常翔学園中高 中高とも昨年の揺り戻しで志願者増

2015年7月31日 金曜日

常翔学園中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

大学合格実績についてです。

国公立大40名(昨年35名・一昨年21名)・関関同立181名(昨年123名・一昨年58名)と、2年続けて大きく飛躍しています。スーパー・特進から大阪大・神戸大をはじめとする国公立大、文理進学からは関関同立がそれぞれ上位の進学先として輩出されています。入学時の成績が平均より下回っている生徒であっても今春大阪府立大に合格した例があるなど、入学者の成績が伸びていることもアピールされていました。

2015年度入試結果です。

中学入試結果は以下の通り推移しています。募集定員100名に対して初年度から3年連続で定員充足も、昨年度は定員割れ。開校から3年は受験者数の増えに対して合格者数が抑えられており倍率が高騰し続けてきました。昨年度は志願者数の減少に対し合格者数がこれまで以上に出されており、一気に手ごろな倍率となりました。

そんな流れを受けた今年度は志願者数が大きく増え入学者数も100名超えを果たしています。

2015年度 志願者数340名 受験者数300名 合格者数264名 入学者数105名
2014年度 志願者数267名 受験者数235名 合格者数209名 入学者数90名
2013年度 志願者数376名 受験者数319名 合格者数191名 入学者数108名
2012年度 志願者数317名 受験者数250名 合格者数185名 入学者数110名
2011年度 志願者数298名 受験者数225名 合格者数178名 入学者数101名

入学者数における女子比率は次の通り(コース別)です。Ⅰ類の女子比率が更に下がり、Ⅱ類で更にアップしています。

Ⅰ類:男子25・女子10・女子比率28.6%
2014年度 男子20・女子12・女子比率37.5%
2013年度 男子13・女子19・女子比率59.4%
2012年度 男子18・女子19・女子比率51.4%
2011年度 男子19・女子6・女子比率24.0%

Ⅱ類:男子45名・女子25名・女子比率35.7%
2014年度 男子39・女子19・女子比率32.8%
2013年度 男子57・女子19・女子比率25.0%
2012年度 男子54・女子19・女子比率26.0%
2011年度 男子54・女子22・女子比率28.9%

合計:男子70・女子35・女子比率33.3%
2014年度 男子59・女子31・女子比率34.4%
2013年度 男子70・女子38・女子比率35.2%
2012年度 男子72・女子38・女子比率34.5%
2011年度 男子73・女子28・女子比率27.7%

A日程全受験者105名中98名がプレテストを受験しているそうですが、合格者のうち判定ごとのⅠ類合格率は以下の通りとなっています。C判定でもⅠ類合格率はゼロではないということで、「なにがなんでもⅠ類で」という受験生であっても、希望が持てる情報です。

S判定 4 / 4 100%
A判定 9 / 11 82%
B判定 17 / 56 30%
C判定 3 / 15 20%

高校の2015年度入試結果です。

募集定員435名に対し、受験者数1,428名(専願457名・併願971名)・合格者数1,373名となりました。昨年は受験者数1,113名(専願373名・併願740名)・合格者数1,077名だったので、受験者数大幅増ということになります。

昨春より中高一貫一期生が内部進学してきたので、募集定員が減らされていました。昨年はその分受験者が減り直近では最も適正な試験となりましたが、今年は揺れ戻しで受験者数が大きく増加した、という形です。

2016年度入試情報です。

中学入試の入試日程は次の通りで、今春から変更はありません。

1/16土 A日程
1/17日AM B日程午前
1/17日PM B日程午後

高校入試では、募集定員等での変更はありません。

 

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関西外国語大 あらゆる手を打つ活発な大学

2015年7月30日 木曜日

関西外国語大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

ここ数年で新学部の設置だけでなく、既存学部の中身も見直し、全面リニューアルをしているのが、この関西外国語大の最大のセールスポイントではないでしょうか。

外国語学部は2014年よりカリキュラムを大幅に改定。文学や英語学ばかりのものではなく、留学につながる英語・スペイン語カリキュラムを心がけ、高校から大学へのスムーズな接続を念頭においています。

