2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率②

2013年2月28日 木曜日

2012年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点
2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①

に続くエントリーです。昨年の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。前回の「~①」では昨年の後期選抜 国語についてご紹介しました。

今回は、国語に続いて社会についての情報です。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府教育委員会からはこの社会の入試問題について以下のような見解が出されています。

・基礎的な事項に関する問題は、歴史的分野の1⑴ ① ⒜ 、⑶ ②、公民的分野の2⑸、3⑵などにおいて得点率が高くなっています。用語などを記述する問題は、歴史的分野の1⑴②、1⑶①において無答率が高くなっています。教科書に記載されている用語の意味や内容を正しく理解するとともに、正確に書くことができるようにすることが大切です。
・また、歴史的分野の1⑴⑤⒜、1⑵③、2⑴、2⑶は、歴史的事象を年代順に並べ替えたり、各時代の特色を問う問題です。いずれも得点率が50%を下回っており、2⑶の得点率は全設問中で最も低い21.1%となっています。学習した内容を活用して時代を大観し、各時代の特色をとらえることが大切です。

社会の対策ポイントとしては、資料やデータに関する問題に強くなっておくことが必要になってくると思います。種々の資料から必要な情報を的確に読み取り、学習した内容をもとにして考察する力を見られる問題が毎年出ています。注意が必要です。

次回は数学についてご紹介します。

関西大 2013年度一般後期に向けて

2013年2月27日 水曜日

関西大が受験生を対象として開催された、一般後期入試向けの説明会に参加してきました。

さて、今年の関西大の一般入試前期の結果をまずは確認してみましょう。

一般前期段階の志願動向は上の表の通りとなっています。昨年・一昨年との比較も一緒に掲載しています。

黄色く示している所が昨年よりも難易度がアップしていると思われる所です。特に理系3学部と法・政策創造・人間健康が厳しい戦いになっている様子です。大学全体でも志願者108.2%に対し合格者97.2%と合格者が絞られていることから、今年はかなり厳しい入試となっていることがわかります。

大学全体で厳しい結果となっている一方で、緩い入試となっている学部も一部で存在しています。文・総合情報・社会安全がそれに当たり、特に社会安全は志願が約12%減少したにもかかわらず合格者数を昨年から増やしており、ラインが相当下がっていると思われます。今年社会安全学部を一般前期で受験した方々はかなりラッキーだったと思います。

一般後期ではどのような動向になるか、一般前期の結果も踏まえつつ、簡単に予想してみます。

一般前期では緩い入試となった社会安全学部ですが、志願者が減っているのに合格者が増えているということで、相当「低い所」まで合格を出していると思われます。ということで、関大第一志望組に合格通知が多く渡っていることが予想され、手続き率も高くなっているはずなので、一般後期ではそれほどイスが余っていないと思われます。また、今回の一般前期の動向を見て狙い目として多く出願してくる可能性もあることから、後期ではレベルの高い争いになりそうな状況です。

文学部も同様に高い手続き率が予想され、後期にまでイスが残っていない可能性が高いと思います。心して受験してほしいと思います。

そして、センター後期の目安ですが、今回の説明会では昨年実績として「文系学部80.6%・理系学部81.0%」と発表されました。昨年のセンター前期では文系学部79.3%・理系学部78.6%ということらしいので、それと比べてもさほど変わらないのが特徴です。センターで80%を取れている受験生なら合格の可能性は高いのではないでしょうか。

最後に、2012年度一般後期における学部ごとの合格最低点は以下の通りとなっています(3月3日実施、3教科型)。今年はこのライン通りで収まるかどうか、というのはもちろんわかりませんが、一つの目安にしてください。

法279点 文313点 経済295点 商306点 社会325点 政策創造290点
人間健康290点 総合情報280点 社会安全278点

2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①

2013年2月26日 火曜日

2012年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点」に続くエントリーです。前回は大阪府公立高 後期選抜の教科別平均点を過去3年分ご紹介しました。この後の5回のエントリーでは昨年の後期選抜における科目ごとの小問別得点率をご紹介していきます。

今回以降でご紹介していく表の中には、小問題ごとに次のデータが載せられています。

①全体の得点率・・・調査対象者全員のうち何%がその問題を正解したか
②評定平均値別の得点率・・・調査対象者を評定10~8・7~5・4~1の3段階に分けたそれぞれがその問題を正解した率
③無答率・・・調査対象者全員のうち何%がその問題を白紙にしたか

