宝塚大 造形芸術学部が募集停止へ

2015年5月29日 金曜日

宝塚大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

宝塚造形芸術大として運営していたところに看護学部を設置、その際に現大学名に改称、今年で6年目をお迎えになられています。よって、看護学部2期生が今春卒業を迎えておられます。元芸術大が設置する看護学部ということで、アドミッションポリシーに「豊かな感性」という表現が盛り込まれていたり、「笑い療法」「陶芸療法」という授業が開講されていたりと、一風変わった看護学部となっているのが同大の看護学部の特徴です。

看護学部、と言えば「看護師国家試験」の合格率が大きくクローズアップされるのですが、合格率は以下のようになっています。

1期生 86.6%(84 / 97)⇒四年制新卒全国平均95.7%
2期生 85.1%(86 / 101)⇒四年制新卒全国平均95.5%

残念なことに、いずれの年度も全校平均を大きく下回っています。

看護師国家試験合格率低迷の原因を以下のように分析されておられます。

①受験有資格者全員が国家試験を受験している
②1・2期生は推薦入学生の占める割合が6~7割
③対策を業者任せにしていない

また、国家試験合格率上昇へ向けて以下の点に注力するとのことも発表がありました。

①推薦入学選考に基礎適性検査(基礎学力)を導入済
②教員・業者による対策、模擬試験の実施
③低学力者へのサポート
④学生による委員と国家試験対策委員会のサポート

さて、タイトルにある事柄についてですが、大学設置当初からある造形芸術学部が今春の入学生を最後とし、次年度より募集停止となることが決まりました。これによって空くことになる宝塚Cの今後については白紙。今回の学部廃止によって、梅田Cと東京新宿Cの2ヶ所での運営となります。

2015年度入試結果についての詳細です。

志願者数337名、合格者数158名、入学者数102名という入試結果になりました。入学者数は102名で、うち男子は22名(昨年は入学100名中男子22名)となりました。

特に合格者の手続き率が高いのが公募推薦と一般Bで、一般Aは合格者の半分ちょっとの手続き状況となっています。

2016年度入試についてです。

先にご紹介の通り、造形芸術学部は募集停止となります。

看護学部では、公募推薦で「後期」を新設し、従来の11月上旬1回のみに加えて12月上旬も1回増加。その公募推薦後期では、基礎適性検査(国数生)に加えて「グループ討論(30分、100点)」が課されることにもなっています。

公募推薦では他にも「調査書・評定平均値の基準廃止」も決定しています。

 

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浪速中 浪速改革「最終章」も大詰め

2015年5月28日 木曜日

浪速中の塾対象説明会にお邪魔致しました。

中学校では、「徹底して面倒見の良い教師集団」「更に充実した教育環境・施設」「道徳教育の新たなる展開」にポイントを置いた教育活動を実施されています。

関西大との連携解消により、2013年度入試から以下2つのコース体制となっています。ただし、カリキュラム、1・2年次は週35時間(水曜7限)、3年次は週37時間(火水金7限)といった点が両コースで共通となっています。

Ⅰ類:6年一貫教育、6年間1クラスだけの囲い込みで確実かつ飛躍的に学力アップを図る。中3進級時にⅡ類との入れ替えが行われる。理数科との合同授業なども取り入れて実践力を養成する。

Ⅱ類:3年コースの位置づけとなり、浪速高の進学を保証しつつ公立高を受験可能(併願私立は浪速高となる)。3年次に習熟度別授業を英数で実施。

Ⅱ類コース生のコース別内部進学割合は、「理数・Ⅰ類 約30%」「Ⅱ類 約40%」「Ⅲ類 約30%」となっているようです。

今年度の併設高入試では2,165名もの受験者数をお集めになったのですが、その中で成績上位50位以内に浪速中出身者が6名いた、という事実も中々のものです。

また、過去3年間の外部高校進路状況は次の通りとなっています。

公立:高津2・泉陽2・東住吉1・鳳2・登美丘2・今宮3・堺東1・狭山1・高石1・阿倍野1・堺東1 他
私立:大阪桐蔭・近大和歌山・清風・帝塚山学院泉ヶ丘・桃山学院

さて、浪速中高では先だって5階建ての新東館が完成し、現在は8階建てとなる新校舎(中央館)を建設中。今年7月に完成することで浪速改革の「最終章」が終えることになります。

近年の入試動向についてです。

入学者数は以下のように推移しています。この間、2010年度~2012年度入試では「関大連携コース」が存在しており、特に10・11年度は高い人気となっていました。今春結果を見てみますと、入学者数は関大コースを擁していた時代から見て減ってはいるものの、3年続いた入学者数減から脱出しています。

07年度70名⇒08年度107名⇒09年度119名⇒10年度121名⇒11年度120名
⇒12年度88名⇒13年度67名⇒14年度69名⇒15年度94名

近年の女子入学者数についてですが、2013年度14名・2014年度24名から今春2015年度は23名となり、前年並みを維持しました。

 

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京都学園大 新キャンパス・学部再編で人気爆発!

