Memories of 中学入試 2012 ~合格発表の様子~

2012年1月31日 火曜日

過日にこちらのエントリー「Memories of 中学入試 2012 ~入試当日の様子~」で、中学入試における試験当日の様子をほんの少しご紹介しました。

今回は、合格発表時の各校の様子を少しだけご紹介したいと思います。

開成教育グループの2012年度中学入試合格実績については以下でご確認いただけます。現時点ではまだすべて合格が出そろったわけではありませんので、掲載学校については今後どんどんと増やしていく予定にしています。

どうぞ、頑張った受験生たちの足跡をぜひご覧ください。


http://www.kaisei-group.co.jp/2012result_cyugaku

東大寺学園中 合格発表

東大寺学園中 合格発表の様子

関西大学第一中 合格発表

関西大学第一中 親和館での合格発表

近畿大学附属中 合格発表近畿大学附属中 合格発表直前の様子

大阪星光学院中 合格発表

大阪星光学院中 掲示板にカメラを向ける保護者の皆さん

大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果②

2012年1月30日 月曜日

大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果①」に続くエントリーです。去る1月21日(土)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

第2回目となる今回は、前回ご紹介した私立高全体概況から更に深く掘り下げ、私立各校の希望状況を見ていきます。

なお、今回のエントリーをお読みになる前に、私立高の全体的な状況についての前回のエントリー先にお読み下さい。

さて、私立高各校が専願・併願それぞれで何人希望者を集めているのか、を以下の表3つにまとめています。昨年の同時期に行われた調査からの増減とも合わせて表記しています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

まずは、男子校と女子校についてです。

私立高 男子・女子

男子校は5校すべてで希望者を昨年より増やしておりますが、特に興国高と明星高が約1クラス分の希望者増となっています。

女子校は昨年よりも希望者数を減らしてしまっている所が多いのが残念ではありますが、羽衣学園高の120名増を筆頭に、大阪薫英女学院高・大阪成蹊女子高・樟蔭高といったところが50~100名の希望者増となっています。

続いては共学校です。学校数が多いので、2枚に分けています。

私立高 共学校①

私立高 共学校②男子校・女子校と違って、100名単位での増減は当たり前の世界となっています。そんな中、共学校で最も希望者数が増えているのが大阪学芸高の314名増です。

反対に、最も希望者数を減らしているのが桃山学院高の213名減です。

桃山学院高は、併設の中学校から内部進学者を受け入れるようになった2011年の春、特に桃山学院高の中では最も入りやすいレベルとなっている「文理コース」において定員が120名減少され、前の年の半分の120名しか定員がなくなり、結果として合格に必要となるラインが上がりました。

このように高い合格ラインを嫌った受験生が桃山学院高を止めて向かった先は、どうやら地域的にも近くてレベルとしてもかぶる層が多く受験可能な大阪学芸高であるようです。

レベルが上がって敬遠されている、ということで言うならば、関西大学北陽高が約200名の希望者減となっています。同じ地域にある関西大倉高が反対に約200名増となっていますので、これも同じレベルで入学可能な学校を比較検討した結果、近年どんどんレベルが上がる一方の関西大学北陽高からレベル的に安定していて合否が読みやすい関西大倉高へ鞍替えした受験生が多いのではないでしょうか?

専願希望者数だけに注目して見てみますと、昨年春大旋風を巻き起こした上宮高が160名もの減少となっています。これもやはりレベルアップを懸念してのものだと思います。

反対に専願者数が増えているのが近畿大学附属高で、110名の増加です。近畿大学附属高は昨年の入試において特に上宮高に多くの受験生を奪われた形でしたが、今年は上宮高から奪い返しつつあるようです。

次回から2回に分けて、公立高前期選抜の希望状況をひも解いていきます。お楽しみに。

滋賀県公立高入試 2012年度第2回進路希望調査結果

2012年1月27日 金曜日

去る1月24日(火)に、滋賀県教育委員会から3月に県内の中学校と特別支援学校中学部を卒業予定の1万4363人の進路志望調査結果が発表されました。

今回のエントリーでは、その進路希望調査のうちで公立高の部分にスポットを当ててお送りしたいと思います。

今回の調査における主なポイントは次の通りとなっています。

・中学校および特別支援学校中学部卒業予定者は14,363人で、前年同期に比べ459人増加
・卒業予定者のうち高等学校等への進学志望率は99.1%で、昨年と同じ
・県立全日制高校への進学志望者は11,325人、前年同期に比べ404人増加
・中高一貫教育校(守山・水口東・河瀬)の内部進学を除いた県立全日制高校の入学者選抜の平均志望倍率は1.08倍