特に参考にしてほしいのが②のデータで、自分の評定平均や自分が受験する予定の高校で大体これぐらいの評定は必要だ、というようなものを考えて「3つのゾーンの中で自分はこのゾーンのデータを見ればいいのか」ということを決めてから見てほしいと思います。

③についても少し補足。これは「白紙にして出した率」ですから、「答えを書いたけど間違えた」というものは省かれています(②で計算されています)。そこを間違えないようにしてください。

まずは、今回のエントリーでは国語についてご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府教育委員会からはこの国語の入試問題について以下のような見解が出されています。

・文章を記述する問題においては、設問の意図を正しく読み取る力と、求められている内容を適切に表現する力が必要です。これらの力が不足しているため、問題に対して答えるべき内容が的確にとらえられていない解答や、必要な内容が欠けている解答がみられます。本文に書かれている内容を正しく理解した上で、本文から必要な情報を取り出し、与えられた条件にしたがって的確に表現することが大切です。
・古文分野において、内容把握に関する記述問題は低い得点率になっています。本文の構成や展開を正確にとらえ、書かれている内容を理解することが大切です。
・文章を記述する問題や作文において、漢字や語句を適切に用いる力が不足していると考えられる解答がみられます。文意の通らない解答も多くみられます。文章を書くときには漢字や語句の知識を活用することとともに、書いた文章を読み返し、読みやすく分かりやすい文章にすることが大切です。

以上のことから、言語事項に関する基礎的な知識を身に付けるとともに、文章の展開を正確にとらえて理解する力、問われていることの内容を理解する力、読み取った内容をまとめて適切に表現する力を身に付けることが重要です。国語力は、日常生活の中でも培われていくものです。普段からさまざまな文章に親しむとともに、文章を書くときには、書いた文章を読み返し、文や文章の形を整えることを心掛けることが大切です。

作文の問題ですが、「宇宙」に対して持つイメージを表すことばとそのことばを選んだ理由をあわせて述べるという条件にしたがって「『宇宙』ということばから思い浮かべること」について述べる問題でした。「無限」「広大」などのことばを「宇宙」に対して持つイメージとして選んだ解答が全体の約30%あったとのことです。ただ、条件にしたがっていない作文が全体の12.1%あったようで、表記の面では誤字・脱字や原稿用紙の使い方の誤りが多く見られたようです。正しい表記を心掛けることが大切ですね。

次回は社会についてご紹介する予定です。

立命館大 2013年度一般後期に向けて

2013年2月25日 月曜日

立命館大が受験生を対象として開催された、一般入試後期向けの説明会に参加してきました。

立命館大では、後期全体で451名の定員を確保されており、その内一般後期では288名を占めています。同じく一般後期を実施される関西大では定員が250名程度ですから、それよりも大きな規模で立命館大は募集をされていることになります。

2013年度の立命館大の志願動向ですが、一般前期終了時点では大学全体で昨対比97.1%と、若干昨年から人気を落としています。昨年は一昨年から約1万名受験生が増えており、今年はその反動だろうと見られています。

一般前期での各学部・学科・系統の動向ですが、文系では法とスポーツ健康のみで志願者を増やしており、それ以外の学部全てで昨年割れとなってしまっています。

国際関係の志願者ダウンですが、恐らくは同志社大に新設される「グローバル地域文化学部」に取られているのではないかと思われます。特に女子の受験生の減少が激しい様子です。

政策科学も志願者を減らしていますが、一昨年・昨年と志願が伸びた反動で今年はダウンしていると見るべきでしょう。

その他には、映像、文や産業社会の一部の系統、経済といった所が志願者を減らしていますが、特に経済学部の15%減は大学側もかなりショックのようで、一般後期での合格者数増加にかなり期待が出来る所です。また、経済学部は後期で「2学科併願」が可能となっており、チャンスが大きいことからも「狙い目」として挙げられると思います。

同じ併願可の所としてご紹介しますと、文学部も「2学域併願可」なので狙い目となっています。人気薄の学域を狙えばひょっとして・・・。

昨年まであった3月入試における文系3学部(産業社会・国際関係・経営)の学部間併願が廃止になっているので、経済学部と文学部での2併願可能な制度は大変重宝します。

理系ですが、理工学部の物理科学は一般前期で志願者の集まりが悪くなっており、一般後期での合格者数増に期待が出来る所です。

情報理工学部は一般前期では堅調に志願者を集めているものの、毎年一般後期で多数合格者を出されていることもあり、ある程度は期待できそうな気配です。

センター利用型についてもお話をしておきますと、前期のセンター併用型ですが、センター自体の平均点ダウンにも拘らずよく集まったと評価されているようです。ただし、実際のラインは各予備校が予想したラインよりも若干高めに出ているのが特徴です。これは、センター試験の平均点が大きくダウンしたことによって国公立大志望組が「押さえ」として立命館大を例年以上に選択してきたことの証であると考えます。