2015年5月27日 水曜日

京都学園大の高校予備校対象説明会にお邪魔させて頂きました。

京都学園大、と言えば新キャンパス「太秦キャンパス」設置とそれに伴うキャンパス・学部再編、というのが大きな話題になっていました。

2015年4月、太秦天神川に位置する山之内浄水場跡地に新キャンパス「太秦キャンパス」を無事開設され、今回の説明会はそちらで開催されました。

この新キャンパス開設と同時に、これまでの学部・学科体制を見直し、4学部10学科体制へと再編されています。従来からのキャンパスは「亀岡キャンパス」とし、両キャンパスで設置学部・学科が異なっています。また、両キャンパスの始業時間をずらしており、太秦Cで1限受講後、亀岡Cへ移動して2限を受講するということを可能にしています。

ここで、両キャンパスにどの学部・学科が置かれているのか、をおさらいします。

亀岡キャンパス(始業時間 9:30)
①人文学部
心理学科
②バイオ環境学部
バイオサイエンス学科、バイオ環境デザイン学科、食農学科
③健康医療学部
健康スポーツ学科

太秦キャンパス(始業時間 8:50)
①経済経営学部
経済学科、経営学科
②人文学部
歴史文化学科
③健康医療学部
言語聴覚学科、看護学科

2015年度入試結果についてご紹介します。

昨年秋に開催された高校予備校対象説明会にて、「今までになく受験生に向いてもらっている」との発言があり、新キャンパス設置・学部学科再編と新学部学科設置、でかなりの手ごたえがある様子だったのが印象的でした。オープンキャンパス参加者数の大きな増加が先の発言の根拠だったようで、年間通してのOC参加者数は前年比1.98倍、特に京都全体で2.49倍(市内2.79倍・市外2.08倍)、滋賀1.84倍、大阪1.64倍、奈良1.94倍と近畿地区は軒並み2倍近い数の参加者を得ていた、というご報告が今回ありました。

その後、志願者数は2,485名となり、特に京都は前年464名⇒今年1,089名と2倍以上、滋賀も前年139名⇒今年276名の約2倍の志願者数となりました。

入試区分別の志願状況(前年比)は次の通りとなっています。センター利用型で志願者が対前年比減となっていますが、それ以外の入試区分では志願者数が大幅に増加していることが分かります。

AO
志願者257%・合格者166%

公募推薦
志願者265%・合格者224%

一般
志願者187%・合格者150%

セ利用
志願者72%・合格者68%

入学者を入試区分別にみると、公募推薦での入学者が前年88名⇒今年264名と大幅に増えています。これは、学部改組によって新設学部が公募Bからの募集開始となったことに原因があるようです。また、入学者中の女子比率は今年25.0%となり、昨年23.3%を大きく超え、今年を含む直近5年で最高値となりました。

受験生の皆さんにとって「よくない知らせ」なのが、問題の内容量を今年度から増やしている、ということです。ただし、解答の数は変っていないようなので、問題数は変わらずに読まなければいけない量が増えている、ということになります。ご注意ください。

次年度2016年度入試に向けた、主な変更点は以下の通りです。

①公募・一般入試について、本学会場が太秦Cとなり、草津会場が廃止。
②健康医療学部にセンター利用型入試が導入。
③英語は全学部共通問題に統一する。
④「グローバル人材入試」は英作文と英語面接での選考へ。

 

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西京高等学校附属中 京都大合格者数が2013年度水準に

2015年5月26日 火曜日

西京高等学校附属中の、受験生・保護者対象の説明会に行ってまいりました。

教育内容についてです。

6年一貫教育でもって、進取・敢為(あえて困難に挑戦する)・独創性にあふれた人材の育成を目指す教育を実践。「進取の気性に富んだ」という意味の「enterprising」を6年一貫教育の基本理念とし、大学を経てさらにはやがて未来社会のリーダーとなる有為の人材の育成を目指す学校となっています。

