だったようです。公立トップ校の併願先として定着した感があります。

2015年度入試に向けた、大変重要な情報です。

中学入試では、発展コースを廃止し、一貫選抜コース一本での募集とされます。理由は上述の通りです。2015年度入試での入学者が高校に進級する際、高校でも選抜特進一本の募集になる予定となっています。

募集定員は「前期150名・後期10名」の配分で、入試日程や入試科目等は例年通りとなっています。プレテストは実施されません。

高校入試においても募集定員を以下のように変更し、選抜特進に比重をおいた募集とされます。

A日程:一貫選抜若干名(変更なし) 選抜特進80名⇒100名 特進20名⇒若干名
B日程(全て変更なし):一貫選抜若干名 選抜特進15名 特進若干名

出願の際は、全受験生が「選抜特進コースを第一志望」とされ、合格最低点に満たない場合のみ特進への回し合格が出る、という構造になります。よって、特進のみの出願は「不可」となりますので、ご注意下さい。

就学補助(いわゆる特待生)は、入試成績で一定のレベルを超えていれば人数の制限が無く出されているようで、今春は合格者の半分程度に資格が与えられたそうです。

帝塚山大 社会科学系3学部において新しい取り組み

2014年7月26日 土曜日

帝塚山大の高校・予備校対象説明会に行って参りました。

1964年開学、今年で50周年をお迎えになられました。

今春は文学部に文化創造学科を設置されましたが、それに引き続き、東生駒Cにある経済・経営・法の社会科学系3学部において新しい取り組みが行われます。詳しくは以下の通りです。

①上記3つの学部にはこれまで通り入学するが、1年次は3つのうちどの学部に所属していても「経済学入門」「経営学入門」「法学入門」といった科目の履修が義務づけられ、分野の垣根を越えて基礎知識を修得する。これによって、「社会科学系統の理解」を目指す。
②上記①で幅広く学んでもらった上で改めて自身の進路を考え直してもらい、必要であれば2年進級時には3つの学部間で転学部出来る様にする(条件は有る様子だが、従前よりもハードルは低くするとのこと)。
③2年次以降では、社会で活躍できる人材となるために必要な実践力を身につけるため、これら3つの学部から選抜された学生については手厚い特典が受けられる、以下のような「アドバンスプログラム」が用意される。

・専用学習スペースの利用
・最新のタブレットPCを無償提供
・資格取得講座や特別資格サポート制度の受講料免除
・様々な業種・職種・資格取得のノウハウを備えた専任教員の配置
・キャリア特別講座を開講

全国的に見て経済・経営・法の3つは「入学後の学問系統のミスマッチ」が起こりやすく、特に「中退率」が高い傾向にあります。同大も同様の状況のようですが、それを「2年進級時に転学部可」「(一部の優秀生のみ対象とはいえ)手厚い特典」で何とか打破したいようです。

就職状況です。今春の就職決定率は92.2%(全国平均94.4%)。昨年は91.3%でした。

最後に、2014年度入試結果についてまとめます。

公募推薦入試の状況は以下の通りで、志願者数は横ばいも、12年度⇒13年度で下げた数は戻ってきていません。

2014年度 志願者数1,381名 合格者数742名
2013年度 志願者数1,384名 合格者数738名
2012年度 志願者数1,742名 合格者数873名

「進学先決定が早期化していると思われる」と分析されていたので、恐らくは合格者の手続き率が高かったものと思われます。

一般入試状況は以下の通りで、志願者数大幅減も合格者数はほぼ昨年並みに出ています。

2014年度 志願者数2,204名 合格者数1,366名
2013年度 志願者数2,615名 合格者数1,382名
2012年度 志願者数2,605名 合格者数1,407名

AO入試志願者数は101名(昨年77名)に対し合格者数98名(昨年75名)で、増加。2014年度より新設された「AO入試での入学金減免制度」が利いたのではないでしょうか。