センター利用型の後期では国語が現代文のみになったりするなど中々出願しにくい所だと思われますが、逆に言うと志願者が集まらずスカスカの入試になる可能性があるので、センターで80%以上であればかなりの所で合格ラインより上に出てくる学部・学科があるのではないかと思います。狙い目として良いのではないでしょうか。

立命館大を目指す皆さん、最後まであきらめずに頑張ってください。

2012年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点

2013年2月22日 金曜日

いよいよ来週2月26日(火)は、大阪府公立高前期選抜の合格発表日です。

前期選抜の結果によっては後期選抜での受験も必要になってくる方も出てくるでしょうし、最初から前期選抜を受験せずに後期選抜に照準を合わせて準備を進めているという受験生もたくさんおられることと思います。

今回を含む6回のエントリーでは、昨年の後期選抜での教科別平均点や問題ごとの正答率をご紹介し、「取るべき問題」と「間違えても影響が無い問題」について考えてみたいと思います。後期選抜までの残りわずかな時間を前向きに、効率の良い学習を進めてほしいとの願いを込めつつ・・・。

このシリーズ第1回目となる今回は「教科別の平均点(80点満点を100点満点に換算した点)」についてご紹介します。下のグラフは過去3年間の教科別平均点をまとめたものです(クリックすると拡大します)。

このデータを見るときには1つ注意点があります。「合格者の無作為抽出標本調査」という方法が採られているという点です。・・・簡単に言うと「後期選抜を受験した受験生の全員のデータではない」ということです。「合格者だけ」、それも「全員ではない」という点がポイントです。

今回の「教科別の平均点」についてですが、各教科の過去3年分の平均点がグラフで示されています。ご存じのとおり、大阪府公立高校 後期選抜はどの教科も80点満点となっています。上の表に出ている数字はそれを100点満点に換算して計算したものになっていますので、ご注意ください。

国語を例にとって見てみると、グリーンの棒グラフである2010年度では「63.3」とありますので、それを80点満点に換算すると

80×0.633=50.64

となります。ですから、去年の国語は80点満点中大体51点が合格者の平均点だった、ということになります。それを踏まえた上でグラフを見てください。

グラフの中に数学・英語それぞれに「A」と「B」がありますが、数学と英語はそれぞれA問題とB問題のうちから各高校が自由に選択することになっています。昨年まではどの学校がどちらの問題を選ぶのか、については当日にならないとわからなかったのですが、今年度から事前に発表されています。詳しくは、大阪府教育委員会のHPで資料が手に入りますので、そちらをご覧ください。

さて、毎年作られる入試問題は出来るだけ問題の難しさを一定に保つように工夫はされていますが、どうしてもその年その年で難しさが少しずつ異なります。ですから、問題が難しかった年、逆に簡単だったという年、が起こってしまいます。

2012年度ですが、社会は前年より平均点が大きくアップ、数学は前年並みとなったのですが、他3教科は前年から平均点を大きく下げています。ですから、公立高の過去問を解いた時に去年の英国理に関してはやたらと点数が低くなることとは思いますが、それほど気にする必要はない、ということになります。ただ単に「点が取れた」「点が取れなかった」だけで判断せず、このように平均点との差などできっちり判断することが大切になります。

同じように過去3年間の平均点(100点満点に換算されたもの)と自分の各教科の出来とを比較して、冷静な判断をするようにしてください。

次回以降では、去年の5教科それぞれについて小問題ごとの正解率や簡単なコメントなどを順番にご紹介していきます。お楽しみに!