エンタープライジングA・Bという教科があるのが大きな特徴で、Aはリーダーの資質を養うような内容とされている「総合的な学習」、Bが中1では数学・中2は英数・中3は英国数それぞれに関してより発展的な学習を行う「独自の選択教科」とされています。

また、「サテライト学習」という、いわゆる補習のようなものも実施されておられます。以下3種類となっています。

①月1回、放課後の自学自習
②テスト前2日ほどの自学自習
③「サマーサテライト」という、夏休み中に各々の課題を克服するための補習的要素となるもの

大学合格実績についてです。今春の大学合格実績としては、国公立大222名(昨年188名)と大きく上昇しました。

現役の国公立大合格者数は157名で、2014年度129名・2013年度154名・2012年度142名となっており、昨年へこんだ実績も2013年度水準にまで回復しました。特に京都大29名(うち浪人16名)は昨年の16名から大きく上昇し、こちらも2013年度と同数にまで回復しています。

入試についてです。

例年、私立中学入試の統一解禁日に入試を実施されていますが、次年度の日程については現時点では未発表となっています。

午前中にⅠ~Ⅲの検査を終え、午後には面接が行われます。適性検査(試験)内容は以下の通りです。

適性をみる検査Ⅰ:あたえられた課題(長文)を理解し、自ら考えたことを文章で表現する力をみる

適性をみる検査Ⅱ:与えられた課題(図形や立体など)を理解し、論理的に思考・表現する力及び数理的に処理する力をみる

適性をみる検査Ⅲ:あたえられた課題(実験課題や地図・図表など)を理解し、自然や社会の事象を科学的に思考・表現する力をみる

面接:グループ、10分、志望動機やコミュニケーション能力をみる(今年は「絶滅危惧種を人間の手で保護する必要があるか?」、昨年は「観光地にゴミ箱は必要か」という問いに対し、自身の考えを理由とともに応えよ、というもの)

配点は非公表で、今年は適性検査だけならば55%あたりが合否ラインになっているようですが、面接・報告書との総合判定となっており、適性検査だけ出来れば良いというものではないとのことです。

 

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羽衣学園中高 来春は共学化1期生が卒業

2015年5月25日 月曜日

羽衣学園中高の塾対象説明会にお邪魔させて頂きました。

学校概要です。

中学校は文理特進Ⅰと文理特進Ⅱの2コース制として、また共学化を迎え今春で3年目となります。両コース共通のカリキュラムとしていますが、文理特進Ⅰは深さを求めておられます。共に週36時間授業・朝礼テスト・サポート補習が用意されている、という点も特徴です。

中学校では英検(年3回)と漢検(年2回)の取得に力を入れており、中学卒業までに共に準2級を取らせることを目標としています。合格のための対策授業や模擬試験を充実させるだけでなく、英検2次対策にはECC国際外語専門学校講師が充てられるなど、対策は万全です。

高校でのコースは「文理特進Ⅰ」「文理特進Ⅱ」「進学」の3つとなっています。

学校全体で「進学実績の向上」「実践的な英語力とICT力」「将来につながる資格取得」に取り組まれており、日々の授業では以下の点が近年強化されています。

①ICT化(電子辞書を持たせ、検定対策にも活用している)
②デジタル教科書の導入
③タブレットの使用(遠足等での使用に留めているそう)

ただし、生徒にタブレットを常備させることは「モラルや費用等問題が多い」ことから現在は見送っておられるようです。

大学合格実績についてです。

女子のみの最後の学年であった今春卒業生は、国公立大1名・関関同立17名(うち関大パイロット9名)という実績となりました。その国公立大1名、関関同立のうち10名がそれぞれ中高一貫生の合格実績、となっています。

四年制大学進学率は66%(昨年60%)と過去最高、その分専門学校で減となったそうです。また、今春は看護医療系希望者の実績が向上し、有名女子大や外国語大などでも健闘したようです。

併設の羽衣国際大は食物栄養学科が人気なのですが、同学科では今年管理栄養士国家試験合格率が100%を達成するなど盛り上がっているようです。

中高とも共学化以降3年が経ち、全6学年で男女共学が「完成」したことになります。よって、来年春の卒業生は「高校 共学1期生」が卒業することになります。高校入試の共学化初年度はかなりの人気となった入試でしたので、大学合格実績にも期待が持てます。

