立命館大学(理系学部) 2023年度入試結果分析(その2)

2023年5月12日 金曜日

(昨日の続き グラフは同じものです)

理系難関グループだった「薬学部—薬学科(6年制)」は伸び悩み

2008年に創設された薬学部ですが、近畿大学のように理系最難関(医学部を除く)とはなっていません。今年3月24日に発表された第106回薬剤師国家試験の合格率ランキングでは立命館大学は15位(新卒のみの合格率でのランキング)でしたが、受験生が大学選びに使った(?)であろう1年前のランキングでは、なんと立命館大学が全国の私大で1位だったのですよ。しかし今年当グループからの合格者のうち半数が京都薬科に入学していきました。もしかして学費の差(立命館は234万、京都薬科は180万(いずれも年額、授業料のみ))でしょうか。企業努力をお願いしたいところです。

「理工学部数理科学 データサイエンスコース」には要注意

理系学部の中で、2021年度には中程度、2022年度には最も合格最低得点率が低くなるなど、情報分野の活況の裏でねらい目になっていたこのコースですが、この春、なんと合格最低得点率が1割近く上昇し、理系最難関グループとなりました。情報理工学部の併願として考えている受験生もいるかとは思いますが、もはや狙い目だとはいえません。理工学部の電子情報工学科も含めて幅広く併願先を考えておくことをお勧めします。