大阪私立女子中学校フェア2011 Stage1 当日の様子

2011年4月28日 木曜日

4月21日(木)に実施されました大阪私立女子中学校フェア2011のStage1に参加してきました。

大阪私立女子中フェア2011 Stage1①

大阪私立女子中フェア2011 Stage1②

当日はこのように大阪府内女子校全校が各々のブースを展開し、受験生の保護者と直接お話をする場を設けていました。

人気があって説明を聞きたい方々が列を作っていた学校としては、四天王寺中・大阪女学院中・大谷中・帝塚山学院中が挙げられます。

大阪私立女子中フェア2011 Stage1③

同じ会場内には各校のポスターが掲示されていました。それぞれの学校が「アピールしたいポイント」や「校風」を1枚のポスターの中に凝縮するために、様々なアイデアを凝らして作成されている様子が伺えます。在籍生たちを被写体に選んでいる学校、絵やイラストを中心にデザインされている学校、いろいろなポスターがあって楽しく見比べることが出来ました。

大阪私立女子中フェア2011 Stage1④

昨年は無かったと記憶していますが、上の写真のように全校の制服も展示されていました。女子生徒にとっては制服は学校選びの大きなポイントの1つですから、全校の制服の実物を、しかも冬服と夏服の両方で見ることが出来た今回はなかなか貴重な機会だったのではないでしょうか。

靴・カバン・カーディガンといった制服以外の学校制定品を自校のブースで展示している学校もありました。

大阪私立女子中フェア2011 Stage1⑤

今回の女子中学校フェアでは、中井俊已氏による「なぜ男女別学は子どもを伸ばすのか」というテーマの講演会が約1時間実施されました。

男子と女子それぞれが持つ能力の違いを説明された上で、「男女別学の利点」「海外での男女別学を見直す動き」といった点について詳しくご説明いただきました。

男子校では、掃除に代表されるような「やりたくないこと」を女子任せに出来ないという点を、女子校では力仕事やリーダーシップを発揮しないといけないような場面でも女子だけで乗り切らないといけない点、といった所が別学の利点であることを言われていました。

その他、「異性を気にしないで済む」「失敗を気にしないで質問や発表が出来る」という安心感が得られるのも男女別学の利点であることは言うまでもありません。

今回の講演会で男女別学の良さを再認識、あるいは新発見した方がたくさんおられたことでしょう。

過日のエントリー「大阪私立女子中学校フェア2011 開催決定!」でもご紹介しましたとおり、もう1回この女子中学校フェアが催されます。詳しくは下の画像の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

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大阪私立女子中学校フェア2011 Stage2

大阪私立女子中フェア2011 Stage2

日時・場所
6月19日(日)11:00~16:00 御堂会館

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次回は「stage2」として、6月19日(日)11~16時に御堂会館での実施となります。次回も今回同様に、大阪府内の私立女子中が全校集まりますが、それぞれの学校が最も得意なジャンルを1つ選んで発表会を行うものになります。

こちらも注目のイベントです。

2010年 司法試験合格率・合格者数

2011年4月27日 水曜日

大学選びの基準のうちの1つに「国家試験や各種資格の合格率」が挙げられます。今回は法学部を目指す皆さんの大学選びの参考としてもらえるよう、法科大学院の司法試験合格率・合格者数についての最新データをご紹介します。

今回ご紹介するデータですが、合格率の高い順に並べています。合格者数の多い順に並べるとランキングが変動しますので、その点をご承知おきいただいた上でご覧下さい。

まずは、合格率ランキング1位~10位のご紹介です(画像をクリックすると拡大します)。

司法試験合格率・合格者数①

1位は慶應義塾大、数々の強豪国公立大を押さえての合格率1位です。特筆すべきは1932年に発足した慶應義塾大出身の法律家で構成されている「三田法曹会」の存在です。2000名程度の会員が後輩たちのサポートをしている、という事ですから、これから司法試験に立ち向かう慶應生にとっては大変心強いですね。