目指せ逆転! 一般後期合格者の推薦・一般前期の合否②

2013年2月21日 木曜日

こちらのエントリー「目指せ逆転! 一般後期合格者の推薦・一般前期の合否①」の続きとなります。

公募推薦入試や一般前期入試で期待通りの結果とならなくてもあきらめずに一般後期をチャレンジし、見事に合格を勝ちとった例を多数ご紹介しています。各予備校が発表している偏差値ランキングの通りではない、「大どんでん返し」がたくさん起こっています。

前回のエントリーでは関西大と立命館大をそれぞれ一般後期で合格した受験生たちの公募推薦や一般前期での合否状況をご紹介しましたが、今回は産近甲龍を一般後期で合格した生徒の受験履歴をご紹介します(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

受験者数の規模が大きいこともあり、近畿大の例が多くなっています。

【例16】では、一般前期で全く合格がもらえなかった近畿大ですが、一般後期では「文系学部他学部併願方式」を上手く活用し、大量に近畿大から合格通知を得ています。他にも、一般前期と同じ学部をチャレンジし、見事に合格を勝ち取っているケースが多く見られます。

また、他大学も含めて、一般前期では全く合格に恵まれなかった受験生が一般後期で逆転を果たしている例が多く存在しています。その中には、大学こそ一般前期と同じですが、一般後期では学部を変更し「より合格に近い(と思われる)学部」にして合格を勝ち取ったケースもあります。

総合大学の強みとしては「たくさんの学部があること」が筆頭に挙げられますが、それゆえ「学部が変わっても似たような学問・研究が出来る所がある」というのもまた一つの特長です。第一志望を尊重することは充分承知の上であえて申し上げると、一般後期に賭ける受験生の皆さんにとっては「同じ大学の別な学部や学科、あるいは他の大学には自分の学びたいと思う学問に似たものがあるかどうか」を探し、入試難易度などと合わせて吟味してもらいたいと思います。

ひょっとすると、意外な発見があるかもしれません。

一般入試後期に向かって頑張る皆さんを、開成教育グループ 入試対策課は応援します。

金蘭千里中 学校見学会 「金蘭千里みてきいて2013」開催

2013年2月20日 水曜日

金蘭千里中が2014年度入試に向けて早くも動き出します。

金蘭千里中が来る2月23日(土)に、2014年度入試向けのものとしては第1回目の説明会となる「金蘭千里みてきいて2013」を開催されます。

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金蘭千里中 みてきいて2012

日程:2013年2月23日(土)
時間:
10:30~12:15 授業見学、校舎見学(随時見学可)
13:00~14:00 学校紹介、音楽部・美術部紹介、在校生スピーチ
(10:30~12:30 食堂利用可、ただし食数に限りあり)

*事前予約は不要です。
*自家用車でのご来校はご遠慮下さい。

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この説明会は3年前から実施開始となったものです。どの年も非常に多くの受験生・保護者が来校されたようです。

実施時期が非常に早いということもありますので、次年度(2014年度)入試に向けた新しい情報をお伝えする、というよりは、授業・校舎見学や学校紹介といった「学校を知ってもらう」ということにスポットを当てた内容になっているのが特徴です。

学校選びをまだゆっくりと行えるこの時期、ぜひともご参加ください。

目指せ逆転! 一般後期合格者の推薦・一般前期の合否①

2013年2月19日 火曜日

こちらのエントリー「まだチャンスはある! 私立大後期入試に向けての説明会」では、近畿地区の主要私立大が3月に実施される一般後期入試に向けた説明会の日程や内容についてご紹介をしました。

「一般の後期入試って定員が少ないから、難しいんでしょ?」とお思いの受験生が大半だと思います。

確かに、一般的に言えば定員が少ない分倍率が高く、一般前期に比べて合格難易度が高くなるケースが多いのは事実ですが、それでも「前期で不合格になった大学・学部を一般後期で合格した」という「一発逆転に成功した」ケースも毎年みられるのもまた事実です。

3月にもなりますと、出題形式への慣れ、試験会場である大学や試験そのものに対する慣れ、ということも期待できますから、2月初頭に受験した一般前期よりもリラックスした状態で入試を迎えることもプラスに働きます。

また、一般前期以降に猛烈に勉強を進めて学力をつけ、3月の一般後期に臨むことも可能です。

そんなこんながあり、開成教育グループでは毎年「一般後期での逆転合格劇」を多数生み出しています。

今回を含めた2回のエントリーで、公募推薦入試や一般前期入試で期待通りの結果とならなくてもあきらめずに一般後期をチャレンジし、見事に合格を勝ちとった例を多数ご紹介します。

これ以降は、昨年(2012)年度入試における開成教育グループからの受験生の「一般後期での逆転合格劇」のうちのほんの一部をご紹介しています。それぞれ【例13】などと記載をしており、その横にそれぞれの例に関する短評を記載しています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

