一橋大、北海道大 近畿地区での説明会実施

2010年9月30日 木曜日

全国的な知名度はあるものの、遠方ゆえに近畿にいる限りでは中々情報が入ってこない、という名門大は日本中にたくさんあります。一度中身を知ると「いい大学じゃないか!」と誰もが思うようなところでも、近畿地区にキャンパスが無いだけで受験対象から外してしまって損をしている受験生もひょっとしているかもしれません。

そんな受験生たちのために、遠くから近畿地区各地へやってきて説明会をしてくれる名門国公立大を2校ご紹介しましょう。

まずは、一橋大の「関西アカデミア」というイベントです(画像をクリックすると拡大します)。

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一橋大 関西アカデミア

一橋大 関西アカデメイア

日時:2010年10月9日(土)
場所:ザ・フェニックスホール
内容:基調講演「都市の生態学」、パネルディスカッション
(午前中10~12時に同会場で入試説明会も実施されます)

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一橋大は東京の国立・神田などにキャンパスを持つ国立大で、商・経済・法・社会の4学部を有する、少人数の教育を大切にする社会科学系の総合大学です。

著名な卒業生として挙げられている方々の多くは政治家となっていますが、その中でも中高生の皆さんにお馴染みなのは現東京都知事の石原慎太郎氏(法学部卒)ではないでしょうか。

さて、その一橋大は「関西アカデミア」というイベントを実施されるのですが、講演とパネルディスカッションがメインとなっている午後に対し、午前中は同じ会場で入試説明会が実施されます。受験生の方はまずはこの入試説明会に顔を出してみましょう。

続いて、旧帝国大の1つである北海道大のイベントについてご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

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北海道大 進学相談会

北海道大 進学相談会

日時:2010年11月7日(日)12~16時
場所:梅田スカイビル
内容:北大概要・入試改革の説明
全12学部の教員による学部・学科等,北大で学べる内容についての個別相談
北大の入試に関する個別相談
学生生活・就職の支援,留学についての個別相談
現役北大生による大学生活相談
北大総長・副学長との懇談
大学案内誌,各学部案内冊子等の資料配付コーナー
教員向け入試制度説明

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北海道大はJR札幌駅 歩いてすぐのところにあるという抜群の立地ながら、北海道ならではの広大な土地に獣医・水産・農の各学部のような北海道らしさを活かすことができる学問系統をはじめとした12学部からなる、大変大きな規模の国立大です。

2年前の秋、実際に北海道大に足を運んでみましたが、下の写真のように新しい建物と歴史を感じさせる建物がキャンパス内で共存していました。

北海道大 工学部

北海道大 キャンパス

多くの観光客や市民が訪れるなど人々から愛されている北海道大、およそ東京ドーム38個分(!)の敷地では数々の美しい自然に触れることが出来ますが、一歩学外へ足を踏み出すと札幌駅前・すすきの・大通り公園などで都会的な生活を楽しむことができます。「自然と都市の調和がとれた絶好の環境」にある環境です。

さて、北海道大は進学説明会という形でのイベント実施です。ただ説明を聞くだけではなく、現役北大生に大学生活について聞く機会や、なんと大学の総長・副総長ともお話できるチャンスがあるようです。

本来ならば実際に通うことになるキャンパスを見学しながら大学情報を得るのが理想ですが、まずはこれら2つの大学についてはこのイベントで大まかに雰囲気をつかんだ後、受験校として意識しはじめたら時間をとってキャンパスへ見学に行く、その流れがよいかと思います。

この機会をお見逃しなく!

早稲田摂陵中高 3年目を迎えるにあたって

2010年9月29日 水曜日

早稲田摂陵中高の塾対象説明会に行ってきました。

早稲田摂陵中高 説明会会場

「早稲田」の名がついて2回の入試を経ていますが、系属校になって初めての入試である2009年度入試は非常に厳しかったのは記憶に新しいところです。2010年度入試では中高共に入学者が増えました。3年目の入試を迎える来年度はどうなるでしょうか?

