【1週間丸ごと】神戸野田高等学校 部活動体験week【部活動】

2023年8月7日 月曜日

1926年(大正15年)に創立された高等女学校をルーツに持つ神戸野田高等学校のお話です。私立学校が創立されるときには大きく3つのパターンがあるように思います。

  • 宗教団体が母体となって設立

仏教、キリスト教、神道など宗教法人が社会貢献として作った学校。

中には宗教団体ではなく、教会の信徒が共同で設立した梅花女子のような例もありますが、広い意味でここに含めても良いと思います。

  • 企業が社会貢献、または人材育成のために設立

開明中・高の法人名は「大阪貿易学院」、早稲田摂陵高の昔の校名は「大阪繊維工業高等学校」と業界団体が設立した学校もありますが、サントリー創業家が作った雲雀丘学園、日本酒の白鹿を作っている辰馬本家が設立した西宮の甲陽学院、菊正宗や白鶴、桜政宗の酒造メーカーが共同出資した灘、大丸百貨店の研修施設をルーツとする夕陽丘学園高、大阪鉄道(近鉄の一部)が設立した阪南大学高など、近畿圏は数多くあります。

  • 教育者、思想家がその理念実現のために設立

早稲田、慶應、同志社などは有名ですが、京都産業大、近畿大、甲南大も教育者・思想家が中心となって設立されています。因みに甲南は小学校を先に設立しましたが、今では大学院まで擁する総合学園となっています。

さて、前置きが長くなりましたが、神戸野田高等学校はこのどれにも属さない珍しいパターンです。神戸市林田区野田村(現在の長田区駒ヶ林)は山手にかけての広大な農地を耕地整理しさらに現在の鷹取駅の東にあった双子池の埋め立てなどで広大な共有地を持っていましたが、都市化に伴って財産化されたのでしょうか、大正15年8月には財団法人「神戸野田奨学金」を設立しました。どうやらこの財団、相当な財力があったようで、よーし、いっそのこと学校をつくっちゃおうぜ、となったみたいで、なんとその翌月には高等女学校の設立が認可された、というのがそもそもの始まり、というわけで、ここは地域の皆さんが作った学校なのでした。

7年前まで女子校でしたので、女子バレーボール、ソフトボール、ダンスという女子の強化クラブが知られていますが、共学化された今ではほぼ男女比が半々となっており、女子はもちろん男子も元気に部活を楽しんでいます。因みに女子ソフトボールの練習を見たことがありますが、球速やばいです。

ともかく自分の目で学校の雰囲気を感じていただくのが一番だと思いますので、ひとまず部活体験に参加してみましょう。学校にはJR鷹取駅から全くアップダウンの無い道徒歩7分です。