国際言語学部は募集を停止し、英語国際学部を発足済。現在は学研都市キャンパスに置かれていますが、2018年4月の予定として、同学部を枚方市駅から徒歩約15分、中宮Cから500メートルほどのところにある御殿山キャンパス(仮称)へ移転することになっています。そこには、700名規模の国際国流セミナーハウス(6階建て)をつくり、海外からの留学生と日本人学生が生活を共にして異文化理解を進める、「学・食・住」一致のグローバルタウンとなる予定になっています。

英語キャリア学部 英語キャリア学科は英語だけでなく経済学等の社会科学系の学問を融合させる、高校で言えば「特進」のような学科となります。それゆえ、高い英語力があることが前提となります。1年の海外留学も必須となっているものの、前述の英語国際学部は「1セメスター・語学留学」である一方でこちらは「1年・大学の正規授業の受講」という点が大きく異なる点です。

英語キャリア学部 英語キャリア学科 小学校教員コースは、小学校教員養成に加えて高度な英語力をつけさせる、非常に面白いコースです。卒業は「学士(教育学)」となります。

全国にはここを含め7つの外国語大学があるそうですが、上記の通り最も独自路線を歩んでいる大学だろうと思われます。

就職状況ですが、今春の就職決定率は97.8%となりました。英語キャリア学部1期生が今春卒業しました。就職率100%であるだけでなく、海外での就職者もいるようで、大きな成果が出ています。

2016年度入試に向けて、公募推薦・一般・センター利用の各入試全てでWeb出願を開始されます。

 

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関西大学北陽中高 関西大への内部進学は70%程度

2015年7月29日 水曜日

関西大学北陽中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

中学校に焦点を当ててご紹介を致します。

中学校は入学段階では単一コースで、高校進学時には全員特進コース(関大及び難関国公立大への進学が目標)となり、高1時は高校入学組とは別のクラス編成とされます。高2から中高一貫組と高校入学組が混成され、同時に文系・理系分け及び成績上位生のみ1クラス編成の「アドバンスクラス」が設定されることになっています。

中学1期生が現在高3となっており、関西大への内部進学及び外部大の合格実績に注目が集まるところです。

中学生のクラブの入部率は約86.7%、ということです。

気になる関西大への内部進学についての詳しい情報です。

関西大への内部進学に関する過去2年の詳細は以下の通りとなっています。

2015年度
卒業生274名中、関西大への内部進学は193名・70%。他2名が他入試で関西大へ進学した模様。

2014年度
217名が関西大へ進学。うち、213名(Ⅰ類88 / 113・Ⅱ類125 / 239)が内部進学で、AO及びSF入試で2名、一般入試での合格が2名。内部進学基準に満たない者が関西大の一般入試を受けて合格したのは初めて。

関西大の内部進学枠は高校募集定員の90%ほどの人数分用意されるそうです。3年間の実技も含む成績・生活状況と3年次実施分実力テスト3回の成績で判定され、条件をクリアすれば関西大への内部進学が可能です。

例年理系学部で内部進学枠が余っているようなお話も聞こえてきています。

関西大への内部進学は1月末に確定するなど「確実ではない」という事情もあって、年内の公募制推薦入試の受験を薦めているそうで、それが産近甲龍等の合格者数に現れている、という実情です。

2015年度の中学入試結果についてです。今春は1次で募集定員を80名⇒70名と減らし、同時に男女別の定員を廃止し一括募集とされた中での入試となりました。

2次A受験者の併願先は以下の通りだそうです。関一が圧倒的に多くなっていますが、2014年度入試より北陽が2次Aの開始を1時間遅らせる17時開始としたため、関一の面接が遅い組も併願が可能となっているためです。