2011年度入試に関する情報です。まずは、中学入試から。

2010年度は「α:一般型 β:全国型」とし、入試日程で2つのコースを分けて募集する形としましたが、2011年度入試では全入試日程でα・βの両コースを募集する形となります。α・βで合格に必要となるレベルが異なる上、早稲田大への内部進学枠が異なる(α 10名、β 30名)ので注意が必要です。

また、国算各150点、理社各75点の傾斜配点に変更されています。

3科4科選択型入試(事前出願型)で実施されます。4科で受験しても3科判定はしてもらえませんので、その点も注意が必要です。

続いて高校入試についてです。

中学入試と同様に、3教科国数英は各120点、理社は各70点の傾斜配点に変更(吹奏楽コースは対象外)されています。

来年度は普通科Aと普通科Bという名称で募集されますが、早稲田大への進学枠は普通科Aで10名、普通科Bで30名となっています。当然、AとBでは入学時に必要と思われるレベルが異なりますので、ご注意ください。

さて、早稲田摂陵中高では生徒の学力アップのための取り組みとして「学習支援センター」を代表的な設備として挙げられています。この施設では生徒たちの成績を一元管理したり、5科目の教員が常駐しての質問受付、教育機関講師による個別指導など自学自習のサポートが行われています。

また、小テストを毎朝実施⇒その日の午前中に採点・分析・データ管理⇒放課後学習 という流れで学習を進めています。

高2時点で文系・理系に分けられますが、理科と社会の授業時間数が異なりますが、数学については文理とも同じ時間数を確保しており、幅広い学びをさせるような仕組みになっているのも特徴です。

施設面での特徴としては、図書館が独立した建物(図書「室」ではない)で、蔵書数は3万冊ある、という点が挙げられます。

高校には吹奏楽コースもありますので、そちらも簡単にご紹介しておきましょう。

女子のみ30名の募集と、少人数体制での教育内容となっています。目玉となるのは、オーケストラなどで活躍している方に時々お越しいただき、指導を受けることが出来る、という点ではないでしょうか。

今回の説明会でも実際に様子をビデオで拝見させてもらいましたが、イタリア・スペイン・フランスなど海外にも演奏に出ており、音楽を通して地域・世界交流を行うことを積極的に行われています。

気になる吹奏楽コースの入試ですが、英国2科+実技(楽器演奏か視唄)+面接で、楽器経験が無くても構わない、ということだそうですが、3年間吹奏楽中心の生活になることが予想されますので、あらかじめ説明会などで実際に学校の先生から詳しくお話を聞かせてもらうことをオススメします。

早稲田の名がついて以来、次の入試で3回目となります。中高とも「完成年度」を迎える2011年度入試に向けて、先生方の気合いを感じた説明会でした。

2010年度中高進学フェア 無事終了!

2010年9月28日 火曜日

去る9月20日(月)に、開成グループ主催による「中高進学フェア」がマイドームおおさかにて実施されました。

おかげさまをもちまして、昨年以上の来場者数となりました。会場にお越し下さいました皆さん、ありがとうございました。

当日の様子を何枚か写真でご紹介します。

進学フェア 総合受付の様子

会場に来た方はまず上の写真のように「総合受付」に来てもらい、受付をした上で案内図や手提げ袋などを受け取ります。

私立中高 ブースの様子①

私立中高 ブースの様子②

上の2枚は私立中高の相談ブースの様子です。参加学校数が昨年よりも増えましたので、フロアを増やし、ブースの間の通路を広く確保するようにしました。

中学入試分析会

ブースによる相談スペースの他に、中学入試・高校入試に関する分析会が他会場で実施されました。上の写真は、午前中に行われた中学入試分析会の様子です。

高校入試分析会

続いて、午後に行われた高校入試分析会の様子です。

嶋先生 講演会

また、同じ会場では関東の中学受験指導専門塾FELIXの塾長、嶋美貴先生による講演会が行わました。

これらの他にも、公立高校の校長先生方による講演会、親学セミナーといった講演会が目白押しだっただけでなく、午前中には「文理学科模試」も実施されるなど、ありとあらゆるイベントが行われました。

このイベントに参加された方はきっと進学に対する気持ちの持ち方が良い方向に変わったと思います。このモチベーションを維持しつつ、まずは秋の実力テストや各種模擬試験に向けて学力向上に励みましょう。

