【新規開校】桃山学院教育大学 難易度ライン判明【今年がチャンス】

2017年12月1日 金曜日

以前、このエントリーで紹介した「小学校教育コース」「幼児保育コース」「健康・スポーツ教育コース」の3コース体制で新規開校を予定している「桃山学院教育大学」についてですが、当然昨年度入試が行われていないため、難易度が不明な状態でした。(模試会社によっては失礼なほどゆるゆるの設定をしたところも・・・)しかし、11月の公募推薦入試の結果から、その難易度が明らかになってきました。桃山学院大学と入試問題も共通ですので、合格最低点でそのまま難易度の比較ができるというわけです。

 
(クリックするとPDFが開きます)
結論としてはずばり、桃山学院大学と同じです。「小学校教育コース」は桃山学院最難関の経営学部マイナス2点、「幼児教育コース」、「健康・スポーツ教育コース」は共に桃山学院の社会福祉学部の少し上、という結果でした。

しかし、以前紹介したように私立大学とはいえ超本格的な教育大学としては夢のように入りやすい状態だともいえます。少なくとも今年度はとてもお買い得だといえるでしょう。

公募推薦後期入試の出願は12月4日(月)までです。(検定料納付は明日の火曜日まで可)試験は12月9日ですが、合格後の入学手続期間は1月19日、つまりセンター試験の自己採点の後ですから手ごたえを見てから入学金を納めるかどうか判断ができます。小学校教員志望の大学受験生は、ひとまず受験してみてはいかがでしょうか。

(入試に関する詳細については、大学HP、要項等をご確認ください。)

 

大学の公募制推薦入試について

2016年10月17日 月曜日

大学の入試方法には大きく分けて、主に学力試験で判定される「一般入試」とそれ以外の力を評価される「推薦・AO入試」の2通りあります。推薦入試には、高校ごとに人数が割り当てられる「指定校推薦」と受験生が各自応募する「公募制推薦」、「AO入試」に分けられます。私立大の場合、指定校推薦は高校内での選考に通れば、実質合格することができますが、公募制推薦の場合は出願条件として評定の基準などがあります。そのうえで科目は一般入試より少ないケースが一般的ですが、学力試験が課されます。また、国公立の場合は大学入試センター試験を課す大学が多くなっています。「AO入試」は志望理由や学業以外の活動歴などが評価の対象とされるものもあります。

今では一般入試で入学する学生よりも推薦で入学する学生の方が多い私立大学も増えてきました。

東京大学や京都大学も推薦入試を昨年度より取り入れたというのがニュースになりましたが、国公立大学で推薦入試を早くから取り入れているのは東北大学です。今春からさらに定員が大きくなっています。広島大学医学部では、博士課程進学を条件とした、つまり研究医になることを考えている受験生向けの推薦入試を実施します。大阪大学も後期入試廃止に合わせて、「世界適塾入試」という、センター試験で2倍まで絞り、あとは小論文と面接という入試を実施します。

私立大学の公募制推薦出願資格の評定平均についてです。

近畿圏で最も基準が厳しいのは同志社大理工学部。評定4.3以上なければ出願もできません。多くの大学は4.0以上、関西では同志社大の法学部、文学部(英米)、関西大商学部などが挙げられます。3.8は龍谷大など多くの大学が採用しているラインです。

逆にラインを設けていない大学もあります。つまり誰でも出願できるということになりますが、学力試験は行われますので、早い時期の一般入試として、併願用に受験するという使い方もできるわけです。受験生数が日本一で有名になりました近畿大学や京都産業大学はこの方法を採用しています。

出願期間も今月末からのところが多くなっています。各大学の入試要項を確認の上、希望する大学にこの制度があるようでしたら、是非チャレンジしてみましょう。

 

