京都市・乙訓地域 公立高校合同説明会

2010年6月30日 水曜日

京都市・乙訓地域の公立高がすべて集まり、各高校が学校の特色等を分かりやすく説明する合同説明会が実施されます。

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京都市・乙訓地域 公立高校合同説明会

日時:2010年7月3日(土)10~16時・4日(日)10~15時半
場所:みやこめっせ(京都市歓業館)1F
内容:各校ブースでの個別相談、全体説明ステージでの学校説明(各校6分程度)

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3日(土)と4日(日)の二日間実施されますが、開催時間帯が若干異なりますのでご注意ください。

高校ごとにブースを設置して、入試や学校生活に関する質問・相談を受け付けてもらえるのはどの説明会でも設置されているコーナーです。それとは別に、今回は全校が順番にステージで説明を行うイベントが用意されています。各校の登場順も明らかになっていますので、下にご紹介いたします(クリックすると拡大します)。

京都市・乙訓 公立高合同説明会 案内

こちらも3日(土)と4日(日)の二日間で出演順が異なりますので、充分ご注意ください。

先日は、乙訓地域3高校の合同説明会に参加してきました。こちらのエントリーでご紹介していますが、「かつてないほどの参加者数」という主催者側の発表があったように、大変な盛況ぶりでした。今回のこのイベントも相当な来場者数になると予想されます。

龍谷大 2010年度入試結果と政策学部新設

2010年6月29日 火曜日

2011年に政策学部を新設する予定になっている龍谷大が、この度高校・予備校・塾対象に説明会を実施されました。

まずは2010年度入試の結果についてご紹介いたします。

以下は、公募・一般・センター利用の3つの入試における志願者・合格者数及び増減を表したものです。

龍谷大 志願・合格者数と増減

公募推薦入試の部分だけを赤字にしています。公募推薦では志願者が約12%減少した一方で、合格者数を12%増やしており、かなり広い門の入試だったことが想像されます。

その一方で、一般入試では志願者・合格者ともにほぼ同じ割合で減少していることから、難易度の大きな変動はなかったでしょう。志願者が減った理由としては、今年から一般Bの「センター併用方式」を廃止したので受験機会が減ったから、です。

公募推薦では志願者減少にもかかわらず合格者数が増加、一般では逆に合格者数が減少、という2つのことから、「公募推薦入試では少々レベルが下がっても学生確保を優先するためにたくさん合格を打ち、逆に一般はレベルを保つために合格者数は増やさない」という方針だったのかな、と考えています。

また、センター利用型入試では大きく志願者が増えていますが、こちらの原因としては「センター利用中期」を新設したから、ということがあります。志願者の増え幅に対して合格者の増え幅は押さえられている点も注目です。こちらもある程度「レベル維持」に動いたのでしょう。センター利用型入試で最も多かったのが「理工学部で国公立大と併願する層」だった、ということから、そこそこ上位の受験生が集まったことがわかります。

さて、来年は政策学部が新設されます。なお、学科は政策学科のみとなっています。関関同立は10年ほど前から設置を進めてきたこの系統なので、かなりの出遅れ感があることは否定できません。

しかし、この政策学部での学びの特徴として面白いものが一つあります。同時に設置される大学院「政策学研究科」で4年生から一部の大学院科目の履修が認められるという点(一定の条件を満たす必要あり)がそれです。

学内推薦入学で併設の大学院へ進学した場合は、その単位を大学院の単位に読み替える「早期履修制度」を準備。これによって1年で大学院卒業が可能、となっています。

来年度である2011年度入試における変更点をいくつかご紹介いたします。

①定員を473名増やし、4350名とする。
②センター利用型入試の受験料を値下げ、1出願15,000円→10,000円へ。
③一般Aで文系学部選択科目の「政治経済」が3日間すべてで受験可能に。ただし、一般Bでは選択できない。

龍谷大では以下の日程でオープンキャンパスが実施されます。皆さん一度足を運んでみてください。

龍谷大 オープンキャンパス

金蘭会中高 一人ひとりの可能性を伸ばす

2010年6月28日 月曜日

金蘭会中高の塾対象説明会に参加してきました。

金蘭会中高 外観

大阪府立大手前高等学校の同窓会である「金蘭会」が1905年に金蘭会女学校を作られてもう105年、大阪府内で最も伝統がある学校のうちの一つです。その間、女子教育一筋で歩んでこられています。

