2011年度近畿地区中学入試 入試日程一覧②

2010年11月30日 火曜日

2011年度近畿地区中学入試 入試日程一覧①」に続くエントリーです。2011年度近畿地区中学入試 入試日程と注目ポイントについて順を追ってご紹介しているシリーズです。

前回の大阪府男子・女子校に続いてのシリーズ2回目となる今回は、大阪府共学校の入試日程についてご紹介いたします。早速、入試日程をご覧いただきましょう(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

大阪府共学校 入試日程①

大阪府共学校 入試日程②※作成には万全を期していますが、入試日程は各校入試要項等で必ずご確認下さい

15日(土)~17日(月)は午前・午後それぞれに欄を設けておりますが、それ以降の日程については分けずに記載しています。その関係で、18日(火)以降で午後入試を行う所については黒丸印の前に「P」と入れています。お知りおきの上、表をご覧ください。

大阪府男子・女子校のところでも触れましたが、入試日程を示す黒い丸印が左側に寄って分布していることがわかります。やはり「入試早期化」が見てとれます。

土日連続で入試日を設定しているのは以下の通りとなっています。

大阪府共学校(45校中24校、53.3%)
上宮太子中・追手門学院中・追手門学院大手前中・大阪学芸中・大阪国際大和田中・大阪産業大学附属中・大阪青凌中・大阪体育大学附属中・開明中・関西大学北陽中・関西大学連携浪速中・賢明学院中・金光大阪中・金光八尾中・常翔学園中・常翔啓光学園中・太成学院大学中・帝塚山学院泉ヶ丘中・東海大学付属仰星高等学校中・初芝富田林中・初芝立命館中・阪南大学高等学校中・箕面自由学園中・桃山学院中

前回ご紹介した女子校同様、共学校でも半数以上が土日連続で入試日を設定しています。

また、追手門学院中・大阪産業大学附属中・大阪体育大学附属中・東海大学付属仰星高等学校中の4校については、土日月の3日間連続で入試日を設定されています。

大阪府共学校 入試日程についての注目点は、まずは何といってもやはり大阪桐蔭中の15日(土)午後入試の実施でしょう。こちらのエントリー「大阪桐蔭中 前期入試を統一解禁日午後に実施!」で詳しくご紹介していますので、合わせてご参照ください。

他校で同日午後に入試を行っているのは大阪産業大学附属中のみですが、同校はその日15日(土)の午前にも入試を実施していることから、理論的には一応「午前中はどこを受けても、午後は大阪桐蔭中との併願が可能」ということになります。

ただ、先日の四天王寺中の塾対象説明会で言われていましたが、「面接の組み分けによって面接開始時間が異なるので、場合によっては帰りが遅くなることがある」とのことですので、例えば15日(土)の午前にA校を、その日の午後に大阪桐蔭中を受験される場合は、前もって午前受験校のA校のスケジュールを念入りに確認しておく必要があるでしょう。

また、入試日程についてのその他の注目点としては、関西大学北陽中と桃山学院中の16日(日)午後入試も大変注目を集めている位置取りではあります。共に、関西大学第一中が16日(日)に実施する面接の終了時刻(13時前ごろ)から計算して入試開始時間を設定されています。

今年春(2010年度)の入試から関西大学第一中は初日に筆記試験・2日目に面接試験を実施するという「2日間入試」の形となりましたが、2日目の面接試験日は他の学校が受験出来なくなるということから、他校へ大きな影響を与えたことは記憶に新しいところです。今年、関西大学北陽中と桃山学院中の2校が関西大学第一中の面接終了直後を狙って16日(日)午後に入試日を設定したことでどれほどの受験者がこれら2校に願書を出すのか、注目です。

次回のエントリーでは、兵庫県各校の入試日程を検証いたします。

nimanmei

大阪府立高 進学指導特色校10校 人気やレベルは?

2010年11月29日 月曜日

2011年度入試での大阪府立高における最も注目されている改革点は、「進学指導特色校10校の指定と文理学科設置」であることは周知の事実です。当ブログでも過去にこの進学指導特色校あるいは文理学科の全体的なことについて何度となくご紹介してきました。

進学指導特色校「文理学科」 入試概要が明らかに!
進学指導特色校 文理学科 学力検査時間割判明!