7位の中央大も並みいる国公立大に負けない合格率を誇っています。弁護士の1/4が中央大出身者である、というデータもあるほど、法曹界に強い大学です。大学には学生たちによる自主的な法律の勉強会が充実している、という話も聞きます。

続いて、11~20位です(画像をクリックすると拡大します)。

司法試験合格率・合格者数②

12位の早稲田大は初年度こそ合格率が低かったものの、昨年・今年ともに32%となっています。

13位の愛知大も私立大ながら上位にランクインしています。ここの法科大学院には名古屋大出身者が多くいることも高い合格率となっている1つの要因となっているようではあるものの、愛知大法学部の人気・レベルが徐々に上がってきている気がします。

実は、ここまでご紹介した20校については2010年司法試験の全校平均合格率である「25.4%」を超える合格率を出せた法科大学院となっています。

ここまで、近畿地区の私立大がランクインしていません。主要な私立大の合格率についてご紹介をします(画像をクリックすると拡大します)。

司法試験合格率・合格者数③

上記の6つのうち、関関同立については合格率の順位と各大学の法学部や法科大学院についての短評を順番にご紹介していきます。

同志社:21.0%・22位(昨年19.1%・32位)
今年は立命館を押さえて、関西私立大ではトップとなりました。大学には24時間利用可能な自習室があるようです。2013年からは今出川キャンパスで4年間学べることから、交通アクセス面でも便利になります。

関西学院:20.3%・26位(昨年19.4%・31位)
こちらの法科大学院は設置基準よりも多い32名の専任教員が配置されており、学生1人あたりの教員数の面では他校以上のものとなっています。

立命館:18.9%・34位(昨年24.7%・24位)
昨年から約6%も合格率を下げてしまい、大きく後退しています。巻き返しに期待したいところです。法科大学院はJR二条駅前にある朱雀キャンパスが拠点となっており、交通アクセス面では抜群です。

関西:14.5%・38位(昨年16.9%・39位)
法律学校が前身の大学なので合格率はもっと上位にランクインすることが期待されるところではありますが、関関同立では最も低い値となっています。大学には法科大学院入試対策講座や司法書士講座などが開講されていますので、それらの取り組みに注目です。

大谷中 入試分析会の様子

2011年4月26日 火曜日

大谷中が早くも2012年度入試に向けた受験生・保護者対象のイベントを実施されました。

今回のイベントは「入試分析会」ということで、小6生を対象としたものでした。国語と算数の出題傾向を簡単にご説明いただき、実際に今春出題された問題の中から代表的な問題について、両科目とも45分程度で解説して下さる、という機会でした。

大谷中 入試分析会の様子

当日は受験生が40名程度参加されており、会場の前方に配置された机・イスに着席して授業を受け、付き添いでやってきた保護者は会場後方に設けられたイスに座って解説を聞く、という形で進行されました。

それぞれの科目における大まかな出題傾向は次の通りとなっています。

<算数の傾向>
・例年大問7~8題、難問や奇問は一切出題せず、中学入試としては一般的な内容
・時間配分は60分となっているが、その割に問題量が多い
・大問1と2は特進Ⅱコース受験者でもしっかり解けているので、落とすと痛い
・大問3は1や2と比べると少々難解な問題となっているが、よく考えれば必ず解ける問題となっている
・問題用紙の余白は大きめに取っているようなので、このスペースを利用して計算・途中式・作図をして欲しい

<国語の傾向>
・大問3つで構成されており、大問1は物語・小説、大問2は説明文・論説文、大問3はことばに関する(語彙)問題、となっている
・80~100字の記述問題も出題されているが、それよりも基礎的な問題が確実に出来ることが合格に近づく
・大問3の対策という目的だけでなく、選択肢や本文中に出て来ても対応出来るように難解な言葉の意味など語彙力を強くしておいてほしい
・普段から主語・述語を意識して本を読んだり、文章を書いたりしておくことも対策になる