2015年度入試結果についてです。

中学入試では入学者数45名で、昨年63名・一昨年46名と推移しています。昨年からの入学者数減は「これまでは全日程で2科受験としていたが、1/17土AMの1次Aに限り、4科入試必須受験となる」という入試科目増が原因であることがはっきりしています。この入試科目については次年度入試で是正されることになっています。

共学化3年目で気になる「男子比率」は、初年度30%弱・2年目40%弱・今年42%と上昇傾向にあります。特に文理特進Ⅰに関しては、男女数が全く同数の11名ずつとなっています。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試では入試回数を1回増やし(1/23土2次C)、計5回の実施とされます。

また、初日午前を4科必須とした今年ですが、Ⅰは4科or3科or2科、Ⅱは3科or2科それぞれの選択へと移行します。なお、1次B以降は算国2科のままです。

高校入試では、募集定員を250名から270名(Ⅰ・Ⅱ計120名、進学150名)と、それぞれ10名ずつ増。また、和歌山入試を3科に変更予定とされています。

 

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大阪経済法科大 2016年より国際学部新設

2015年5月22日 金曜日

大阪経済法科大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。

大学概要です。同大は1972年開設、44年目を迎えておられます。近年は様々な改革が行われており、毎年話題に事欠きません。

2012年には近鉄八尾駅前に新キャンパスが完成。地上12階建ての全館にICT環境を備え、専用自習室も完備するなどの次世代型教育空間となっており、既存の花岡Cから無料スクールバスで15分で移動可能となりました。

2013年度より、長らく400名だった定員が580名に増加し、大きく受験者数が伸びています。

翌年2014年には、経済学部内に経営学科を新設。これにより昨年から2学部3学科12コース体制となりました。

これに加えて、2016年からは国際学部を新設予定となっています。各学部・学科・コースの設置状況は以下の通りです。

経済学部
経済学科:グローバル経済コース、金融経済コース、地域デザインコース、総合政策コース
経営学科:マーケティングコース、グローバルビジネスコース、会計ファイナンスコース、ビジネスマネジメントコース

法学部
法学科:公務員コース、法律専門職コース、現代社会キャリアコース、国際関係コース

国際学部
国際学科:国際コミュニケーションコース、グローバルキャリアコース

今春卒業生の就職率は97.5%。大阪府下経済学部においては第3位の実績(2013年度実績)だそうです。就職関連のユニークな取り組みとしては、「卒業見込証明書、成績証明書、健康診断書証明書、履歴書が無料交付」「首都圏で就職活動を行う学生に無料で宿泊施設(セミナーハウス)を提供」というものがあります。

さて、新設予定の国際学部について簡単にご紹介します。

40年以上の長きにわたって国際交流、国際教育の分野でさまざまな経験と実績を積み重ねてきており、20ヶ国・地域に53大学の海外ネットワークを持つまでになっていますが、いよいよ国際学部を新設されます。

同大では2014年度留学・海外体験実績として110名・在学生の4.8%を占めており、これは全国の法・経済系学部の中では高い率となっています。また、TOEICにおいては大学生平均440点である中、同大で語学研修・留学参加をした者の平均点は538点となっているなど、英語力もついている様子です。

国際学部の教育特色は以下の通りです。

・コミュニケーションの基盤となる異文化理解の醸成
・実践的なコミュニケーション能力の育成
・1年生からの海外体験、多彩な留学等の国際プログラム
・広く人文・社会科学にわたる学際的学修
・4年間にわたる演習教育をはじめとする少人数教育

同学部では1年生から全員を海外へ送り、在学中に複数国・複数回の留学にチャレンジさせる方針とされています。

国際学部の中には国際学科1学科のみの設置となり、コースは「国際コミュニケーションコース」「グローバルキャリアコース」の2つが置かれることになっています。

2015年度入試結果です。

志願者数は6,321名で、昨年4,151名・一昨年2,709名と比べて大きく増加しました。2012⇒2015で2.36倍の志願者数となっており、成長著しい状況です。特に推薦・一般とも3つの学科で志願者数を伸ばしており、センター利用型でも両学部ともラインが上昇しています。

また、公募推薦と一般Aにおける合格者の「定着率」が高く、一般Bが厳しい入試となったようです。これを受けて、次年度入試では一般Aの定員を増やす予定にされています。

最後に、2016年度入試での変更点です。

①AO入試では「金融キャリアAO」「会計キャリアAO」を新設
②公募推薦で「中期(11/28)」を新設し、11/1~3・11/28・12/12が公募推薦入試日程となる
③一般Aでの募集定員を拡大
④国際学部新設が認可されると、4学科併願が可能に

