混迷を深める大阪府高校入試を制するために必見の説明会

2014年1月31日 金曜日

大阪府の高校入試ですが、2013年度入試では公立高入試において「普通科でも前期選抜を開始」「試験日程の前倒し」といった大きな変更が行われており、今年は2年目となっています。

加えて、今年2014年度入試より「学区を撤廃し、全府一区とする」ことになっています。

また、自民党政権は公立高の無償化について見直しを行っており、大阪府で独自に実施されている私立高無償化も今後の先行きが不透明で、新中学3年生以下のお子さまがいるご家庭からは不安の声が出ています。

過去をひも解きますと、2007年度の9学区から4学区への再編、2011年度の進学指導特色校の指定による文理学科の設置は受験生の志望校選択に大きな影響を及ぼしました。前述の昨年・今年と大きな変革が大阪府の高校入試で起こっていることに加え、今後も大きな変更が起こることが予想されます。これまで同様、受験生やその保護者の皆さまに与える動揺はきっと大きなものになると思われます。

事実、当塾においても保護者の皆様からご不安の声をいただいております。

このようにめまぐるしく変わる入試状況を乗り切るには、常に最新の情報を得て、その対策を講じていく必要があります。

そこで、当塾では緊急企画として、下記の要項で「どうなる!?大阪の高校入試」を実施いたします。この説明会では、大阪府公立高校の入試制度の変遷や今後の入試動向予測などをお話いたします。

当日は、間もなく開始となる公立高普通科前期選抜に関しての情報や、今後予定されている変更点について簡潔にまとめた、以下の画像が表紙の小冊子も配布することになっています。

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どうなる!?大阪の高校入試

2月11日(火祝)に長居・西田辺
他、3月も一部教室で実施予定
(詳しくはお電話で開成教育セミナー クラス指導本部(0120-55-0564)にお尋ね下さい)

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受験で成功するためには、日々学力を高めていく努力が不可欠です。しっかりと学習時間を確保し、正しいやり方で学習を進めていけば、学力は着実に向上していくはずです。しかし、合格を目指すには、学力を高めることに加えて、受験に関する情報収集も重要です。文理学科設置10校すべてに合格者を出している開成教育グループのデータベースをもとに、目まぐるしく変わる入試制度の変更点とその影響についてわかりやすく説明いたします。

この説明会は無料でご参加いただけます。

お問合せ・お申し込みは開成教育セミナー クラス指導本部(0120-55-0564)までご連絡ください。

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果②

2014年1月30日 木曜日

去る1月22日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。シリーズ第1回目となるこちらのエントリー「大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果①」では、大阪府私立高の全体概況をご紹介しました。

第2回目となる今回は、前回ご紹介した私立高全体概況から更に深く掘り下げ、私立各校の希望状況を見ていきます。

なお、今回のエントリーをお読みになる前に、私立高の全体的な状況についての前回のエントリーを先にお読み下さい。

さて、私立高各校が専願・併願それぞれで何人希望者を集めているのか、を以下の表3つにまとめています。(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

まずは、男子校と女子校についてです。

男子校の動向です。

毎年大変多くの受験生を集めている興国高は、専願で60名、併願で300名程の希望者減となっています。それでも、募集定員に対する専願率が149.5%ということで、専願だけで定員の1.5倍の希望者数を集めているということになり、非常に高い人気であることには変わりありません。清風高は専願が44名増、明星高は併願で64名増と、男子難関校の人気も昨年から盛り返している印象です。

女子校の動向です。

募集定員に対する専願率が非常に高いのが、大阪成蹊女子高(144.6%)と香ヶ丘リベルテ高(130.1%)の2校です。新たに「理数」を設置する四天王寺高は、学校全体で専願15名増・併願122名増となっています。新設の「理数」は専願自体は16名ですが、併願で268名増となり、文理学科との併願者を中心に多数の受験生が集まっています。専願・併願共に大きく希望者数を伸ばしているのが、大阪国際滝井高(専願+34名・併願+164名)と梅花高(専願+70名・併願+60名)・明浄学院高(専願+31名・併願+53名)の3校です。

共学校ですが、画像を2つに分けています。まずは①からです(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

