大阪府高校入試 2013年度第2回進路希望調査結果②

2013年1月31日 木曜日

大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果①」に続くエントリーです。

去る1月23日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

第2回目となる今回は、前回ご紹介した私立高全体概況から更に深く掘り下げ、私立各校の希望状況を見ていきます。

なお、今回のエントリーをお読みになる前に、私立高の全体的な状況についての前回のエントリーを先にお読み下さい。

さて、私立高各校が専願・併願それぞれで何人希望者を集めているのか、を以下の表3つにまとめています。昨年の同時期に行われた調査からの増減とも合わせて表記しています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

まずは、男子校と女子校についてです。

男子校は5校中4校で希望者を昨年より増やしておりますが、昨年は5校すべてが前年よりも希望者が増えていました。男子校の人気は上昇中です。その中でも特に興国高が180名もの希望者増となっています。

女子校は昨年よりも希望者数を減らしてしまっている所が多いのが残念です。その中で、コース制を大きく変更される予定の梅花高では150名の希望者増で、女子校では「一人勝ち」となっています。

続いては共学校です。学校数が多いので、2枚に分けています。

後日のエントリーで詳しくご紹介をしますが、公立高普通科においても前期選抜が実施されることになったことを受け、私立高では専願者の数が大きく減少しています。高い倍率になるであろう公立高普通科前期ですが、それでもチャンスがあるのであれば挑戦したいので私立高は併願に、という流れでしょうか。

学校別に見てみますと、昨年は希望者増となっている学校が多かったのですが、今年は専願・併願問わず共学校においても希望者減となっている所が目立ってきています。

そんな中、大きく希望者を増やしているのが羽衣学園高(+839名)と東大谷高(+1216名)の2校です。この2校には「2013年度から共学化」という共通点があります。

特に、東大谷高は「東大谷高 移転+共学化+中学開校 へ」や「東大谷高 移転・共学化に向けて」といったエントリーで過去にもご紹介している通り、「校地移転・新校舎」ということもついてきます。新しいキャンパス・校舎で新たに教育活動が開始となる東大谷高に大きな注目が集まっていましたが、この調査結果でそれが数字としてはっきりと表に出てきた形です。

希望者を大きく減らした、特に300名以上減らした学校もいくつか見られます。こういった学校に共通するのは「これまで人気が高く、入学に必要なレベルが年々上がってきていた学校」という点があります。

次回から3回に分けて、公立高前期選抜の希望状況をひも解いていきます。注目の「普通科前期」はどのような状況になっていますでしょうか?お楽しみに。

国公立大 2次出願に向けて ~2013年度 系統別人気動向~

2013年1月30日 水曜日

1月19・20日に行われた大学入試センター試験の自己採点結果も返却され、受験生の皆さんは国公立大2次の出願についていろいろと考えを巡らせていることと思います。なお、今回のセンター試験の平均点(中間集計)や各予備校が予想する平均点についてはこちらのエントリー「2013年度センター試験 予想平均点と難易度変化」で詳しくご紹介しています。

いよいよ1月28日(月)から国公立大の出願が始まっています。自分が志望している系統、大学・学部の人気傾向については非常に気になることと思います。

今回のエントリーでは、今回のセンター試験結果を受けての国公立大の各系統別人気動向をご紹介します。なお、今回ご紹介するのは河合塾及び駿台の集計結果に基づく資料となります。

まずは、大きなくくりでの人気傾向をご紹介します(クリックすると拡大します)。


※前期日程のみの集計

今年度に各予備校等で実施された模試では、ここ数年続く「文低理高」「資格志向」といった傾向が今年もくっきりとでていました。今回のリサーチの結果を見ているとおおむねその傾向が続いているように思えます。特に文系では法・政治学系が前年比95%、経済・経営・商学系が前年比96%と、大きく減少しています。

反対に「人気傾向」として河合塾のデータで明らかになっているのが、教育学部の総合科学課程での出願予定者増加です。この系統はセンターラインが他の系統に比べて「低くてすむ」ことがあり、格好の「狙い目」として目をつけられているようです。この系統を狙っている受験生は要注意です。