一言で言うならば、算国ともに基礎・基本的な問題をどれだけ取れるかに合格がかかっている、ということでしょうか。難しい問題に気をとられることなく、基本的な問題を確実に解けるよう、堅実に学習を進めていくべきでしょう。

今回のこのイベントが参加した受験生の「やる気」に火をつけることになったでしょう。いつまでもこの気持ちを忘れずに勉強を進めていって下さい。

私立中学校入試結果報告セミナー2011

2011年4月25日 月曜日

昨年こちらのエントリー「私立中学校入試結果報告セミナー」でご紹介したイベントですが、今年も実施されることになりました(画像をクリックすると拡大します)。

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私立中学校入試結果報告セミナー

私立中学校入試結果報告セミナー

日時:2011年4月28日(木)11~15時
場所:西宮市フレンテホール

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注目すべきは「私立中学校によるリレー講演会」が実施されるという点です。各校とも「2011年度入試結果」「2012年度入試に向けて」といったことや「教育方針」といったベーシックなものまで、15分でご説明されることになっています。

ちなみに、一昨年は関西大学第一中が「2日間入試へ移行し、面接試験も導入する」ことを、昨年は関西学院中が2012年度の共学化にあたって男女の募集定員などをこの講演会で発表されていました。次の入試に向けての最新情報も明らかになる可能性が高いので、受験予定として考えている学校の講演会は見逃せないものとなるはずです。

また、講演会は実施されませんが、ブースでの参加校として今春より開校したばかりの常翔学園中、共学化で大人気となった上宮中、関学コースを中心に兵庫県下の受験生からも人気を博している帝塚山学院中、といった注目校がお見えになる予定です。

このイベントで各校の特徴などを大まかにつかみ、春~夏に各校が実施されるオープンキャンパス・オープンスクールや入試説明会などに足を運びましょう。そうすればより効率よく、より多くの情報を得ることができるでしょう。

そのためにも、今回のこのイベントを志望校探しの足がかりとして下さい。

学校選び 絞り込む方法と説明会参加のポイント③

2011年4月22日 金曜日

学校選び 絞り込む方法と説明会参加のポイント①
学校選び 絞り込む方法と説明会参加のポイント②
に続くエントリーです。数多くある学校の中から志望校の候補として数校に絞り込んでいく工程についてご説明しています。

今回は、各学校が開催される説明会やイベントに参加される時のポイントについてをいくつかご紹介いたします。

以下3点、ご提案させていただきたいと思います。

①メモは手帳ではなくノートに取ること
②(出来れば)校内をよく見て回り、食堂とトイレは必ずチェックすること
③挨拶を積極的にすること

まず①。学校説明会で聞いたことなど「だけ」をまとめるノートを1冊作るようにして下さい。聞いてきた情報をすべて1冊にまとめていれば、後になって「あの学校は何て言ってたっけ?」と思った時にも情報をすぐに探し出しやすくなります。

時々、手帳のメモページに説明会内容を書きとめられる方もいるようですが、あまりオススメしていません。入試シーズン終盤でメモページが足りなくなってしまい、結局何か別のものに書きとめる必要が出て来てしまった時に情報が1つにまとまらず、後になって困ることが出てきてしまうこともあり得るからです。

ノートは出来れば通常のB5サイズのものが良いでしょう。説明会では必ずしも机が用意されているとは限りません。あまりに小さいノートだと足の上では書きにくいでしょうし、反対に大きなノートであれば少々大き目の字で書いても大丈夫です。

次のポイント②ですが、やはりせっかく学校にお邪魔するのですから、隅々まで見て来て欲しいと思います。特に、成長を語る上で大事な要素となる「食事」を摂る場所である「食堂」と、毎日数回は訪れる「トイレ」は必ず見て来て下さい。

