洛南高等学校附属中 学歴以上に大切なものを身につける

2010年12月29日 水曜日

洛南高等学校附属中の保護者対象説明会に参加してきました。

洛南中高 外観

ご覧のとおり、新しくきれいな校舎が印象的です。洛南高は今年創立48年目、その附属となる中学校は26年目を迎えられています。共学化5年、この春からは6クラス体制となっています。

説明会会場

説明会はご覧のとおり満員でした。女子生徒の姿を多く見かけましたが、募集定員240名のうち女子は50名程度までしか入学できないことになっています。女子生徒におかれましては、例年通り厳しい戦いとなることが予想されます。

仏教の精神にのっとり、心の教育を行っているのが洛南高等学校附属中の大きな特徴です。具体的には、「社会の一隅を照らす」人材を世間へ送り出すことを主眼に置き、品性・礼節・人格・向上心を備えた若者の育成に注力されています。

特に、毎月21日の「御影供(みえく)」と呼ばれる弘法大師の月命日では、校長先生の講話を聴いたり、通常授業を中止して一日かけて自分自身と向き合う時間が設けられたりしています。

この点が他の「進学校」と言われている学校と大きく異なる点ではないでしょうか。

ただし、この行事に対して「授業が遅れる」といった保護者や生徒から指摘がされているようですが、「授業よりも大事な教育をやっている」とお答えになり、ご理解いただいているそうです。

洛南中 制服

洛南高等学校附属中では「わかっているのに出来ない」ということに対して徹底的な指導を行っておられ、「わかると出来るは別物」というスタンスで普段の生活から(これは実際に学校の先生が説明の中で言われていた言葉ですが)口うるさくご指導にされている、ということです。

勉強面はあくまで「生活の一部分」と捉え、生活面での「わかると出来るは別」を徹底しさえすればおのずと成績が伸びる、とお考えになられている様子です。

東京大・京都大、国公立大医学部医学科に通す学校、として全国的な知名度を誇る学校へと成長しました。しかし、洛南高等学校附属中では「東大・京大・医学部へ入るためだけに6年間頑張って下さい」と言っている学校ではないことが、この説明会でよくわかりました。

学歴以上に大切なものを身につけるような教育を実践する。しかし、一方では京都大合格者数全国1位をキープし続けるような高い水準を守り続ける。洛南高等学校附属中の真髄を知ることができた説明会でした。

さて、今回のエントリーが今年最後となります。1年間ご愛顧ありがとうございました。来年も早々に記事をアップしていく予定にしています。

皆さま良いお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願いいたします。

nimanmei

2011年度中学入試 県外・国公立 出願速報

2010年12月28日 火曜日

年明け4日に実施される岡山中の入試をもって、いよいよ近畿地区の中学入試が本番を迎えます。間もなく迫った入試、準備は整っていますでしょうか?

今年の県外入試の出願者数がほぼまとまりましたので、国公立中の志願動向とも合わせてご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。

2011年度中学入試 出願速報1

今回の集計時点では、土佐塾中と帝京冨士中が締切を迎えていない点、ご承知おきください。

函館ラ・サール中が約300名のダウンとなっていますが、岡山中・香川誠陵中は大きく志願者数を増やしています。

注目されていた愛光中の志願者数は859名となっており、かなりの数が集まっています。

国公立中について、志願者数が判明しているところを見てみますと、大阪教育大学附属天王寺中は昨年と同数、滋賀県の公立3中学については守山中が大きく志願者数を伸ばしたものの、他2校は微減となっています。

受験生ならびにその保護者の皆さんの入試直前の「心構え」に、このデータをお役立て下さい。

主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向②

2010年12月27日 月曜日

主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向①」に続くエントリーとなります。主要私立大の公募推薦入試の結果から、「狙い目学部」や「要注意学部」をお伝えしているシリーズです。

2回目となる今回は、前回の摂南大のお話の続きから、となります。前回のエントリー「主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向①」をまだお読みでない方は、先にそちらをお読みください。

「摂南大の受験を考えている皆さんには、2012年春に新設される予定の看護学部が関係してくる話として、1点注意点がある」という話で前回は終わっていました。

一般的に、ある大学が新しい学部を作る予定としている場合、新しい学部が設置される予定のその前の年の入試では、入学者数が極端に多くならないように、出す合格通知の数を抑え気味にする傾向にあります。あまりに多くの入学者を迎えた場合、翌年に新しい学部を作る予定が「却下」されてしまうこともありえるからです。