以下、5枚の画像で滋賀県公立高の進路希望状況をご紹介します(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

滋賀県公立高 第2回進路希望調査①滋賀県公立高 第2回進路希望調査②滋賀県公立高 第2回進路希望調査③滋賀県公立高 第2回進路希望調査④

滋賀県公立高 第2回進路希望調査⑤

※1  募集定員は、入学者選抜の対象となる定員のみ記載しており、中高一貫教育校の併設中学校から併設高校への進学者にかかる定員は除いています。
中高一貫教育校:県立守山中学校・高等学校、県立水口東中学校・高等学校、県立河瀬中学校・高等学校
※2  志望者数とは、県内の中学校および特別支援学校中学部を卒業する予定で、県内の高等学校を志望する生徒(一般選抜・推薦選抜・特色選抜を問わない。中高一貫併設高校への内部進学者は除く。)の数のことであり、過年度卒業者や県外からの志望者は含まれていません。
※3  県立学校の前年度確定出願倍率は、一般選抜学力検査の確定出願倍率であり、推薦選抜および特色選抜の出願状況は反映していません。

最も志願率が高いのは瀬田工業高 電気科の1.85倍で、次いで大津高 普通科1.71倍、守山高 普通科1.69倍、と続いています。

また、それとは反対に最も低い倍率となったのは彦根工業高 環境化学科の0.43倍です。

もちろん、これは進路希望調査結果ですから、実際の出願はここから変動します。その点はご注意いただいた上で、今回ご紹介したデータを見るようにしてください。

センターリサーチ段階での関関同立人気動向

2012年1月26日 木曜日

過日のこちらのエントリー「国公立大 2次出願に向けて ~2012年度 系統別人気動向~」では、センター試験終了後に各予備校が実施したセンターリサーチの結果に基づいた国公立大の系統別人気動向をご紹介しました。

今回のエントリーでは、同じセンターリサーチにおける関関同立の人気傾向をご紹介したいと思います。なお、今回ご紹介する人気動向は「センター利用型入試」を対象として集計されたデータが基となっていることをご承知おきいただいた上で、ご覧いただきたいと思います。

関関同立 センターリサーチ動向(河合塾)

まず、大学名の下に数字が入っていますが、これは「昨年の人気を100とした際の今年の人気指数」となります。

大学全体で昨年よりも人気を集めているのは同志社大と立命館大で、特に立命館大は13%ものアップとなっています。

反対に人気を下げているのが関西学院大と関西大の2つです。関西大は1割以上の人気下落ということで、一時の大人気傾向に少々陰りが見えつつあります。

学部ごとに人気指数を入れていますが、昨年時点よりも人気が5ポイント以上アップしている所を赤く、反対に人気が5ポイント以上下がっている所を青くしています。

では、ここからは細かく見ていきたいと思います。

まず、関西大は青色がついている学部が多く、大きく人気を下げている学部ばかりであることがわかります。

一方で、立命館大は赤色がついている学部がほとんどを占めている状態です。昨年よりも人気傾向にある学部ばかり、ということになりますから、注意が必要でしょう。

今年は「文低理高」と言われる志望動向ということで、理系学部が大変人気を集めています。今回ご紹介している関関同立の動向においても、関西大以外の理系学部はすべて希望者数が大きく増えていることがわかります。また、立命館大の薬学部に至っては昨年比15%もの増加となっていることから、ハイレベルな入試になることが容易に予想できます。

人気があまり集まっていない文系学部においては、立命館大以外の3大学で経済系が苦戦をしているようです。意外と狙い目になるかもしれませんので、経済系は積極的に受験を考えることをオススメします。

全国的に法学部が不人気となっていますが、同志社大(法)が136、立命館大(法)も106という人気を集めていますので、関関同立においては全国の人気動向が必ずしも当てはまっているとは言えない状況のようです。また、「法学部は簡単にレベルを下げて合格者を増やすつもりはない」と言っている大学もありますので、ご注意ください。

以上、関関同立の学部別センター試験利用型動向分析でした。

大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果①

2012年1月25日 水曜日

去る1月21日(土)付の新聞各紙に、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査(1月16日現在)の結果が掲載されました。

今回から4回のエントリーに分けて、この進路希望調査結果について見ていきたいと思います。今後の受験校選び、受験に向けての心構えに役立てて欲しいと思います。

まずは、私立高の全体概況についてです。

大阪府が2010年春から実施している「私立高校無償化」が昨年春の高校入試において大きな影響力を与えていたことは記憶に新しい所です。この無償化が定着した今、間もなく実施される高校入試に与える影響が気になるところです。