何もこれらは必ずしも「新しい設備」である必要はありません。古くてもいいのです、大切なのは「掃除が行き届いているかどうか」です。

ただ、最近では清掃業者に掃除をしてもらう私立校もあるようなので、その辺りのことを学校の先生や在校生たちに聞いてみるのが良いでしょう。掃除に対する学校のお考えと、実際にこれから通わせることになるかもしれない各ご家庭での教育方針を照らし合わせてご一考いただくべきかと思います。

最後の③です。挨拶を積極的にすることで、各校の先生方や在校生たちとまずはふれ合ってみましょう。晴れ晴れとした気持ちにさせてくれるような元気な挨拶を返してくれる学校ばかりだと良いのですが、「これは普段は挨拶してないな」と思わざるを得ないような不自然な挨拶を返してくる所もあれば、残念ながら全く返事が無い所もあります。

ほんの些細なことではありますが、挨拶は基本中の基本。私は個人的に「挨拶が徹底出来ていない学校ならば、その他のことなんてとても・・・」と考えてしまいますが、皆さんはどうお考えでしょうか?

向こう1年間の学校選びの際の参考になれば幸いです。

学校選び 絞り込む方法と説明会参加のポイント②

2011年4月21日 木曜日

学校選び 絞り込む方法と説明会参加のポイント①」に続くエントリーです。数多くある学校の中から志望校の候補として数校に絞り込んでいく工程についてご説明しています。

今回のエントリーでは実際に候補として残っている学校に実際に接触する段階以降についてです。

3つ目・4つ目の段階は次のようになっています。

受験校決定までの流れ

三角形を4等分しており、それぞれの面積の大きさが選択肢に入る学校の多さ、と考えていただき、三角形の下から順に上に向かって登っていくに従って候補となる学校が絞り込まれてくる、といったイメージで図を作成しています。

3つ目の段階にあるのは「合同説明会」です。といっても、様々な形式がありますので、ざっとご紹介しますと・・・

①塾・出版社・新聞社などが主催するもの
②数校が共同開催で行うもの
③各府県の私立中高連合会が主催するもの(私立中高)
④各府県の教育委員会が主催するもの(公立高)

①は特に私立中高、大学入試関連であれば私立大が主な参加校となっていることが多くなっています。

②はいろいろなバリエーションがあります。例えば、この春実施される(された)ものだけでも大阪府下の私立女子中だけが集まる「大阪私立女子中学校フェア」、立命館大の附属3校合同による「立命館附属校 入試分析会&入試相談会」、神戸海星女子学院・松蔭・親和3中学合同開催による「神戸市灘区 女子中高一貫校 3校合同説明会」といったものが挙げられます。

③は、例えば兵庫県ならば兵庫県内にある全校が集まる、という風に各府県内にある私立中高が全校参加するイベントとして毎年夏~秋に実施されているものです。

④も最近は多く見られます。大阪府を例に挙げるのであれば、「旧第1学区合同説明会」といった形で、学区再編前の9つの区分ごとにイベントが行われています。これも基本的に対象となる地区にある公立高は全校参加となるイベントになっています。

前置きが長くなりましたが、この「合同説明会」に参加するメリットと注意点についてまとめてみます。

最も大きなメリットとしては「複数の学校について一度に話が聞ける」という点です。上手くいけば、上の図内の下から2つ目の段階で気になっている学校のすべてから直接お話を聞けるかもしれません。また、些細なことではありますが、交通の便のよいところで実施されますので、行きやすいというメリットもあります。

こういった合同説明会は学校ごとに仕切り(ブース)があり、その中で個々の学校の先生が対応される形が一般的です。よって、長い時間をかけて1から10まで黙って説明を聞く、ということは不可能です。基本的には「聞いたことにしか答えてもらえない」という形と認識してもらうのが無難です。よって、場合によっては得られる情報が偏る可能性があります。

さて、合同説明会で聞いた話を基にしてある程度また候補となる学校が絞り込まれてくることでしょう。この段階まで候補として残った学校については最後の段階である「説明会」にご参加いただきたいと思います。