 

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仁川学院中高 学区再編で追い風が吹いた高校入試

2015年5月21日 木曜日

仁川学院中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

大学合格実績についてです。

今春の国公立大合格者数は21名(うち浪人4名)となり、昨年19名・一昨年10名から着実に上昇中です。また、私立大においても関西大35名及び関西学院大49名という合格者数は過去最高で、近畿大も昨年62名から今年126名と倍増しています。

四年制大学への進学率が79.8%となるだけでなく、一般入試での進路決定割合が47.6%で年々上昇しており、学校全体が「一般入試で四大へ進学」という空気になりつつある、という状況が見えます。

これだけの実績が出せている秘訣としては、開始6年目を迎える「学内予備校」にある、とご説明がありました。開始当初と比べて、近年は「アットホーム」「きめ細かい」中身になっているそうです。詳しい中身は次の通りです。

・特進Ⅰや進学からでもハイレベル講座への受講希望があれば本人の意志を尊重して受講を認める
・特進Ⅱ(6カ年一貫コース)の生徒は、出来るだけ1学年上の講座の受講を積極的に促す
・高3生に関しては「全コース希望制」「平日75分、土曜90分」「レベルは難関国立、国公立・難関私立、中堅私立の3段階で、これらの講座に絡めて各教科にセンター対策講座も設置

さて、東大・京大・阪大・神大など難関大合格を目指すコースとして2010年春から中学に新設された特進Ⅱですが、現在1期生が高3となりました。高1からは1学年上の模試を受験しているなどのご紹介があり、実績に期待が寄せられます。来年が楽しみです。

2015年度入試結果です。

中学入試では、受験者数は昨年から45名増の152名、入学者数も75名(特進Ⅱ18名・特進Ⅰ30名・進学27名)と昨年から6名増となりました。今年初実施の初日午後では52名の受験者数を集めましたが、これは昨年の2日目午後とほぼ同数だった、とのことです。

プレテストは202名の申込を受け、当日は165名が受験し、19名が添削、となりました。入学者数75名のうち52名がプレを受験していたとのことです。SABCの4段階判定で、そのプレテスト受験かつ入学もした52名の判定ごとの各コース入学状況は次の通りとなります。

さて、高校入試結果についてです。

公立の学区再編及び新たな複数志願選抜、阪神地区中3生数の増加、といった条件下で行われた入試ですが、受験者数は3030名(昨年2646名・一昨年2308名)、280名募集のところ354名(昨年307名・一昨年282名)の入学者数を集めました。

コース別入学者数は特進S 45名(昨年29名・一昨年24名)、特進Ⅰ 90名(昨年83名・一昨年42名)、進学206名(昨年190名・一昨年205名)となり、特に2つの特進の入学者数が2年で倍増しているのが特徴です。

専願は31名増、併願戻りの入学者数は361名(率4.75%)、2つの特進合わせて489名の受験者数増、という状況になっています。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試においては「3コース制及び募集定員については今年度を踏襲する」「入試日程は未定」「プレテストは引き続き実施予定」とのことです。高校入試は特に発表はありませんでした。

なお、開成教育グループにお通いの皆さんには、塾生限定ブログ「学校選びの道しるべ PREMIUM」で更なる情報をご紹介しています。開成教育グループの塾生・その保護者の皆さんは、開成NETにログインの上、当該ブログをぜひご覧ください。

今年で6回目 大阪キリスト教学校フェアが開催

2015年5月20日 水曜日

毎年恒例、大阪キリスト教学校フェアが今年も開催されます。大阪府内のキリスト教学校が一堂に会し、キリスト教学校の教育を一般にお知り頂くために開催されているイベントです。

詳細は下記の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


大阪キリスト教学校フェア

日時:2015年6月14日(日)10~16時
場所:太閤園
内容:進路相談、各学校の生徒による演奏会や発表会


大阪キリスト教学校フェアは今年で6回目の開催となります。1回目・2回目の開催は7月末の土曜日を使って実施をされていたのですが、第3・4回は実施時期が大幅に早まって6月の第一日曜日に開催され、第5回目の昨年は6月15日(日)の開催となり、今回の第6回は前年を踏襲する日程となっています。