東大谷高等学校にお邪魔してきました

2016年7月11日 月曜日

期末試験前の東大谷高校に行ってきました。阿倍野にあったこの学校が堺市南区に移転したのは3年前。かなり離れた場所に移転したなと思ったものですが、実は泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」から徒歩8分。難波駅から28分、梅田からでも37分で泉ヶ丘駅まで行けますので、大阪市内はもちろん北摂や東大阪方面からも十分通学圏内です。移転と共に共学になりましたので、今では全学年共学です。

さて、ピカピカの新校舎に到着。玄関周りも無駄なものがありません。少し傾斜地に建っているので正門を入ると2Fになります。生徒用の玄関前にはクラブ関係の掲示と行事を伝えるディスプレイがあります。

外壁との間には素通しの煉瓦積みになっていて、光が程よく差し込んできます。まるでリゾートホテルのようです。

 

校舎の真ん中には吹き抜けがあって、ウッドテラスになっています。お昼休みにはここでお弁当を食べるグループもあるのだそうです。

開放的な職員室です。ここも生徒の動きが見えやすいようにと透明ガラス張りの広々とした空間です。

さて、試験前の夕方といえば部活もなく、学校としては閑散としているものですが、図書室横の自習室を見てびっくり。数多くの生徒が残って実に静かに自習しています。

その横の図書室もピカピカ。ちなみに新しくできた学校の図書室の書架はあまり本がはいっていなかったりするものですが、こちらではすでに結構本が詰まっています。お会いできませんでしたが、司書の先生も移転に伴う図書の整理は大変だったと思います。

新しい校舎というのは、無機的な空間になりがちですが、この学校は至る所に植栽があります。まず、食堂の前、まるで、おしゃれなカフェのようです。ちなみにここでもお互いに問題の出し合いなどをしながら一緒に試験勉強をしている生徒で満ち溢れていました。

 

屋上にもブドウの木だけでなく、畑、水田まであります。畑で作っている芋の収穫の時には近所の幼稚園児を呼んだりするそうなのですが、農作業の経験のない現代っ子には良い刺激になると思います。

 

立派な講堂(ホール)もあります。仏教系の学校ですので、正面に仏壇があります。作り付けのオルガンもある立派なホールです。ここで朝礼が行われるそうです。


スポーツ施設も充実です。武道館や体育館、人工芝のグランドも立派です。なぎなた部、バトン部など全国大会レベルの部活が日々活動しています。

教室ももちろん最新式です。最近では教室にプロジェクタを備えている学校が多いのですが、ここではホワイトボードの中央が開いて液晶ディスプレイが出てくるようになっています。

このように最新の設備が準備されている素晴らしい学校ですが、明るい廊下や特別教室なども含め、開放的で快適な空間となっています。夕方6時を回っても、家に帰らずに自習している生徒が多くいることからも、この学校の生徒にとって、ここはとても居心地の良いところなのだろうなと思いました。

 

 

追手門学院大手前中高の学校説明会に行って来ました。

2016年6月21日 火曜日

6/9(木)、いよいよ梅雨の季節が始まりそうな少し曇った天気の中、天満橋駅から徒歩で5分程度の所にある素晴らしい景色に恵まれた学校に到着しました。大阪城が目の前にド~ンと見えました。

説明会は、まず校長先生の教育の変化についてのお話しでした。これからは『時代を認識』し、『新しい教育』それが2020年度の大学入試改革とつながっているとの内容でした。校長先生の言葉の中で生徒に対する教育方針とし分かり易く、重要な単語がありました。それはまず生徒の〔気持ち〕を高めて学習意欲を持たせること。そしてそれを〔行動〕に移していくこと。さらに〔継続〕させることが重要だというものでした。まさしく教育の基本だと感じました。