同志社合同学校説明会 8/3日に開催

2014年7月25日 金曜日

小学校から大学まで、同志社に存在する学校すべてが集まる合同学校説明会が今年も開催されることになりました。

同志社の目指すもの、教育理念、教育方針がわかると同時に、併設校それぞれの特徴がしっかりと理解できる大変ありがたい会となっています。

詳しくは次の通りとなっています(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


同志社 合同学校説明会

日時:2014年8月3日(日)10:00~15:00
場所:同志社大学 寒梅館
参加校・園:
同志社大、同志社女子大、同志社中高、同志社香里中高、同志社女子中高、同志社国際中高
同志社小学校、同志社国際学院初等部・国際部、同志社幼稚園


学校法人同志社のHPには、今回のこのイベントについて以下のような記載があります(以下転載)。

同志社は、知・徳・体を兼ね備えた人物を育成すべく、「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」を教育理念に掲げ、各学校・園がそれぞれ特色を活かした 全人格教育を展開しています。同志社は、推薦入学制度をベースに一貫教育を行っており、大多数の者が、幼稚園から小学校、小学校から中学校、高校から大学 というように上級の学校へ進学しています。そこで、同志社が、幼稚園から大学までの教育を通して、どのような人物を育成したいと考えているのか、各学校・園ではどのような教育が行われているのかに ついてご理解いただきたいとの思いから、同志社の学校が合同で学校説明会を開催します。当日は個別相談も行いますので、ぜひご来場ください。

特徴
・同志社、そして各校の教育理念、教育方針がわかります。
・中・高校、大学における取り組みをまとめて聞けるので、先を見据えて進路を考えることができます。
・中学校や高校受験を考えている方は、同志社の4つの中学校・高校の説明をまとめて聞くことができます。
・同時に開催している大学や女子大学のオープンキャンパスも見学できます。
・個別相談を行っているので、説明を聞いての疑問点や不安など、その場で相談できます。

(以上転載)

なお、3月には系列中高4校の合同説明会がすでに西宮で開催されています。開成教育グループ 入試対策課が参加をし、当日の様子をこちらのエントリー「同志社系列中高合同学校説明会 当日の様子」でご紹介をしております。こちらも合わせてご覧ください。

大阪桐蔭中 入試要項大幅変更の「なぜ?」

2014年7月24日 木曜日

大阪桐蔭中が実施されました、生徒・保護者向け説明会にお邪魔してきました。

説明会では、特に生徒さんたちのスピーチが印象に残りました。

さて、その説明会の中で、2015年度入試の要項が発表されました。詳しい中身は次の通りです(画像をクリックすると拡大します)。


※作成には万全を期していますが、詳細は学校HP等で必ずご確認下さい

赤い字で示しているところが、今年度入試から変更されている部分となります。入試日程だけでなく、入試科目についても手が入っています。特に、統一解禁日から5日目となる水曜日に後期を「先送り」されたのは、中学入試が「早期決着」となっている昨今の状況を鑑みますと、驚きです。

ここからは、開成教育グループ 入試対策課の「推測」でお話を進めます。

入試日程・入試科目の変更に至った背景には、2015年度から募集を開始する「神戸大学附属中等教育学校」の存在があるのではないでしょうか。

同校は、2015年度では40名募集、2016年度以降では80名募集の予定とされているなど、決して大きな募集定員を持っている訳ではありません。しかしながら、開催する説明会は大盛況で、7月20日(日)に実施が予定されている「KUチャレンジ」と銘打った一般適性検査の試行テスト(私立中でいうところのプレテストみたいなものでしょうか)には、300名定員のところに667名(男子304名・女子363名)という多数の申込があり、抽選で受験出来る300名が選ばれるなど、かなり注目を浴びています。

神戸市東灘区にあるこの学校のことを大阪桐蔭中が意識する「理由」について、次の画像をご覧ください(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