進学指導特色校のすべてが文理学科を設置するわけですが、10校の文理学科の人気や入試難易度の行方については非常に多くの方が関心を持っていることでしょう。それに応えるべく、各模擬試験会社は今年から「文理学科模試」を新しく作り、受験生たちの受験校選びや力試しの一助となるような機会を設けています。

大阪府内の受験生たちの間で最もポピュラーな模擬試験である五ツ木模試でも、10月31日に「文理学科模擬テスト会」を実施され、多くの受験生が挑戦しました。

その五ツ木模試における進学指導特色校の人気動向やレベルについて、今年の傾向や昨年とどういった点が異なるのかについてまとめてみました。対象となる模試は「第4回・第5回・文理学科模試」の3回分で、それぞれの高校・コースを第一志望とした方についてデータを集計しました(画像をクリックすると拡大します)。

進学指導特色校 志望動向1

なお、こちらに掲載している偏差値は各高校・コースを志望した受験生の平均となっています。

それぞれ黄色く網掛してある部分が今年の模試での志望動向やレベルになります。昨年同時期の模試結果との比較を載せていますので、すぐにレベルの上下が判りますが、10校のうち普通科のレベルが昨年よりも下がっている所が多く見られるのが特徴です。また、文理学科模試の結果を見ますと、北野・大手前・天王寺・三国丘の4校が偏差値65を超えており、他6校と差をつけている状況です。

あくまでもこのデータは第4回・第5回・文理学科模試の結果が出た時点でのものです。これ以降、11月14日(日)にも五ツ木模試は第6回が実施されていますし、今後も12月は特別回、1月は最終回と2回目の文理学科模試が実施される予定です。最後まで人気やレベルは変動しますので、受験予定の皆さんは気を抜かずに動向を見守って欲しいと思います。

入試で勝ち抜くためには確かな学力と合わせて「情報」も大切な要素となります。まして、過去に例の無い入試を迎えるにあたっては事前の動きを知っておくことは大切なことです。

その点、今回のエントリーでご紹介した資料の他にも詳しいデータをご用意した上で、開成教育グループ各教室では11月中旬より塾生の皆さんにはすでに進路指導を行ってきております。

学力向上だけでなく、情報面でも他のどの塾よりも受験生の皆さんに対するサポートを行っている開成教育グループ。ぜひ一度お近くの教室に足をお運びください。

クラス指導に関する情報はこちら!
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2011年度近畿地区中学入試 入試日程一覧①

2010年11月26日 金曜日

2011年1月15日(土)である近畿地区私立中学入試の統一・解禁日まで、あと2ヶ月を切りました。

特にこの10~11月の間、毎週土・日は様々な中学校で説明会やプレテストが実施されており、受験生・保護者の皆さんは非常に忙しい毎日をお過ごしのことと想像します。

いろいろな学校の情報を直接お聞きになられたことと思いますが、その反面で説明会が重なっていたりした関係でお話を聞けてない学校もあるのではないでしょうか?

今回から数回に分けまして、中学入試の、特に入試日程の動きについての全体状況をまとめてみたいと思います。併願パターン作成に役立つシリーズになることと思います。

さて、初回となります今回は、大阪府の男子・女子校の入試日程を検証し、昨年度からの日程の変動や特筆点などについてご紹介いたします。

大阪府の男子・女子校の2011年度入試日程は以下のようになっています(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府男子・女子 入試日程※作成には万全を期していますが、入試日程は各校入試要項等で必ずご確認下さい

15日(土)~17日(月)は午前・午後それぞれに欄を設けておりますが、それ以降の日程については分けずに記載しています。その関係で、18日(火)以降で午後入試を行う所については黒丸印の前に「P」と入れています。お知りおきの上、表をご覧ください。

黒丸のあるところは入試を実施するところ、ということになりますが、その丸の位置が全体的に左寄りに分布していることがすぐに分かると思います。つまり、各校とも統一・解禁日以降出来るだけ早い時期に入試を終えたいということで、このような日程を組まれています。

土日連続で入試日を設定しているのは以下の通りとなっています。

男子校(4校中1校、25.0%)
明星中

女子校(17校中11校、64.7%)
大阪薫英女学院中・金蘭会中・堺リベラル中・城星学園中・城南学園中・聖母女学院中・聖母被昇天学院中・相愛中・帝塚山学院中・梅花中・羽衣学院中

