京都産業大 理学部に「宇宙物理・気象学科」を新設

2015年6月30日 火曜日

京都産業大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

1つのキャンパスに8学部21学科(2016年度予定)を持つ近畿地区を代表する私立大の1つで、理学部とコンピュータ理工学部の2つの理系学部を持つものの、在籍12,889名中理系は12%に留まるという特徴があります。また、在籍12,889名女子比率が高いのは、外国語学部56%・文化学部61%・総合生命科学部49%の3学部となっています。

2016年度より理学部に「宇宙物理・気象学科」を新設予定としています。地球大気から宇宙空間まで、トータルに自然の真理を探るというのが新学科のコンセプトです。神山天文台を活用した観測・データ解析や、国内外の研究機関との連携による卒業研究などが予定されています。

同学科の入試において、理科では物理が必須となります。これまで物理科学科には気象や宇宙の教員がいるなどしていたようですが、この度の学科新設でより明確にするため、物理の履修についても一歩踏み込んで高校生にも要求する、といったところでしょうか。

ちなみに、理学部内数理科学科には「数学教育コース」という、小中高の算数・数学を大学数学の高い立場から俯瞰する実践的科目群を持つコースを持っておられます。

さて、新学科設置に伴って理学部内3学科の定員を以下のようになります。総定員も90名から125名と35名増となります。

数理科学科 45名
宇宙物理・気象学科 40名(新設)
物理科学科(45名⇒40名へ減少)

理学部独自のプログラムとして「グローバル・サイエンス・コース」なるものがあります。英語スキルを身に付け、世界に通用する理系人材の育成を目指すもので、国内英語合宿である「英語サマーキャンプ」、1年次の春休みを利用し、シリコンバレー10日間、サンノゼ州立大やIT企業といった海外の大学や研究施設、企業で研修を行う「海外サイエンスキャンプ」を実施されています。

2015年度入試結果です。志願者・合格者・倍率は以下の通りです。3年連続志願者数の増加ならず今春大きく志願減も、合格者は増えていますので、かなり入りやすかったのではないでしょうか。

2015年度
志願者数41,318名(前年より6,255名、13%の減少) 合格者数11,238名 3.7倍
2014年度
志願者数47,573名(前年より6,690名、16%の増加) 合格者数10,351名 4.6倍
2013年度
志願者数40,883名(前年より6,534名、19%の増加) 合格者数10,879名 3.8倍

入学者数は3,126名(昨年3,036名)で、男子2,183名・女子963名(昨年男子2,025名・女子1,011名と約3割を女子が占めています。

今春より文化学部に京都文化学部が新設されたこともあり、文化学部の志願者数が増加し、倍率・合格最低点もアップしています。

公募推薦において、筆記試験等では合格点に届いていないものの「資格・文化の評価による加点」で合格になった者が、今年は232名(昨年250名)いたとのことです。また、総合評価型と基礎評価型それぞれの合格者の評定を並べたところ、3.8弱のところでくっきりと出願型の多い・少ないがわかれています。評定に自信がある者が総合評価型で、自信が無い者が基礎評価型でそれぞれ出願している、ということになります。

一般前期(3科)において、スタ3科不合格⇒高得点3科合格となった者の数は以下の通りです。

2015年度161名 2014年度286名 2013年度312名

一般前期(2科)において、スタ2科不合格⇒高得点2科合格となった者の数は以下の通りです。

2015年度43名 2014年度70名 2013年度78名

センタープラスの合格者のうち、スタンダードで不合格もセプラスで合格となった者の数は以下の通りです。

2015年度 セプラス合格893名中、スタ3科不合格⇒セプラス合格391名
2014年度 セプラス合格637名中、スタ3科不合格⇒セプラス合格195名
2013年度 セプラス合格756名中、スタ3科または2科不合格⇒セプラス合格170名

2016年度入試に向けた情報です。2014年度外国語での70名増、2015年度文化学部で70名増に続き、宇宙物理・気象学科新設によって総募集定員は2,935名になります。

その他の変更点については以下の通りです。

・コンピュータ理工学部のAO入試において、「作品提出型」に加えて「情報科目試験型」を新設。
・専門学科等対象公募推薦入試において、経営学部では出願資格を追加。普通科でも商業に関する単位を20単位以上修得あるいは修得見込であれば出願可能に。

 

関連記事:
近畿地区私立大 2016年度開設予定の新学部・学科
2015年度大学入試 一般入試で「ネット出願」が可能な大学
近畿地区主要私立大 2015年度公募推薦入試状況

 

▼おすすめの教育イベントはこちら▼

 

 

追手門学院大手前中高 話題豊富な取り組み・新年度入試

2015年6月29日 月曜日

追手門学院大手前中高の塾対象説明会にお邪魔致しました。

同校では以下の教育に注力してされておられます。

解決力  コミュニケーション力  グローバルキャリア教育  ロボットサイエンス教育

特に、ロボット教育は世界中で使用されている「レゴ」を用いており、文部科学大臣から優秀教職員として表彰された経歴を持つ先生(理科、教頭)がご担当されているなど、本格的なものとなっています。ロボット部の生徒たちは海外へ赴き、プレゼンを英語で行うなど、ロボットの知識・技術だけでなく、英語力やプレゼン力、もっというと度胸も身についています。