上の写真は金蘭会中高の校舎外観です。この校舎は2007年に完成したばかりのものです。当時建築に関する賞を5つ受賞するなど、専門家から高い評価を受けた建物です。

金蘭会中高 説明会会場

説明会はその建物内3Fにあるウィステリアホールという、600名収容可能かつ200インチの大画面映写が可能なホールで行われました。

まず校長先生がご挨拶くださいました。校長先生就任されてもう5年目、ご自身も毎朝校門前に立って生徒たちにご挨拶されていることや、朝礼や集会の際には(先生ご専門の)英語と日本語のバイリンガルでお話をされている、ということを交えながら、学校のご様子についてお話いただきました。

中学入試結果について整理しますと、受験者数・入学者数ともに2006年から2009年まで3年連続で伸びていたことを受け、2010年度入試では募集定員を60名から90名へ増加させました。その一方で、自己推薦型となる「K方式」を導入、「3年間授業料半額免除」の特待生制度を新設したことも2010年度入試のトピックスでした。

今年は受験者数自体は-20名と前年から減ってしまいましたが、入学者数は-2名と踏んばった形です。この要因としてはやはり、専願が条件となる「K方式」での入学者確保が奏功したものと思われます。

ちなみに、今年86名の入学者中K方式では7名が出願・入学しており、新体操などの特技を活かした生徒もいるそうです。また、今年K方式で課された作文試験のお題は「活動を通して得られたもの」について原稿用紙2枚にまとめる、というものでした。

K方式の導入と合わせて特待生制度を導入しましたが、その影響もあって、2009年度は入学時に五ツ木駸々堂模試で偏差値が45以上だった生徒が3名しかいなかった一方で、今年度入学者については偏差値45以上が12名、偏差値50 以上に至っては3名入学しているという、これまでになく高い学力を持った生徒が入学したそうです。

これを受けて、来年(中2進級時)から「発展1クラス」「標準2クラス」という習熟度別クラス編成を実施することになっています。

高校についてもご紹介いただいています。

2008年4月より、看護系の進学希望者が多かったのと併設の千里金蘭大学に看護学部看護学科が開設された事を考慮して、それまでの特進・総合2コースに「看護進学」を新設して3コース体制とされました。今春入学した学年をもって3コースすべてで3学年がそろいました。来年春が3コース制導入後の1期生が卒業を迎えるので、進路に注目が集まっています。

現在の取り組みとして、外部講師を招いての放課後の学内予備校、主体的な学習スタイルの確立を目的とした夏期休暇中の勉強合宿、といった受験指導を行っておられます。

3年後には国公立大・関関同立大延べ30名以上出すことを目標とされていますが、更なる充実を目指して、どのコースからもセンター試験に対応出来るようにする、ということも発表されていました。

さて、コース制や中学・高校それぞれの入試における変更点などについて順番にご説明いたします。

中学入試においては、C日程を例年より1日前倒しの1/19(水)に実施することが決定しています。A・B日程については例年どおりの位置取りです。それ以外の変更点は特にありません。

高校入試においては、大きな変更が発表されています。

2011年度入学生より、総合進学コースを5つの「系」に細分化することになりました。詳細は以下の通りです。

①文理進学系:文学・外国語・経済・社会・法・教育・環境・情報・心理学部などへの大学の進学
②保育幼児教育系:千里金蘭大学 児童学科等、保育士や幼稚園教諭など
③健康栄養系:千里金蘭大学 食物栄養学科等、管理栄養士や栄養教諭など
④スポーツ系:体育系大学・専門学校等、体育教諭・スポーツ指導者・インストラクターなど
⑤演劇・芸術系:芸術系大学・専門学科等、映画演劇関係・演奏家・芸術系教諭

一部の「系」では併設の千里金蘭大への進学が可能となっているのがわかります。千里金蘭大についてはこちらのエントリー「千里金蘭大 ココロかんごフェア」で同イベントについてご紹介しました。