大阪桐蔭中に通う中学1~3年の居住地についてまとめられた資料(同校学校案内より)なのですが、地元である大東市よりも西宮市在住の生徒が多く、尼崎・宝塚・川西・伊丹の各市からも多く通っています。

これらの地域は、JRに乗れば一本で学校最寄りの住道もしくは野崎に着きます。地理的には大東市に近いとはいえ、川を挟んだ向こう側にある吹田・高槻・茨木の各市と比べると、意外と通いやすさでは兵庫県の方に分があるようにも思えます。

兵庫県からの通学者が多いので、神戸大学附属中等教育学校に受験生が流れてしまう可能性が高い、ということになります。

反対に言うと、今回の神戸大学附属中等教育学校の募集開始によって「併願の私立中学を探そう」となった際に、大阪桐蔭中は通学圏内であることを充分にアピールすることで「受験者増」を狙っている、ということも考えられます。

ということで、同校を意識した(と思われる)入試要項の変更が各所に見られます。

①初日の入試科目を「算国+理or社選択」にした
⇒ 神戸大学附属中は「言語表現」「数理探究」の両領域に加え「自然環境」「市民社会」のどちらかの領域を選択、という試験科目

②今春は火曜日実施だった後期を、2015年度では水曜日に先送りにした
⇒ 神戸大学附属中の入試日は1月20日(火)

入試要項に大きく変更が入った理由は他にもあるのでしょうけども、最も大きな影響を与えたのは神戸大学附属中の存在ではないか?と思った次第です。

畿央大 理学療法士・看護師・管理栄養士全て合格率100%!

2014年7月23日 水曜日

畿央大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

大学の概況です。

2014年5月現在、大学には1,922名が在籍されており、昨今の畿央大の人気動向から考えますと、恐らく来年は2,000名を超えるのではないか、との予想がされます。

ここ数年で大阪府からの入学者が増え(今年は占有率47.4%)ているのですが、一方で近畿以外の地域からの入学者比率が下がっているそう。

大学全体の女子比率は71%と高いのですが、女子に人気の「看護」「栄養」といった学科を持っているからこその女子比率かと思います。学科別女子比率は以下の通りです。

理学療法48% 看護医療91% 健康栄養91%
人間環境デザイン52% 現代教育65%

学科ごとに「高校時代の文系・理系」をお調べになられた所、看護医療では文系・理系とも42%ずつという結果になったそうです。一般入試3科目型だと理科か数学が必要になるものの、一般入試2科目型だと英国で受験可能なため、文系でも対応できることがこの文系・理系比率を生んでいると思われます。正直な所、高校時代に理科をやっていない看護師は「コワい」のですが、同学科の看護師国家試験合格率が極めて高いことを考えると、高校では文系でも大学の4年間できっちりと教育をされていると思われます。畿央大ならば、文系の高校生でも安心して看護師を目指せます。

詳しいデータのご紹介は避けますが、学科別の退学・留年率が公開されました。特に退学と留年の率が高いのが理学療法と人間環境デザインの2つの学科で、理由は以下の通りとなっています。

理学療法学科
入学したものの「思っていたものと違う」と言う学生が多い様子

人間環境デザイン学科
この学科は合格最低点が最も低いことから、2学科同時出願をする場合の「回し先」として重宝されているが、回しで入学した学生は「本来の志望とは違う」として熱意を持てない

・・・入試に臨む前に、学部・学科の研究をしっかりと行うようにしましょう。

各種資格・国家試験合格率・就職状況です。

今春卒業者に関しては理学療法士・看護師・管理栄養士の3国家試験全てで合格率100%を達成されました。これらの3学科が揃って以降では「初めて」とのことです。この情報が広まると、畿央大の人気・レベルはまたアップしそうです。

「就職者÷卒業者(大学院・専攻科進学者除く)」で算出される就職率は、今春95.5%(昨年97.9%・一昨年91.2%)となり、極めて高い就職率となっていることがお分かり頂けます(全国平均94.4%)。