関一131 同志社香里60 関大中等18 開明18 近大附属14 啓明11 立命館7 常翔学園7

今春入学者数は125名で、そのうち女子が49名と半分を大きく割り込んでいます。

2016年度入試に向けては特段の変更はありません。

 

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京都橘大 国試合格率や国試対策模試が証明する確かな学力

2015年7月28日 火曜日

京都橘大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

京都橘大は5学部10学科の総合大学で、特に開設10年を超えた看護学部と、2012年に開設されたばかりの健康科学部(理学療法学科と心理学科)で人気がある大学です。

同大は積極的な改革を進めることでも特に有名です。現代ビジネス学部f内、現代マネジメント学科を2015年度より経営学科として改組。また、同学科内にあった「救急救命コース」は、同学部内都市環境デザイン学科へ移設されたものの、2016年度入試より健康科学部に移設、学科に昇格し「救急救命学科」となる予定になっています。同コースはすでに4期の卒業生を輩出しており、今春の救急救命士国試も100%を達成しているなど、実績的にも文句なしのものとなっており、まさに「満を持して」の学科昇格となります。

健康科学部は今春入学生で全学年がそろい、4回生となる1期生は理学療法士・作業療法士全国統一模試で1位を獲得し、同模試上位100名中14名が同大理学療法学科生で占められ、極めて成績が高いようです。

また、保育師・助産師・看護師の国試はすべて合格率100%となりました。

2015年度入試結果です。

大学全体で昨年比95.1%(昨年89.0%)の志願者数。一昨年は前年度比36%の志願者増となり全学部で志願者増加、志願者増加数(率ではなく数)では近畿地区ベスト20にランクイン、するなどの大変良い入試となりましたが、昨年度で大きく減った志願が今年も戻らず、昨年から難易度は落ち着いています。

学部別の対前年の志願動向は以下の通りです。

文学部 99.9%(14年度81.7%・13年度110.6%)
人間発達学部 85.9%(14年度84.3%・13年度124.2%)
現代ビジネス学部 104.9%(14年度103.9%・13年度136.4%)
看護学部 86.9%(14年度95.4%・13年度114.7%)
健康科学部 90.4%(14年度79.0%・13年度249.4%)
合計 95.1%(14年度89.0%・13年度135.6%)

周辺大で看護の新設が相次いだことを受け、大きく志願者を減らしています。なお、新設を除く既存大の看護だけで全志願を集計すると前年比「92%」となり、減り幅は平均よりも大きいことが分かります。

2016年度入試に向けた情報です。

前述の通り、現在の現代ビジネス学部 救急救命コースを学科へ昇格させ「救急救命学科」とし、健康科学部へ移設となります。同時に、募集定員も40名⇒50名へ増加。同コースが出ていく都市環境デザイン学科の定員は変わらず130名のままなので、実質的には同学科の定員は40名増ということになります。

同じ健康科学部内の心理学科では、定員を60名⇒80名とされます。

定員面のお話が続いているのでついでにご紹介をしますと、実は今春には児童教育学科の定員を120名⇒140名、保育士養成課程の定員も80名⇒100名と増加されていましたので、大学全体としては立て続けの定員増加ということになります。

一般入試前期C日程の選択科目に世界史・日本史が追加され、これによって一般前期では全日程で世界史・日本史の選択が可能になります。

公募推薦入試において、看護学部対象の「京都第二赤十字病院特別奨学生推薦入試(専願)」を2014年度入試より導入済です。この選考区分で合格した者全員に、同病院から特別奨学金(4年間合計で原則362万5千円)が貸与。募集定員は7名。この入試制度で不合格となっても、出願時に再判定を希望した者に関しては公募制推薦入試(専願)での再判定が行われます。なお、この制度で貸与された奨学金に関しては同病院に6年間勤務することで返済が免除されるそうなので、お知りおき下さい。

 

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大阪工業大 梅田の新キャンパス及び新学部は2017年度開設