また、9月26日(日)には滋賀県のピアザ淡海にて高校入試分析会・私立高校進学説明会が実施されました。こちらも、ご参加下さいました皆さん、ありがとうございました。

龍谷大学付属平安中高 中学入試で多数の変更点

2010年9月27日 月曜日

龍谷大学付属平安中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

龍谷大学付属平安中高 説明会会場

ここ数年お邪魔している説明会ですが、いつも龍谷大の設備を使われての説明会でした。今回は中高のホールで実施いただき、初めて中高の校舎内に立ち入ることが出来ました。

まずは2010年度中学入試の結果分析についてです。

近畿地区の私立中が総じて今春入試は志願者が集まらない苦戦状態でした。特に京都府では、立命館中が附属小からの内部進学を迎えるということで募集定員を大きく減らし、結果として合格ラインのアップを嫌って敬遠する動きがありました。そのため、立命館中は大きく志願者を減らし、だいぶ下まで合格を出した形でした。その影響を受け、その他の私立中に志願者が集まらなく、どの学校も合格ラインを下げて入学者数を確保する戦術に走る中、龍谷大学付属平安中は全日程の合格者は91名にとどめられました。「一定のレベルを超えている受験生しか合格を出さない」という考えを貫いた形です。

そんな中でも、A0入試は40数名がエントリーし、12名に出願資格が与えられ、その全員が受験・合格・入学しています。A0入試は第一志望が集まり、確実に入学してもらえることから、今後はA0入試にウエイトを置く形へシフトしていくようです。

「一定のレベルを超えている受験生しか合格を出さない」というスタンスであっても、志願者が集まらないことには話は始まりませんので、来年度入試では非常に多数の制度変更を行い、受験生を集める方策をとられています。

以下、2011年度中学入試における主な変更点です。

①募集定員を90名から60名へ変更
②入試科目の配点を変更、算国各120点・理社各80点へ
③B入試と同日にB0入試を新設、公立中高一貫校受験生をターゲットとした「適性テスト(国算)」で、受験には事前のエントリー(12月中旬)で認定を受ける必要あり
④A0入試のエントリーが早期から開始

また、「2010年度近畿地区私立中 プレテスト日程 ほぼ出揃う」「京都府私立中 プレテスト実施校 大幅増へ」といったエントリーでもご紹介していますが、「ドラゴンテスト」という名称のプレテストを11月13日(土)に実施されます。テストはAとBの2タイプあり、共に国算2科ではあるものの、出題される内容が大きく異なります。

Aタイプ:従来通りの内容
Bタイプ:公立中高一貫校の入試に対応した「適性問題」型の出題傾向

Bタイプは公立中高一貫校の入試内容に近いものになるということですが、具体的には「国語では漢字の書き取りはナシで文章題中心」「算数は計算問題ナシ・文章題中心として問題量をかなり増やす」ということが予定されているようです。

このBタイプの問題についてもう少し。洛北・西京といった公立中高一貫校の対策授業を行っている各塾では独自に公立中高一貫校と同傾向としている模擬試験を作られてはいますが、一般的に「誰でも受験できる模試」というのが無い状況です。その点から考えれば、この龍谷大学付属平安中のドラゴンテスト(B)を公立中高一貫校を目指す受験生が多く受験すれば、一種の「公立中高一貫校統一模試」として成績判断上重要な資料となりえる可能性があります。

ただし、残念ながら今年に限りドラゴンテストの答案は返却されないようです。問題用紙と解説を代わりに配布いただけるようですので、これで対策を進めるよりほかはありません。

授業の様子

続いて高校についての話題も少し。

今年の入試では出願者数がプログレスで714名・クリエイトで834名、入学者数はプログレス86名・クリエイト316名でした。アスリートの入学者数も54名おりますので、非常によい入試となったのが印象的です。しかも、プログレスにはレベルの高い生徒たちが入学した模様で、3年後の大学受験が楽しみです。

2011年度入試では募集定員をプログレスで20名増の100名に、クリエイトで20名増の160名、とされます。今年の勢いならば集まるだろうな、と感じます。

順調な高校入試と違って中学入試では苦戦されている様子ですが、それでも入学者の成績層の維持にはこだわりを持たれています。その中で編み出された「公立中高一貫校受験生の併願先」として選んでもらえるような取り組みは、大当たりすれば成績上位の受験生を上手く取り込めます。

2011年度入試の大きな注目点です。

なお、併設の龍谷大の話題についてはこちらのエントリー「龍谷大 2010年度入試結果と政策学部新設」をご覧ください。

京都産業大 公募推薦対策講座

2010年9月24日 金曜日

京都産業大は来る11月20日(土)・21日(日)・23日(火・祝)の3日間に公募制推薦入試を実施しますが、それに先だって近畿地区各地で公募推薦対策講座を実施されます(画像をクリックすると拡大します)。