ご覧のとおり、女子の半数以上が土日2日続けて入試日を設定されています。

また、聖母被昇天学院中と帝塚山学院中の2校は土日月の3日間連続で入試日を設定しています。

大阪府男子・女子校の入試日程の注目点としては、17日(月)午後に入試を実施する帝塚山学院中の存在ではないでしょうか。

以前のエントリー「帝塚山学院中高 関学への内部進学状況が入試に与える影響」でもご紹介しましたが、17日(月)の午前は大谷中・プール学院中といった名門女子校が入試を行っており、その後で帝塚山学院中の午後入試に向かう事が可能となります。特に関学コースの人気が年々上がっていることもありますので、多数の受験生が集まることが予想されます。注意が必要でしょう。

次のエントリーでは、大阪府共学校の入試日程状況をご紹介しながら、注目点を整理してお伝えする予定です。ご期待下さい!

関西学院大 英語出題傾向と対策ポイント

2010年11月25日 木曜日

関西学院大の受験生・保護者対象の大学説明会に行ってきました。

当日は、次のようなプログラムが用意されていました。

大学紹介DVDの上映
大学紹介
2011年度入試概要説明
関学入試の特徴と学習対策
関西学院大学 入試スタッフによる個別相談

当ブログでは過去に関西学院大について何度かご紹介してきています。こちらのエントリー「関西学院大 春のオープンキャンパス」では、関西学院大の上ヶ原キャンパスや在籍生の皆さんの様子を、こちらのエントリー「関西学院大 2011年度入試変更点」では2011年度入試に向けての制度上の変更点などについて、それぞれご紹介しています。合わせてご一読下さい。

さて、今回の説明会でもたくさんの情報を仕入れてきたのですが、その中でも英語の出題傾向と対策ポイントについてご紹介したいと思います。

英語は大問6題で構成されており、その内読解系の大問が3つを占めているなど、読解力にウエイトを置いた出題形式となっているのが特徴です。その他には、会話問題も1題出題されています。

マークの問題と記述を要求する問題の割合が入試日程によって異なるのも一つの特徴です。詳しくは次のようになっています。

学部個別日程と関学独自日程:マーク約80%・記述約20%
全学部日程:オールマーク

大問が6つあり、そのうち読解力が試される大問が3つもあるということで、非常に問題量としては多めとなっているのですが、問題自体の難易度はごくごく標準的なものになっているのがせめてもの救いではあります。しかも、関西学院大の英語の試験時間は90分となっており、同じく問題量が多いことで知られているセンター試験の英語の試験時間80分と比べて少しだけ多く時間が設定されているのもありがたい点ではあります。

ただ、実際に問題を見てもらえれば一目瞭然なのですが、しっかりと事前に対策を行っていない限り、あれだけの問題量をサッとこなせないと思います。よって、関西学院大を受験する皆さんは、過去問を特にしっかりとやり込むことが最重要課題となります。

過去問を解く際には、当然ですが「時間を計って」「参考書など、何も見ずに」解くようにして下さい。

もう1つアドバイスがあります。関西学院大が配布している2010年度の入試問題集には、小問ごとの「正答率」が細かく掲載されています。この問題ごとの正答率をしっかりと活かした対策を進めてほしい、という点です。

今春のF日程(2/1・2/2)とA日程(2/3)の正答率のデータを基にして、正答率を5つのブロックに分け、それぞれの帯域に当てはまる問題の合計点と満点における占有率を計算したものを以下でご紹介しています。

関西学院大 正答率帯域別 配点合計

どの日程も、占有率が最も高いのが「正答率60~79%」のゾーンです。その次に高い占有率となっているのが「40~59%」のゾーンとなっています。

このあたりの正答率となっている問題が合否を分ける可能性が高いと思われますので、過去問を解いた後で採点・見直しをする時には重点的に時間を割いて学習を行うようにしましょう。

逆に言うと、正答率が40%を下回っている問題については多少落としてもそれほど大きなダメージにはならないと思われますので、過剰に気にする必要はないでしょう。正答率が40%以上の問題のほとんどに正解すれば英語に関しては合格最低ラインを超えることが可能ですから、難解な問題に時間と気持ちを取られすぎないように日ごろから心がけておくことが大事です。

関西学院大の一般入試出願は、2011年1月4日(火)~14日(金)となっています。受験生の皆さんのご健闘をお祈りしています。

2010年春、関西学院大に150名以上が合格!大学入試直前対策は開成の個別「個別指導学院フリーステップ」にお任せ!

