受験生・保護者は必見 スマホ依存は学力低下を招く?①

2014年2月25日

様々な技術革新のおかげで、我々人間の生活は以前と比べて随分と暮らしやすくなりました。

しかしその技術革新も、上手に付き合わないと使う人の足下をすくうことになりかねません。

近年の技術革新で我々の生活に深く入り込んでいるのが、スマートフォン(スマホ)ではないでしょうか。IT専門の調査会社であるIDC Japanによる2013年6月時点の調査ではスマホ普及率は49.8%という結果が出ているなど、スマホは今や老若男女が使用するツールとなりました。同調査によると、特に10~20歳の若年層の所有率は76.3%と高い割合になっているようです。

このスマホ、普及にともなって「問題」が浮き彫りになってきています。中高生の「ネット依存」と、それが引き起こす「学力低下」がいくつかの調査で明らかになっているのです。

今回は学校・入試情報から離れ、「スマホ依存と学力低下」という、少々「社会問題」の側面がある話題について踏み込んでみたいと思います。

まずは、インターネットへの過度の依存は学力低下につながる、ということに関する新聞記事をご紹介します。画像内のグラフと共にお読みください(画像をクリックすると拡大します)。

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ネット依存で成績低下 1日4時間超正答率最低
(2013年12月26日東京新聞朝刊 一部抜粋)

全国学力テストは四月、小学六年と中学三年生に実施。国語、算数・数学の二教科で、A問題(基礎学力)とB問題(活用)が出題された。文科省はテストの際に行ったアンケート結果と成績との相関関係を分析した。

それによると、中学生は国語、数学のABの両問題とも、平日にインターネットをする時間を「一時間より少ない」と答えた生徒の平均正答率が最も高かった。ネットの利用時間が長くなるにつれて平均正答率が下がり、「一日四時間以上」の生徒の平均正答率が最も低かった。

小学生も同様の傾向が見られ、最も平均正答率が低かったのは「四時間以上」の児童。算数Aでは、最も高かった「一時間より少ない」児童の平均正答率とでは11.5ポイントの開きがあった。

一方で「全くしない」と答えた中学生の平均正答率は「一~二時間未満」の生徒よりも低く、二時間程度の利用なら、学力に影響しないことも確認された。

テレビについても、一時間を超えて視聴すると比例して成績は下がったが、逆に全く見ない子どもは一時間未満視聴する子どもより成績は低かった。

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この記事・調査結果は「インターネット」と言及していますが、やはりスマホを使ったネット利用であることが大いに考えられます。

次回のエントリーでもまた別の記事やデータを示しつつ、スマホと学力低下について考察したいと思います。