看護学部を何としても設置したいでしょうから、摂南大は今年2011年度の入試では入学者が規定以上の数にならないよう、あまり多くの合格者を出さないでしょう。この点、摂南大受験予定の方は知っておいた上で併願作戦を立てるべきでしょう。

さて、話は変わって、京都産業大の状況についてご紹介しましょう。公募推薦入試終了時点の人気動向はどうなっているでしょうか。

人気があまりないのが法学部のようです。

法学部関連の話題としては、特に法科大学院についての「良くない話」を最近よく耳にします。そもそもの「合格率が低い」といった事実を発端に、「文部科学省は全国74校の統廃合を視野に、新年度入試の競争倍率が低い不人気校に対して助成金を大幅減額する予定」であるとか、「受験・入学者が少ない法科大学院が授業料の大幅減額をする」など・・・。

こういった法学部にまつわる良くない話が受験生の学部選びの際にも耳に入っているのでしょう。京都産業大だけでなく、あらゆる大学で今法学部の人気が低下しています。

話を戻しますと、京都産業大では特に法政策学科の人気が低くく狙い目となっています。昨年は約650名の受験者数だったのに対し、今年は430名程度となっています。昨年の受験者数の多さと、それによる倍率の高さが今年の受験生を遠ざけたものと思います。特に、基礎評価型の倍率は9.4倍ということでしたので、これを見た今年の受験生たちがびっくりして逃げていったのでしょう。

京都産業大と言えば、理学部の益川敏英教授が2008年にノーベル物理学賞を受賞されたことが記憶に新しいところです。その年の理学部 物理科学科の難易度・人気は飛躍的に上昇し、非常に高いレベルかつ狭き門の入試となりました。あれから2年たった今年の公募推薦入試では、そのノーベル賞以前の人気や難易度に戻ってきた様子が伺えます。

このシリーズの次回のエントリーでは、近畿大の志願動向についてご紹介したいと思います。

帝塚山学院中 2次入試の遅刻者対応

2010年12月24日 金曜日

2011年度中学入試における最大の注目点は「大阪桐蔭中 統一解禁日の午後入試」であることはすでにご紹介しています。その上、大阪桐蔭中ではその午後入試で遅刻者用の入試時間割を設定され、また大きな話題となっています。当ブログでもこちらのエントリー「大阪桐蔭中 前期入試 遅刻しても大丈夫?」で詳しくご紹介しています。

その大阪桐蔭中の午後入試の話題で隠れてしまっている形ではありますが、実は帝塚山学院中が17日(月)の午後に行われる2次入試もひそかに話題となっています。こちらについては「2011年度近畿地区中学入試 入試日程一覧①」や「帝塚山学院中高 関学への内部進学状況が入試に与える影響」で詳しくご紹介しています。

それらのエントリーでも記載しましたが、この17日(月)は午前中に大谷中とプール学院中が入試を行っている日であり、帝塚山学院中がこの日の午後に入試を設定することで両校からの受験者獲得を狙っていることは、このブログをお読みの皆さまでしたら容易にご想像いただけるところでしょう。

入試要項発表以降、塾の先生方や受験生・保護者の方々から説明会やブースにおいてこの2次入試における遅刻時の対応について多数の質問を受けているそうです。ここまでは想像・想定の範囲内のお話なのですが、どうやらここへきて事態は思わぬ方向へ進展してきているようです。

その質問される方の中に、「神戸方面の学校を受けた後では2時に間に合わない」というものもどうやらちらほらと出てきているようなのです。

先般こちらのエントリー「2011年度近畿地区中学入試 入試日程一覧③」でご紹介した兵庫県の入試日程によりますと、兵庫県内の女子受験校の中で17日(月)に入試を行っている学校は女子校の5校と、非常に少なくなっています。その中で帝塚山学院中を併願先として考えそうな学校と言えば・・・