2015年7月27日 月曜日

大阪工業大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

大学概要です。

2017年4月の設置を目指し、梅田に新キャンパスを建設中となっています。地上22階・地下2階で、地下は梅田地下街と接続されるそうです。

同時に、新学部として「ロボティクス&デザイン工学部」が設置予定です。既存の「ロボット工学科」「空間デザイン学科」を先の新学部内へ編入・キャンパス移転させるのと同時に、全くの新規学科として「システムデザイン工学科」を新設し、3学科体制とされる予定になっています。よって、現高3生でロボット工学科・空間デザイン学科に入学した場合は、2年次から梅田Cへ移転することになります。

新学科「システムデザイン工学科」については、3年次に全員海外へ行かすプランも計画中との発表もありました。

さて、大阪工業大は現在工学部・情報科学部・知的財産学部の3学部体制となっており、2017年には上記の新学部が設置されて4学部体制となります。特に、知的財産学部は特許等の知的財産を扱う専門人材を養成する、全国で唯一の学部となっているのが特徴です。

海外交流協定締結大学は30大学で、外国語学部を持つ摂南大よりも多い、という驚きの事実もあります。海外に生産拠点を置く企業が増えているなど、理系であればこそ海外に出ていく機会が増えており、そういう状況を鑑みて学生時代から海外経験を積ませておこう、という意図から協定大学を積極的に確保しているそうです。

就職実績についてです。今春卒業生の就職率及び過去からの推移は以下の通りとなっています。

15年93.9%・14年97.7%・13年97.6%・12年97.3%・11年96.6%・10年96.3%・09年98.8%

求人件数が多く、就職希望学生一人当たり15年度19.1件・14年度16件・13年度11.4件・12年度11.1件だったので、今年は飛躍的に求人数が伸びたことになります。ちなみに、今年の全国平均は1.61件だそうですから、同大への求人が多いことがよくわかります。

2015年度入試結果についてです。

学力試験を課す試験での入試問題ではこれまで受験者平均得点率を60%と設定して入試問題を作成していたところ、今年度である2015年度入試より55%と設定し、事実上の「難化」宣言をしていました。

それを受けた今春の入試状況ですが、志願者数16,391名で前年比95.4%。実志願者数も5,690名で前年比95.7%と、減少しています。昨春は全学部で志願者が増加し、延べ志願者数は昨年までの7年連続増加しており、実志願者数も一昨年から昨年で9.3%増え、6年連続増加中、といった記録が作られていたのですが、今年は共に更新ならず、ということになりました。

入試種別志願者数・実志願者数は以下の通りです。公募推薦は持ちこたえているものの、一般で大きく減少となっています。

公募推薦
志願者数3,665名(14年度3,698名)・前年比99.1%
実志願者数1,876名(14年度1,911名)・前年比98.2%

一般入試
志願者数12,172名(14年度12,865名)・前年比94.6%
実志願者数4,354名(14年度4,560名)・前年比95.5%

公募推薦において、スタンダードと高得点重視の両方に出願した者のうち、実に80.4%が両方で合格となっているそうです。

同大では入学者の質を確保するため、2011年度入試から「学力重視の入試」へとシフトしておられます。具体的には「指定校基準の厳格化」「AO入試の廃止」を通しての「専願制の推薦系入試の制度を見直す」一方で、公募推薦入試や一般入試での合格者数を増やし、2017年度までに一般での入学者比率を53%以上にすることを目標としていることを早期から発表していました。

それを踏まえた一般入試での入学者比率ですが、今年51.2%・昨年51.1%で、中々増えていないのが実情です。

景気回復による文系人気復活など、これ以上の一般の占有率増加は見込めないと判断されたようで、次年度入試では公募推薦から入学者を積極的に確保しにいくとのお話がありました。

気になる女子比率ですが、2012年度入試では志願者9.2%だった所から14年度12.1%・15年度12.2%と着実に増加中です。

125名を目標と設定していた特待生枠についてですが、実際には173名に特待生を出すなど、成績上位には寛大な姿勢で臨まれています。次年度は143名を目標に特待生を出す予定だそうなので、積極的に狙いたいところです。