三国丘高 「Version Up」

2010年11月24日 水曜日

三国丘高の受験生・保護者対象の説明会に参加してきました。

三国丘高 外観

ご存知の通り、「進学指導特色校」の10校の一つとして来年春から「文理学科」が設置されることになっています。特に第4学区以外の方々がどれくらい関心を持っているのかな?という点に興味を持ってお邪魔しました。

三国丘高 説明会会場①

上の写真は説明会会場の様子ですが、満員でした。学校の先生からの発表によりますと、当日は300名近くの方が参加していたようです。また、申込段階では第4学区以外の方は70名程度だった、ということで、文理学科に高い関心が集まっていることがわかりました。

今回の説明会は2部構成となっていました。前半は大阪府公立高でも屈指の進学校である三国丘高の魅力について説明いただく1時間、その後は学校が作って下さいました案内図を片手に校舎内を自由に回れる校舎見学、です。

三国丘高の特徴として、以下の4点が紹介されました。

①スーパーサイエンスハイスクール(SSH)である
②進学指導特色校に指定された
③文理学科が新設される
④夢や志を実現できるプログラムを数多く用意

①については普通科も文理学科も関係なくSSHに関する取り組みに参加できる機会がある、ということを強調されておられましたし、実際にそのような時間割が組まれています。

三国丘高 説明会会場②

実際に上の写真内にあるプロジェクタの画面にも「全員SSH」と映っていますとおり、普通科の生徒であってもSSHに参加出来るようになっています。

③については「普通科とどう違いますか?」という質問があるようですが、特に英・数・情報の授業内容が異なる、という点が大きな違いのようです。また、2つのコースの大きな違いとして「文系・理系分けの時期」が挙げられます。文理学科は2年次に文系・理系に分けられますが、普通科は3年次からの文理分けとなるようです。

また、文理学科に関しては3年次に「文科」「理科(理数)」「理科(医進)」の3コースに分け、進路希望に応じた実力養成が行われます。

④は大学教授の講義を聞ける「三丘セミナー」、あらゆる方面で活躍する三国丘高卒業生の元を訪ねたり、逆に学校に来てもらって講演を聞けるような機会など、いろいろなチャンスが設けられています。

大学入試結果についてもご紹介下さいました。

今春は京都大合格者数が27名となりましたが、その内現役は17名でした。ちなみに、三国丘高からの現役受験者数は40名だったそうです。現役の合格率は40%程度、ということになります。

圧倒的に国公立大希望者が多い事を示すエピソードの一つとしてこんなことをご紹介いただきました。今春、私立大で最も「進学者」が多かったのが関西学院大で、それでも13名にとどまった、というものです。

過去3年間の進路決定率は次のようになっています。

2008年度 67.2% ⇒ 2009年度 62.7% ⇒ 2010年度 58.4%

年々下がっているのも気になりますが、今年進路が決まらなかった(=浪人した)生徒は一体何人になるのか?も知りたいところです。

今春の卒業生数は315名、その内41.6%が進路未決定ということになりますので、人数にすると実に130名が浪人している、ということになります。進学指導特色校に指定されたことと、文理学科の設置によって今後は現役合格率のアップに期待したいところです。

三国丘高 校舎の様子①

1時間の説明の後は自由に校舎見学をさせていただきました。

三国丘高 校舎の様子②

中庭でバイオリンの練習をしている生徒さんたちがいたり、

三国丘高 校舎の様子③

運動場で野球部が一生懸命練習していたり、と、それぞれが思い思いのことに打ち込んでいる姿が印象的でした。

三国丘高 校舎の様子④

上の写真のように、校舎内も独特のデザインとなっていて、ちょっと他の公立高とは雰囲気が違うな、という印象です。

雰囲気が違う、と言えば、在籍生の皆さんの様子も他の公立高、特に大阪市内にある進学校にいる生徒たちとは違った様子だったように思います。何て言えばいいのでしょうか、例えば北野高や天王寺高と比べると、三国丘高生は非常にのんびりとした雰囲気を醸し出していたように思います。