上の表に掲載されている共学校に関する動向です。まず気になるのが、2014年度入試より共学化となるあべの翔学高の動向です。今回の調査では、専願241名増・併願696名増で、合計937名もの希望者増となっています。過去をひも解きますと、2013年度から共学化した羽衣学園高と東大谷高の2校も、進路希望調査時点で羽衣学園高(+839名)と東大谷高(+1216名)と、大幅な希望者増となっていました。「共学化」は、生徒募集の上では利き過ぎるぐらいの「カンフル剤」となっています。専願だけで定員を大幅に超えているのが追手門学院大手前高で、何と定員の2倍もの数が専願で希望をしています。同じく、専願希望者だけで定員を超えている所としては大阪商業大学堺高も挙げられます。特に希望者が減っている所として、追手門学院高の約-450名、大阪青凌高も同じく約-450名の2校が挙げられますが、いずれも例年の人気傾向から難易度上昇となることを恐れて、周辺他校に受験生が流れていることが考えられます。

続いて、共学校の②です(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

常翔啓光学園高が併願で+482名と、かなりの増加となっています。恐らく、例年であれば大阪青凌高を受験しているであろう枚方周辺の受験生が、大阪青凌高の難化を嫌って常翔啓光学園高に流れているものと思われます。また、常翔学園高も専願・併願合わせて400名ちょっとの希望者減です。この学校もここ数年の高い人気のおかげで入学に必要なレベルが上がりっぱなしで、その難化傾向が受験生を他校へ向かわせたのでしょう。その一つが、ひょっとすると先にご紹介した常翔啓光学園高なのかもしれません。昨年共学化で話題を呼んだ羽衣学園高と東大谷高ですが、羽衣学園高は昨年から更に200名の希望者増である一方、東大谷高は1000名近くの志願者減となり、共学2年目にして明暗が分かれています。東大谷高は入学に必要となるレベルが相当高くなるという予想があり、それがこのような結果になっているのではないでしょうか。反対に羽衣学園高はそこまで難化するとは思われていないのか、希望者を減らすどころか昨年よりも多くの数を集めています。

次回から3回に分けて、公立高前期選抜の希望状況をひも解いていきます。注目の「普通科前期」はどのような状況になっていますでしょうか?お楽しみに。

関関同立 2014年センターリサーチ段階での人気動向

2014年1月29日 水曜日

過日のこちらのエントリー「国公立大 2次出願に向けて ~2014年度 系統別人気動向~」では、センター試験終了後に各予備校が実施したセンターリサーチの結果に基づいた国公立大の系統別人気動向をご紹介しました。

今回のエントリーでは、同じセンターリサーチにおける関関同立の人気傾向をご紹介したいと思います。なお、今回ご紹介する人気動向は「センター利用型入試」を対象として集計されたデータが基となっていることをご承知おきいただいた上で、ご覧いただきたいと思います(画像をクリックすると拡大します)。

まず、大学名および学部名の下に数字が入っていますが、これは「昨年の人気を100とした際の今年の人気指数」となります。また、カッコ内に入っている数字は昨年のリサーチ時点での人気動向を示しますので、「一昨年の人気を100とした際の昨年の人気指数」を示すことになります。この2つの数値で、各大学・学部の2年分の動向がわかるようになっています。

また、数値がいくつか赤字になっていますが、画像内でもご紹介している通り、今年のセンターリサーチ段階の私立大全体の指数である「102」を下回っている、つまりは人気が低い所を示します。

関関同立各大学の状況を簡単に解説します。

関西学院大
大学全体で91と大きく人気を下げている。全学部で指数が全体平均102を下回る値となっており、特に文・国際・法・経済・人間福祉の各学部が指数を10以上下げている。その中でも特に文学部は昨年同時期も指数90ということで、2年続けての人気大幅ダウンということになる。2年続けてのダウンとしては他に国際・法・商といった所もある。反対に、今年指数100と踏ん張っているのが教育学部。

関西大
大学全体の指数は99と人気面では踏ん張っている。大きく人気を下げているのが文・法・政策創造の各学部だが、法・政策創造は昨年の指数が高かったのでその揺れ戻しと考えるべき。特に人気が高いのが外国語・社会安全・環境都市・総合情報・人間健康の各学部。

同志社大
大学全体の指数が109と大きく人気傾向にあるが、昨年83からの揺れ戻しだろう。同志社大は人気を集めている学部とそうでない学部の差がくっきり分かれており、政策・経済・商・社会・理工・文化情報・スポーツ健康科の各学部が大きく人気を集めているので注意。反対に、文・心理・生命医科が大きく人気を下げている。