次は、【教育内容・成果】についての説明でした。成果として挙げられたのは次の3つ。
①:学力伸び率No.1 ②:授業力No.1 ③:成長伸び率No.1です。

1:学力伸び率No.1は、・・・
・〔2サイクル学習システム〕で「知識の獲得」と「知識の活用」を実践している。
・〔スパイラル習得サイクル〕で繰り返しの学習を行っている。
・〔思考力探求サイクル〕で総合学習を通して、疑問の解決をしていく。
・〔フォローアップ体制〕で放課後の振り返り学習を行い、また自習室の活用、チューターの配備、ラーニングセンター(小スペース)での生徒同士の教え合い学習などを行っている。

2:授業力No.1は、・・・
・〔リフレクション(振り返り)〕型授業を実践。
・教員研修の実施で力をつける。

3:成長伸び率No.1は、・・・
・追手門型『ほめ言葉シャワープラス』を実施し、ポジティブなパワーを生み出す。
・『ことば教育』『主体性教育』『グローバル教育』『ロボットサイエンス教育』が行われ成果をあげている。
★『ロボットサイエンス教育』では世界大会にも出場する高いレベルで、出場した生徒の発表は素晴らしいものでした。
★総合学習=『洪庵講座』(緒方洪庵に由来しているそうです。)といわれ、2020年の大学入試改革に対応することを目標に取り組んでいるそうです。

最後に入試についてです。
中学校入試は一般入試と志入試(育成型)を昨年度から実施されています。志入試での入学者は今春10名でした。一般入試では、来春は〔英語〕が選択できる入試型が導入されます。

高校入試は、今春男子98名、女子62名の合計160名が入学しました。

来年度入試は、インターネット出願を予定しておられるそうです。

オープンスクールや入試説明会は、今年度もたくさん用意されているようです。HPなどをチェックしてぜひ参加してみてください。

以上、追手門学院大手前中高の学校説明会についてでした。

 

箕面自由学園中高の学校説明会に行って来ました。

2016年6月17日 金曜日

6/7(火)、いよいよ梅雨の始まりを思わせるしとしとと雨の降る中、説明会に行って来ました。今年度は、中学校と高校の入試結果を一緒に実施するということで、大阪グランフロントの一室で実施されました。

説明会は、理事長の挨拶から。教育方針は、バランスの取れた教育。マナーをわきまえてのびのび育つ。楽しい学校・楽しい授業を目指す。この方針をを受け校長先生は、講師力を向上させ、人間力の育成を目標として掲げられました。

中学入試・高校進学については、募集70名に対して54名の入学。充足率は77%であるが、第1志望としてもらっている生徒は増えたとのことでした。そして2クラス運営ではあるが、英数国は習熟度別クラスを3クラスとし、さらに今年度からは、最上位(1番上)と一番下(5番目)にレベルを設定し5段階で指導をしているそうです。また、5科対応補習や、週100分の英作文授業も取り入れられており、ここではネイティブによる英会話だけでなく英作文添削指導も受けることができるのが強みのようです。
高校進学は、卒業生の60~70%が内部進学をし、あとは公立高校へと出ていく生徒が多くなっています。(外部進学は認められている。)北野・豊中・池田・箕面など近隣の上位公立高校に進学しているようです。

高校入試は、受験生2041名、入学者645名の16クラスとなっており、マンモス校になりつつあります。専願入学者も75%となっており、人気も高くなっています。
入学者の増加の原因は、3科型指導から5科型指導を重視した結果、大学進学実績が伸びたこと。高い内申点を持つ生徒の併願校になったことを挙げられていました。

H29年度入試においては、特別進学コースを特別進学Ⅰコースと特別進学Ⅱコースに分け、より学力別のコースにより指導力強化を図られる予定となっています。

大学入試については、国公立合格者は21名、関関同立105名となりました。受験型については、受験者割合で、AO入試7%、指定校推薦20%、公募推薦31%、一般42%となっています。

オープンスクールや入試説明会は、今年度もたくさん用意されているようです。HPなどをチェックしてぜひ参加してみてください。

以上、箕面自由学園中高の学校説明会についてでした。