進路希望ごとに細分化することで、一人ひとりの将来の可能性を効率よく伸ばすことを目的とされているのでしょうか。

これらは「系」ごとの定員は設けず、「系」ごとのクラス分けも行わない方針で、あくまで「入学時点で将来の進路を意識してほしい」ということからこのような分け方をされているようです。ただし、入試時点で「系」を指定して出願する必要があるのが注意点です。入学後しばらくしてから、自身の興味や適性などと照らし合わせて「系」を選ぶ、ということではないようです。

さて、説明会では先生方によるご説明と合わせて、教養講座「華道」の「礼式活け」を生徒さん達にご披露いただきました。

華道の様子

実際に花を活ける方とは別に、マイクでひとつひとつの所作を丁寧に解説してくれる方もいて、華道の心得がない私にもよくわかる発表となっていました。

活気がある学校の雰囲気といきいきと過ごす生徒たちの様子が伝わってくる説明会でした。

関西大倉中 プレテスト復活!

2010年6月25日 金曜日

関西大倉中高の塾対象説明会がありました。

関西大倉中 外観

阪急茨木市駅からスクールバスにゆられ、30分後やっと到着しました。

説明会会場

説明会は視聴覚教室にて行われました。

校長先生のご挨拶のあと、6年一貫教育についてのご紹介がありました。

英語8コマ、数学7コマ、国語7or6コマそれぞれ1週間に確保しておられますが、中学では先に走りすぎない方針とされているようで、一週間の授業コマの半分は、例えば英語ならば外国人講師による授業などの「演習」の時間とされておられるそうです。

放課後の学習として、「鍛錬テストの再テスト(英数)」「漢字小テストの再テスト」「希望者対象の学習会」「定期考査不振者居残り学習」「課題未提出居残り学習」といったことが行われています。特に鍛錬テストとその再テストが一番効果がある、と言われていました。昨年度より高1でも英数の鍛錬テスト実施と放課後の再テスト・補習という早期弱点フォロー体制に着手されています。

2008年度の中3生より(現在の中3・高1・高2)「Sクラス」を編成しておられます。対象は成績上位から1クラス分の人数で、目標を東大・京大・阪大に設定しています。このクラスのみ、高度な模擬試験を受験させたり、勉強合宿を実施したりしているそうです。

大学合格実績についてもご紹介がありました。

今春の国公立大合格者数は152名、ここ5年で一番多い合格者数でした。東京大・京都大・大阪大・神戸大合計は37名、昨年34名(京大7名含む)・一昨年29名(京大13名含む)よりも多くなっています。京都大の合格者数だけで過去の実績や他校のものと比べると少々見劣りする感じがあるのは否めませんが、「最難関国立大」というくくりで見れば着実に進化しています。

一方、指定校推薦での進学についてですが、昨年は453名分の指定校推薦枠があったにもかかわらず、結局は1割ちょっとの55名しか指定校推薦で進学していない、ということでした。関西大倉の生徒たちは「自分の学力で進学する」「一般入試まで頑張る」という姿勢で大学進学をする、という雰囲気が出来上がっていることの現れかもしれません。

2011年度中学入試においての大きな変更点が一つあります。

かつて実施されていたプレテストを、この度復活されることになりました。日程は11月21日(日)。プレテストでのB判定ライン=入試本番での合格最低点 となるように問題を作成する予定とされているようです。

目新しい取り組みや斬新な設備などは無いものの、関西大倉は堅実に教育が行われている学校だという印象を持った説明会でした。

武庫川女子大 2011年度入試変更点

2010年6月24日 木曜日

女子大に限ったランキングで言えば、「2009年度の学生数 全国1位」「小・中学校、高等学校教員採用数 全国2位」「社会福祉士 国家試験合格者数 全国5位」「情報処理関係の充実度 全国1位」など、関西、いや日本を代表する女子大となっている武庫川女子大ですが、この度高校・予備校・塾対象の説明会を開催されました。大学での取り組み内容と、2011年度入試における変更点をご紹介しましょう。