2016年度入試に向けた情報です。

公募推薦入試では「女子優遇制度」なるものがあったのですが、残念ながら2016年度入試より廃止となります。

知的財産学部の公募推薦入試において数学を選択可能とし、英語必須+国語or数学の2教科入試とされることもお教え頂きました。

 

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龍谷大 農学部新設と国際学部改組で爆発的な人気増加

2015年7月24日 金曜日

龍谷大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

龍谷大といいますと、今春より新学部として新設された「農学部」と改組された「国際学部」の2学部が大きな話題となっています。今春瀬田Cに開設となった農学部については、既存学科の改組等を除き純粋な新学部としては19年ぶりとなるそうです。

また、国際学部は、既存の国際文化学部を名称変更し、キャンパスを瀬田C⇒深草Cへ移し2学科体制とされています。国際文化学科は11言語(フランス語が無い)のラインナップと世界3大宗教を学べる、330名募集の学科です。もう一つの学科であるグローバルスタディーズ学科は純粋な新設学科となり、初年度から集中して濃密な英語教育を行い、TOEIC730点等を卒業要件にするなど英語を集中して学ばせることになっています。

来春新設・改組予定となっている学科等も判明していますので、お知らせを致します。

文学部 歴史学科に4つ目の専攻となる「文化遺産学専攻」が新設される予定です。フィールドワークや野外調査を大切にし、3年次には「考古学「博物館学」「美術史学」の3つから選択可能です。

社会学部内の臨床福祉学科と地域福祉学科を一本化し、現代福祉学科へ改組されます。これまで培ってきた社会福祉士合格率の高さ(今春は55.0%)などの良さを残しつつ、少人数(15~20名)の教育とされる予定になっています。

就職実績・学生サポートについてです。

今春の就職決定率(短期大学部含む)は95.5%で、14年度94.7%・13年度93.8%・12年度93.6%なので順調に推移していることになります。

学内での様々な就職向けの取り組みはもちろんですが、地方出身者の保護者を対象として全国を回って成績に関する懇談会を実施されているなど、保護者に対する学業面でのサポートもしっかりやられています。

2015年度入試結果です。

志願者数が約1万名増加しました。やはり、農学部新設と国際学部の移転・改組が好意的に受け止められ、大幅な志願者増となっています。

今年度・昨年度の入試区分別の志願者数前年比(カッコ内は合格者数前年比)は以下の通りとなっています。

2教科型公募推薦 2015年度124.4%(111.1%) 2014年度106.3%(108.1%)
一般A 2015年度116.1%(111.2%) 2014年度109.1%(106.7%)
一般B 2015年度134.0%(157.6%) 2014年度99.0%(120.8%)
一般C 2015年度166.8%(116.9%) 2014年度97.6%(124.1%)
センター前期 2015年度101.5%(103.1%) 2014年度100.5%(105.6%)
センター中期 2015年度101.5%(94.1%) 2014年度111.3%(112.3%)
センター後期 2015年度133.0%(105.2%) 2014年度106.6%(116.9%)

一般AとBでは、Bで合格者数が大きく増やされていることから著しく難易度に差が出た可能性があります。

昨年度は公募推薦から合格者を取りに行ったが歩留りが悪かった(一般では関西大の合格者増が影響していると思われる)ようで、一般B・Cと段々合格者の増え幅が大きくなったという流れでしたが、今年度も同様に合格者数が前年からの増加率が段々と増やされています。

2016年度入試に向けた変更点は以下の通りとなっています。

①公募推薦・一般・センター利用について、インターネット出願に完全移行
②農学部がセンター利用型入試を導入
③受験料と受験料優遇制度が変更

 