ちなみに、当ブログでは過去に以下のエントリーでこれらの高校についてもご紹介しています。

北野高の様子はこちらのエントリー「北野高 文武両道・授業第一主義」で。
天王寺高の様子はこちらのエントリー「天王寺高 来年からの新標準服」で。

天王寺高が来年から新しい標準服にすることを発表されておりますが、三国丘高では女子の制服にマイナーチェンジが施されるようです。この日は制服の展示がありませんでしたので画像をお届け出来ませんが、かなり着心地が良くなっている、ということらしいです。女子の受験生には気になるところですね。

ちなみに、進学指導特色校10校のうち豊中高も標準服を新しくし、制服とすることが決まっています。詳しくはこちらのエントリー「大阪府旧第一学区公立高 合同説明会」でご紹介しています。

今年の学校紹介パンフレットで「Version Up」と記載されているとおり、文理学科の設置を始めとしてありとあらゆる面で新しい取り組みが行われることになっています。これまでの魅力に加え、また新しい魅力を得ることになるであろう三国丘高。文理学科の入試が行われる前期試験では第4学区からも多数の受験者が集まる、そんな予感がした説明会でした。

立命館大 英語出題傾向と対策ポイント

2010年11月22日 月曜日

立命館大の「入試直前ゼミナール」にお邪魔してきました。

立命館大 入試直前ゼミナール

代ゼミ大阪南校内で行われたのですが、ご覧の通りかなりの数の受験生・保護者が集まっていました。

当日は「立命館大の特徴や入試制度についての説明」と「代ゼミ講師による英語対策授業」の2つのメニュー構成となっていました。

立命館大の特徴や最近のトピックスについては過去のこのブログでもいくつかご紹介しています。

立命館大 2010年度入試を振り返って
立命館大 2011年度入試情報

やはり、受験生たちの一番のお目当ては「英語対策講座」だったのではないでしょうか。今回はこれについて、当日配布された資料を基にして皆さんにご紹介したいと思います。

まずは、立命館大の英語の出題傾向と配点について知っておく必要があります。以下にまとめました(画像をクリックすると拡大します)。

立命館大 英語の出題傾向

なお、上の表のうち、「配点」に関しては学部や入試方式によって異なりますので、ご注意ください。

赤字になっている部分がありますが、これは「長文読解」に関する大問であることを示しています。ご覧の通り、大問ⅠとⅡが長文読解問題になっていることがわかります。

また、配点を見てみますと大問Ⅰで29点、大問Ⅱで28点となっており、合計で57点となっています。120点満点中の57点ですから、長文読解の配点は半分以下となっています。

大問Ⅲ~Ⅵについては文法や語法に関する出題が中心となっていますが、先ほどの長文読解分野の配点が半分以下であることから、これら文法・語法に関する分野の配点が半分を超えている、ということになります。

つまり、立命館大は長文読解の力が多少及ばなくても、知識面がしっかりしていれば充分カバーできる、ということになります。それゆえ、文法・語法の強化は立命館大英語対策上では不可欠であり、できるだけ多くの問題に当たっておきたい所です。

また、会話問題は取り組みやすいものの、おそらく1問あたりの配点が高いと考えられますので、手堅く正解を取りに行く必要があります。ミスは禁物です。

立命館大の一般入試は2/1より開始となります。残りあと約2ヶ月、受験生の皆さんはしっかりとした対策を進めましょう。

開成グループでは、2010年春実績で立命館大合格者は249名となっており、関関同立4大学の中で最も多い合格者数となっています。立命館大合格のノウハウがしっかりと確立していることを、何よりもこの数字が証明してくれていると思います。

「立命館大の合格に向けて、最後のもう一押しが欲しい!」と思う受験生の皆さん、今からでも間に合います!特に個別指導学院フリーステップでは、毎年入試直前期の飛び込み入塾 ⇒ みっちりと特訓 ⇒ 志望校合格 となる受験生がたくさん出ています。