上記2つの画像内は、主に一般後期で関西大の合格を勝ち取った例をご紹介しています。

どの例も一般前期と同じ関西大を「諦めずに挑戦し続ける」ことが功を奏した結果、となっていますが、特に【例1】【例3】【例6】【例7】では、一般前期で近畿大・龍谷大・甲南大といった所を不合格になっているにもかかわらず、一般後期では関西大の合格を手中に収めています。

また、【例3】では一般後期で関西大は合格しているものの、同じ一般後期となる摂南大や近畿大では不合格となっているなど、偏差値ランキング上ではありえないようなことが起きています。

次は立命館大を一般後期で合格した例をご紹介しています。

【例11】【例12】のように、一般前期ではフル回転で立命館大を受験しましたが良い縁を得られず、出願学部も変えずに挑んだ一般後期で見事に合格をされています。

いかがでしょうか?実際にこのような逆転合格劇が起こっているんです。

次回のエントリーでは、産近甲龍の合格を一般後期で勝ち取った例をご紹介します。どんな逆転劇がありますでしょうか、お楽しみに。

確定! 2013年度大阪府公立高 前期 最終出願状況

2013年2月18日 月曜日

2月13・14日の2日間の出願期間が終わり、先日15日に新聞各紙で大阪府公立高前期選抜の最終出願状況が報じられました。前期選抜を控え、改めて主要な高校の最終倍率を、昨年・一昨年・3年前・4年前の倍率と、毎年出願前に実施・発表される「第2回 進路希望調査結果」と合わせてご紹介します。

まずは、主な学科について、学科全体の倍率をご紹介します。

いろいろあって急遽普通科で入試を実施することになった桜宮高のデータも含め、普通科は3.69倍となりました。第2回進路希望調査時点から大きく倍率を下げました。その段階での3.90倍という数字を見て多くの受験生がびっくりし、後述する専門学科へ受験先を変更した例が多いのではないかと思います。

文理学科は2.89倍で、進路希望調査時点から若干倍率を上げたものの、昨年の最終倍率とはほとんど変わっておらず、高い人気は引き続き継続しています。

その他の学科では、理数科では進路希望調査段階から倍率を少し下げていますが、他の学科については進路希望調査段階から倍率を上げています。前述の「普通科での高倍率傾向」の反面、こういった専門学科では軒並み例年の倍率から低い値となっていましたので、そちらに鞍替えした受験生が多数出てきたと思われます。

続いては文理学科各校の倍率状況です。

倍率3倍を超えたのは豊中高・茨木高・高津高・天王寺高の4校で、特に高津高と天王寺高は昨年の最終倍率から0.5倍ものアップとなっています。また、北野高も昨年最終倍率から0.45倍増やし、3倍に近い2.91倍となっています。反対に昨年から倍率を大きく下げたのが豊中高・茨木高・四條畷高の3校で、いずれも0.5倍以上のダウンとなっています。

その他の学科の各校についてはデータを添付するにとどめます。

さて、最後に普通科各校の倍率をご紹介します。普通科に関しては今年度からの入試開始となりますので、昨年からの倍率変化をご紹介できません。代わりに、第2回進路希望調査時点の倍率からの変動を中心にしてご紹介します(これ以降の画像はいずれもクリックすると拡大します)。

まずは第1学区です。

学区トータルの倍率は3.81倍、大阪府普通科全体の3.69倍よりも高くなっています。

トップの倍率は春日丘高の6.34倍で、大阪府下の全普通科で最も高い倍率となっています。進路希望調査時点の7.80倍から大きく下げましたが、それでもこの高人気です。他の学校は軒並み進路希望調査段階から倍率を下げており、特に中~上位校でその傾向が顕著です。同レベルの専門学科に受験先を変えた受験生が多く出てきたと思われます。

続いて第2学区です。

第2学区トータルは3.49倍で、進路希望調査時点の3.76倍から大きく下げ、大阪府下全普通科の平均倍率よりも下回っています。その一因としては、急遽普通科での募集を行うこととなった桜宮高の1.17倍というのが影響していると思われます。