理系に目を移しますと、昨春入試で志願者の増加が目立った理・農が前年並みに落ち着いている一方で、工学系が前年比104%と増加しています。理・農学系と比較するとボーダーが低くてすむところが多い工学系なので、狙われているようです。こちらも要注意です。

では、もう少しくくりを細かくして検証してまいりましょう。次の表は駿台が発表された、学部・学科・系統別の人気動向に関する詳細なデータです(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。


※前期・中期・後期・独自各日程の第一志望を集計

赤く塗っている所は「昨年よりも人気が上がっている」所、青く塗っている所は「昨年よりも人気が下がっている」所であることを示しています。

先にご紹介した河合塾のデータは「前期日程のみの集計」である一方、この駿台のデータは「前期・中期・後期・独自各日程の第一志望を集計」とありますので、指数に若干の差が生じています。

人気が上がっている所を示す赤色の部分に注目して見てみますと、外国語系に集中していることがわかります。

近畿地区国公立大で外国語系の代表格といえば、大阪大の外国語学部です。ここ最近は志願者の減少が続いていた同学部ですが、今回のセンター試験の平均点ダウンを受けて俄然注目の的となっています。その理由としては「大阪大という名前の割に比較的リーズナブルなラインで合格出来る」というものが圧倒的なものを占めるでしょう。そんなこともあり、特にマイナーな言語での志望者数増が見られます。ご注意ください。

理系では、大きく人気を上げている所が目立ち、いわゆる「狙い目」と出来そうな系統は中々見つけにくい所です。ですから、センターリサーチ結果をしっかりと分析して出願先の大学・学部を決める必要性が非常に高くなっています。各予備校がリサーチ結果の「度数分布」を公表していますから、そちらをじっくりと見て「2次で逆転できる範囲」なのかどうかを見極めて欲しいと思います。

今回ご紹介したデータを参出願の際の参考にしてもらえたら、と思います。

今後のエントリーで、同じセンターリサーチの結果を基にして関関同立の学部別人気動向(センター利用型)をご紹介する予定です。

大阪府高校入試 2013年度第2回進路希望調査結果①

2013年1月29日 火曜日

去る1月23日(水)付の新聞各紙に、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査(1月15日現在)の結果が掲載されました。

今回から5回のエントリーに分けて、この進路希望調査結果について見ていきたいと思います。今後の受験校選び、受験に向けての心構えに役立てて欲しいと思います。

まずは、私立高の全体概況についてです。

大阪府が2010年春から実施している「私立高校無償化」が特に2011年度あたりからの高校入試において大きな影響力を与えてきていることは皆さんもご存じのことと思います。この無償化が定着した今、私立高には「追い風」が吹き続けています。

今回の調査結果によりますと、府内私立高の専願率は21.06%(昨年22.28%、1.22ポイント減)となっており、昨年・一昨年の水準には及ばないものの、私立高授業料の無償化枠が拡大されて私立高が爆発的な人気を集めた一昨年と遜色が無い、大変高い割合を維持しています。

11年度のこの調査結果段階では、府内私立高を第1希望とする「専願者」の割合は22.29%となっており、その前の年からなんと5.74ポイントもアップ、しかも過去10年で最高の値である上に、20%を超えるのはデータのある過去10年間では初めてのこと、というぐらい、私立高が人気を集めました。昨年もその水準を保っていました。

今年もまたその高い人気が継続している、ということになります。受験生の皆さんにとっては頭が痛いことでしょう。

ちなみに、今年を含む過去5年間の私立専願率(第2回進路希望調査時点)の推移は以下のようになります。

13年度 21.06%
12年度 22.28%
11年度 22.29%
10年度 16.55%
09年度 15.69%

さて、専願率が高いことはわかった次は、男子・女子・共学校それぞれの全体的な希望者の動きを検証してみましょう。下でご紹介している表は、昨年同時期の調査結果と比較して専願・併願・合計でどの程度希望者数が増えた・減ったのかを、男子・女子・共学校別に集計したものです(画像をクリックすると拡大します)。