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京都産業大 公募推薦対策講座

京都産業大 公募推薦対策講座

実施日・場所:
10月2日(土) 高松 アルファあなぶきホール(香川県県民ホール)
10月3日(日) 神戸 三宮研修センター
10月9日(土) 奈良奈良商工会議所
10月9日(土) 津 ホテルグリーンパーク津
10月10日(日) 徳島 あわぎんホール
10月10日(日) 和歌山 和歌山県民文化会館
10月11日(祝) 岡山 岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)
10月16日(土) 京都 京都産業大学(6号館)
10月17日(日) 大阪 梅田スカイビル(ステラホール)

時間:いずれも13~16時半
内容:公募推薦入試の英語・国語・数学(京都会場のみ)対策講座
保護者企画(京都会場のみ)

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どの会場も実施時間は同じですが、10月16日(土)に京都産業大のキャンパスで実施される回に限っては数学(理系)対策講座が開催されます。理系学部志望者は必ず京都産業大へ出向いて話を聞くようにしたいものです。

開成グループ入試対策課は、ここ数年この対策講座にお邪魔しています。当日は公募推薦入試についての制度のポイントや日程、判定の方法などについて説明してもらえるのはもちろんですが、各科目の重要ポイントや勉強方法をわかりやすくレクチャーしてもらえますので、非常に有意義なイベントだと感じています。また、願書ももらえる、という点も見逃せません。

京都産業大の公募推薦入試を考えている受験生の皆さんは必ず参加するようにしましょう。

京都橘中高 現在とこれから目指す方向

2010年9月22日 水曜日

京都橘中高の塾対象説明会に参加してきました。

京都橘中高 外観

同校は近鉄 桃山御陵前、京阪 桃山南口、JR 桃山それぞれの駅から徒歩10~15分で到着します。今回はJR 桃山駅から歩いてみましたが、校舎は周辺の桃山御陵の緑に囲まれた中にひっそりとたたずんでいて、落ち着いた環境で学習できそうです。

説明会会場

まずは、今春新開校した中学校の入試結果・現在の様子についてご紹介しましょう。

今春の1期生は男子33名・女子28名の計61名が入学しています。男子が若干多く入学していますが、高校(もともと女子校だったこともありまして)は女子比率が6割を超えるほど女子が多い学校なので、それとは反対の傾向となりました。

入試全体では出願201名⇒受験162名⇒合格129名と、後発の設置というハンデの中で非常に順調な入試となりました。特に、C日程では30名受験⇒22名合格⇒8名入学と、入学者を多く迎えることが出来た点が大きいようです。また、入学者61名中83%が京都市内および京都府全域からの入学となっており、地元からの支持が強いことがわかります。

カリキュラムですが、中学3年間の5教科授業は2910時間で、なんと公立中の1.5倍を確保することに成功しています。中2までに中学の学習を、高2までに高校の学習を終えた後、総合問題にチャレンジして大学入試に備えることになっています。

さて、1期生の成績状況はどんなものなのでしょうか?

入学前に実施されたベネッセ学力推移調査の結果をご紹介していただきました。中学全体の平均偏差値が「国語48.9」「数学50.0」となっているだけでなく、数学の100点満点が2名いたり、偏差値55以上の生徒が国語で16名・数学で17名・国数2科で17名いたりと、今後が楽しみな成績層の生徒が集まっているようです。

京都橘中高 キャンパスの様子①

さて、高校入試はどうだったのでしょうか?

今春は志願者数1768名と、京都橘高の共学化以降で最も多い数となりました。その上この志願者数は2010年度の京都府内私立高で3番目に多く集まった形でしたが、入学者数が271名と低迷してしまい、共学化以降最低の数となりました。

男子志願者数も過去最高の640名を集め、その結果男子の構成比率が36.2%と上昇しました。まだまだ男子の比率が低く見えがちではありますが、もともと女子校だったので男子が集まりにくい中、大変よく集まっていると思います。

なお、今年は奈良からの志願者が増えた模様です。

今春の大学合格実績についても触れておきましょう。

今春の国公立大合格者数が10名、昨年21名から半減してしまっています。また、関関同立が50名で昨年81名から大幅ダウン、産近甲龍は104名で昨年149名からこちらも大幅減です。原因としては「この年の特奨生の数が極端に少なかったから」ということを言われておりました。