武庫川女子大 外観

面白い取り組みの1つとして、月(終日)・水(午後)は「共通教育科目デー」とし、専門科目の開講は行わずに学年・学部・文系理系の垣根を越えて授業を履修可能である、というものがあります。自分の興味や必要性に応じて自由に授業を選べますので、「自分で勉強することの楽しさ」を実感できるものになっています。

国際教育においては、アメリカにMFWI(Mukogawa Fort Wright Institute)という分校を開設しており、そこへ留学するという独自の留学プログラムを早くから実践されています。この留学プログラムによってアメリカ分校に留学した学生のTOEICスコアは、大学で平均136点、短大で平均138点アップしている、というデータをご紹介いただきました。

現代を生きる若者に必須のスキル、情報教育面についてもご紹介がありました。1500台のPCを設置した「マルチメディア館」がキャンパス内にあったり、学内のPC約3300台すべてをキャンパスネットワークで結ぶなどしており、2007年度版の全国125大学満足度ランキングにおいて情報分野で全国1位、2011年度版大学ランキングでも1位をとっておられます。

不況によって苦戦が強いられている就職についても非常に力強い口調で発表されておられました。就職状況としては、大学・短大それぞれの就職率は97.1%・96.3%となっていますが、進学者を除く卒業者数を分母とする「実質就職率」においては大学で78.5%、短大で71.1%という数字が公表されています。折からの不況により求人数が2割減少している中、女子学生だけを扱っている割には非常に良い数値だ、と思います。学生の質の高さもさることながら、大学ランキング「就職指導の親切さ」において全国2位を取っているという就職支援体制も大きな成果をあげているのでしょう。

さて、2011年度入試における大きな変更点が3つあります。順にご紹介いたします。

①文学部 健康・スポーツ科学科が「健康・スポーツ科学部」へ昇格、これまでの定員140名から10名増え150名となる。

②文学部 心理・社会福祉学科においては現在の定員150名から10名増え160名となる。

③公募制推薦入試において「後期(12月実施)」を新設し、推薦入試で入学者をこれまでよりも多くとる。

特に③については、2009年度入試からAO入試をすべて廃止しておりますので、その分の定員枠をこちらに移動させての募集、という風に解釈すればいいかと思います。

説明会は中央キャンパスで行われましたが、その後はキャンパス見学をご実施いただきました。私は薬学部施設の見学プログラムに参加させていただきました。

キャンパス移動用バス

中央キャンパスから薬学部がある浜甲子園キャンパスまでは上の写真のバスで移動しました。この春に納車されたばかりの新車らしく、外のデザインは学生たちが考えたものだそうです。これに乗って移動している間、武庫川女子大学附属中高の生徒たちとたくさんすれ違ったのですが、皆さん「あんなバスがあるんだ」「いいなあ」というような顔をされていたのが印象的でした。

薬学部①

薬学部が入る浜甲子園キャンパスの建物の一部です。

薬学部②

この日は実際に実験・実習をされている学生が何人かおられましたので、邪魔にならない(充分邪魔になってたでしょうが)ように様子を拝見しました。上の写真の方々は、いわゆる「漢方」として使われる生薬をたくさんならべて実験されているようでした。漢方独特の強いにおいがしていたのは言うまでもありません。

薬学部③

上の写真は研究室の様子です。

食堂

上の写真は浜甲子園キャンパスの食堂です。パステルカラーのイスや壁の模様が「女子大らしいな」という印象を持ちました。

今回の説明会では、「総合大学」らしい学びのスタイルや特に薬学部に代表されるような教育の質の高さを見せつけられたと同時に、女子大ならではの「しなやかさ」を随所に感じました。間違いなく「オススメ」の大学の1つです。

大阪私立女子中学校フェアStage 2 参加してきました

2010年6月23日 水曜日

大阪府の私立女子中すべてが一堂に会する「大阪私立女子中学校フェア」、今年2回目となるStage 2が実施されました。

当ブログでは過去に「大阪私立女子中学校フェア」についてこちらのエントリー「大阪私立女子中学校フェア2010」とこちらのエントリー「大阪私立女子中学校フェア 参加してきました」でご紹介してまりましたので、そちらも合わせてご一読ください。