新たな大学入試を見据え、これまではSSコースのみだった「洪庵講座」という総合学習を現中1より学年全体での取り組みとし、教科融合的な独自教材を作成し「新しい学力の獲得」に努めておられます。

今回の説明会では、その例として「スマホの使い方」を題材とした資料が公開され、スマホに関する文献を読む(読解)・グラフ作成(数学)・意見をまとめて発表(プレゼン)を一つの授業で実施している、ということをご紹介されました。

その他にも、教育心理学に基づく「生徒支援教育」を実践したり、「生徒支援力」向上のための教員研修を実施するなど、教員の皆さんも研鑚に励んでおられます。

大学合格実績についてです。

国公立大合格者数は以下のように推移しています。2014年度は前年比1.6倍もの合格者数を出しましたが、残念ながら今年は2年前水準に戻っています。

2015年度10名 2014年度23名 2013年度14名
2012年度17名 2011年度11名 2010年度4名

他、関関同立51名(2014年度49名・2013年度23名・2012年度31名・2011年度36名)、産近甲龍85名(2014年度45名・2013年度55名・2012年度43名)、医歯薬系21名(2014年度11名・2013年度8名・2012年度17名)といった結果で、関関同立・医歯薬が2年連続で伸びているのが良いポイントとなっています。

2015年度入試結果についてです。

中学入試における受験者数は、併設小からの内部進学33名を含み全日程で216名(昨年255名・併設小からの受験者数35名含む)、2013年度214名・2012年度253名という過去の状況を見ると隔年現象が当てはまる状況となっています。

入学者数は以下の通り推移しており、昨年は連続ダウンに歯止めをかけたものの、今春は約1割減と残念な結果になっています。

2015年度91名(男子51名・女子40名) 2014年度106名(男子58名・女子48名)
2013年度104名(男子70名・女子34名) 2012年度124名(男子81名・女子43名)
2011年度133名(男子85名・女子48名)

中学入試では2012年度入試より特待生制度(特待S:入学金免除+授業料(3年間)全額免除 特待A:入学金免除+授業料(3年間)半額免除)を新設しており、今年度から「全免換算で8名まで」という制限がつくことで人数の絞り込みが行われました。以下のような推移で過去4年入学しています。

特待S
2015年度4名 2014年度8名 2013年度10名 2012年度11名

特待A
2015年度3名 2014年度4名 2013年度2名 2012年度4名

高校については今春入学者数は182名で、2014年度199名・2013年度182名・2012年度213名と好調に推移しています。

入試結果の特徴点としては、外部からの受験生が大幅に増えている点が挙げられ、2012年度105名⇒2013年度124名(前年比18%増)⇒2014年度167名(前年比35%増)⇒2015年度172名(前年比3%増)と推移しています。

2016年度入試に関する情報です。

中学入試では、自己推薦型入試(専願)である「志入試」を新導入されます。この入試に関する流れは以下の通りとなります。

児童と保護者でガイダンスに参加 ⇒ 教育理念・方針と志入試の説明を受ける
⇒ 入試までの学習計画等を受ける ⇒ プレの受験(推奨)
⇒ エントリー申請(通知表コピー要)⇒ 出願許可
⇒ 当日試験(初日午前)で算国(基礎学力テスト)+作文(400字・30分)+面接を受験
⇒ 合格後も学習等の指導が行われる

今後、説明会等でさらに詳しい情報が発表されると思いますので、気になる方は必ず同校の説明会に顔を出しましょう。

中学入試の試験日程に関しては、1/16土AMを「A日程」、同日PMを「B日程(今春までA日程プレミア)」とすることは決定済みで、以降の日程については現時点では未定となっています。

入試科目は「算国+面接」「算国理+面接」のいずれかを選択する形ですが、1/16土AMのみこれらに加え「算国英+面接」という、英語を織り交ぜた選択も可能となります。同校の中学入試において英語が試験科目として登場するのは初めてのことですが、サンプル問題などの情報についても今後何らかの情報が出てくると思います。

また、同校では全日程(志入試 含)において面接(5分程度の個別)を重要視されています。面接対策についても大事なポイントとなります。

高校入試でも大きな変更が予定されています。

中学のSSコース1期生が高校へ内部進学する学年となるため、外部からもSSコース生を募集開始する、というのがそれです。約10名という狭き門なのですが、上述のように合格実績が堅実に伸びてきている学校の最上位コースということで、注目はを集めると思われます。

教育内容、中学入試における「志入試」と英語の導入、高校入試における最上位コース「SS」の募集開始、と話題が豊富な追手門学院大手前中高の説明会の様子でした。

 

関連記事:
追手門学院中高・追手門学院大手前中高 出張説明会を開催
追手門学院大手前中高 国公立大合格者数が前年比1.6倍

 

 