説明会の中ではっきりと「橘に足りないのは実績」と言われていたので、今後は進学実績上昇に向けてさらに様々な取り組みに注力されることでしょう。

そして、併設大の京都橘大へは33名が進学しています。ちなみに内部進学枠は50名分あるようですので、枠が余っていることになります。

京都橘中高 キャンパスの様子②

中学1期生が卒業する年には、東大・京大・阪大・神大合計20名、国公立大合計100名にしたいとの意気込みを語るのと同時に、今後の目標として「洛洛同立に次ぐ男女共学校に」ということも言われていました。

京都橘中高の将来を引き続き見守りたいと思います。

履正社学園豊中中 入試制度に多数の変更

2010年9月21日 火曜日

履正社学園豊中中の塾対象説明会に参加してきました。

履正社学園豊中中 説明会

中学校のコースごとの近況です。

3ヵ年独立コースの2次や後期入試ではかつて灘・甲陽落ちが多数受験していましたが、今はそういった形の受験パターンで履正社学園豊中中を受験・入学している生徒はいないようです。また、最近では私立高よりも北野や天王寺といった公立高の志望者(特に女子に多いそう)が毎年40%ほどいるらしく、進学先の傾向が変わってきている、とのことでした。

6ヵ年特進コースはこれまで5回卒業生を輩出しています。特に中学入試時点で1次入試で入学してきた生徒の大学進学実績が高い傾向にある、ということがデータでも示されました。

さて、2011年度入試に向けて多くの変更点があります。順にご紹介しましょう。

まず、今春6ヵ年特進がⅠ類とⅡ類に分割されて募集開始されたばかりなのですが、来春より再び統合されます。1年で廃止となってしまったこの取り組みの背景として「特待生がⅠ類ばかりに偏る点を問題視したため」と説明されていました。

気になる来春入試の合格ラインとしては、今年のⅡ類のものを参考にすれば問題ないかと思います。

また、試験科目はこれまで算国一本でしたが、2011年度入試より2科or3科(算国理)の選択制へ変更されます。3科受験者は算国2科×1.25倍でも判定される、いわゆる「アラカルト型」です。

今小学校5年生が受験を迎える年には理科(50点)が必須化されることも合わせて発表になりました。ご注意ください。

プレテストの実施日も昨年から大きく変更されています。今年は11/27(土)と12/11(土)の2回実施で、昨年のように「どちらか片方しか受験出来ない」ということはなく、両方受験してもOKです。両方ともに2011年度入試で初導入となる理科を含む3科型と従来通りの2科型が選択可能です。参加料が2000円必要ですので、お忘れなく。

さて、このプレテストについてもう1つ大きなお知らせがあります。

プレテスト結果による「入学金・授業料・施設設備費を全額免除」の特待生制度選考も行われます。流れとしては・・・

プレテスト受験時に特待生選考希望の旨申請

一定の点数以上であれば特待生候補としてエントリー票が送付

12/25(土)までにエントリー票を提出し「特待生」として登録

入試で合格すれば特待生奨学金の受給資格を得る

というものです。

25名前後を枠として準備されているそうで、入試時には特待生対象者のみ保護者同伴の面接が課されますが、あくまで参考程度の扱いとなるようです。また、特待生として登録されれば、前期・後期や専願・併願問わず適用が可能としてもらえます。履正社学園豊中中を併願で考えている方も、特待生の資格を得ながら本命・第一志望校を気兼ねなく受験可能な点がうれしいですね。

その他の変更点としては次のようなものがあります。

・出願期間を例年より早めから設定
・入試日も大きく変更し、1/15(土)・17(月)・19(水)と例年よりも短い期間で入試日が設定されている

説明会の後半に、今春難関大(大学名を挙げますと個人が特定されますので割愛します)に合格した卒業生から体験談を聞かせていただきました。

卒業生からの声

履正社学園豊中中は、高校入試で難関公・私立高を狙う生徒も6年間じっくり大学入試に向けて準備をする子も、どんな生徒も最終的な進路希望を叶える体制が出来ています。たとえ第一志望の中学校に縁が無く履正社学園豊中中に入学したとしても、3年後あるいは6年後にリベンジを果たしているケースが多いようです。

最後になりますが、前述の特待生の件もありますので、併願でも履正社学園豊中中の受験を考えている方はプレテストを必ず受験しましょう。11/27(土)と12/11(土)の2回実施です。お忘れなく。

関関同立・産近甲龍 秋のオープンキャンパス

2010年9月17日 金曜日

各大学が夏にオープンキャンパスを実施しましたが、皆さん何校のオープンキャンパスに参加されましたか?きっちりと受験予定大学のオープンキャンパスはすべて回れましたでしょうか?