これは、各学校で実際に行われる以下のようなイベントの類を指します。

①学校及び入試に関する説明会
②授業やクラブの体験会
③文化祭や体育祭などの行事見学
④プレテスト(私立中)

大学入試関連で言うと、毎年夏休みに大々的に行う大学が多い「オープンキャンパス」では①②の要素を兼ね備えた一大イベントになっています。

この中で、実際に進学することになる生徒にやる気を持たすことが出来るものは②と③の2つでしょう。特に、②では入学後入りたいと思っているクラブの体験が出来て楽しかった時が最も効果が高いようです。③は各学校とも在校生たちが最も楽しそうにしている時である上、イベント自体もかなり手が込んだ作りになっていますので、参加した受験生たちを「その気」にさせるにはもってこいのイベントです。

さて、こういった各学校が開催される説明会やイベントに参加される時のポイントについてもいくつかアドバイス差し上げたい点があります。それについてはまた次回のエントリーで。

学校選び 絞り込む方法と説明会参加のポイント①

2011年4月20日 水曜日

新しい1年が始まった今、受験学年となった皆さんはこれから志望校を選ぶ、いわゆる「学校選び」を本格的に開始しなければなりません。

そこで今回は、これから先1年の間にどういったステップで膨大な数の学校から自分に合うと思える学校を絞り込むか、について今回も含めて3回のエントリーに分けてご紹介したいと思います。

志望校を絞り込んでいく工程を簡単な図にしてみると、下のような感じになるのではないでしょうか。今回は4段階のうち最初の2つの段階のみ図示しています。

受験校決定までの流れ1

三角形を4等分していますが、それぞれの面積の大きさが選択肢に入る学校の多さ、と考えてもらうと良いでしょう。三角形の下から順に上に向かって登っていくに従って候補となる学校が絞り込まれてくる、といったイメージです。

まずは、三角形の1番下にある段階についてです。ここは「初めて学校を知る」段階で、候補として挙がる(あるいは残る)学校の数としてはかなり数が多い段階です。ご近所にお住まいの方が通っている学校の様子を見聞きしたり、職場・ご近所・親類などの交友関係からの噂を聞いたり、といったきっかけで今まで知らなかった学校について初めて知る、という段階でしょう。

交友関係以外で学校を知るきっかけとなるものとして「メディア」と挙げていますが、この中には「テレビ」「新聞・雑誌」といったものが挙げられるでしょう。特にテレビではMBSで毎週月~金に放送されている「ちちんぷいぷい」の1コーナーとして毎週月曜日に放送されている「たむらけんじの学校へ行こッ!」がオススメです。毎回芸人のたむらけんじさんが関西の高校を中心に訪問し、実際に通っている高校生とふれ合うコーナーなのですが、非常に充実した内容を楽しく見ることが出来るのでオススメです。

最初の段階で学校名を知って興味が出たところについては、実際にその学校のホームページを見たりパンフレットを取り寄せて見てみたり、という行動をとられるでしょう。これが2つ目の段階となります。

HPやパンフレットには校舎・制服・在学生たちの様子などが写真で紹介されていますので、ビジュアル的に豊富な情報を得ることが可能です。それと合わせて、建学の精神・教育方針・コース制といった具体的な教育内容についても文字を通して知ることが出来ます。

写真などのビジュアルや並んでいる文字を直観的に理解して「合う」「合わない」と判断してしまうケースがあります。ここはひとつ慎重にご検討下さい。

特に、1つの学校についてかなり多くの情報が一度に入ってきますので、整理がつかない場合もあるでしょう。また、教育に関する難解な用語も一部使用されている可能性もありますので、意味がわからず混乱するケースもあるでしょう。万が一そういったケースに陥った場合、次の段階でそれを解消することが可能となります。そのためにも、HPやパンフレットを見てわからなかった所がどこなのか、が後になっても認識出来るように「付箋を貼る」「マーカーで線を引く」などしておいて下さい。