大阪私立女子中フェア 会場①

当日は上の写真のような「学校別個別相談コーナー」で、お目当ての学校の先生と直接お話が出来るスペースが設けられていました。こちらはいろんな学校が合同で行う説明会では必ずといっていいほどあるコーナーで、前回のStage 1でも同様のものが置かれていました。

大阪私立女子中フェア 会場②

人気の学校になると、説明を受けるのに随分とお待ちにならないといけない所もあったようです。

大阪私立女子中フェア 発表①

今回のフェアが他の合同説明会と大きく異なる点、それが上の写真のような「各校を代表する生徒たちによるパフォーマンス」が披露される点です。文化系・運動系問わず、各校が最も得意・実績がある活動を選び、10分という限られた時間ながらどの学校も精一杯頑張って日ごろの練習の成果を見せて下さいました。上の写真は城星学園中聖歌隊による合唱の様子です。

大阪私立女子中フェア 発表②

合唱の次は帝塚山学院中による上の写真のようなダンスが披露されました。先ほどの城星学園中の発表と比べるとまさに「静」と「動」、180度違った指向の出し物ですね。

これらの他には英語スピーチ、ハンドベル、お箏の演奏、チアリーディング、演劇・・・本当に様々なジャンルの出し物がありました。これらの出し物のチョイス一つを取ってみても、各校の雰囲気や校風を感じとることができます。

今回のこのイベントで「この1校!」、あるいは「何となくいいなぁ」と思える学校が見つかりましたでしょうか?各校ともこれから先、特に秋ごろには毎週どこかの学校がオープンキャンパス・学校見学会を実施します。今回の女子中フェアで持ったイメージが自分に本当にあっているのかどうか?を、実際に各校のキャンパスに足を運んで確認しましょう。

秋にオープンキャンパス・学校見学会が本格化するまでの間、つまり夏休み期間中はどの学校を受験しても大丈夫なように入試に必要な「基礎固め」をしておくことが大切です。

あこがれの中学へ入学する「切符」を手に入れるため、これから先、特に夏休みは1日1日大切に勉強していきましょう。

中学入試に向けて頑張る受験生の夏期講習会は開成で決まり!!

樟蔭高 新設2コースは併設大との連結による7年一貫教育

2010年6月22日 火曜日

樟蔭中高が塾対象説明会を実施されました。

樟蔭中高 外観

説明会は東大阪にある学校内の施設で行われました。この写真には写っていませんが、この門を入ってすぐ右側に「樟蔭学園記念館」という、歴史を感じる大変趣深い建物があります。

説明会会場

ご覧のとおり、満員でした。

先日のエントリー「樟蔭中 新コース「身体表現」設置へ」では樟蔭中に来年新設されるコースについて一足先にお伝えをしました。今回の説明会でも当然それについての情報がありましたが、先日のエントリーでお伝えした内容とほぼ同じものでした。今回は割愛いたしますので、中学の身体表現コースについてお知りになりたい方は上のリンクから当該記事へ移動ください。

高校でも新しいコースが2つ設置されることが発表になっています。詳細は以下の通りです。

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樟蔭高 新コース

①児童教育コース(35名)
・大阪樟蔭女子大 児童学部との連結により、将来幼稚園教諭・保育士・小学校教諭を目指す方を育成するコース。
・夏休み等を利用して関屋キャンパス施設内で集中講義を行う。また、幼稚園・小学校実習も行う。

②健康栄養コース(35名)
・大阪樟蔭女子大 学芸学部 健康栄養学科との連結により、将来管理栄養士・栄養士を目指す方を育成するコース。
・大学教授による集中講義を夏休みに実施。
・大学の施設を利用しての実験・実習体験の実施。
・化学・生物の実力を養成する演習講座の開講。

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新しいコースは2つとも併設大である大阪樟蔭女子大との連結による7年一貫教育を行うもの、ということになります。

併設大の児童学部は「幼稚園教員採用数 全国2位」「幼稚園教員・保育士採用数 全国4位」という素晴らしい実績がありますので、それを前面に出して生徒募集をされることでしょう。この分野を目指す生徒たちにとっては魅力的なコースになることでしょう。

これら2つのコースが設置されることと合わせて、既存の2コースについても整理しておく必要があります。以下、学校から頂戴した文書内にあったコース概略図です(クリックすると拡大します)。