いろいろな事情でお目当ての大学すべてを回ることが出来なかった受験生の皆さんも多いのではないでしょうか?

夏ほどではないのですが、秋にも各大学がオープンキャンパスを実施されます。特に、公募制推薦入試を実施する大学では、直後に控えた同入試についての制度解説、入試科目それぞれの出題傾向・学習法についてのお話をしてくれるところがあります。

今回は関関同立・産近甲龍の秋のオープンキャンパス日程についてご紹介します。

関関同立・産近甲龍 秋のOC

※万全を期すため詳細は学校HP等で必ずご確認ください

残念ながら同志社大だけは今年度のオープンキャンパスはすべて終了してしまっていますが、その他の大学は時期としてはバラバラなものの、秋にもオープンキャンパスを実施してくれています。

9/26(日)の近畿大と龍谷大、10/23(土)の関西学院大と甲南大が日程的に重なってしまっております。後者は地理的にも近いので掛け持ちが可能ですが、9/26(日)の近畿大と龍谷大は掛け持ちはしんどいかもしれません。それでもきっと、例えば午前中は近畿大・お昼からは龍谷大という風に、2校をハシゴするツワモノの受験生が出てくることでしょう。

入試前にキャンパスを訪れることが出来る最後の機会です。関関同立・産近甲龍の受験を予定されている方でまだ受験予定大学のキャンパスに行かれたことが無い受験生は、必ず足を運びましょう。

城南学園中高 幅広く進路を実現する

2010年9月16日 木曜日

城南学園中高の塾対象説明会に参加してきました。

城南学園中高 外観

中学校こそ単一コースですが、高校は「特進アドバンス(2011年新設)」「特進」「幼児教育・福祉」「進学選択」と非常に多様なコースを設置しています。

それに加え、近畿大との「21世紀教育連携パートナーシップ協定」がこの7月に結ばれました。この協定なのですが、城南学園中高HPによりますと「単に推薦枠を拡大するのではなく、大学の施設、人的資源を活用し城南学園の教育力の向上を図るとともに、生徒に早期に大学入学の心構えを作らせ、大学生として活躍できる人材を育成することを目的としています」とのことです。

これによって近畿大への特別進学が認められるわけですが、枠が利用できるコースは特進アドバンス・特進・進学選択の3コースに限定されるようなので、ご注意ください。

さて、ここからは高校に設置されているコースについて少しずつご紹介していきます。

進学選択コースですが、このコースからの四大進学者はほとんどが指定校推薦で、ということだそうです。指定校推薦枠としては関大4名・近大7名などがあります。また、同コースからの就職希望者は16%で、この就職難の折に90%以上の内定率を得たとのことでした。また、このコースでは入学後「医療・看護(7限体制)」「英語英文(7限体制)」「生活文化(城南短大 現代生活学科に直結)」の3エリアに分かれ、生徒自身の進路希望に対応した授業内容をチョイスできます。

幼児教育・福祉コースは、併設されている大阪総合保育大・城南女子短期大への内部進学特別推薦制度があり、短大の教員による専門科目の授業を展開するなど、併設校の資源をフル活用した教育内容である点が特徴です。

ちなみに、併設大である大阪総合保育大の1期生が今春卒業しており、就職希望者全員が内定を得ています。ちなみに、就職を希望しなかった者は1名のみです。地方出身者には地元で就職してもらえるように支援するなど、サポートは万全です。2006年に開学したこの大学は、「幼・保・小」の連携がとれる教育が可能な人材育成を目指し、保育士・幼稚園教諭1種・小学校教諭1種の3資格を同時に取得できるカリキュラムを設定するという特徴を持った、日本初の保育系私立単科大学として人気を集めています。そういった教育内容が高く支持されており、開校以来5年間一度も定員割れをおこしておらず、今春のオープンキャンパスも800名が来場するという盛況ぶりとなっています。