畿央大の素晴らしい所は、「100%の進路保障を目指す」という目標で活動されており、その証拠として就職未決定者全員の理由まで把握しているという点です。こちらも詳しいデータのご紹介は割愛しますが、就職が叶わなかった学生一人ひとりの「理由」もきっちりと把握されています。

2014年度入試結果についてです。

のべの志願者数は今春8,235名で、昨年の9,199名から大きく後退も、昨年に次ぐ過去2番目に多い志願者数となっています。全体の志願者数は5年連続増加で記録が止まり、6年ぶりに前年を下回りました。しかしながら、その数は近畿地区で17番目(昨年も17番目、一昨年は18番目)に位置する多さとなっています。

のべの志願者数は上記のような結果になりましたが、逆に「実志願者数」は増えているそうです。一人あたりの受験回数が減った、ということになります。

公募制推薦では5つ全ての学科で志願者数が増加(特に健康栄養と現代教育は13~14%増)しましたが、看護医療以外の4学科で定員が増加したこともあった合格者数が増やされ、昨年8.1倍⇒今年度7.8倍となりました。

一般入試では、新設大学の影響もあって看護医療・現代教育では志願者が2割以上の減少となり、他3学科も小幅な増加にとどまりました。特に中期では志願者数が前年比72.8%、後期は同65.1%と大きくダウン。一方で、定員増に伴い合格者数が増やされているので、かなり易化した学科もあるように見受けられます。

合格最低点ランキングでは、理学療法が一番高い点数となり、続いて看護医療・健康栄養・現代教育がほぼ横並び、人間環境デザインが一番フレンドリーなラインとなっています。

センター利用のおおよその合格最低得点率ですが、どうやら理学療法は90%弱という恐ろしく高い所でラインが切られている方式があるようです。看護医療・健康栄養・現代教育も7割後半から8割と高いラインになっているやに聞いています。理学と看護は大阪府立大との併願が、現代教育は大阪教育大と奈良教育大との併願が多いそうなので、その辺りの受験生がラインを押し上げているものと思います。

2015年度入試情報です。

変更点は以下の通り。あまり大きな変更点はありません。他所での動きが活発なため畿央大はあえて入試制度をいじらなかったと思われます。

①AO入試において、「エッセイ方式」を廃止し、新たに「課題論文方式」を実施。
②一般前期A~C日程の選択科目で、理科2科目、地歴2科目の選択が不可になる。
③センター利用入試中期において、新たに「人間環境デザイン学科C3方式(3教科型)」を実施。

最後、2015年度入試に向けての畿央大の難易度予想について、簡単にお伝えします。

(続きを読む…)

金光大阪中 入学者数過去最高+女子過半数超えも初

2014年7月22日 火曜日

金光大阪中高の塾対象説明会の様子をご紹介します。

中学校の内容について今回は焦点を当ててご紹介します。

6年一貫生の高校進学後の扱いについてです。従前は「クラスは混合、授業は6年一貫生と高校入学生を分けて実施」という形だったものを、現在の高3生の学年より「クラス分けそのものから6年一貫生と高校入学生とを分割し、授業もこれまで通り分けて実施」という形にしてされておられます。

2014年度入試結果です。

入学者数は49名で、昨年34名から一転して大幅増となり、過去最高の入学者数となりました。手元の古い資料によると、2002年度は11名の入学者数だった模様なので、この10年少しで随分と入学者数が増えています。また、開校以来初めて入学者数のうち半分以上(49名中25名)が女子となったという事もご報告頂きました。