一度お近くの個別指導学院フリーステップの教室を訪ねてみて下さい。

大阪府立大 入試説明会 開催

2010年11月19日 金曜日

こちらのエントリー「大阪府立大 学部改組予定は2012年度へ延期」でご紹介しましたが、大阪府立大は2012年度より既存の7学部が4学域へ再編される予定となっています。今高校2年生の皆さんが入学される時からの変更ということになります。

今高校1・2年生の皆さんに対しては新しく生まれ変わる大阪府立大のことを、そして今高校3年生の受験生の皆さんに向けては入試動向の説明、それぞれを行って下さる説明会が11月29日と30日の2日間、大阪市内2会場で行われます。詳しくは以下の通りです(画像をクリックすると拡大します)。

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大阪府立大 入試説明会

大阪府立大 入試説明会

日時:
2010年11月29日(月)・30日(火) いずれも17時半~
場所:
新梅田研修センター 2F(11月29日)
大阪国際交流センター 2F(11月30日)
内容:
入試説明・23年度入試動向説明(高校3年生向け)
入試説明(高校1・2年生向け)
個別相談(開催時間中随時対応)

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2011年度の大阪府立大入試のポイント、入試動向などについて詳しく解説してもらえるだけでなく、願書も配布してくれるそうですので、受験生の皆さんにとっては必見のイベントです。

また、高校1・2年生の皆さんについても、大阪府立大の新しい学びの枠組みや人材育成の目標についての説明はこの時期に聞いておき、後々の志望校選択に役立てるようにするようにしましょう。

全体的な説明だけでなく、個別の質問受付コーナーもあるようです。一通り説明を聞いた後はぜひこちらにも立ち寄って、いろいろと疑問をぶつけてみましょう。

園田学園中高 活力あふれる女性を育成する

2010年11月18日 木曜日

園田学園中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

園田学園中高 外観

阪急 塚口もしくはJR 塚口から歩いて10分程度で到着します。

学校全体の教育方針としては「知性と豊かな情操、品性を身につけ、健康でいきいきとした活力あふれる女性を育成する」というものとなっています。また、毎年「研究主題」を設定されており、今年度の研究主題は「学びの意欲を引き出す授業づくり~「五感(必要感・期待感・受容感・有能感・満足感)」を実感できる授業」というものだそうです。

中学校の教育面での特徴は以下の3点です。

①確かな学力が身につく、学習の習慣化
特に一週間ごとに学習計画や生活スケジュールをたてる「生活表」と、年2回実施の「ベネッセ学力推移調査」に注力。

②国際感覚を身につける、ニュージーランド研修
NZに行きますが、その前に国内の園田学園の施設で充分訓練をする。

③人間性を高める、「7つの習慣J」「女性学」
主体的に学べることを目的として導入しており、特に後者は茶道・華道・着付け・書の作法・短歌と俳句・マナーを学ぶ。

説明会 会場

高校は特別進学と総合進学の2コースが設置されています。それぞれのコースの特徴を順にご紹介します。

特別進学コースのテーマは「演習の徹底」「面談」だそうで、特に今年から特別進学コースの時間割を刷新されています。これまで月~金は7限すべて授業だったところを、7限目は演習の時間し、これによって学習の定着やクラブ活動との両立が可能となりました。

総合進学コースは4割が併設大・短大への内部進学、他大学へ4割、残り2割は専門学校や就職、という進路構成となっています。併設の園田学園女子大・同大短期大学部への内部進学は、大学の人間看護学科と食物栄養学科についてな基準を高めに設定しているものの、全学部について特に人数制限は無い様子です。

総合進学コースでは「女性学」を学ぶ時間が高1・2で週1コマあり、「マナー」「書の作法」「カラーコーディネイト」「短歌・俳句」といった実技と、「女性史」「日本文学の中の女性像」「女性と社会」「性と生き方」といった講義を織り交ぜながら進めておられます。

また、前述のとおり併設大への進学が多いことから、併設大の指導者を招いての高大連携講座も盛んに行われています。

制服

女子校がどんどんと減っていく中で、1938年の創立以来72年間女子校教育一筋でここまで来られた園田学園中高。今後も女子教育の灯を守り続けていってほしいと思った説明会でした。

大阪桐蔭中 前期入試 遅刻しても大丈夫?