立命館大
大学全体指数が116と、この4大学では最も人気傾向だが、昨年の不人気傾向からの揺れ戻しである。学部別の動向を見ても、指数が100を下回っているのが薬学部のみと、全学部的な規模で人気が上がっている。中でも、指数が110を超えているという学部が文・法・政策科学・経営・産業社会・国際関係・理工・映像と8学部もある。

以上、関関同立の学部別センター試験利用型動向分析でした。

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果①

2014年1月28日 火曜日

去る1月22日(水)に新聞各紙で大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査の結果が掲載されました。

今回から5回のエントリーに分けて、この進路希望調査結果について見ていきたいと思います。今後の受験校選び、受験に向けての心構えに役立てて欲しいと思います。

まずは、私立高の全体概況についてです。

大阪府が2010年春から実施している「私立高校無償化」が特に2011年度あたりからの高校入試において大きな影響力を与えてきていることは皆さんもご存じのことと思います。この無償化が定着した近年は、私立高に「追い風」が吹き続けていました。

今回の調査結果によりますと、府内私立高の専願率は20.62%(昨年21.06%・一昨年22.28%、昨年より0.44ポイント減)となっており、2年続けての専願率ダウンとなっています。

11年度のこの調査結果段階では、府内私立高を第1希望とする「専願者」の割合は22.29%となっており、その前の年からなんと5.74ポイントもアップ、しかも過去10年で最高の値である上に、20%を超えるのはデータのある過去10年間では初めてのこと、というぐらい、私立高が人気を集めました。2012年度もその水準を保っていました。

しかしながら、昨年からその勢いに陰りが見えてきており、微減ではあるものの、昨年・今年と2年続けての専願率ダウンとなっています。

専願率ダウンの理由ですが、次のようなものが考えられます。

①公立高が前期で普通科も募集開始となり、早期に「行きたい公立高」の受験が出来るようになったから
②私立高無償化の先行きが不透明だから

ちなみに、今年を含む過去6年間の私立専願率(第2回進路希望調査時点)の推移は以下のようになります。

14年度 20.62%
13年度 21.06%
12年度 22.28%
11年度 22.29%
10年度 16.55%
09年度 15.69%

さて、専願率についてわかった次は、男子・女子・共学校それぞれの全体的な希望者の動きを検証してみましょう。下でご紹介している表は、昨年及び一昨年の同時期の調査結果と比較して専願・併願・合計でどの程度希望者数が増えた・減ったのかを、男子・女子・共学校別に集計したものです(画像をクリックすると拡大します)。

男子校は専願は昨年並みの志望者数となっていますが、併願で志望者数が減っています。女子校は専願・併願とも志望者数が増えています。昨年は専願で約250名・併願で60名の希望者減となっており、私立無償化によって少し持ち直した希望者数が減少に転じていましたが、今年は反対に志望者数を増やしています。共学校では、併願で1000名を超える志望者が増えているものの、専願で100名程度の志願者減となっています。

次回のエントリーでは、私立高それぞれの状況を細かく見ていきたいと思います。どんな学校が人気を集めているのか?大変興味があります。お見逃しなく。

国公立大 2次出願に向けて ~2014年度 系統別人気動向~

2014年1月27日 月曜日

いよいよ本日1月27日(月)から国公立大の出願が始まっています。自己採点結果も返却され、受験生の皆さんは国公立大2次の出願についていろいろと考えを巡らせていることと思います。自分が志望している系統、大学・学部の人気傾向については非常に気になることと思います。

こちらのエントリー「2014年度センター試験 予想平均点と難易度変化」では、去る1月18日(土)・19日(日)に実施された大学入試センター試験の科目別予想平均点についてご紹介しました。

今回のエントリーでは、今回のセンター試験結果を受けての国公立大の各系統別人気動向をご紹介します。なお、今回ご紹介するのは河合塾及び駿台の集計結果に基づく資料となります。

まずは、大きなくくりでの人気傾向をご紹介します(クリックすると拡大します)。

前年の人気動向はグリーン、今年の人気動向は赤、それぞれの色で示しています。2年分並べておくと、人気のある・ないの流れがよくわかると思います。

今回のこの数値は、前期日程のみを集計の対象としています。前期日程全体では「97」という指数になっています。よって、人気指数が97より上の系統が「高人気」で、指数が97以下だと「人気薄」の系統であることになります。それが一目でわかるよう、上の図内には97のところに赤線を引いています。これよりも下に棒グラフが出ている系統が「狙い目」と考えていいと思います。