神戸女学院中

なのではないかと推測しています。

実際、今春新設された1次Bでは受験者が多く集まり、その受験生たちが初日(16日)にどういった学校を受験していたかを調査したところ、啓明学院・同志社国際・同志社香里とった大学附属校や甲南女子・武庫川女子大学附属・小林聖心女子学院といった神戸方面の女子校といったこれまでに無い併願先名が並び、帝塚山学院中の関係者を驚かせた、というエピソードがあります。

今春はそうそうたる学校が併願先として並びましたが、来春はとうとう神戸女学院中との併願も出るものと予想しています。

話を元に戻しますと、神戸女学院中のように帝塚山学院中から多少遠いところにある学校を受験した後でも間に合う時間割を、ということで、この度遅刻者向けの時間割を設定されました。

帝塚山学院中 2次入試遅刻者対応

赤字部分が遅刻者向け時間割となっています。また、面接については2教科・3教科の受験生は各学科試験終了後実施(保護者1名同伴)となり、1次Aあるいは1次Bですでに面接を受けた方は必要ありません、ということです。

ただし「事前(1/17(月)の試験開始まで)に連絡をした遅刻者に対して15時までの遅刻を認める」という点にご注意ください。

主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向①

2010年12月22日 水曜日

皆さんもご存じの通り、2011年度の私立大入試についてはAO入試などを皮切りに、10月下旬からの公募推薦入試の実施をもって本格化しています。

大手予備校が実施している模擬試験の志望動向で、ある程度の予想がされていた各大学・学部の人気傾向ですが、公募推薦入試が実施された大学についてはその時の志願者数や手続き状況(一般には公にはされていないデータです)を読み取ることで、人気がある大学・学部、つまりは受験を予定している受験生にとっては「注意すべき」大学・学部、逆にあまり志願者がいない、言わば「狙い目」の大学・学部を見つけ出す事が出来ます。

このエントリーも含め、今後数回に渡って近畿地区主要私立大の公募推薦入試終了時点の人気動向、それを踏まえた一般入試に向けた展望をご紹介していこうと思います。

トップバッターは摂南大についてです。

摂南大 外観

摂南大は今年の春から文系では経済学部を新設、工学部を理工学部に改組して生命科学科と住環境デザイン学科を新設し、話題を呼んだことは記憶に新しいところです。

今回のテーマとは違う話となりますが、2012年春に看護学部が新設される予定になっています。現在高校2年生の方が受験を迎える年の入試から募集開始、となります。こちらも今、かなり注目を集めています。

さてその摂南大ですが、今年の公募推薦入試終了時点の人気動向はどのようになっているのでしょうか?

まずは、志願者数についてご紹介します。今年の公募推薦入試終了時点の志願者総数は5268名。昨年同時期の志願者総数の120.9%ということだそうで、昨年と比べるとざっと2割増、ということになります。

しかも、昨年のこの時期に発表された志願者数は「昨年(つまり今から数えるとおととし)の17.5%増」ということでしたから、2年続けて志願者数が2割ずつ増えているという、非常に驚異的な伸びを示しています。

このことから、おととしから今年の入試の2年間で志願者数が1.5倍になっている、ということになります。

このように、摂南大は非常に高い人気となっていることがわかりますが、その一方で今年の公募推薦入試で人気が低く、比較的狙い目となっている学部があるのも事実です。順を追ってご紹介していきます。

まずは、法学部です。公募推薦入試では昨年の約1.5倍の志願者数を集めたようですが、どうやら合格者の手続き率が思ったよりも低く、予定よりも少ない数しか確保できていないようです。つまり、その分の埋め合わせを一般入試で行うことが予想されますので、昨年の一般入試よりも合格ラインが低くてすむ可能性が出てきました。

続いて外国語学部も狙い目となっているようです。こちらは、関西外国語大で新設される予定の英語キャリア学部に受験者が集まっていることが原因のようです。

薬学部も人気薄のようです。全国に数多くある薬学部の中で、摂南大の薬学部の志願者数はベスト10に入るほどの人気なのですが、現時点で手続き者数が少ないようで、狙い目となっています。また、摂南大の薬学部だけに限った話ではありませんが、一般的に薬学部は「学費が高い」ということで敬遠されがちですが、どうも授業で必要になる教科書も相当値が張るようです。一説によると、1年間で10万円ほどの教科書代が必要だ、ということらしいです。このことも少しは薬学部の人気薄の原因となっているかもしれませんね。