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同志社大 ハード面は完成し今後は内部充実にシフト

2015年7月23日 木曜日

同志社大の高校予備校対象説明会にお邪魔してきました。

大学の近況です。

2013年にキャンパス整備が完了し、文系学部8学部は今出川C、理系及び文理融合学部6学部は京田辺Cで学ぶ事になっています。両キャンパスはそれぞれ持つ特色が以下のように異なっています。また、両キャンパス間を無料シャトルバスが走るようになっているのも朗報です。

今出川C:
リベラルアーツ型教養教育、ゼミナールを中心とした専門教育を展開する文系学部教育拠点
京田辺C:
理系系と文理融合学部が集積し、実験・実習、フィールドワークを重視する複合的教育拠点

学部新設、校地移転や新校舎建設はひと段落し、今後は「ソフト面」である内部充実にシフトされます。具体的な中身は以下のようなものだそうです。

・学長の企画・立案機能の強化として、学長室の設置や6名の学長補佐を任命
・情報発信力を強化すべく広報部を設置するなど、組織改革
・縦割りを脱皮し、総合力が発揮できる体制へ

同志社創立140周年を今年迎え、創立150周年に向けて「同志社大学ビジョン2025」も全学的に策定されています。

グローバル人材育成プログラムを全学的に推し進めるため、以下2点を2016年度より実施予定となっています。

①グローバル教育センターの設置
・日本人学生と外国人留学生が共に学ぶ科目の提供
・少人数編成の約70科目程度を設置予定
・外国人留学生は日本理解の促進を、日本人学生にはグローバルな視点からの日本社会・文化の理解と国際的教養の涵養促進

②グローバル・リベラルアーツ副専攻
・高度な英語力と教養を身につける全学的な副専攻制度
・「同志社英語集中プログラム」による徹底的な英語教育と英語によるリベラルアーツ教育を展開
・指定の科目を履修し要件を完結することで卒業時にグローバル・リベラルアーツ副専攻修了の証明が得られる

就職状況についてです。就職率は以下のように推移しています。

2015年度 96.9%(文系学部96.6%・理系学部99.4%、男子96.1%・女子98.0%)
2014年度 97.4%(文系学部97.1%・理系学部100%、男子97.2%・女子97.7%)

2015年度入試結果についてです。

志願者数トータルは49,369名。近年5年で最も多かった昨年の52,994名から大きくダウンしています。

一般入試においては志願者数が対前年比94.9%(14年度103.1%・13年度103.0%・12年度103.4%)で、対する合格者数は99.4%(14年度102.1%・13年度106.3%・12年度96.0%)と、共に減少となりました。

センター利用型では志願者数対前年比86.6%(14年度103.2%・13年度91.7%・12年度112.6%)。しかしながら合格者数は前年比109.0%(14年度102.1%・13年度86.8%・12年度103.1%)と大きく増やされています。

2016年度入試における主な変更点は以下の通りとなっています。

①理工学部 電気工学科及び電子工学科の以下において、物理のみ必須から物理・化学の選択が可能に
②文学部 哲学科の推薦入試を廃止

 

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高槻中 女子受け入れ開始に向けて準備が進行中

2015年7月22日 水曜日

高槻中の塾対象説明会に行ってまいりました。

高槻中高と法人合併を行った大阪医科大は、今年3月に大阪薬科大とも法人合併契約をしており、高槻中高単体だった法人から段階を経て規模を大きくされています。

同校はSSHだけでなく、2015年度よりSGHアソシエイトの指定を受けており、文系・理系ともに探究活動や課題研究が活発に行われています。「勉強だけしたい子には向かない学校」との発言もあり、これまでの学校の姿を思って入学すると「ミスマッチ」が起こる可能性がありそうです。

事実、小テスト実施⇒その後の追試実施や、基礎学力を重視して中2進級時にも成績不振者は進級させない対応をするなど、これまでの高槻とは違った運営をしており、保護者からも「違う」との声もあるようです。