花園中高 中学は6年一貫教育を一新し2コース体制へ

2015年6月26日 金曜日

花園中高の塾対象説明会にお邪魔させて頂きました。

中学校においては、これまでの取り組みを棚卸し、反省点を洗い出し、そこから改善点を出されているようです。以下、その具体的な改善点です。

①組織改革
一貫教育部新設、グローバル教育推進室新設、ICT教育研究会新設
②一貫教育体制
6年間の具体的な教育プログラムが既に完成
③教育プログラム
「安心して子どもをまかせることができる」⇒信頼度アップ

そして、中学では2016年度入学生より以下の2つの新しいコース制とされ、6年一貫教育を一新されます。

・スーパーグローバルZENコース(20名)         
海外大学進学を目指す

・ディスカバリーコース(60名)
国内難関大進学を目指す

教育内容面の強化としては、英語力を伸ばすプログラムに着手されます。具体的には次のような取り組みがあります。

・英語の単位数を中学3年間で22単位
・数学や理科などで英語イマージョン教育
・スカイプ英会話やE-ラーニング

スカイプとE-ラーニングは14年4月より先行実施され、模試の英語偏差値で効果があることをすでに確認されているなど、順調な滑り出しとなっています。

また、多様な探究型体験学習として、「グローバルシェイパーズ・フォーラム」「京都大学工学部地球工学科 国際コースとの協定「ニュージーランド研修」「サンフランシスコ・アカデミックツアー」などを実施されています。

以下のように、すでに実績をあげている教育機関との提携もおこなっておられます。

英語イマージョン教育、ニュージーランド研修 ⇒ 国内の国際バカロレア校との提携
高3で実施するNIC講座 ⇒ NIC International College in Japanとの提携

大学合格実績についてです。

今春のコース別大学合格実績は次の通りとなりました。

特進A 
2015年度 卒業生65名 国公立大39名(京大3・神大5含む、他浪人で6名あり)
2014年度 卒業生75名 国公立大32名(京大2・阪大1含む、他浪人で7名あり)

特進B 
2015年度 卒業生121名 国公立大1名(他浪人で1名) 関関同立50名(他浪人で2名あり)
2014年度 卒業生84名 国公立大なし 関関同立30名(他浪人で9名あり)

進学カルティベート
2015年度 卒業生126名 国公立大なし 関関同立なし 私大106名(現役実数100名)
2014年度 卒業生114名 国公立大なし 関関同立1名(浪人はなし) 私大93名(現役実数84名)

進学カルティベートは産近佛龍が減っている様子。特進Bからの関関同立合格者数が減っていますが、指定校推薦以外での受験が増加している反動とのことでした。特進Aは半分以上が国公立大に合格している反面、特進Bは関関同立のべ50名、進学カは約8割が私大へ進学、ということで随分と特進Aと他コースで差が感じられる結果となっています。

2015年度入試結果についてです。

中学入試では、志願者数80名(昨年106名)・入学者数 男子23名・女子11名(昨年 男子18名・女子22名)で、合計34名(昨年40名)となりました。

志願者は昨年までは3年連続増加していましたが、今年大きく後退。近年は公立中高一貫校型の入試問題を出す「むげん入試」は導入以来昨年まで4年連続で志願者数増となっていましたが、今年は失速しています。

現中1の34名中、オープンテストを受験して入学に結びついたのが、2科型13名・総合力型17名の計30名を占めています。

高校入試では、昨年は専願で100名以上減少していますが、今年は53名増。一方、併願では昨年260名以上増加しましたが今年は約70名減。第1回・第2回合計で2,026名(昨年2,036名)と、2年続けて2000名超えの受験者数となっているのが特筆点です。

2016年度入試に向けた情報です。

中学では前述の通り2コース制とされます。

また、入試回数を今春3回⇒次年度5回と大幅に増やされます。位置取りや入試方式は次の通りに発表されています。

1/16土AM フラッグシップ入試・選択入試
1/16土PM 2科入試
1/17日AM 2科入試
1/17日PM むげん入試(総合力Ⅰ・Ⅱ)
1/18月AM むげん入試(総合力Ⅰ~Ⅲ)

フラッグシップ入試とは、事前に受験資格書を配布された者だけが受験を出来る「自己推薦型」の入試となっており、プレテストで成績が良かった生徒を対象として資格を与えるとのことです。1/16土の試験当日は作文と個人面接が課されることになっています。

初日午前の選択入試、2日目午前の2科入試、3日目午前のむげん入試において、面接試験(グループ)が実施されます。

初日午前の選択入試においては今春より、昨年までの4科または2科のいずれか選択だったものを改めて、「3科(国算+理or社or英)または2科(国算)」とされます。また、英語が新たに入試科目として登場し、選択可能となっているのも特徴です。

高校入試に関しては特段の変更点等は発表になっていません。

 

 

立命館大 大阪いばらきキャンパスが今春開設

2015年6月25日 木曜日

立命館大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

今回の説明会は今春開設されたばかりの大阪いばらきキャンパスで開催されました。このキャンパスには、学生相互の学びを助けるようなアクティブラーニングの場が多く用意されているのが特徴です。