学科単位の情報としては、経営学部の経営情報学科も人気が低いことがわかっています。

さて、これら4つの学部あるいは学科については現時点で狙い目であることをご紹介しましたが、それも含めて摂南大の受験を考えている皆さんに1つ注意点があります。

それは、2012年春に新設される予定の看護学部が関係してくる話です。

今年受験生となっている皆さんはこの看護学部に入学出来ないのに、一体なぜ今年の入試に関係があるのか?それについてはまた改めて別のエントリーでご紹介することにします。

現段階での人気動向と今後の展望について、出来るだけ多くの大学の情報をご紹介していく予定にしています。このシリーズの記事は不定期の掲載となるでしょうけども、大学受験生の皆さんにはぜひ毎日このブログをチェックしてほしいと思います。

2011年度新設学部 各模擬試験でのレベルは?

2010年12月21日 火曜日

先日のエントリー「関関同立 一般入試日程・模試最新偏差値」では、関関同立の入試日程と各模擬試験が示している「合格に必要と予想されるレベル」についてご紹介しました。その中で、来春新設される同志社大 グローバル・コミュニケーション学部の難易度についてもご紹介しました。

同志社大以外にも近畿地区各大学では学部の新設がいくつか予定されています。その中で、特に注目されている大学・学部の秋時点での予想レベルについて今回はご紹介したいと思います。下の表に一覧で示しています(画像をクリックすると拡大します)。

2011年度新設学部模試偏差値

なお、各大学・学部については当ブログでも過去にご紹介しています。

京都女子大 法学部についてはこちら「京都女子大 創立100周年を迎えての大改革
龍谷大 政策学部についてはこちら「龍谷大 2010年度入試結果と政策学部新設
関西外国語大 英語キャリア学部についてはこちら「同志社大学・関西外国語大学 新設学部と共通点
近畿大 建築学部についてはこちら「近畿大 入試結果と建築学部(新設)情報

簡単に動向をご紹介しておきましょう。これら4つの大学・学部の中では京都女子大 法学部が比較的高いレベルとなっています。ある予備校の模擬試験では、関西大の法学部とこの京都女子大の法学部が同じ程度のレベルになっています。公募推薦でもかなりの人気となっているようです。

また、龍谷大 政策学部の志望者数ですが、改組前の法学部政策学科の時の志望者数に比べると約2倍の志望者を集めている模試があるなど、こちらも京都女子大と同じく注目を集めているようです。

中学入試 持っていってよかったもの・あればよかったもの③

2010年12月20日 月曜日

中学入試 持っていってよかったもの・あればよかったもの①
中学入試 持っていってよかったもの・あればよかったもの②

に続くエントリーです。2010年度、中学入試を迎えた受験生・保護者にご協力いただいた、入試当日に持っていってよかったもの・あればよかったもの、のアンケート調査結果をご紹介しているシリーズの3回目となります。

前回・前々回のエントリーでは、1位~5位までのグッズについてご紹介しました。結果を下の画像でおさらいしておきましょう。

中学入試 持っていってよかったもの2位以下(答え)

今回のエントリーでは6位以下の少数意見をご紹介してまいります。

6位(6.0%) 三角定規・分度器・コンパス
7位(4.8%) 時計・腕時計
7位(4.8%) お菓子
9位(3.6%) 軽食
10位(2.4%) マスク
10位(2.4%) 小銭
10位(2.4%) お守り
10位(2.4%) 上履き
10位(2.4%) 携帯音楽プレーヤー
圏外(合計6%) その他

6位の「三角定規・分度器・コンパス」ですが、こちらは受験する学校によって持ち込みが可能なもの・不可能なものが指定されています。募集要項などにも記載されているはずなのでそちらを見て持ち込み可能なものを確認下さい。よくわからない場合は学校に問い合わせて確認をとりましょう。

7位の「時計・腕時計」も必須アイテムです。アンケートに「教室に時計が無かったので、腕時計があればよかった」という声が寄せられております。受験生は基本的に「教室には時計は無い」ものと考えて、必ず腕時計を持ち歩くようにしましょう。