今回の調査結果によりますと、府内私立高の専願率は22.28%(前年度比0.01ポイント減)となっており、私立高授業料の無償化枠が拡大された昨年と遜色が無い、大変高い割合を維持しています。

昨年のこの調査結果段階では、府内私立高を第1希望とする「専願者」の割合は22.29%となっており、その前の年からなんと5.74ポイントもアップ、しかも過去10年で最高の値である上に、20%を超えるのはデータのある過去10年間では初めてのこと、というぐらい、私立高が人気を集めました。

今年はその高い人気が継続している、ということになります。受験生の皆さんにとっては頭が痛いことでしょう。

ちなみに、今年を含む過去4年間の私立専願率(第2回進路希望調査時点)の推移は以下のようになります。

09年度 15.69% ⇒ 10年度 16.55% ⇒ 11年度 22.29% ⇒ 12年度 22.28%

さて、専願率が高いことはわかった次は、男子・女子・共学校それぞれの全体的な希望者の動きを検証してみましょう。下でご紹介している表は、昨年同時期の調査結果と比較して専願・併願・合計でどの程度希望者数が増えた・減ったのかを、男子・女子・共学校別に集計したものです(画像をクリックすると拡大します)。

私立高 全体概況

男子校は昨年から少しだけ増え、女子校は専願は増えたものの併願で大きく昨年から減らしており、男子校・女子校ともに合計で見てみますと昨年とほとんど変わらない希望状況です。一方で、共学校は専願・併願ともに大きく増やしています。このことから、共学校人気がさらに加速していることがわかります。

次回のエントリーでは、私立高それぞれの状況を細かく見ていきたいと思います。どんな学校が人気を集めているのか?大変興味があります。お見逃しなく。

国公立大 2次出願に向けて ~2012年度 系統別人気動向~

2012年1月24日 火曜日

1月14・15日に行われた大学入試センター試験の自己採点結果も返却され、受験生の皆さんは国公立大2次の出願についていろいろと考えを巡らせていることと思います。なお、今回のセンター試験の平均点(中間集計)や各予備校が予想する平均点についてはこちらのエントリー「2012年度センター試験 予想平均点と難易度変化」でご紹介しています。

いよいよ1月23日(月)から国公立大の出願が始まっています。自分が志望している系統、大学・学部の人気傾向については非常に気になることと思います。

今回のエントリーでは、今回のセンター試験結果を受けての国公立大の各系統別人気動向をご紹介します。なお、今回ご紹介するのは河合塾及び駿台の集計結果に基づく資料となります。

まずは、大きなくくりでの人気傾向をご紹介します(クリックすると拡大します)。

国公立大 センターリサーチ動向(河合塾)

文系学部が軒並み人気を下げているのに対し、理系学部はすべてで昨年よりも志望者を増やしています。いわゆる「文低理高」という形です。

志望者数の減少が顕著なのは「法・政治」「経済・経営・商」の2系統です。各予備校等が実施している模試においては、秋の時点から不人気の傾向が強かった系統ですが、ここへきてもそのままの状態です。

教育系統では教員養成課程は前年並みの人気を集めている一方で、総合科学課程(いわゆるゼロ免課程)は1割近く減少しています。総合科学課程は、教員養成課程よりも手ごろなレベルで入学できることもあって、特にセンター試験の平均点が下がった年で狙われる傾向にあります。しかしながら、今年はセンター試験の平均点が上昇しましたので、あまり志望者がいない状態です。意外と穴場となっています。

理系の各系統はどうなっているか見てみましょう。

理は昨年以上の人気を集めている上に、工と農は前年並みの人気を維持しているなど、理系人気は昨年から継続している形となっています。

また、医療系も各分野で志望者数が増えています。特に医学科は「定員増」という話題性もあって、人気指数が112ということで大きな増加となっています。

看護系は前年比100ということで昨年と同じ人気となっているものの、近年で志願者数が増え続けてきた分野ですから、高い人気を維持している形です。

ここまでご紹介したとおり、理系は「昨年以上の人気」の系統がある上に、「これまで通りの人気を維持」している系統ばかりなので、各大学・学部とも合格には昨年あるいはそれ以上の力が必要となる所が増えるのではないでしょうか。要注意です。

ここまでは、河合塾の資料を基にして大きなくくりでの人気動向をご紹介しましたが、駿台からはもう少し細かく分類された形で人気動向が紹介されています。次の2つの表がそれになります(画像をクリックすると拡大します)。