河合塾の調査によりますと、文系では「社会・国際」学系を除き出願予定者は5~6%減少しています。「社会・国際」学系が前年並みとなっているのは、公立大の福祉系が堅調な人気を示しているからのようです。

近年志願者の減少が続き人気が低下している「法・政治」「経済・経営・商」は、人気回復には至っていません。

昨春で志願者が少し減少した教員養成系も、出願予定者の減少率が高くなっています。近年私立大で教育系学部の新設が相次いでいることが競争緩和の一因となっているようですが、それよりも「先生はしんどい仕事」という社会的イメージが学生の間にも定着しつつある、ということが大きな要因と思われます。

理系では、「工」「農」学系が昨年と変わらない人気傾向です。特に「工」学系は、一年を通して各社の模試でも手堅い人気がありました。河合塾の調査によると、工学系の中でも特に「機械・航空」「建築」といった分野を中心に女子志望者が増加している、ということです。

医療系では「医」学系の出願予定者が前年比102%と増加していますが、「入学定員増」「資格・理系志向」を背景に人気となっているようですが、同じ医療の系統で昨年人気を集めた「歯」「薬」は人気を下げています。

人気を保持している系統としては「看護」があり、前年比98%と踏ん張っています。

2年続けて志願者増となりそうなのが「生活科学」系で、その中でも「住居・生活環境」分野で増加が見られているようです。

では、もう少しくくりを細かくして検証してまいりましょう。次の表は駿台が発表された、学部・学科・系統別の人気動向に関する詳細なデータです(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。



※前期・中期・後期・独自各日程の第一志望を集計

赤く塗っている所は「昨年よりも人気が上がっている」所、青く塗っている所は「昨年よりも人気が下がっている」所であることを示しています。

先にご紹介した河合塾のデータは「前期日程のみの集計」である一方、この駿台のデータは「前期・中期・後期・独自各日程の第一志望を集計」とありますので、指数に若干の差が生じています。

人気が上がっている所を示す赤色の部分に注目して見てみますと、表②にある理系の系統に集中していることがわかります。やはり理系の人気が高いことが、ここでも証明された形です。

理系では、大きく人気を上げている所が目立ち、いわゆる「狙い目」と出来そうな系統は中々見つけにくい所です。そんな中、大きく人気を下げているのが「原子力・エネルギー」の系統です。やはり、原発事故が引き起こした「脱原発」の声を聞くと、原子力関連の仕事の将来に明るい希望を持てなくなるのは致し方ないことなのかもしれません。それが志望動向に表れている、そんな気がします。

人気が下がっていることを示す青色部分ですが、文系の系統で多く見られます。特に人文科学・語学は人気薄が顕著です。

また、上でも触れましたが、教員養成系の一般的な中高の課程・教科で不人気が目立ちます。ただし、教員養成系のその他の系統では人気が高まっている所が結構あります。注意が必要です。

ここから先の注意事項です。センターリサーチ結果をしっかりと分析して出願先の大学・学部を決める必要性が非常に高いです。各予備校がリサーチ結果の「度数分布」を公表していますから、そちらをじっくりと見て「2次で合格できる範囲」なのかどうかを見極めて欲しいと思います。

今回ご紹介したデータを出願の際の参考にしてもらえたら、と思います。

今後のエントリーで、同じセンターリサーチの結果を基にして関関同立の学部別人気動向(センター利用型)をご紹介する予定です。

2014年度センター試験 予想平均点と難易度変化

2014年1月24日 金曜日

去る1月18日(土)・19日(日)には大学入試センター試験が行われました。

気になる今年の各科目の平均点をご紹介します。大学入試センターが22日に「中間集計」として科目別の平均点を公開していますので、大手予備校それぞれの予想平均点と合わせてご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。


※「中間集計」は1月22日に大学入試センター発表の「中間集計」の数値

昨年は前年から大きく平均点が落ちた年で、その後の国公立大2次の出願に大きな影響を与えたことは記憶に新しいところです。

今年度は、昨年から平均点を上げている、あるいは昨年並みの難易度だった科目が多く、穏やかなセンター試験となったようです。

特に地歴公民は「やや難化」「難化」と表記される科目が無く、得点を稼げた受験生が多かったものと思います。また、文系の生徒であっても避けて通れない数学についても、特に昨年は大きく平均点を下げた数ⅠAで例年並みの平均点に戻ったことがかなり影響が大きいものと思います。