7位の「お菓子」、9位の「軽食」と食に関するものが立て続けにランクインしています。前者は主に受験生本人が試験前などに食べるアメやチョコレートを指しており、後者は控室で待つ保護者が持っていくおにぎりやサンドイッチなどを指しています。前者はともかくとして、後者については「学校の近くにコンビニはあるが、食べに行けるような所は無かったのでお弁当を持って行った」という、非常に準備のよい保護者からの声をいただいています。保護者の皆さんは軽いものを持っておくといいのではないでしょうか。

同率10位にいくつかグッズが並んでいる中で、「小銭」と「上履き」が気になるところです。

「小銭」については交通費、特にバスを利用する場合には事前に準備しておくべきでしょう。駅からバスに乗る必要がある学校では、バスが極端に混み合い、乗るのも降りるのも一苦労するケースがよくあります。そんな状態の上に、小銭が無く両替機のお世話になる必要が出てきてしまうとまた更に面倒なことが増えてしまいます。バスをスムーズに降りて試験会場へ向かうためにも、小銭はあらかじめ用意しておくとよいでしょう。

「上履き」については「スリッパを貸してもらえるが歩きにくいから」という声が届いています。履きなれた上履きを持参するようにしましょう。

いかがでしたでしょうか?「持っていって当たり前」のもの、「なるほど~」と思わせるもの、いろいろありました。ここでご紹介したものは実際に2010年度に中学入試を体験された方々が「あってよかった~」「しまった、持ってきたらよかった!」と思ったものばかりで、どのグッズにもそれなりの理由がありました。

ぜひ参考にしていただき、受験生の入試結果(何よりもこれが一番心配ですが)以外の心配事が少しでも軽減されることを願っています。

最後に、これから受験に向けていろいろな準備を進めていく受験生とその保護者の皆さんに一言ご紹介して、このシリーズを締めくくりたいと思います。

「備えよ常に(Be prepared)」(ボーイスカウトのモットー)


関関同立 一般入試日程・模試最新偏差値

2010年12月17日 金曜日

今年も間もなく終わろうとしています。年明けからは私立大 一般入試の出願が本格的に始まります。大学受験生の皆さんは、今まさに、公募推薦入試の結果や秋以降の模擬試験結果を基にして、一般入試の出願先を検討している段階ではないでしょうか。

今回のエントリーでは、関関同立大を目指す皆さんに向けた情報をまとめてご紹介しようと思います。関関同立大 全学部の入試日程(一般入試・センター併用型)と、夏休み明け以降に各予備校が実施している模擬試験で示された合格に必要と予想されるレベルを掲載しています。併願パターン作成の時の参考にしてください。

関関同立入試日程・最新模試偏差値1

※作成には万全を期していますが、入試日程は各校入試要項等で必ずご確認下さい

さて、関関同立では新学部設置が相次いでいます。今春からは関西大では人間健康学部と社会安全学部の2学部、立命館大ではスポーツ健康科学部が新しく設置されました。上の表でもご紹介していますが、これらはどの学部とも関関同立の中でも比較的手ごろなレベルで落ち着いた印象です。

上の表中では赤字で示していますが、来春は同志社大にグローバル・コミュニケーション学部が設置される予定になっています。各予備校の模擬試験でも志望者をかなり集めており、大変な人気となっています。また、同時に非常に高い偏差値となっています。その影響でしょうか、文学部では一般・センター両方の方式で志願者数が減少しており、意外な狙い目と なっています。

自分の実力と各模擬試験で示されたレベルとを照らし合わせてみて、妥当な併願パターンを作るようにしましょう。

今回の情報は高3生はもちろんのことですが、高1・2生も来る大学受験に向けてぜひ参考にしてください。

関関同立・産近甲龍 推薦・一般入試 入学者比率

2010年12月16日 木曜日

大学受験生の皆さんにおかれましては、私立大の公募推薦入試の合格発表も終わり、一般入試に向けて準備をしていることでしょう。皆さん、公募推薦入試の結果はいかがでしたでしょうか?開成教育グループの各教室でも悲喜こもごも、いろいろなドラマが生まれたようです。