次回のエントリーでは、実際に進学先の候補として挙がってきている学校と直接接触する段階以降についてご紹介します。

大学・短大の合同進学相談会に行こう

2011年4月19日 火曜日

来る4月27日(水)に、複数の大学が一堂に集まる合同説明会が天王寺で実施されます。お近くの学校に通っている受験生の皆さんは参加してみてはいかがでしょうか(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

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国公立大学 有名私大・短大 進学相談会

国公立大 有名私大短大 進学相談会

日時:2011年4月27日(水)16~19時
場所:天王寺 都ホテル(6F 吉野 東の間)
内容:
大学・短大 個別相談コーナー
大阪市立大・関西大・近畿大 受験対策相談コーナー(開成教育グループが担当)
リスニングテスト体験コーナー
パンフレット・資料持ち帰りコーナー

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2011年度入試が終わったばかりのこの時期、このような早い時期に説明会・相談会が行われるのはかなり珍しいと思います。よって、まだこういった説明会・相談会は参加人数が少なくなりがちです。逆に言うと、その分だけ各大学の相談コーナーをゆっくりと聞いて回れるというメリットがあります。

参加大学は上の画像内に記載されている通りとなっています。神戸市外国語大・関西外国語大・同志社女子大・桃山学院大・神戸薬科大といった人気校がブースを設置されます。

また、上の「内容」の所にもありますとおり、当日は大阪市立大・関西大・近畿大の受験対策相談コーナーが設置されますが、こちらのブースを開成教育グループ 入試対策課が担当することになっています。これらの大学を受験しようと考えている受験生の皆さんは必ずこのコーナーにお立ち寄り下さいね。

帝塚山学院中 順調な志願者数

2011年4月18日 月曜日

帝塚山学院中高が早くも春の塾対象説明会を開催されました。今年度入試である2011年度入試結果を中心に、約1時間ご報告いただきました。

2011年度入試結果を、日程別にご説明いたします。

15日(土)に実施された1次Aでは昨年156名受験に対し今年は157名という受験者数となり、昨年とほとんど同じ受験者数に落ち着きました。また、この日程で出した合格者全員のうち90%が入学していますが、特筆すべきは関学コースの入学手続き率の高さ。なんと、合格者56名のうち全員が入学しています。ちなみに、昨年は1次Aで合格した受験生のうち数名が他校に進学していかれたそうです。関学コースの人気の高さが伺えるデータです。

続いて、昨年から新導入された1次Bの状況です。昨年の188名受験に対し今年は192名。こちらもほぼ昨年通りの人気となりました。その中で、特に関学コースでは合格ラインが高く倍率が高かった昨年は10.8倍となりましたが、手さぐりで合格ラインを探していた昨年と違って今年は昨年のデータなどから合格ラインをしっかり読めたこともあり、倍率を押さえることが出来ています。結果、関学コースの倍率は6.0倍と比較的手ごろな倍率に落ち着きました。

1次Bは16日(日)に実施されましたので、15日(土)に「本命校」を受験した後の併願先として帝塚山学院中を選択しているケースが大半となります。1次Bで帝塚山学院中を選んだ受験生たちが15日(土)の受験校としてどこを選んだのかが気になります。

今年は四天王寺中・同志社香里中・同志社女子中・小林聖心女子学院中・親和中・甲南女子中に加えて、今年は神戸女学院中・清風南海中・大阪桐蔭中・金蘭千里中といった学校の併願者が居たそうで、学校の先生方も大変驚かれたそうです。

同志社系を代表とする大学附属校や親和中・甲南女子中といった女子校が併願先として並ぶことは不思議ではありません。一方で、四天王寺中・清風南海中・大阪桐蔭中・金蘭千里中といったいわゆる「進学校」が併願先として並んでいることに対しては、帝塚山学院中との校風が違ったり、一方で大学連携のコースを持つ学校、もう一方はそういった後ろ盾無く大学入試に突入していく学校群、という風に進路に関する方向性の違いがはっきりとしています。併願先としては若干違和感を覚えるのも事実ですが、受験生・保護者の評価はこのようになっているようです。