反対に、昨年大きく平均点を下げた国語が、今年さらに平均点を下げているようです。当方でデータを保有・集計をしている1994年度以降の平均点で最も低く、また、唯一の100点割れとなっています。

また、理科では生物と地学で平均点が下がっています。特に生物という文系の受験生が多く選択する科目で大きく平均点が下がっていることは、文系受験生にとって「災難」だったに違いありません。反対に、理系受験生が多く選択する物理と化学においては平均点が昨年並みあるいは上昇、ということなので、理系受験生には「恵み」の科目となったことでしょう。

トータルで見ますと、合計平均点は文系・理系ともアップするのは間違いありません。しかしながら、国語に加え、生物での平均点大幅ダウンを合わせると、文系の受験生で「被害」が大きい受験生が結構いるかもしれません。その辺りの所が今後の2次出願において大きな影を落とすことになるような気がします。

さて、センター試験が終わった今、次は自己採点と国公立大2次の出願先を探す作業に入ります。

詳しいところまでまだ分析は出来ていませんが、特に文系学部において慎重な出願傾向になりそうな気がします。

出願先選びは慎重を要する所となりそうですので、センターリサーチ結果は十二分に分析の上、自分の立ち位置や各大学のラインを冷静に分析して、後悔しない受験校選択となるよう、出願先の検討をするようにしてください。

後日、このブログで「学部・系統別の人気動向」についてご紹介したいと思います。お見逃しなく!

同時に、気持ちが後ろ向きになっている受験生の皆さんは、一刻も早く気持ちを前向きに戻すことが大切です。限られた時間だからこそ、早く気持ちを前向きに切り替えて「再び走りだす」ことが出来た人が合格に近づくのではないでしょうか。

まだ間に合う! 近畿地区で1/24以降に入試がある私立中

2014年1月23日 木曜日

1月18日(土)に統一解禁日を迎えた近畿地区の中学入試ですが、予定されていた試験回を全て終了した学校が数多く出てきており、早くも「収束ムード」が出てきています。

しかしながら、まだ合格に向けて頑張っている受験生もたくさんいらっしゃることと思います。

今回は、そんな最後まで頑張る受験生とその保護者の皆さんのお役に立つような情報をお届けします。

このエントリーが公開されている1/23以降でまだ入試の実施が予定されている所のうち、代表的な所を一覧にしてみました。当然、願書の受付期間もクリアしているものばかりです(画像をクリックすると拡大します)。


※特に出願締切日(締切時間)については慎重にご確認下さい

一部の学校では試験日当日にも願書を受け付けてくれるところがあります。例えば、そのうちの1校である追手門学院大手前中は、当日受付の場合は8時半までなら充分試験に間に合うそうで、入学検定料は窓口で現金納入ができるようにして下さっています。また、甲子園学院中にもお尋ねしたところ、試験当日の出願は8時半まで受け付けており、同じく受験料は窓口で支払いが可能、とのことです。

上記でご紹介した当日出願の件も合わせて、ここでいくつか注意事項をお伝えします。

・受験を考えている学校が出てきた場合、一度その学校に事前に問い合わせてみて、出願に際して注意しないといけないことなどをお聞きしましょう
・専願のみの募集となっている所がありますので、よく注意しましょう
・試験当日にも願書を受け付けてくれる学校がありますが、その場合は何時まで受け付けているのか、も聞いておきましょう
・試験実施日当日に合格発表が行われ、その数日後に入学手続き締切があるなど、日程的にタイトな設定となっている学校が多いですので、準備はしっかりとしておきましょう
・一度も訪れたことが無い学校の受験を視野に入れる場合、これもやはり一度その学校に事前に問い合わせてみて、簡単な学校見学をさせてもらえるかどうか尋ねてみましょう

今回のこの情報が、迷っている受験生・保護者の手助けになればうれしいです。

大学受験 プレッシャー⇒体調不良⇒不合格 に注意

2014年1月22日 水曜日

去る1月18日(土)・19日(日)にセンター試験が実施され、私立大の一般入試も早い所では1月末から開始となります。

そんな大学受験本番となったこの時期に、大学受験生の皆さんに注意しておいてほしい事をお伝えします。

今回ご紹介するのは、入試のプレッシャーによって引き起こされた体調不良が思いもよらない不合格をもたらしてしまっているケースが意外に多い、ということです。これは、ライオン株式会社の『ストッパ』受験応援プロジェクトが大学受験シーズンに先駆け、下痢の経験がある現役の大学1、2年生200人、および全国の予備校・塾講師従事者と経験者200人に「大学受験とプレッシャーの関係性に関する意識調査」を実施した結果、示されたデータです。