生徒による発表①

説明会の途中に、幼児教育・福祉コースの生徒さんたちによる作品の発表がありました。

展示室

展示室②

また、説明会後に校舎をご案内いただいたのですが、同コースに過去在籍されていた生徒さん達が作成したという作品がたくさん展示されていました。

話をコースの話題に戻しますと、来年春より特進アドバンスを新設することが発表されました。これまで特進コースを「特進Advanceチーム」「特進Standardチーム」という習熟度分けを内々で行っていましたが、前者をコースへ昇格させた形となります。理系希望者が増加しているそうなので、それに対応すべく理数の授業時間を増やす予定となっています。

中学校についても少し触れておきましょう。

7年前に中学教育内容をリニューアルした際の入学生が今春卒業しましたが、大阪大・大阪府立大への現役合格を果たしています。

その秘密は、7限授業・週6日制・夏季休みは2週間とすることで授業時間を多めに確保していること、反復集中講座・少人数分割授業・8限目の講習・個別添削指導といった取り組みで学力アップを確実なものとする、というものです。

また、知的好奇心を喚起する取り組みとして近大(生物理工学部)や京都産業大の天体観測施設などを見学する活動も行われています。

こういった取り組みの結果、城南学園中全体の五ツ木模試平均偏差値が大体52~3となっている上、城南学園中全体の成績上位半分の平均偏差値が60にまで到達している、という状況です。

勉強面では大阪大へ現役合格者を出すという実績を出し、一方では幼児教育・福祉コースに代表されるような進路実現のためのスキルをつけさせる教育内容を実践されたりと、幅広い進路実現が可能な城南学園中高の様子でした。

金蘭千里中高 驚異の大学合格実績

2010年9月15日 水曜日

金蘭千里中高の塾対象説明会に参加してきました。

金蘭千里中高 外観①

金蘭千里といえば、先日のエントリー「金蘭千里中 2011年度入試は3科型入試一本で」でご紹介しましたとおり、2011年度入試は前期・後期とも3科入試一本となります。

2010年度入試では、他校が3科4科選択制入試を導入している現状を把握しつつも4科入試一本で突き通すことにされましたが、結果として今春は男子受験者数が伸び悩みました。それを受け、来春より断腸の思いで社会を入試科目から外すこととした、という経緯のようです。

思えば、昨年同じころに実施された塾対象の説明会後、現場ご担当の先生方から「4科一本をつき通すこと」についてたくさん意見を求められました。ひょっとすると、その時から今回実施される「3科入試一本」ということが案として考えられていたのかな、今思い返すとそんな気もします。

金蘭千里中高 外観②

さて、今回のエントリーでは金蘭千里中高の大学合格実績について詳しくご紹介したいと思います。

平成元年~平成22年の国公立大進学者数は2144名となっており、そのうち東大・京大・阪大・神大は1093名、実に進学者10人中7人の割合を占めています。高い最難関国公立大比率です。

また、同期間の医学部進学者数は523名で、こちらは進学者の6人に1人の割合です。医学部志向が非常に高いことがわかります。ちなみに、その523名のうち国立大は213名・公立大は130名となっています。

では、今春の大学合格実績はどうだったのでしょうか?

最難関国立4大学の合格者数は、東大4名・京大6名・阪大31名・神大19名となっており、合計で60名でした。今春の国公立大合計は128名なので、実に国公立大合格者の半分が上記の4大学へ通ったことになります。

そして、同様に気になるのが現役合格に関するデータです。東大4名・京大5名・阪大25名・神大12名で、合計46名。国公立大現役合格者数は88名なので、現役の半分以上を上記4大学が占めていることになります。

このように、全国有数の進学率であることは明らかであるデータがずらっと並んでいます。

これだけの実績が出せる仕掛けもさることながら、思春期の子どもたちが集まる場所だからこそ大切にすべきことがあり、それらについても妥協のない取り組みが金蘭千里ではたくさん行われています。それをぜひ実際に説明会でお聞きになってほしいと思います。

秋の説明会日程が判明していますので、以下ご紹介します。

金蘭千里中 入試説明会

特に理事長・校長の辻本先生のお話は何度聞いても心を動かされるものです。金蘭千里中高は進学実績を追い求めること「だけ」に注力している学校ではない、ということをしっかりと伝えて下さるでしょう。