樟蔭中高 コース概要

この図によりますと、特進コース(目標は難関私立大)は高2進級時に中高一貫生の特進コースと混合されることになっています。

そして、進学コースは高2進級時に「教養系(60名)」と「表現系(35名)」に分けられることになっています。前者は併設大への内部進学、外部大学への指定校推薦枠による進学を、後者は特技を活かして外部大の美術系・音楽系・体育系へ推薦等で進学することを、それぞれ目指すことになります。

これに加えて、中学では「選抜特進コース(国公立大を目指す)」と「特進コース(紹介済み)」がありますので、多岐にわたるコース制を引いて幅広い教育活動を行っていることがわかります。

これだけたくさんのコースがあると、自分の将来について明確な目標を持っている受験生はともかくとして、そうでない方はどれにしたらいいか迷ってしまうのと、適当に選んで入学すると後で大変なことになってしまう、ということも予想できます。

進路が決まっていない人は、これから先ゆっくり・確実に進路選びについて考えていくようにしましょう。勉強して学力をつけるのと並んで、それも受験生の大切な「仕事」の一つです。

北野高 文武両道・授業第一主義

2010年6月21日 月曜日

先日、北野高で行われました第一学区以外の国公私立中学校の生徒・保護者・学校関係者などを対象とした説明会に参加してまいりました。

北野高 外観

ご覧の通り非常に近代的かつアカデミックな雰囲気の門構えです。

北野高 説明会会場

説明会が実施されたのは多目的ホールです。こういったホールを公立高が持つのは非常に珍しく、他校の先生方からうらやましがられるそうです。ちなみに、冷暖房はありませんので、説明会当日も非常に暑い中で行われました。

まずは校長先生から学校の現在の取り組み内容、2011年4月に設置される文理学科で予定している取り組みなどについてご紹介いただきました。

生徒たちに持ってほしい力・能力として、

①高い志とチャレンジ精神で臨み、進路目標を達成する力
②知心(徳)体にバランスのとれた豊かな人間性
③広い視野と深い知識を持ち、次代のリーダーとしての資質

の3つを挙げられていました。

北野高では、2学期制、1コマ65分授業×5限(通常は50分×6限)、8:10始業・3時授業終了(12月~3月はそれぞれ20分ずつ繰り下がる)、終礼ナシ、6:15完全下校(定時制が有ったころの名残)、英数国については3年生になると少人数制授業を導入、といったことが現在導入されています。

1コマ65分授業に加え、土曜日は各学年において「土曜講座(希望者講習)」を実施、長期休業期間は全学年で短縮しており、後期開始は8月23日となっているのも特徴です。

学習面では当然一生懸命取り組んでいる北野高ですが、文化祭・体育祭などの学校行事、部活動が非常に盛んであるのと同時に、体育では水泳・クロスカントリー・縄跳びが必須とされているなど、勉強以外の面の充実度(厳しさ、ともいえますが)もよくクローズアップされます。受験を考えている方は、こういった面について事前にしっかりと知っておいてから進路を決める必要があるでしょう。

さて、北野高は設立が1873年と非常に古く、それだけ多くの卒業生が社会で活躍していることになります。北野高のもう一つの特徴として、卒業生の協力が非常に多い、という点も挙げられます。

卒業生が関係する行事などについていろいろご紹介いただいたのですが、特に面白い取り組みとしては「卒業生で外科医である方のところを訪ね、実際の手術を(患者の同意を得た上で)見学する」というものがあります。説明会では、実際にその時の写真を何枚かご紹介いただきましたが、医師を志す生徒たちにとって非常に貴重かつ命や人を扱う職業がどんなものなのか、を意識させるのに大変重要な機会となっていることが生徒たちの表情から見てとれました。

2011年に設置される文理学科ではどのような取り組みが行われるのか、についても少々ご紹介いただきました。

北野高は2002年にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されました。ちなみに、その時は全国20校余りが選出された中で大阪府では唯一の公立高でした。それ以降SSHの再指定を受けていませんが、SSH時代の取り組みを「SSコース」として普通科内に残しておられます。文理学科ではこのSSコースの取り組みを継承しつつ文系にも対応した形を作る予定、とのことを発表されていました。文理学科での文系・理系分けは2年進級時に行われる予定とされています。