次の画像をご覧下さい(画像をクリックすると拡大します)。

「受験の結果に『番狂わせ』があったか」を学生に聞いたところ、「合格できないと思っていた大学に合格できた」「合格できると思って いた大学に合格しなかった」「その両方があった」という、良い結果と悪い結果もひっくるめて何らかの『番狂わせ』があったと答えたのが、63.5%に上っています。

また、「合格できると思っていた大学に合格しなかった人(31.5%)」に原因を聞いたところ、「勉強不足だった(65.2%)」「入試のプレッシャーによる集中力の低下(39.1%)」「入試のプレッシャーによる体調不良(19.6%)」をあげており、「合格できると思っていた大学に合格しなかった人」の5人に1人が「体調不良」をあげています。

体調管理も立派な「試験対策」なんだ、と思わされます。

ちなみに、入試のプレッシャーによる体調不良の具体的な症例についても調査結果がありますが、1位「下痢」2位「頭痛」で、2つはほぼ同じ割合です。

入試では「緊張」がつきものです。100%の力を出し切ることも中々難しいことと思います。そんな中で、出来るだけ普段の自分自身の姿に近い形で受験出来るかどうか、も合格に必要な要素ではないでしょうか。

しかしながら、人間なので、そうそう都合よく話が進まないこともあるでしょう。幸いなことに、調査結果で示された「体調不良」の多くが下痢と頭痛なので、両方とも市販のお薬を飲めばある程度は治まると思います。入試当日はカバンに下痢止め・頭痛薬・胃薬等も一緒に入れておきましょう。持ち歩いているだけで結局はお世話になることが無くても、きっと心のどこかで安心感が出来るという、言ってみれば「お守り」代わりにもなると思います。

2013年度 司法試験合格率②

2014年1月21日 火曜日

2013年度 司法試験合格率①」に続くエントリーです。将来の夢として法曹界を志す受験生やその保護者の一助となればと思い、2013年度を中心として司法試験の合格率について調べ、ご紹介しています。

前回のエントリーでは、今年2013年度に実施された試験の合格率のうち、平均合格率である「25.8%」を超えた所に関していろいろと分析してみました。

今回のエントリーは、近畿地区各校の過去4年分の司法試験合格率をご紹介し、全体的な状況を見てみたいと思います。早速以下のグラフをご覧いただきましょう(画像をクリックすると拡大します)。

近畿地区各校の中で今年平均合格率(25.8%)を超えたのは京都大・神戸大・大阪大・大阪市立大の4校のみとなっており、他はすべて平均を下回っています。

・・・ということで、どうしても平均合格率を下回ってしまった学校の話が中心となってきますが、出来るだけ明るいデータを拾っていきたいと思います。

京都大・神戸大・大阪大に関しては今回の集計対象としている過去4年分のデータでは全て平均合格率を超えており、全国でも屈指の合格率となっています。

大阪市立大に関しては、昨年は平均を下回ってしまったものの2010・2011・2013年度共に平均合格率を超えていますので、今後に関しても平均合格率以上の水準を維持していくものと思います。

近畿地区の国公立大については大変良い状況ですが、私立大についてはどうなっているかと言いますと、残念ながら平均合格率を超える学校が中々出てこないのが現状です。

そんな中、同志社大はコンスタントに20%程度の合格率は保っており、近畿地区の私立大の中では最も実績的には期待が出来る所となっています。

関関同立と一括りにされる4つの大学ですが、先にご紹介した同志社大は20%程度を例年保っているものの、他3つの大学については同志社大に少々差をつけられている印象です。しかしながら、関西学院大は2010年度20.3% ⇒ 2011年度14.6% ⇒ 2012年度14.5%と下降傾向にありましたが、今年は20%を超え、同志社大の水準にまで並んできています。今後もこの水準が続くといいのですが。