男子校は専願・併願ともに希望者数を増やしています。女子校は専願で約250名・併願で60名の希望者減となっており、昨年は少し持ち直した希望者数が今年再び減少に転じてしまいました。共学校は専願・併願とも約700名ずつの希望者減、これまで順調に希望者を増やしてきたところから一転して厳しい状況となっています。

次回のエントリーでは、私立高それぞれの状況を細かく見ていきたいと思います。どんな学校が人気を集めているのか?大変興味があります。お見逃しなく。

立ち消えか? 西大和学園の島本町進出

2013年1月28日 月曜日

西大和学園 JR島本駅前に大きな一手
続報! 西大和学園の島本町進出
で過日にご紹介をしました「西大和学園が島本町に新校を開設する?」という話題について、続報を得ました。

2012年末に島本町では、土地区画整理事業準備組合が事業協力者(開発業者)を正式に選定し、改めて計画案が地権者の方々に配布・説明されたようです。

先日その計画案及びそれに付随する資料を拝見する機会がありましたが、それらの中には「西大和学園」の名が全く記載されていませんでした。

当初、西大和学園の新校は「H26(2014)年開校を目指す」という計画でしたが、昨年春に新聞各紙で島本町進出について報道された際には「H27(2015)年4月の中高一貫校開校」となっており、さらにその後、昨年の秋ごろでしょうか、都市計画決定の手続きがスケジュール的に困難でもう半年ほど当初の計画が遅れる見込みである、との話が聞こえてきており、新校設置の計画が先へと延び延びになっている状況でした。

この「新校設置」の話が明るみになった時から「開校時期は出来るだけ早く」という「スピード最優先」の方針であるような印象を受けていましたので、島本町での計画がこうまで伸びてしまうのであれば別の場所で・・・、とご判断された可能性があります。

さて、西大和学園が新たにどこへ一手を打つのか?についてはもちろん大変気になるところではありますが、元の島本町の土地はどうなるのか?についても興味があるところです。

昨年末に提示されたという計画案などには、西大和学園の名前の代わりに「府内の中高一貫校の移転」という文字がありました。現時点では学校名が明らかになっておらず、島本町にお住いの方々にはかなりの不安があると思われますものの、やはり学校を誘致する方針であることには変わりないようです。

西大和学園の新校設置の続報、府内の中高一貫校が移転予定となっているJR島本駅前、どちらも今後の動きが大変気になるところです。

2013年度センター試験 予想平均点と難易度変化

2013年1月25日 金曜日

去る1月19日(土)・20日(日)は大学入試センター試験が行われました。

今年のセンター試験は・・・

・志願者数は昨年より1万7807人多い57万3344人。
・今春に高校を卒業する生徒のうち志願者の割合は42.1%と過去最高。
・センター試験を利用する大学・短大は過去最多の840校。

ということで、年々志願者・志願率が上昇しています。

昨年のこの時期に公開したこちらの記事「2012年度センター試験 予想平均点と難易度変化」では、例の「地理歴史と公民の2科目受験者に1冊しか問題を配布しなかった」という大失態が全国各地で起こってしまったがための大混乱の様子を中心にまとめさせていただきました。

その問題に対し、今年は問題冊子2冊をパッケージ化して全員に配布するなどの対策を取ったため、トラブルは無くなったようです。

今年は、といいますと、試験運営の面では昨年のような全国的な大トラブルなどはなかったものの、各地ではいろいろなことが起こったようです。以下、全国各地で起こったセンター試験関連の「トラブル」をちょっとだけまとめてみました(事が起こった大学名などは伏せます)。