説明会の中で、校長先生から「自由な雰囲気は無い」「全く違う学校に」というフレーズが出てきたり、「おおらかにやってきたが、締める所は締めて成績が上がるようになってきた」というご報告があったり、今年度のパンフレットに大阪医科大在学の女子学生のインタビューが掲載されていたりしているなど、これまでとは明らかに違う運営・広報の手法を採られています。

既報の2017年度からの共学化と呼応する形で、「20~30年先を見据えたもの」とする新校舎を作る予定です。共学化1期生入学する2017年度に1期を、その後図書館も含めたものとして2期工事が行われます。

「将来、あらゆる分野の第一線で活躍できるグローバルリーダーを育成する」ことを進めるため、GL・GS・GAの3つから成る新たなコース制を導入済みです。また、2017年度より共学化を果たし、従来からある帰国生対象入試も今春から前面に押し出すなど、多様性のある教育環境を構築しつつあります。

その昨年度より導入されているコース制についてですが、コースは以下3つも、入学時は単一コースで中3から分かれるという形を採られています。

GL(Global Leader)(標準コース)
中学入学時は全員このコースで、中3から他2つのコースも含めた3つに分割される。従来型カリキュラムを基本とし、中2までは週5時間の英語授業とネイティブ教員による週3時間の英会話授業によって、生徒全員の英語基本スキルと活きた英語コミュニケーション力を育成。高2から文理分けし、難関大の理系・文系学部を目指す。

GS(Global Science)(理系コース)
中3でGLから分割となり、SSH事業を核として大学や研究機関と連携し「課題研究」を実践。難関大医学部や理系学部への進学を目指す。

GA(Global Advanced)(文理融合コース)
中3でGLから分割となり、文理融合型教育実践によって、SGHアソシエイトとしての役割であるグローバル課題解決に向けて挑戦する次世代リーダーを育成。文理分けは高3とギリギリまで引っ張る。難関大文系理系だけでなく、海外リーディング大への進学も目指す。

適性がある生徒が多いようであれば、GSやGAのクラスは増やしても構わないという見解を持たれておられます。

この度のコース制導入とも併せ、英数国のカリキュラムを刷新。教科書を検定教科書に戻し、基礎基本を重視した指導としていたり、中1・2段階の科目別の取り組みは以下とし、中3から発展を積み重ねるなど、これまでの伝統・習わしをあえて崩した取り組みにシフトをされています。

英語 「使える英語」の習得を目指す(週5時間+英会話週3時間)
数学 基本の徹底(週6時間)
国語 言語活動の充実(週5時間)(昨年は「古文もやめた」と発言あり)

大学合格実績についてです。

国公立大現役合格者数は104名。2010年度83名⇒2011年度103名⇒2012年度109名と増えてきていましたが、2013年度99名⇒2014年度88名⇒2015年度104名と推移し、下降傾向に歯止めがかかっています。

浪人も含めた国公立大合格者数は166名(昨年161名)で、うち20名(昨年22名)が医学部医学科となっています。

京大18名中13名(昨年22名中13名)が現役、医学部医学科はなし。大阪大23名中15名(昨年23名中18名)が現役、となっています。

直近6年の統計によると、東京阪神28%を含む国公立大に63.5%が進学。また、国公立大医学部医学科は7.6%が進学しています。

2015年度入試結果です。

入試回を3回に増やして今春で4年目、今年は帰国生入試を大々的に行うなどされています。

その帰国生入試では、出願10名・受験9名・合格8名・入学5名という結果になりました。募集定員15名だったので10名の欠員が出たことになり、その分は全て前期に回して合格者を出したとのことです。

前期では社会が難しく4科型の出願も減っていることから、次年度は社会を簡単にして新判定方式も加えることになっています。

中期が実施された火曜日は神戸大学附属と六甲とあたり、昨年の75名減に続き今年は約150名の志願減となりました。減った約150名は丸々兵庫県からの志願減。合格者数は絞ることになりましたが、中期合格者からの入学者数は増えています。

中期では兵庫の有力校と重なる日程で兵庫からの受験生が大幅に減るなど苦戦しましたが、一転して後期は兵庫県からの志願が前年の倍。後期でもやはり社会の選択者が少ない様子です。