北野高 吹奏楽部の演奏

さて、校長先生のご説明のあとは、生徒自治会を中心とした生徒たちによる学校紹介の時間です。まずは、ごらんのとおり吹奏楽部が一曲披露してくれました。

生徒自治会のプレゼン

吹奏楽部の演奏の後はDVDによる学校紹介が放映され、その後は上の写真のような生徒自治会による学校紹介プレゼンが行われました。男子生徒・女子生徒とも大変歯切れのよい口調で北野高の魅力を語ってくれました。

説明会終了後は、自由に学校内を見学させてもらえました。土曜日の午後であるにも関わらず、大変多くの生徒たちがクラブ活動に励んでいました。

北野高 校庭

北野高 校庭と校舎

上の2枚は校庭と、校庭の横方向から校舎が入るように写した写真です。野球部やサッカー部が校庭で練習をしていました。

北野高 校舎①

北野高 校舎②

校舎の様子です。一般的な校舎とはちょっと外見が異なるのがわかりますか?

メモリアルウォール

今回一番お見せしたい写真がこれ。学校内では「メモリアルウォール」と呼ばれているものです。壁の上の方にたくさんレンガが欠けた部分がありますが、これは第二次世界大戦末期の大阪大空襲の際に北野高の校舎も爆撃を受けましたが、その際の機銃掃射の弾痕跡だそうです。新校舎へ改築する際、2002年にこの弾痕跡が残る旧校舎の壁を「平和を祈念するメモリアルウォール」として新校舎の西面に保存され、今に至っています。

新しくきれいな、最新の設備がそろった校舎もいいのですが、こういった歴史ゆかしい学校にはそれなりの「財産」があります。北野高にはそれを大切にしていることがよくわかる一枚です。

残念ながら文理学科の入試についての最新情報はこちらのエントリー「進学指導特色校「文理学科」 入試概要が明らかに!」でご紹介した内容以上のことは特に語られることはありませんでしたが、北野高の「文武両道」「授業第一主義」について深く知ることが出来た、貴重な説明会でした。

次の説明会ですが、10月に3回、地区ごとに実施日を分けて行われることが予定されています。今回参加できなかった方々はお見逃しなく!

大阪薫英女学院中高 来年度入試に向けて

2010年6月18日 金曜日

大阪薫英女学院中高の塾対象説明会に参加してきました。

大阪薫英女学院中高 外観

かなり前のエントリーですが、「大阪薫英女学院中高 大阪高校女子駅伝4連覇!」でも大阪薫英女学院中高についてご紹介していますので、そちらも合わせてお読みください。

大阪薫英女学院中高 説明会の様子

例年は学校外の施設で行われる説明会ですが、今年はご覧のとおり学校で実施いただきました。説明会開始前に、中学1・2年生と高校3年生の授業を見学させてもらうことが出来るなど、学校の中を隅々拝見させてもらいました。

さて、今回の説明会は前述の授業見学に加えて在校生の英語劇、スピーチ、現在薫英で教育実習生として教壇に立つ同校卒業生のお話、というプログラムが中心で、とにかく「学校・生徒を見てもらおう!」という形のものでした。

そんな中でも、今年の入試結果や来年度入試に向けての情報がいくつかお教えいただいていますので、順番にご紹介したいと思います。

まずは中学校に関する情報です。

今年の大阪薫英女学院中はA・C日程では昨年並み、B日程については昨年の半分以下の受験者数となっており、全体としては受験者数が昨年よりも減ってしまいました。どうやら、大阪市や学校近辺の市以上に大阪府下及び兵庫県からの受験者が減っているのが大きく響いているようです。

来年度入試の日程についてですが、1/15(土)・16(日)は実施が決定しており、C日程を19(水)にするかどうかで現在検討されている模様です。その他は特に大きな変更点はありません。