●地理歴史・公民の試験時間中に受験生が問題冊子を持ち出し、会場外にいた塾関係者に渡した。当該受験生は受験資格が取り消され、その後の試験は受けなかった。
・受験生の誘導に不備があり、2人が公民を受験できなかった。
・試験開始直後に伝える必要があった理科の問題文の訂正を開始約20分後に説明。
・板書した問題訂正の内容に誤りがあり、この教室の試験時間を5分間延長した。
・監督員が時計を見誤って1分早く終了を告げた。別の監督員がすぐに気付いて試験を再開させ、終了時刻を15秒遅らせた。
・試験開始を知らせるチャイムが鳴りやまず、いったん試験を中断。中断した教科の試験終了時間を15分繰り下げ、その分昼休憩を15分短縮し、午後からは通常通りの時間割で進行した。
・試験中に廊下の電話が鳴ったため、受験生274人を対象に終了時間を10秒延長した。

・・・と、いろいろありますが、「10秒」「15秒」の単位で試験時間を延長するという細かい対応までされているのが興味深い所です。これから先の人生を左右する可能性がある大事な大事な試験です。運営する側は試験準備・試験中はかなり慎重にご対応されていると思いますが、起こってしまったトラブルに関する穴埋めについても慎重な(?)姿勢であることがわかりますね。

さて、試験の運営に関しては昨年のようなことはなかったものの、一番大事な「試験結果」において、受験生の皆さんにとっては泣きたくなるような現実が待ち受けていました。

難易度上昇による平均点ダウン、です。

気になる今年の各科目の平均点をご紹介します。大学入試センターが23日に「中間集計」として科目別の平均点を公開していますので、大手予備校それぞれの予想平均点と合わせてご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。


※「中間集計」は1月25日に大学入試センター発表の「中間集計その2」の数値

平均点が下がった科目が多く、中間集計結果でも「大幅ダウン」となっています。

文系理系問わず受験しないといけない教科ではありますが、特に理系の方は苦手としている人が多いであろう「国語」と、理系の方の大半が選択しているであろう「物理」の2科目で大幅な平均点のダウンとなっています。よって、おそらくは理系受験生の多くで予想をはるかに下回る結果となり、落胆の日々を過ごしている方が多いのではないかと思います。

センター試験が終わった今、次は自己採点と国公立大2次の出願先を探す作業に入ります。

詳しいところまでまだ分析は出来ていませんが、これにともなって多くの大学のボーダーラインが昨年に比べダウンしています。模試時点とボーダーラインが変化しているところも多くでていますので、志望校のボーダーラインをきちんと確認してください。

また、平均点がダウンした年は受験生が全体的に弱気な出願となりがちです。当初の志望校を簡単に諦めて志望先を変更すると、結果として志望変更先が厳しい入試となり、反対に元々の志望校通りに出願したら「ラッキーだった」ということも起こり得ます。

出願先選びは慎重を要する所となりそうですので、センターリサーチ結果は十二分に分析の上、自分の立ち位置や各大学のラインを冷静に分析して、後悔しない受験校選択となるよう、出願先の検討をするようにしてください。

後日、このブログで「学部・系統別の人気動向」についてご紹介したいと思います。お見逃しなく!

同時に、後ろ向きになっている気持ちを前向きに戻すことも大切です。あなたひとりだけが点数を下げたわけではなく、みんな同じ条件の下で戦っているのです。限られた時間だからこそ、早く気持ちを前向きに切り替えて「再び走りだす」ことが出来た人が合格に近づくのではないでしょうか。

看護に関する情報満載 看護職就職相談会

2013年1月24日 木曜日

来る1月29日(火)に、看護師に関する総合的な相談が可能なイベントが催されます。

詳しくは以下の通りです(画像をクリックすると拡大します)。

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看護師就職相談会

日時:2013年1月29日(火)13:00~16:00
会場:メルパルク京都5F(JR京都駅徒歩1分)
対象:看護師、准看護師、滞在看護師、看護学生、高校生、一般の方など(看護師を目指す方、看護系大学・専門学校に合格した方、転職や復帰、新卒の看護学生の方)
参加施設:京都府内を中心に病院・医療施設が参加
内容:病院就職相談ブース、総合・再就職相談コーナー、進学相談コーナー、福祉職場相談コーナー、資料コーナー など
セミナー「看護系入試の特徴と対策、病院奨学金について」も同時開催(14:00~14:30 ※先着順、申込不要)