センターリサーチ動向(駿台)①

センターリサーチ動向(駿台)②

指数が昨年から5ポイント以上上がっている所、つまり「昨年よりも人気が集まっている」所は赤くしている一方で、昨年から5ポイント下がっているという「人気を下げている」所については青くしています。

先ほど「経済・経営・商は人気がない」とご紹介しましたが、上の表で詳しく見てみますと、減少しているのは経済学と経営情報学であり、経営学・商学の分野では前年よりも多い志願者数が集まっていることがわかります。

理系では、軒並み赤いしるしがついている系統ばかりとなっており、理系の人気傾向が色でも一目瞭然となっています。

センター試験終了後に各予備校で実施されたリサーチでは、このような状況になっています。今後、受験生の皆さんはこういったデータを見て出願先を決めますから、ご紹介したとおりの人気傾向になるとは限りません。意外なところが穴場となっていたり、反対に穴場だと思っていた系統や学部が人気を集めてしまったなど、出願を締め切った後で動向が変わることもあります。

そんな可能性もあることを認識しつつ、今回ご紹介したデータを参考にしてもらえたら、と思います。

今後のエントリーで、同じセンターリサーチの結果を基にして関関同立の学部別人気動向(センター利用型)をご紹介する予定です。

2012年度 近畿地区公立高入試 選抜日程一覧

2012年1月23日 月曜日

間もなく開始となる高校入試ですが、まず私立高入試が実施され、それが終了しましたらいよいよ公立高入試が始まります。

近畿地区では、滋賀県公立高入試の推薦・特色選抜の出願が1月末から開始となり、2月に入ると同時に京都府と兵庫県の推薦・特色選抜が出願開始となります。

下の表に近畿地区2府3県の公立高選抜日程一覧をまとめています。受験生の皆さんは出願期間や合格発表日を忘れないようにしましょう(画像をクリックすると拡大します)。

2012年度近畿地区公立高入試 選抜日程一覧

2012年度センター試験 予想平均点と難易度変化

2012年1月20日 金曜日

去る1月14・15日に、全国各地で大学入試センター試験が実施されました。

昨年のセンター試験当日の様子はこちらのエントリー「2011年度センター試験 予想平均点と難易度変化」でご紹介していますとおり、積もった雪が会場へ向かおうとする受験生の行く手をはばむ、非常に大変な状況でした。

今年は、といいますと、お天気は大変よかったのですが、センター試験終了後数日に渡って新聞各紙・テレビ・インターネットのニュースサイト等では「過去最大規模のトラブルが起きた」と報じているとおり、受験生にとって不利益なことが多発する不本意な試験となったようです。

今年のセンター試験から地歴・公民で科目選択方式が変わり、2科目受験者には地歴と公民の問題冊子を一度に配布することになったのですが、配布に手間取ったり、公民の問題を配り忘れたりする試験会場が続出したようです。

産経新聞によりますと、「地理歴史と公民の2科目受験者に1冊しか問題を配布しなかった受験者が全国81会場で3462人に拡大した」と報じています。「説明や配布に手間取るなどして時間を繰り下げた48会場4053人と合わせ、影響人数は7515人に膨らんだ」とも報じており、まさに過去最大規模のトラブルであったことがわかります。

21日に行われる再試験ですが、希望者全員を対象として実施するようで、会場は受験生の地元、連絡が取れない受験者にも念のため受験席を用意する手はずのようです。

これによって、再試験対象者は過去最多となる模様です。

「全員を再試験の対象とする」ということでご対応されるようですが、再度試験すれば済むという話ではないと思います。試験を実施する側は受験生と同じ、いや、それ以上の緊張感を持つべきものと思いますが、いかがでしょうか?試験というものは本来「もう1回やり直し」はないはずのものなのですから。

そんなゴタゴタが繰り広げられたセンター試験当日、2000名近くの受験者を受け入れている関西大の前に様子を見に行って来ました。

センター試験 会場

初日の1限目が始まる30分前に着きましたが、関西大の門前はまだまだ閑散としていました。写真には写っていませんが、門の外ではある私立高校の先生方が校名が入ったノボリを持って数名立たれており、自校からの受験生が通るたびに声をかけていました。熱心!