立命館大と言えば全国各地から受験生が集まる大学として有名です。近畿地区以外:近畿地区 の割合は過去このように推移しています。

15年度50:50 14年度52:48 13年度53:47 12年度54:46 11年度52:48

今春JR茨木駅前に新キャンパスを開設しましたが、衣笠Cから政策科学部、BKCから経営学部の2つが移転してきています。また、同キャンパスに2016年度より総合心理学部を新設予定とされています。

立命館大の14番目の学部となる総合心理学部ですが、この大阪いばらきCに大きな実験・実習施設を準備予定とされています。心理系ということもあり、入試型は文系型であっても、学部で学ぶ内容は理系のものも入ってくる点に注意が必要です。学士ではあくまでも「ゼネラリスト」を養成するものとし、スペシャリストとしては院で養成するという点も、他の大学にある心理系とほぼ変わらない内容かと思います。

2015年度入試結果についてです。トータル志願者数・合格者数は以下の通りとなっています。

2015年度
志願者数87,668 名(前年比100.8%)合格者数30,848名(前年比101.5%)倍率2.8倍
2014年度
志願者数86,935名(前年比105.2%)合格者数30,403名(前年比112.4%)倍率2.8倍
2013年度
志願者数82,637名(前年比97.1%)合格者数27,047名(前年比97.7%)倍率3.0倍
2012年度
志願者数85,138名(前年比112.5%)合格者数27,6 74名(前年比103.0%)倍率3.0倍
2011年度
志願者数75,683名(前年比97.3%)合格者数26,857名(前年比104.9%)倍率2.8倍

87,668名の志願者中、2月入試では50,742名が集まっており、この数2010年度から2015年度にかけて毎年増え続けています。

また、今春はセンター利用型入試での志願者数が対前年比95.3%(昨年110.4%)と、一般のそれが104.1%(昨年102.4%)であるのに対し大きく減らしています。ただ、志願減にも関わらずセンター利用型では前年から合格者数をほとんど変えていません。方式別の詳しい対前年比は次の通りとなっています。

7科目96.8%  5教科107.2%  3教科89.0%  後期(4教科)79.9%

学部別に志願動向を見てみますと、法学部が2013年度は対前年比104.3%と人気回復⇒2014年度は前年比98.8%と下げていますが、今年は113.7%と大幅増となりました。

国際関係は2013年度は前年比71.4%と全国的な国際系人気の追い風の中2年連続増加がストップし、2014年度114.7%と回復。その反動もあって89.0%と大きく減少しました。

全国的な理系人気が続く中、理工学部が前年比91.8%(昨年108.1%)・情報理工98.0%(昨年99.2%)・生命科学部92.2%(昨年94.7%)・薬98.0%(昨年90.1%)と理工以外は2年続けての減少となっています。

入試における選択科目の状況についての情報も公開されましたが、日本史が圧倒的に多い(例年40%前後)中、世界史と文系数学では後者の方が6年連続で多く、今年は18%:24%と圧倒的に文系数学の選択が増えたようです。

2016年度入試に向けた情報です。以下のような点がトピックスとして挙げられます。

・総合心理学部を開設し、文学部心理学域の募集を停止する。定員は280名を予定(現在150名)。
・法学部は特修の募集を停止し、学部一括募集のみとする。ただし、特修へは2回生進級時に選択可能。
・文学部の「東洋研究学域」を「東アジア研究学域」に、「中国文学専攻」を「中国文学・思想専攻」に名称変更(専攻は2回生進級時に選択可能)。

 

関連記事:
近畿地区私立大 2016年度開設予定の新学部・学科
関関同立 2015年度入試向け模試偏差値一覧(立命館編)

 

▼おすすめの教育イベントはこちら▼

 

 

関西大 「同一配点方式」を法・経済にも広げる

2015年6月24日 水曜日

関西大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

就職状況・サポート関連です。就職「決定」率の推移は以下の通りで、ここ数年95%程度で推移していたのが、96~7%に乗ってきています。

15年97.3% 14年96.3% 13年95.8% 12年95.3% 11年94.3%

巨大・大企業への就職割合は60%前後で推移しています。

15年62.9% 14年59.7% 13年60.5% 12年59.8% 11年60.4%

2015年度入試結果です。

志願者数は昨年の約2,500名減に続き今春も約1,300名減の82,941名となりましたが、合格者数は約150名増(昨年も1,413名増)となっています。以下過去からの推移です。

2015年度 志願者数82,941名 合格者数19,160名 倍率4.2倍
2014年度 志願者数84,248名 合格者数19,006名 倍率4.3倍
2013年度 志願者数86,753名 合格者数17,593名 倍率4.8倍
2012年度 志願者数79,980名 合格者数18,053名 倍率4.3倍
2011年度 志願者数86,463名 合格者数17,003名 倍率5.0倍
2010年度 志願者数88,399名 合格者数17,127名 倍率5.1倍
2009年度 志願者数90,066名 合格者数15,822名 倍率5.6倍

入試種別で見てみますと、一般で前年比100.1%だった一方で、センター利用型で前年比93.1%と大きく減少。新課程への移行による理科の負担増によるセンター試験回避が大きな要因と思われます。特に、センター試験前に出願締切がくる「センター前期」が年々志願者を減らしており、センター後出願のセ中期や2月入試後出願のセ後期と比べると厳しい状況になっています。