関関同立以外の私立大の話題です。関関同立より少し下回るかほぼ同じぐらいの合格率を毎年出しているのが、甲南大です。反対に残念な結果となっているのが近畿大で、昨年度は24.3%と2011年度・2010年度の15%弱から大変大きく合格率を上げたものの、今年は大きく合格率を下げてしまいました。

今回ご紹介したデータが学校選びの参考になれば幸いです。

2015年度近畿地区私立大 主な新設大学・学部・学科情報

2014年1月20日 月曜日

大学入試は私立大一般入試が毎日あちこちで実施されており、間もなく国公立大の前期試験が開始となるなど、いよいよ正念場に入ってきています。

一足早いですが、現在高校2年生の皆さんが大学入試を迎える2015年度入試において、私立大で新設が予定されている大学・学部・学科に関しての情報を、近畿地区限定ですが少しまとめてみたいと思います。

①履正社大(仮称)の新設
大阪府豊中市で中学と高校、淀川区と茨木市で医療スポーツ専門学校を運営している学校法人履正社が、大阪府箕面市北部のニュータウン「箕面森町」にスポーツ系の大学として「履正社大学(仮称)」を2015年春に開校される予定です。スポーツ指導者やトレーナー、体育教員を養成する4年制の大学となるようですが、詳しい学部・学科名や構成等は明らかになっていません。今後の情報を待ちたいと思います。

②梅花女子大 新学部「看護保健学部」
看護学部に続き、看護保健学部を新設予定。同学部内には歯科衛生士国家試験受験資格が得られる(予定)の口腔保健学科(定員70名)が設置される予定。「4年制女子大全国初」との触れ込みですでにHP上でも告知を開始されています(下記リンク先も合わせて参照下さい)。「歯科衛生士」というと専門学校あるいは短大への進学が一般的であることから、特に専門学校進学希望者の取り込みに狙いを定めている様子です。看護師もかつては専門学校卒が大半であった所から現在では4年制大学の看護学部・学科が主体となっているように、歯科衛生士においても今後は4年制学部による養成が増加してゆくのかもしれない、という予感もあります。

http://www.baika.ac.jp/new/oralhealth/

③同志社女子大・武庫川女子大と相次ぐ看護学部新設
同志社女子大と武庫川女子大がそれぞれ看護学部(共に定員80名)を新設される予定になっています。当ブログでは過日に詳しいことをご紹介しています。同志社女子大についてはこちらのエントリー「同志社女子大 2015年度に看護学部設置予定」で、武庫川女子大についてはこちら「武庫川女子大 2015年度に看護学部を設置予定」、それぞれをご一読下さい。

④追手門学院大 新学部「地域創造学部」
追手門学院大は2015年設置予定として「地域創造学部」を構想中。詳しい学科構成は明らかになっていません。

⑤龍谷大 新学部「農学部」
当ブログでは随分前にこちらの記事「龍谷大 2015年春 瀬田キャンパスに農学部を新設」でご紹介をしました、龍谷大の新学部「農学部」も忘れてはいけません。「農学部」という名称では近畿地区私立大には近畿大のみだったところに参入するというだけでなく、「全国でも農学部の開設は35年ぶり」「仏教系大学では全国初」ということもあって、全国的に注目されています。大学HPに詳しい情報がありますので、理系の方はぜひ一度目を通してください。

https://www.ryukoku.ac.jp/agr/

⑥関西学院大 理工学部内に新学科「先進エネルギーナノ工」「生命医化」「環境・応用化」
大学HPには「日本のこれからの再生・発展を担う「グリーン・イノベーション」と「ライフ・イノベーション」をキーワードとし、環境、エネルギー、健康など、現代社会の抱えるさまざまな課題に挑戦します。次世代を担う君たちのために、これらの課題の解決を目指し、人と社会に貢献する新技術を生み出す、先進的な研究拠点を構築していきます。」との紹介文があります。エネルギー・環境といった次世代の生活に必要不可欠なものに加え、生命科学もこの度カバーされています。

http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/new2015/

これらの他にも、「京都光華女子大がこども教育学部を開設予定」「関西福祉科学大が保健医療学部リハビリテーション学科内に言語聴覚学専攻を増設予定」などなど、多数の情報があります。

現時点ではまだ学部・学科名だけの大枠しか決まっていない(情報が公開されていない)ところが多々ありますので、現在高校2年生の皆さんはこの先も情報収集を怠らず、気になる大学・学部あるいは学問系統の情報に関しては取りこぼしがないようにしましょう。