関大は門前で願書を配布

同じく関西大の校門前の様子です。このように一般入試の願書が門のど真ん中に置かれており、道行く受験生に大々的なアピールをされていました。その甲斐あってか、写真撮影前後に1人の受験生が願書を手に取ってカバンにしまいこんでいました。

さて、今回のセンター試験終了後、最も気になるのが今年の各科目の平均点です。大学入試センターが18日に「中間集計」として科目別の平均点を公開しています。大手予備校それぞれの予想平均点と合わせてご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。

2012年度センター試験 予想平均点と難易度変化

今年のセンター試験ですが、昨年よりは全体的に易しくなった、という印象です。昨年も「易しくなった」と記載しましたので、2年続けての易化となります。

特に、昨年に引き続いて数学ⅠAが平均点を上げていること、現代社会が大幅に難化したこと、化学が簡単だったと思われる点、が特筆点です。

さて、センター試験が終わった今、次は自己採点と国公立大2次の出願先を探す作業に入ります。後日、このブログで「学部・系統別の人気動向」についてご紹介したいと思います。お見逃しなく!

Memories of 中学入試 2012 ~入試当日の様子~

2012年1月19日 木曜日

去る1月14日(土)より、近畿地区の私立中学入試が開始となっています。開成教育グループから各中学をチャレンジした受験生たちにたくさんの吉報が届いています。

開成教育グループの2012年度中学入試合格実績については以下でご確認いただけます。現時点ではまだすべて合格が出そろったわけではありませんので、掲載学校については今後どんどんと増やしていく予定にしています。

どうぞ、頑張った受験生たちの足跡をぜひご覧ください。

http://www.kaisei-group.co.jp/2012result_cyugaku

今回のエントリーでは、今年の中学入試における各校における入試前の様子をご紹介したいと思います。

関西大学第一中

関西大学第一中 校門前

関西大学中

関西大学中 校門前

近畿大学附属中

近畿大学附属中 校舎入口前

大阪星光学院中

大阪星光学院中 受験生たちに秘策を伝える先生たち

またまた上昇 国立出身者の教員就職率

2012年1月18日 水曜日

文部科学省は、小・中・高等学校等の教員養成を目的とする国立の教員養成大学・学部卒業者(44大学・学部)の教員養成課程の就職状況について、毎年データを取りまとめて公表しています。この度、最新のデータとなる「平成23年3月 教員養成課程卒業者」についての平成23年9月末までの就職状況が発表されました。

簡単にこのデータをご紹介しておきますと、まず、国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)卒業者の教員就職者数が6,494人(正規採用3,820人、臨時的任用2,674人)となっており、全体での教員就職率は62.0%となりました。これは、前年から2.4ポイント増加となっています。

ここ数十年の教員就職率等の推移は以下のグラフの通りとなっています(画像をクリックすると拡大します)。

国立大出身者の教員就職率等 推移中央付近に点線で示されているのが、国立の教員養成大学及び学部(教員養成課程)卒業者の「教員就職率」となります。直近の教員就職率は62%となっております。少子化による児童生徒の減少等に伴い採用率を減少させた平成11年度32%という過去最低値から考えますと、よくぞここまで持ち直したな、という印象です。

ここまで持ち直したのは、教員採用者数を増加させたり、教員養成大学・学部の入学定員を減らしたりしたことが理由となっています。

また、教員就職率が盛り返したのは「臨時的任用」の部分での人数・割合が増したことが大きく寄与していることもわかります。

「少人数クラス編成」や「習熟度別授業」を取り入れる学校が増えるにつれて、この臨時的任用で採用される先生の数が飛躍的に増えているようです。

ただ、詳しいことまで言及しませんが、待遇面では正規任用の先生とは雲泥の差があるようです。その点を利用して(というと言葉は悪いですが)正規任用の代わりに臨時任用の先生を増やすことで人件費等を抑える、という動きもあるようです。

ですから、教員就職率が上昇しているとは言えども、臨時任用の占める率が高いことを考えると、手放しで喜べる状況ではないのかもしれません。

続いて、国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)を2011年3月に卒業した方々の教員就職率を、大学別に見てみたいと思います。下のグラフは率が高い方から30校を順番に並べています(画像をクリックすると拡大します)。

国立大 教員就職状況

グラフ内に赤線が1本ありますが、ここが全国の平均値である「62.0%」の位置となっています。よって、赤線よりも左にある大学は平均値以上の教員就職率となっている、ということになります。

近畿地区にある教員養成系学部を持つ国立大は6大学ありますが、すべて平均就職率である62.0%を上回る率となっています。特に兵庫教育大は全国国立大で2番目に高い値となっている点に注目です。

また、近畿地区から非常に近い地域にある鳴門教育大が77.9%という非常に高い教員就職率で1位になっています。

近畿地区に住んでいる受験生の皆さんで将来学校の先生になりたい方は、地元である近畿地区の国立大に鳴門教育大も含めて、教員就職率が高い所がそろっているという点ではとても恵まれた状況です。

あとは、入試を突破するのに必要な学力を備えられるよう、努力あるのみです。