主な学部別の動向は次の通りです(対前年指数)。これまでの「文低理高」の傾向と打って変わり、法・経済系の人気復活と理系人気ダウンとなっています。社会安全が開設以来最多の志願者数となっていますが、これは昨年春の1期生卒業を受け、進路が明確になったことと、その結果が良かったことに起因しています。

法102 文103 経済100 商86 社会98 政策創造121 外国語95 人間健康87
総合情報89 社会安全149 システム理工96 環境都市工109 化学生命工85

政策創造が大きく志願を伸ばしていますが、近隣の立命館大 茨木Cに政策学部が移転してきたことをうけ「政策系」の人気が出たものの、レベルという現実の話になった際に立命館大のレベルにない者が関西大に流れた、という見方が有力で、次年度は人気が落ち着くと見ています。

「理科設問選択方式(2科目型)」の設問選択状況も公開頂きましたが、最も多いのが「物・化とも2問」の組み合わせで、全体の44.9%(昨年も37.3%でトップ)を占めています。中には5問以上を解答する受験生もいる様子です。

今春より文学部の全学部日程(2/7・8)で新方式「同一配点方式(3教科が均等の各150点)」を導入しています。従来の3教科型が4.8倍であるのに対し、同一配点方式は6.3倍と狭き門となりました(ただし合格最低点は同点)。同一配点方式は日本史等選択科目が得意な者、3教科型は英語が得意な者が選択しているようです。

センター利用型のラインですが、理系の平均点上昇に伴って理系のボーダーが上昇しています。

センター前期
文系型 約78%(昨 約77%)・理系型 約78%(昨 約79%)

センター中期
文系型 約75%(昨 約73%)・理系型 約71%(昨 約71%)

センター後期
文系型 約80%(昨 約81%)・理系型 約77%(昨 約82%)

最後、2016年度入試に向けた情報です。下記が主な変更点やトピックスです。

①今春に文学部の全学部日程で新方式「同一配点方式(3教科が均等の各150点)」を導入したのに続き、法学部・経済学部の全学部日程(2/7・8)でも同方式を導入。
②経済・システム理工・環境都市工・化学生命工のセンター利用において科目が変更。
③文学部AO入試の評価型が増えてチャンスが拡大。
④立命館大・関西学院大などで導入されている「入学前予約採用型給付奨学金」を新設。関西圏からと関西圏外からの進学者とで支給額が異なる点、注意。

 

関連記事:
関関同立 2015年センターリサーチ段階での人気動向
関関同立 2015年度入試向け模試偏差値一覧(関大編)

 

▼おすすめの教育イベントはこちら▼

 

 

2015年3月卒就職率 文系も大幅上昇も依然続く女子の善戦

2015年6月23日 火曜日

この度、2015年4月卒業生の最終就職率が明らかになりましたので、ご紹介を致します。以下、文部科学省および厚生労働省発表の資料を基に作成・分析を進めます。早速下のグラフをご覧ください(画像をクリックすると拡大します)。

大学全体の就職率(赤い折れ線グラフ)は96.7%で、昨年94.4%から2.3ポイント上昇。4年連続の上昇となっています。しかも、今年の上昇値である「2.3ポイント」は、2011年⇒2012年の2.6ポイントに次ぐ高値となっています。

一時の悲惨な状況から脱し、企業の採用状況が年々良くなってきていることがわかります。

国公立大・私立大別の就職率を見てみますと、オレンジの棒グラフである国公立大が97.7%(昨年から1.0ポイント上昇)・私立大は96.3%(昨年から2.6ポイント上昇)となりました。国公立大と私立大の「差」が、昨年は3.0ポイント差だったところが今年は1.4ポイントにまで縮まっています。元々の就職率が高いこともあって、全体の就職率の上がり幅と比べて国公立大就職率の上がり幅が少なくなっていますが、反対に私立大の増加が大きくなっています。

続いて、文系・理系に分けて就職率をご紹介します(こちらも画像をクリックすると拡大します)。

左側に文系、右側に理系、それぞれ国公立大・私立大別に過去6年分の就職率をご紹介しています。一目でお分かりいただけるのが、文系就職率の急激な上昇です。特に国公立大文系のここ2年での就職率上昇が著しいのと、私立大文系が前年から2.9ポイントもの増加となっています。

2013年までは国公立大・私立大とも理系の就職率が文系を凌駕していましたが、2014年で国公立大文系が前年から1.6ポイントアップと大きな伸びとなり、国公立理系を上回りました。

景気が回復し企業の採用状況が好転してきていることから、これまで採用が控えられてきた文系学生にもここ2年で需要が発生し、就職率の回復につながっています。

文系・理系、国公立大・私立大の組み合わせで就職率が高い方から順にご紹介しますと・・・

1位 国公立大文系 98.3%(昨年96.9%)
2位 私立大理系 97.9%(昨年96.5%)
3位 国公立大理系 96.2%(昨年96.1%)
4位 私立大文系 96.1%(昨年93.2%)