今回の公募推薦入試で良い結果が出た方も、反対にそうでなかった受験生も、来る一般入試に向けてもう一度気持ちを入れ替えて勉強を進めていってほしいと思います。

公募推薦入試で良い結果が出なかった受験生の皆さんに1つ、必ず実行してほしいことをお教えします。それは、

学校の進路指導もしくは担任の先生に
推薦入試での自分の点数と、その時の合格最低点を聞きに行くこと

です。

実は高校の進路指導部には、その高校から受験した生徒全員分の当日の得点と、その時の合格最低点が(ほとんどすべての)大学から通知されています。それを教えてもらう事によって自分の今の実力をはっきりと知ることが出来ます。

ひょっとすると合格最低点まであと3点という惜しいところだった、ということもあるかもしれませんし、10点以上足りないという「全く歯が立たなかった」なんていう事もあるかもしれません。

受験生の皆さんにとって「知りたくなかった、残酷な事実」が待っているかもしれませんが、そこは目を背けずに直視し、合格最低点との点差を冷静に分析した上で「一般入試でも受験するのかどうか?」や「押さえの大学を他に考える必要があるかどうか?」といった所をしっかりと考えましょう。

前置きが長くなりましたが、推薦入試が終わった今、一体どれくらいの定員枠が一般入試に残されているのか?が受験生の皆さんの心配ごとの一つかと思いますので、その辺りについて今回はご紹介したいと思います。

次の表は、関関同立・産近甲龍の推薦入試や一般入試といったそれぞれの入試形態別の、総入学者数に対する入学者比率です。

関関同立 産近甲龍 推薦・一般 入学者比率

今春及び昨春のデータをご紹介しています。2010年度の一般入試での比率が目立つよう、黄色くしています。また、あくまでも「入学者の比率」についてまとめたデータであって、定員の割合を指しているものではないことを強調しておきたいと思います。

公募推薦入試を大々的に行っている京都産業大・近畿大・龍谷大では、公募推薦入試での入学者比率が高い分、一般入試での入学者比率が低く出ています。それでも、一応は総入学者数の半分近い人数は一般入試で入学していることから、公募推薦入試で良い縁が無かった受験生でもまだまだチャンスがあると言えます。

それに比べて関関同立ですが、先ほどの3大学のように公募推薦入試で多くの受験生を確保していないので、その分一般入試での比率がかなり高いように想像してしまいがちではありますが、公募推薦入試の代わりに附属校・系列校からの内部進学が多く存在したり、AO入試や指定校推薦での入学者が多かったりと、一般入試での定員を減らしている要因となっています。とはいえ、(各大学あるいは年度によって多少の誤差があるものの)入学者比率は先ほどの3大学のように公募推薦入試で多く入学者を確保している大学よりは少々多い比率である60%程度に落ち着いています。

これらのデータから、非常に乱暴な言い方になるかもしれませんが、「どの大学も一般入試での入学者は全入学者の半分を占める」と言って良いと思います。

どの大学にも「残されたイス」は半分。
それを「多い」と思えるか、「少ない」と捉えるか。
それは受験生の気持ちの持ち方一つ。

一般入試に向けての最後の追い込みには、個別指導学院フリーステップでの対策が効果的!

女子大が集結! 関西著名女子大学 入試直前相談会

2010年12月15日 水曜日

各私立大では、年明けからの一般入試出願開始をにらんで、12月に一般入試の説明会を実施されています。

場所は各大学のキャンパスや各地のホールなどに出張するなど様々ですが、各大学が単独で実施されるケースが圧倒的多数です。

そんな中、関西の有名女子大5大学が合同で入試直前の相談会を実施されるという、大変貴重なイベントがありますので、ご紹介しましょう(画像をクリックすると拡大します)。

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関西著名女子大学 入試直前相談会

関西著名女子大学 入試相談会1

日時:12月18日(土) 13:00~16:30(12:30開場)
会場:代々木ゼミナール大阪南校
参加大学:京都女子大学・同志社女子大学・神戸女学院大学・神戸女子大学・奈良女子大学
プログラム:
入試対策講演「関西上位私大の2011年度一般入試動向」
入試対策講演「センター英語の直前対策」
大学個別相談コーナー
資料配布コーナー
保護者向け個別相談コーナー

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私立大に混じって、国立大の奈良女子大が参加しているのが見逃せません。

このようなイベントが行われるのは非常に珍しいので、高3生だけでなく、高1・2生の皆さん、保護者の皆さんも是非とも参加してください。ちなみに、入場無料・入退場自由です。

nimanmei