中学校の入試イベント日程は以下の通りです。お見逃しなく(クリックすると拡大します)。

大阪薫英女学院中 入試イベント

高校入試についてもご紹介いたします。

2009年春、大幅なコース改編をおこない、これまでの薫英の特徴を踏襲した1年の留学を必須とする「国際科 SEコース」は残しつつも、長期の留学は課さないが英語能力の育成に特化した「普通科 英語進学コース」を立ち上げることで、「1年も留学するのはちょっと・・・」という層にも入学してもらおうとされました。しかし結果的には受験者数は伸びませんでした。今年はその巻き返しが期待されたのですが、結局それは叶わなかった形です。

やはり不況の影響でしょうか、留学に対する抵抗感が受験生の保護者にはどうやら強いようで、「1年間の海外留学が必須」というイメージがあまりにも強い薫英にとっては非常に厳しい状況をもたらしているようです。

来年度入試に関する情報です。

この2年間、英語進学コースは「留学ナシ」としていましたが、希望によりNZへの短期留学が出来るように配慮を開始されるそうです。

入試科目についても変更が生じています。国際科に課されていた「国際英語」が廃止となり、英語は「共通問題」のみとなります。その影響で、国際科と普通科英語進学コースでは傾斜配点が導入されることになります。以下の通りの配点です。

配点:国(100)数(100)英(200)社(50)理(50)
対象:国際科(SAコース、SEコース)、普通科(総合進学コース)

これで、5教科の入試問題は全科・コースで共通のものになります。

入試問題の話になりましたので、もう少しお伝えしますと、薫英では各受験教科で1つでも20点未満をとってしまうと「不合格」にする、ことを原則とされています。各教科とも20点を下回らないように注意!ただ、英国数主要3教科については基本問題60点・応用問題20点・発展問題20点という割合で問題が作られているので、それほど心配はないかな、とも思います。

回し合格についての注意点です。たくさんコースが設置されていますので、回し合格は第5希望まで申請可能ですが、普通科のコースを第1希望とした場合は国際科を第2希望以降に持っていくことはできません。ご注意ください。また、特定のコースのみを希望する「単願」はもちろん可能です。

高校の入試イベントについても日程をご紹介しておきます(クリックすると拡大します)。

大阪薫英女学院高 入試イベント

立命館中高 長岡京市へ移転【続報】

2010年6月17日 木曜日

立命館中高 長岡京市へ移転」及び昨日のエントリーに続く立命館中高情報です。来年度入試などについての情報は昨日のエントリーでご紹介しています。

今年2010年、立命館は学祖西園寺公望による私塾「立命館」の創始140年、中川小十郎が立命館大学の前身「京都法政学校」を創立してから110周年を迎えます。学園の節目となるこの2010年、「新たな小中高一貫教育」を開始するべく附属中高の校地を移転させる、という大きな決断をされた形です。

今年作成された学校案内に、長岡京市への移転について記載された部分がありましたので、下にご紹介いたします(クリックすると拡大します)。

立命館中高 長岡京市への移転

2013年9月の移転・開校に向けて、現在移転についての中身を詰められているそうです。校舎については理系・文系ともに充実した設備・環境の中で学習できるように準備が進められているようです。雲雀丘学園中高関西大学中高初芝立命館高など、最近あちこちの学校で新しく作られる校舎は非常に素晴らしいものばかりです。「立命館が作る新校舎」ということで、こちらも期待をしています。

校舎だけではありません。2014年に高2生になる生徒たちから以下の4コース制とする予定にされていることが今回発表になりました。実施までまだまだ時間がありますので、コース名や取り組み内容などは今後変更・追加などが行われると思いますが、現時点で決まっていることとしてお教えいただいたものをご紹介いたします。

①CE(Cultivated Excellence)New!
現在の「総合コース」を改称予定、立命館大(文系)との連携を強める
②SS(Super Science)
理系コース、長岡への移転後はすべての理系生徒に同じレベルのSSの取り組みをさせる
③GL(Global Learning)New!
国際コース、立命館大(国際関係)やAPU、海外の大学へつなげる
④MS(Medical Science)
外部大学受験に向けたコース、名称変更の可能性あり、文系にも対応する形にしたいと考えている

2012年4月から工事が開始されます。徐々に新校地や新しい小中高一貫教育の中身についての情報が明らかになってくるでしょう。引き続き、情報が入り次第お知らせいたします。