となります。1位の国公立大文系と4位の私立大文系は2.2ポイント差となっていますが、昨年は3.7ポイント差でしたから、その差が縮まっています。それだけ、私立大文系も就職率が好転していることになります。

最後に、男女別の就職状況を検証してみます(同じく画像をクリックすると拡大します)。

2012年度では、全体・国公立大・私立大の全てにおいて「男子>女子」の就職率でした。しかし、2013年春卒業者のデータでは女子の値が急上昇し、反対に、就職率が好転しているにもかかわらず、男子は全体・国公立大・私立大の3つすべてで値を下げました。2014年のデータでも「男子<女子」の就職率は昨年から覆ることがなく、全体・国公立大・私立大の全てにおいて女子の率が男子を上回りました。

2015年では、男子の就職率が大幅に上昇し、これまで差をつけられる一方だった女子との就職率の差が若干縮まっています。それでも、全体・国公立・私立の3つすべてにおいてまだ女子の方が(かろうじてではありますが)就職率が高い傾向です。

男子・女子、国公立・私立の組み合わせで就職率が高い方から順にご紹介しますと・・・

1位 国公立大女子 98.3%(昨年97.4%)
2位 国公立大男子 97.1%(昨年95.9%)
3位 私立大女子 96.4%(昨年94.4%)
4位 私立大男子 96.3%(昨年93.1%)

という具合になります。国公立大女子と私立大男子では昨年は実に4.3ポイントもの差がありましたが、今年は縮まって2.0ポイントとなっています。

このように、就職率自体は改善の傾向にありますが、近年は新卒採用に関して「新しい動き」が出てきています。

グローバルに事業を展開する企業を中心として昨今は「留学生の採用」や「海外での採用」に乗り出す企業が多くでているなど、就職戦線にも大きな変化が訪れつつある、というのがそれです。

一部の企業の採用方針としては「必ずしも日本人でなくてはダメ」ということではなくなりつつある、ということで、これからは留学生や海外の学生とも採用枠を争う時代がくる、というわけです。

提出書類は英語で記載することが求められたり、面接やグループディスカッションが英語で行われたりと、就職試験が様変わりすることが近い将来考えられます。就職活動はまだまだ先、という学年の皆さんも、これから先に訪れるであろう「グローバル規模での就職活動・就職試験」に備え、自己の研鑚に努めましょう。

 

関連記事:
2月時点就職内定率 女子またまたアップ・理系ダウン!

 

▼おすすめの教育イベントはこちら▼

 

 

清風南海中 ネット出願に移行

2015年6月22日 月曜日

こちらのエントリー「2015年度大学入試 一般入試で「ネット出願」が可能な大学」では、全国の大学のうちネット出願が可能なところをまとめ、お知らせを致しました。

大学入試の世界では、年々ネット出願を導入する、あるいはネット出願へ全面移行する大学が増えていることは周知の事実です。

「他学部併願」「複数日程への出願」など、大学入試独特の入試制度に対応するためには非常に複雑なシステムを作り上げる必要があり、そこそこの志願者数を集めている大学であっても「システム構築にかかる費用と志願者数が見合わないので、ネット出願化は見送る」とされている大学があるなど、大学だからといって一括りにネット出願に対応する(出来る)わけではない、というのが現実のようです。

そんな中、中学入試でかなりの数の志願者数を集めている清風南海中が、ネット出願化に踏み切られます。案内文書をご紹介します(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

今回のこの清風南海中のネット出願化ですが、中学入試だけでなく、年内に実施予定のプレテストに関してもネット出願対応となるようです。

ネット出願のメリットは次のようなものが考えられます。

①24時間出願可能(保護者の負担が低減)
②記入漏れをすると次のページへ進めないので、ミスが無い
③クレジットカードで受験料支払い可能

ただし、ご注意頂きたい点があります。出願、出願料の払い込みといった所はネットを介しての処理は可能ですが、本人確認のために必要な「写真」については従来通り郵送で対応する必要があります。

ネット上で出願手続きを終えて「終わった気」になってしまい、その後必要な手続きを飛ばしてしまわないよう、ご注意ください。

 

▼おすすめのブランドコースはこちら▼

 

 

京都学園中高 2015年にSGH校に指定

2015年6月19日 金曜日

京都学園中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

全校生徒数は以下の通りです。

中学:189名 男子116名・女子73名
高校:1321名 男子718名・女子603名

教員は121名、男性81名・女性30名で女性が1/4。40代以下の教員割合は60.2%。外国語科の教員が31名と全体の約25%を占め、その内7名がネイティブ専任教員となっています。

京都学園中高といいますと、昨年にSGHアソシエイトの指定を受けたのですが、今年改めてSGHの指定を受けている、という点が大きな話題になっています。

大学合格実績についてです。

国公立大は61名(浪人4名含)で、2014年度27名・2013年度41名・2012年度35名・2011年度26名となっており、ここ数年で最も多くなっています。

四年制大学への進学率は、2013年度77.4%・2014年度75.6%・2015年度77.1%となり、昨年少し下げた比率が今年は上昇しています。

大学に合格した総数が昨年520名から今年851名と大幅に上昇し、2013年度539名・2012年度543名・2011年度532名と比較すると隔世の感があります。

関関同立は153名で、2014年度70名・2013年度75名・2012年度120名・2011年度88名と過去と比較して大幅な飛躍となっています。学校からのご説明によりますと、入学時に5科評定が15あれば産近甲龍佛に、20あれば関関同立や国公立大に高確率で通します、とのことでした。