2016年度入試に向けた情報です。

帰国生対象入試において「事前面談廃止(ただし事前の相談で検定取得や模試成績の確認は引き続き必要)」「英語筆記試験を全員に課す」ことに。

また、前述の通り、前期における4科入試受験者の判定方法が増えます。4科・国算理に国算社を加えた3パターンから最も高い得点で判定される、ということになります。

また、社会の入試問題を簡単にすることが宣言されています。これもまた朗報です。

前期または中期を受けた受験生に限って、後期の出願は1/20に窓口出願が可能です。

 

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佛教大 志願者が大幅増

2015年7月21日 火曜日

佛教大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

就職関連です。

大学全体の就職率は92.7% (昨年91.0%)。ちなみに2012年度は87.2%でした。

学部・学科別の分野別の就職状況によると、教育学科、保健医療技術学部(理学療法・作業療法)、社会福祉学科を持つ大学なだけに、一般企業への就職者が他大学よりも少ない状況となっています。

2015年度入試結果です。

入試形態別の志願動向は次の通りです。公募・一般の全ての入試形態で志願者増。隔年現象ということもありますが、安全志向による国公立大受験組の「押さえ」としての受験が増えた様子です。

公募推薦
志願者数6,837名(14年度6,173名・13年度6,142名)昨年比110.8%(12年度⇒13年度93.2%⇒14年度100.5%)

一般入試
志願者数13,449名(14年度12,428名・13年度13,503名)昨年比108.2%(12年度⇒13年度112.4%⇒14年度92.0%)

総合計
志願者数20,675名(14年度18,954名・13年度20,020名)昨年比109.1%(12年度⇒13年度105.5%⇒14年度94.7%)

志願者が増えたこともあり、合格者数は多めに出したものの、前述の通り国公立大併願者が多かったこともあって入学者数は微増に留まっています。

なお、昨年は看護学科はすべての入試で志願者が減り、昨年・一昨年と2年連続志願者減だったこともあって、同志社女子大での看護学部新設であっても特に公募推薦では志願者数が2割増となっています。

一般Aにおいて、総合得点の得点率80%以上の合格者で各学部上位3%にあたる者に成績優秀者奨学金の資格が与えられるという制度があります。15年度は35名が該当したとのことです。

2016年度入試に向けた情報です。

検定料は1回の受験につき35,000円(センター試験利用入試は1学科志願につき10,000円)。公募制推薦・一般入試A日程・一般入試B日程の各入試では同一種別で複数回受験の場合、2回目以降の検定料を5,000円減額となります。また、一般入試B日程では併願によるさらなる割引制度があります。

公募制推薦入試・一般入試A日程(2月)・一般入試B日程(3月)・大学入試センター試験利用入試(前期)・(後期)の5つの入試種別で、WEB出願を実施されます。ただし、「顔写真」「調査書」等は、別途郵送が必要なので、ご注意ください。

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明星中 明星チャレンジ2016開催

2015年7月18日 土曜日

明星中では、昨年に引き続き小学6年生を対象とする「明星チャレンジ2016」を開催されます。

これは、来春受験を予定されている受験生を対象として、学校に来てもらって、入試本番と同じ時間割で過去に出題された問題を解く、というものです。

他校では新たに問題を作成して「プレテスト」として実施している所が多いのですが、明星中の場合はそれとは少し違う内容になっていますね。

詳しい実施要項は次の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


明星中 明星チャレンジ2016

日時:2015年8月29日(土)8時15分集合
場所:明星中
申込:7月19日(日)の午前10:00より、学校ホームページからお申し込みください。
(インターネットまたはスマートフォン経由でお申し込みください)
HP:http://www.meisei.ed.jp/testtakers/meiseichallenge2016.html


夏休み最後の総仕上げ、あるいは勉強の定着度合を計るためにも、ぜひ受験をしましょう。

 

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