学区トップは寝屋川高の6.31倍。調査段階では7倍を超えていたことを考えるとだいぶと落ち着きましたが、それでもなお高い倍率となっています。

上位から中位の学校へ行くにしたがって倍率が下がる傾向にありますが、中堅どころの学校のいくつかで4倍やそれに近い倍率になっている学校があります。注意が必要です。

第3学区はいかがでしょうか。

学区全体では3.78倍となり、大阪府全体の倍率を少し上回っています。

個々の学校を見てみますと、調査段階から大きく倍率を上げたのが狭山高で、その他は大体調査段階から倍率を下げた、あるいはほぼ同じ倍率となっています。

以外なのが八尾高の4.78倍で、調査段階の4.93倍でも低いと思われていましたが、更にそれよりも低くなりました。他の学区を見てみますと、八尾高と同レベルに位置する学校で5倍を切っている所は全く見当たらず、他と違う動きをしていることがわかります。

その代わりに、清水谷高と布施高で6倍強の倍率を記録しています。富田林高と合わせて、この学区では3校が6倍越えとなっています。第1学区は2校、第2学区で1校、第4学区はゼロですから、この第3学区の中~上位の争いは他学区に比べてかなり熾烈なものとなることがわかります。

最後に第4学区の様子です。

学区全体の倍率は3.65倍で、進路希望調査時点の4.03倍から大きく下げており、大阪府全体の平均3.69倍を下回っています。

また、他の学区とは異なる特徴として、倍率6倍以上の学校が存在しないことも挙げられます。最も高い所でも5.54倍の泉陽高となっており、続く高石高で4.98倍ですから、全体的に他の学区よりも落ち着いた倍率になっています。

注目された登美丘高の動向ですが、調査段階の5.61倍から最終倍率4.08倍と、大きく下落をしました。南海高野線沿線の公立高が少ないことから高倍率化することを予想していましたが、肩透かしとなった形です。

大阪府公立高前期入試は2月20日(水)に実施、合格発表は26日(火)に行われます。受験生の皆さんのご健闘をお祈りします。

まだチャンスはある! 私立大後期入試に向けての説明会

2013年2月15日 金曜日

2月に入り、私立大入試が本格的に実施されており、中旬以降はその合格発表が続々と行われています。このブログをお読みの大学受験生の皆さんはどのような結果になりましたでしょうか?

私立大入試ですが、2月の一般入試前期が最も規模が大きい入試となっています。一部の大学は2月の一般入試ですべての入試を終えてしまうのですが、大多数の私立大では3月に行われる「一般入試後期」と呼ばれる入試にも、少数ではありますが、定員を割いて受験チャンスを設けています。

一般入試後期で合格を勝ち取ってもらうために、各大学は受験生を対象として「後期入試出願のポイント説明」や「予備校講師による教科別対策講座」をメインとする説明会を開催されています。

今回のエントリーでは、近畿地区の主要私立大で3月に入試を行う大学が主催する、一般入試後期に向けた説明会日程・内容をご紹介したいと思います。


※作成には万全を期していますが、日時等は必ず各大学のHP等でご確認下さい

なお、画像内にもありますとおり、黄色で示されている日程・会場では願書の持参受付が行われます。受付時間帯については大学HP等でご確認いただきたいのですが、郵送で間に合いそうにない場合はこの日を狙って出願するのが良いでしょう。ただ、特に近畿大や京都産業大はいわゆる「ネット出願」を大々的にアピールされていることもありますので、そちらを利用するのもオススメです(出願締切日にご注意ください)。

一般後期入試に向けての注意点を1つ。「今までオープンキャンパス、説明会、入試を通して全く大学に行ったことがないけど、後期入試は受験する」という方は、出来れば複数ある日程の中で大学のキャンパスで行われる説明会に参加する、大学での実施が無い場合は別に時間をとって大学まで足を運ぶなどし、とにかくキャンパスを隅々見るようにしましょう。一度もキャンパスの様子を見たことがない大学を受験させるのは、入学後のミスマッチの可能性を考えると、進路指導をする側にとってみても抵抗があります。その大学を受験して正しいかどうか、については実際にご自身の目でキャンパスを見てから決めるようにしてください。

そして、こういった説明会に参加することの利点のうちで最も大きなものとして、各教科の対策講座による傾向分析や学習法といった勉強面の情報が得られることと、各学部の「一般入試前期終了時点の人気動向、合格・手続き状況」を聞かせてもらえる、というものがあります。

特にこの人気動向に関する情報があれば、後期試験における「狙い目学部」や「要注意学部」を探り当てることが可能です。出願学部で迷いがある、あるいは学部にこだわりはないがとにかく○○大に合格したい、といった方に関してはこの情報は大変有益になることでしょう。また、こういった情報は説明会に参加しないと得られないものです。見逃せません。