会場についても、第1・2回は東梅田教会、第3・4回はYMCA会館での開催でしたが、前回の第5回からは太閤園に変更となっています。

大阪キリスト教学校フェア、今年はどのような動員になりますでしょうか。

 

 

京都橘中高 高校Bコースを「Eコース」へ刷新

2015年5月19日 火曜日

京都橘中高の塾対象説明会に行って参りました。

2022年に学園創立120周年を迎えるにあたり、2年前から中・長期計画となる学園全体の「マスタープラン」について検討を重ねられ、昨年10月に完成されたようです。

思い返すと、京都橘はこの10年強の間(大学も含めた)学園全体で改革を推し進められ、2004年は3000名台だった在籍生数が2013年には4700名を超えるなど、1.5倍の成長を見せております。この10年を「改革と発展の10年」と位置付けられており、それに次ぐ「成長と充実の10年」ということで、この度のマスタープランを策定されています。

中高としては、進学実績の面で(独自の指標において)京都・滋賀・大阪・京都でトップ50に入ることを目標とされています。ちなみに、現在は88番であるとのことです。特に中学においては東京阪神・医医をはじめとする国公立や難関大の合格で20%を目指す、というのが具体的な目標となっています。

その学園全体のマスタープランと、中教審の答申を受け、高校のBコースをリニューアルし、名称もEコースとされることになります。

Bコースの良さを継承しつつも、「英語力向上プログラム」を同コース全員に受講させ、「話す」を含めた4技能を伸ばすことで、英語が苦手な生徒も得意な生徒も実力に応じた学習内容を受講可能とする、というものが用意されます。

大学合格実績についてご紹介します。

今春は国公立大合格者数が34名。昨年38名・一昨年32名と推移してきています。医学部医学科に3名、薬学部といった医系や、獣医学部にも合格が出ているのが今年度結果における大きな特徴です。

また、近年レベルアップが目覚ましい京都橘大との連携を強化し、この高3生から推薦枠が20名増えた75名となるそうです。条件も緩和されるそうなのでより身近な大学として進学されることになるのではないか、と思います。

そして、中学の1期生は現在高3生となっており、成果に注目が集まるところです。

2015年度入試結果についてです。

中学入試では、志願者数34名減も入学者数は昨年56名⇒今年57名と昨年水準を維持されています。入学者が多い地域は伏見区(23名)・宇治市(15名)で、両方合わせて入学者の2/3を占めているなど、地元密着型となっています。

特奨生としての入学者数は14名になり、過去最多となったそうです。

今春よりVP入試という自己推薦型入試を実施開始されています。専願、募集定員の1割程度が枠として設定されていますが、今春に関しては4名が事前申請⇒全員資格付与・全員合格となっています。当日実施された作文は「将来の私の夢」に関して50分で800字書くというものだったようです。

併願先については同志社と奈良女子大学附属が増え、洛北・西京が減ったとのことでした。

高校入試についてです。

志願者数は1243名で、前年から減少しています。2012年度入試では1974名もの志願であったことを考えると、人気は落ち着いているようです。

また、入試問題もやや難化し、特に国公立特進(S)のラインが昨年345点⇒今年320点と下がっています。ただ、同コース合格者数は222名/510名(昨年216名/544名)と、多目に出されています。

そんなこともあり、最終的な入学者数は前年216名から今年243名へと増加しています。そのうち、特奨生候補は約150名となっています。

総合進学(A)の入学者146名中、約80%となる114名が推薦あるいはクラブ推薦での入学となっています。クラブに対する期待がこの数値に表れているのではないか、と思います。

高校入試における併願先としては、専門学科では城南菱創の1位についで嵯峨野(こすもす)が続き、普通科は南陽が2位の菟道に約1.7倍もの差をつけて最も多くなっています。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試ですが、入試日程は今春と同じ位置取りとし、初日午前・午後、2日目午後となる予定です。

高校入試については、BコースがEコースに名称変更となる点は確定しています。

 

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摂南大 2015年のオープンキャンパス予定が確定

2015年5月18日 月曜日

摂南大が受験生・保護者を対象として開催されるオープンキャンパスの日程が確定したとのことで、ご連絡を頂きました。

添付のような日程で開催されます(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


摂南大 2015年 オープンキャンパス日程


画像にもありますとおり、寝屋川キャンパスと枚方キャンパスで開催日程が異なっています。各キャンパスに設置されている学部も異なりますので、参加される場合は志望学部に合わせて参加日程・キャンパスを選ぶようにしましょう。

 

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