中高一貫生の大学合格実績をご紹介します。

今春卒業生のうち、中高一貫生のみの大学合格実績は次の通りとなりました。東京大合格を輩出されています。

2015年度 国公立大14名(東京大1含)・関関同立32名・産近甲龍25名・佛教大6名
2014年度 国公立大4名(神戸大1含)・関関同立11名・産近甲龍17名・佛教大11名
2013年度 国公立大12名・関関同立11名・産近甲龍24名・佛教大3名

中高一貫生から東京大合格が出たいるのですが、高校入学生からは国立大医学部や海外有名大の合格が出ているのも特筆点です。

2015年度入試結果についてです。

中学入試については、志願者数及び入学者数は次のように推移しています。

2015年度 志願者数100名(前年比125%) 入学者数60名(前年比101.7%)
2014年度 志願者数80名(前年比76.2%) 入学者数59名(前年比80.8%)
2013年度 志願者数105名(前年比132.9%) 入学者数73名(前年比146%)
2012年度 志願者数79名 入学者数50名
2011年度 志願者数99名 入学者数69名

過去約10年で最も志願者数が多かったのが08年度の162名なので、厳しい状況が続いています。志願者数が伸びていますが、特に特A志願者数は64%増となり、特A入学者も前年比120%と飛躍的に増えています。

今春志願者の男女比率は61:39の38.6%(昨年35.2%)となり、過去最高の女子比率となったのも大きな特徴となっています。

コース別入学者数は、国際20名・特A23名・特B17名となりました。

高校入試における志願者数及び入学者数の推移は以下の通りです。志願者数はここ4年1,500名を割ることなく推移しており、8年連続1,500名以上を維持しています。入学者も4年連続400名以上を維持できています。志願者における男女比率は54:46となったそうです。

2015年度 志願者数1,505名(前年比95.6%) 入学者数419名(前年比90.5%)
2014年度 志願者数1,575名(前年比102.7%) 入学者数463名(前年比98.5%)
2013年度 志願者数1,534名 入学者数470名
2012年度 志願者数1,548名 入学者数437名
2011年度 志願者数1,754名 入学者数375名

コース別の入学状況を見ると、特進Aが2年連続減、特進Bが昨年並み、国際と進学が昨年増加から一転して減少。ただし、国際は特色ある中身が支持されて第一志望が多くなっています。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試では、特Aを中高一貫クラスとして募集をされることになっています(現在の1年生特Aも6年一貫カリキュラムで始動している)。

プレテストは従来通りの位置取りとなる11/21土の実施の他に、10/18日に「学園チャレンジ模試S2」と題した、公立中高一貫校の入試問題に似せた2科型のものを実施されます(昨年新設されたもの)。S2に関してのみ1日の中で午前・午後の2部制の実施となっているので、どちらか都合がよい方を選べることになっています。

高校入試については変更等の発表はございませんでした。

 

関連記事:
京都学園中高 中学はコース名を一部変更

 

 

同志社女子大 今春より看護学部開設

2015年6月18日 木曜日

同志社女子大の高校予備校対象説明会にお邪魔させて頂きました。

今出川C・京田辺Cに6,500名が在籍し、両キャンパス間を今春から無料シャトルバスが走ることになっているそうです。

各国家試験の直近の合格率は以下の通りとなっています。

薬剤師 73.6%(近畿地区私立大12校平均73.0%)
公立小学校教員採用 57.4%(前年71.2%)
管理栄養士 100%(全国平均55.7%、3年連続100%)

就職率は97.3%で、2014年度96.8%・2013年度96.0%・2012年度94.2%と徐々に上昇しています。

ご存じのとおり、今春より看護学部が新設となっています。

薬学部と連携し、京都・奈良の地域医療の貢献するための人材を輩出するために、今年2015年に看護学部を設置しています。定員80名、京田辺Cに設置され、薬学科棟の隣に看護学部棟を新設するなど、設備面にも力を注がれています。

看護師国家試験受験資格だけでなく、保健師国家試験受験資格及び養護教諭一種免許状も取得可能とされています。保健師については10名限定で、成績・人物・やる気等で選考が行われるようです。養護教諭は人数に制限はなく、助産師については受験資格が得られないものの、今後設置予定の大学院で取れるようにする予定、とのことでした。

今後、薬学部とのコラボレーションが様々展開される予定で、看護学部棟にもそのような設備が設けられています。

上の写真は、説明会後にキャンパス内をご案内頂いた際に撮影させていただいた、看護学部の学生たちが学ぶ実習室の様子です。

2015年度入試結果についてです。

今春は総志願者数は14,698名で、前年14,736名とほぼ同じ数となりました。看護学部新設もあってこの志願者数なので、看護学部分を除いた純粋な昨年対比でみると「減」ということになります。看護学部を除いて計測すると減少率は10%ほどとなっています。