入試日程を前倒し・午後に設定して17日(月)に実施された2次では、関学コースでは合格ラインがきっちり読めたこともあり、昨年7.3倍から今年3.3倍という形で倍率を低く抑えることが出来ました。また、両コースでの合格者が46名だったのに対して15名が入学したということで、昨年の2次合格者のうち7名入学という結果に比べて高い歩留まり率となりました。

2次が日程の前倒し・午後実施という大きな変更点があった2011年度入試でしたが、もう1つ大きな変更点として今年度から「3教科入試の新導入」があります。詳しい状況は下の画像の通りです。

帝塚山学院中 2011年度日程別 受験教科型

全体としては「初めから3教科で受験」というのは少なかったことがよくわかります。そんな中で、1次BではR(理科)でS(社会)の3教科両パターン合計で47名、率にして全体の21.4%が3教科でした。ここだけは比較的3教科志願者が多かったようです。

ここまで入試状況を細かくご紹介してきましたが、私立中学入試が全般的に低調となった今年度入試において、またその上に共学人気となっている中であっても2010年度入試とほぼ同じだけの志願者数を集めることが出来ている点が大きな特筆点です。

大きな逆風の中でも志願者数を集めた帝塚山学院中。2012年度入試ではどうなりますでしょうか?

2012年度大学入試 新設学部・学科予定

2011年4月15日 金曜日

この春から高校3年生になった皆さんが入試を迎えることになる2012年度大学入試。主な大学の新設学部・学科について現時点で判明している情報をまとめてみました。

近畿地区の主な大学における新設学部・学科の情報です。

①梅花女子大 現代食文化学部
「安全」「ビジネス」「文化」の領域から食を学ぶことで、卒業後は食関連企業への就職を目指す。学科は「食マネジメント学科」1つで、定員は80名。この新設に伴い、同短大の生活科学科 調理製菓専攻が募集停止。

②京都橘大 健康科学部
理学療法学科と心理学科の2学科構成(各60名募集)、認定心理士などの養成を目指す。

③摂南大 看護学部
薬学部がある枚方キャンパスに開設予定、そのことにより両学部教育のシナジー効果を生み出す。学科は看護学科1つ(100名募集)。

④佛教大 看護学科
保健医療技術学部に看護学科を開設予定。

⑤龍谷大 臨床心理学科
文学部にこれまで「哲学科教育学専攻」として存在していたものを「臨床心理学科」として学科に昇格予定。92名の募集となる予定。

こうして見てみますと、②③④は看護・医療系、②⑤は心理系と、開設される学部・学科が片寄っていることがわかります。すでに一通り文系学部を持っている大学ではもう新たな分野で文系学部を新設することは難しいことから、理系学部、特に今「資格志向」で大学受験生に人気となっている看護・医療系に目をつけて各大学とも学部新設を予定されています。

いきなり話が変わりますが、医師不足が深刻化してきた昨今、08年度から医学部の定員増が認められるようになったものの、それでもまだ医師不足の深刻さが解消されないと判断され、文部科学省は養成する医師の数を増やすため1980年以降認めていない医学部新設の容認に向けて本格的に検討する方針を決めており、「約30年ぶりの方針転換」として話題となっています。

①既に看護や薬学などの学部がある
②医療系の基礎科目の教員がいる
③実習先として地域の病院が活用可能

などの条件を想定して医学部を新設出来る大学を限定しようという動きになっているようです。そのことから、今後医学部の設置を狙っている大学がまずは看護学部を新設する、という動きが増えるのではないでしょうか。

今回ご紹介した中でいいますと、摂南大はすでに薬学部がある上に今回新たに看護学部の新設が予定されています。摂南大は将来的に医学部の設置を目論んでいる、と勘ぐるのは考えすぎでしょうか?