最後に、2015年度入試についてです。

日程の位置取りは例年通りで、4回の入試を実施されます。

特待生制度は以下の3通り。4回実施される入試での成績で資格が与えられますが、プレテストでも「当日の可能性」を判定してもらえます。

①Ⅰ型特待生(全額免除学習特待生)入学金全額免除並びに授業料全額を3ヶ年間免除
 国語・算数の両方が80点以上

②Ⅱ型特待生(半額免除学習特待生)入学金半額免除並びに授業料半額を3ヶ年間免除
 国語・算数の合計が150点以上

③Ⅲ型特待生(入学金免除学習特待生)入学金全額免除
 国語・算数のどちらかが70点以上

中学と高校の両方を対象とし、「兄弟姉妹が(金光八尾中高や関西福祉大を含む)関西金光学園の設置校に在学している志願者」「関西金光学園の設置校を卒業された方の子女」を対象とした、入学金が半額となる減免制度があるそうです。詳しくは、金光大阪中高にお問い合わせください。

大阪府公立高 2016年度入試より前後期を一本化へ

2014年7月21日 月曜日

大阪府の公立高校入学を目指す現中2生の皆さんにとってはまた一つ頭が痛くなる、驚きのニュースが報じられました。

大阪府では、来る2016年度入試(現中2生)より現在の前期・後期制を廃止し、原則として3月に入試を一本化することを発表しました。

以下、新聞記事の引用です。


大阪の公立高入試一本化・・・「自己申告書」導入も
(2014年7月17日読売新聞)

大阪府教委は、2003年から前期(2月)と後期(3月)の2回に分けて行っている府内の公立高校入試を、原則として3月に一本化する方針を固めた。

受験生が自分の長所などをPRする「自己申告書」を提出させ、合否判定に用いることも検討。現在の中学2年生が挑む16年春入試での実施を目指す。

府教委の改革方針では、前期を「特別選抜」、後期を「一般選抜」と改称。実技試験のある音楽科や体育科など専門学科のごく一部以外は、3月の一般選抜で試験をすることにした。同一校に複数の学科がある場合は、第2志望を認めることも検討している。

府内の公立高入試は、03年春から前後期に分かれた。進学校10校に設置されている文理学科や、工業、体育などの専門学科は前期、普通科は後期としていたが、府が私立高校の授業料を無償化したため、私立高志望が高まり、11年春入試では公立高で定員割れが続出。2月に入試を行う私学に対抗し、13年春入試から、普通科の一部も前期に受験できるようにし、総定員に占める前後期の配分はほぼ同程度になっていた。

前後期制は、受験機会を2回得られ、合格すれば進路が早く決まる一方、倍率が高まるため「不合格」を経験する生徒が増える欠点もある。不合格でも、後期に同じ学校を受験できるが、前期の合格発表から後期出願までは数日しかなく、保護者や教師からは「子どもが気持ちを切り替えられない」「短期間の進路指導は難しい」といった声が上がっていた。

一方、自己申告書は、「学校以外での活動も評価するべきだ」との考えから検討。ボランティア活動や取得した資格のほか、志望動機や入学後の目標などを生徒自身に記載させ、合否判定の材料とする。ただ、「塾などに指導を受けて書いた生徒が有利になるのでは」といった懸念もあり、今後、具体的な内容や活用方法を詰める。


現在予定として考えられている中身は、

・現在の前期は「特別選抜」とし、音楽科や体育科など実技試験がある専門学科のごく一部
・同一校に複数の学科がある場合は、第2志望を認める
・「自己申告書」はボランティア活動や取得した資格のほか、志望動機や入学後の目標などを生徒自身に記載させ、合否判定の材料とする

といったもののようです。

これまで大阪府公立高入試に関する所を中心に、過去20年ほどの主だった「変更点」をまとめてみました(画像をクリックすると拡大します)。

特に「私立高校無償化」が大阪府で導入された2011年度以降、今回の2016年度入試からの変更予定部分も含め、よく公立高入試制度に手が入れられています。そんな変更の裏側にある「因果関係」も次の画像でまとめてみました(同じく、画像をクリックすると拡大します。

また、この制度変更と時を同じくして、現中2生からは「絶対評価の導入」「到達度テストの実施」といったものも予定がされております。その辺りの所も気になるところです。