新設の看護学部のみの志願者数は1,803名となりましたが、そのレベルの高さもあって国公立大合格発表後に入学辞退が相次ぎ、一般前期から37名・一般後期から15名の合計55名の追加合格が出された、というご報告もありました。

恐らく、京都・滋賀を中心とした国公立大看護学部に合格し、抜けていったものと思われます。一説によりますと、京都大・大阪大の看護系の併願にもなっていたようです。

公募推薦における管理栄養士専攻において大きな志願者の減となっています。これは、前年の「化学Ⅰか生物Ⅰ」から「化学基礎・化学と生物基礎・生物」になり、文系受験者にとって負担が大きくなったことによる回避、によるものと思われます。

また、医療薬学科は前年の志願者増+国試合格率の低迷を受けて今春は志願者減となりました。しかしながら、今春の国試合格率が近畿地区私立大で4番手となったこともあり、次年度は志願者が戻ると予想します。

2016年度入試に向けた情報です。

音楽学科演奏専攻と音楽文化専攻において「推薦M」「一般前期」「一般後期」での実技系の科目設定と配点が大きく変更になっています。また、演奏専攻ではAO入試が開始されます。

推薦S及びCにおいて、文系学科(日本語日本文学科除く)の適性検査科目に「数学」を追加し、英+国or数の形となるという変更点もあります。

今春開設の看護学部では、推薦C及びセンター利用型入試が新導入となります(前期3科型のみ)。

 

関連記事:
同志社女子大 2015/3/22日 オープンキャンパスの様子
近畿地区主要私立大 注目の新設学部・学科 最新偏差値①

 

 

大阪薫英女学院中高 中学「スーパーグローバルコース」

2015年6月17日 水曜日

大阪薫英女学院中高の塾対象説明会にお邪魔させて頂きました。

2016年度入学生より中学全体を「スーパーグローバルコース」とし、グローバル社会を生き抜く「本物の力」を身につけることを主眼とし、一流の英語力を持って自己の進路を開拓できるような女性の育成に着手されます。

具体的な取り組みは以下の通りです。

①豊かな活動・体験を通じて集団の中で自己を作る
②「異質同等・自立」の実現
③「やってみよう」「何でもみよう!」の力を獲得する
④「話せて使える」英語の運用能力
⑤英検準1級・1級の取得
⑥国公立難関・私立難関・海外大学への進学

このスーパーグローバルコースにおけるプログラムの柱は次の通りです。

①長期留学・短期留学2本の柱
「NZ 1年留学」は英検準1級・1級を、「NZ 3ヶ月留学」は英検2級・準1級を目標
⇒ 高1に選択でき、1年留学なら「SG国際科」、短期留学なら「SG普通科」の所属となる
②2つの総合学習
「オーラルコミュニケーション授業」「論理コミュニケーション授業」
③HR集団づくりを軸にした学校生活

同時に、スーパーグローバル「特別選抜プログラム」生(SP生)制度を設けることになっています。「一年留学」コースから抜擢する上位生徒への特別プログラムで、中高一貫の実績づくりとして難関国公立大を目指す、というものです。

また、留学中でも大学入試に向けたサポートをする体制を整えたり、オールイングリッシュの宿泊研修を実施したりと、細かい点でもテコ入れが入る予定となっています。

そんな大阪薫英女学院中高ですが、大学合格実績はどのようになっていますでしょうか。

現役の関関同立は昨年119名から今年164名と、飛躍的に合格者数が増加。関西大60(昨41)・関西学院大34(昨15)・同志社大42(昨30)・立命館大28(昨33)という内訳で、関西大ばかりで占めているのではなく同志社大が42名出ている点は見逃せない点になっています。

来る2016年度入試に向けてです。

中学入試については、入試日程が早くも公開となりました。1/16土・1/17日・1/18月・1/20水・1/23土の5回。午後での入試実施はなし、となっています。

A~C日程は「4科」「算国英3科」「算国」の3種類から選択可能なのですが、1/20水と1/23土は2科のみとなります。

中学入試における大きな変更点としては、国語に盛り込まれていた「リスニング」を廃止し、その分基礎問題を増やす、というものがあります。

英検3級以上の保有者を対象とした「英語検定推薦入試」を1/16土のみで実施されていますが、当日試験は「国語と英語面接」となっている点も申し添えておきます。

中学入試には「選抜留学奨学生」制度があります。この奨学生に選ばれた場合、以下の特典が保障されますが、同奨学生の資格を得るには、「プレテスト得点率70%以上の者の中から、上位10名」「A日程入試成績上位 若干名」のどちらかに入る必要があります。

①入学が確定した段階で選抜留学奨学生としての入学を確約
②留学奨励金(62万円)給付(中学3年次)
③留学前の国内語学研修の費用免除
④「論理コミュニケーション授業」の費用免除

高校入試に関しては特段の変更点はございません。

 

関連記事:
大阪薫英女学院中高 中学に「選抜留学奨学生」新設
大阪薫英女学院中高 薫英らしく「英語が飛び交う」説明会