2010年11月17日 水曜日

2011年度の近畿地区中学入試において非常に大きな話題となっているのが、「大阪桐蔭中 統一解禁日午後入試」です。当ブログでもこのことについて過去にこちらのエントリー「大阪桐蔭中 前期入試を統一解禁日午後に実施!」で詳しくご紹介しています。

さてこの午後入試ですが、集合が16時となっております。同日に他校を受験した上で大阪桐蔭中の午後入試に向かう予定とされている受験生・保護者はたくさんいらっしゃることでしょう。ご注意いただきたいのは、その15日(土)の午前に受験する中学校が何時になれば受験生を開放するか?という点です。

例えば、こちらのエントリー「四天王寺中 国公立大医学部医学科合格者数 近畿2位」でもご紹介しましたが、四天王寺中では「面接の組み分けによっては受験生が開放されるのが16:20になる」ことになっています。これでは四天王寺中と大阪桐蔭中の掛け持ち受験が不可能となっています。

実際、大阪桐蔭中には他校との掛け持ち受験を検討されている保護者から遅刻時の扱いについての問い合わせが多く寄せられているようです。大阪桐蔭中が何時まで遅刻者を受け入れるか?次第で、受験者数が相当上下することになりますが、ここへきて大阪桐蔭中から遅刻者対応について正式な見解が発表されました。

遅刻者向けには次のような時間割を設定して対応されます。

大阪桐蔭中 前期入試遅刻者の試験時間

なお、遅刻者の時間割で入試を受ける場合は、入試の公平性を保つため、入室時にカバンを学校に一旦預ける必要があります。よって、試験会場に持ち込めるのは筆記用具のみとなります。ご注意ください。

この時間割が出来たことによって、前述の四天王寺中で面接の組み分けが遅い方になったとしても、大阪桐蔭中の前期入試は受験出来そうです。

甲南大 理系学部での出題傾向

2010年11月16日 火曜日

甲南大のオープンキャンパスに行ってきました。

甲南大①

阪急 岡本駅から歩いて10分程のところにある、都市型の中規模大学です。

甲南大②

ご覧の通り、キャンパス内に入るとたくさんの緑を目にします。そして、ちょうどこのオープンキャンパスの日は学園祭である「摂津祭」が間近に迫っている、ということで、様々な催しの告知パネルが所狭しと並べられていました。

甲南大③

甲南大④

上の写真2枚は校舎の4階から写したものです。この写真からもわかりますように、緑が本当にたくさんあります。

入試対策講座(理系)

いろいろなイベントにお邪魔したのですが、今回は特に入試説明会(理系)の内容についてご紹介しようと思います。

甲南大は2001年に理学部を理工学部に改組し、物理・生物・機能分子化学・情報システム工の4学科体制として以降、2008年に知能情報学部を、2009年にはフロンティアサイエンス学部、それぞれを開設するなど、理系の充実ぶりが目を引きます。

そんな甲南大 理系学部での過去の出題傾向についてこの入試説明会(理系)でお教えいただきましたので、以下に簡単にまとめました(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

甲南大 出題傾向(理系)①

甲南大 出題傾向(理系)②

いろいろな教科で「記述」や「論述」といった言葉が出ているのが目につきます。答えだけでなくしっかりと途中式が構築できているかとうかを見たり、理科においては「図を描く」という点も見られていることから、かなり丁寧に受験生の選考を行っていることが分かります。

上の2つの表を、今後の対策の際の参考にして下さい。

甲南大⑤

上の写真は、ある校舎の1Fにあるエレベーター付近に設置されていたディスプレイで、パソコンが使用できる教室の空き状況と、それぞれの部屋の様子をモニタリングできるものです。ここで空いている部屋を見つけてから移動できますから、効率よく動けますね。

今回キャンパスを訪問してみて、特にパソコン教室の空き状況管理画面に代表されるように、大学自体の規模は大きくないものの設備の良さが印象深かったです。

「産近甲龍」というネーミングからいろいろと比較されるこれら4つの大学ですが、それぞれの良いところがあります。受験生の皆さんには、受験まで残り少ない日数となってはいますが、各大学の良いところを見つけるためにも受験予定の大学には必ず訪問してほしいと思います。