※会場内3か所以上のブースを訪問すると、500円分のQUOカード進呈(先着30名様、お1人1枚限り)
※さらに会場でのアンケートにお答えの方には素敵なプレゼントもあり

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当日は現役の看護師さん、復職を考えている元看護師さん、すでに大学や専門学校で看護について学んでいる学生さんも訪れるような相談コーナーが設けられますので、これから入試を受けて看護の道に踏み込もうとする高校生の皆さんには少し敷居が高く感じるイベントかもしれません。しかし、「看護系入試の特徴と対策」に関するセミナーがあったり、相談コーナーでも「進学相談コーナー」が設けられたりと、高校生の方にも参加してほしいイベントです。

特に、看護系の大学・学部や専門学校は学科試験だけでなく、対策を進めるのが難しい小論文や面接も課されるところが多く、学校によっては小論文や面接を重視している所もあるようです。当日はその辺りのことも相談してもらえるようになっています。

看護師に関する情報収集、疑問や悩みを解決する絶好の機会です。看護師になるまで、そしてなってからのことも含めて多彩な情報が手に入るので、看護の道を志す高校生の皆さんには、出来るだけ参加してもらいたいです。

京都産業大 2014年度より外国語学部内の学科を再編へ

2013年1月23日 水曜日

京都産業大は、2014年4月より外国語学部内の学科を再編して「英語学科」「ヨーロッパ言語学科」「アジア言語学科」「国際関係学科」の4学科体制とする予定であることが発表されました。

同大の外国語学部はこれまで8専攻語を擁してきましたが、今回の学部改組では新たに韓国語と日本語を加えて10専攻語となり、更に専門力が強化されることになります。

予定されている学科・専攻の名称等は以下の通りとなります。現在の構成との対比で見てみると違いが分かりやすいかと思います。

現在
英米語学科/ドイツ語学科/フランス語学科/中国語学科/言語学科(ロシア語専修、スペイン語専修、インドネシア語専修、イタリア語専修)/国際関係学科

今後の予定(○がつく専攻は今回の新体制で新設置となる予定の専攻)
英語学科 英語専攻、○イングリッシュ・キャリア専攻
ヨーロッパ言語学科 ドイツ語専攻、フランス語専攻、スペイン語専攻、イタリア語専攻、ロシア語専攻、○メディア・コミュニケーション専攻
アジア言語学科 中国語専攻、○韓国語専攻、インドネシア語専攻、○日本語・コミュニケーション専攻
国際関係学科

新しい専攻が4つ出来ることになりますが、そのどれもがユニークな特色を持つ専攻となっています。以下、大学HPで紹介されている新設予定の各専攻の予定内容です。

イングリッシュ・キャリア専攻
外国語学部では、イギリス英語とアメリカ英語が英語の発達・普及過程に果たした役割を重視して「英米語学科」の名称を使用してきました。しかし、近年、英語が名実ともに世界共通語となった国際社会においては、「英語はネイティブスピーカーだけでなく全ての英語話者のものである」という考え方が急速に普及しています。このような状況を踏まえて、平成26年度から「英米語学科」を「英語学科」へと名称変更します。
加えて、英語学科内に特定のキャリア(外務省、防衛省専門職、実務通訳、翻訳専門職、航空事業専門職、高校英語教員)への人材育成を目的とするイングリッシュ・キャリア専攻を新たに設置します。本専攻は、教養教育から専門教育まで基本的に英語の授業だけで卒業要件単位を取得することが出来るEnglish Track とし、6か月以上の長期留学を原則必修とする。語学力のみならず志望するキャリアに応じた専門教育科目やインターンシップの履修も義務付け、グローバルな舞台で活躍するための素養を確実に習得させます。

メディア・コミュニケーション専攻
外国語学部生の中には、専攻語を究めようとする学生だけでなく、専攻語以上に異文化コミュニケーションやメディア・コミュニケーションなど多様なコミュニケーションの形態に興味を持ち専門的に学びたいと希望している学生が存在している。このような学生のニーズに合わせ、独・仏・西・伊・露の5言語から1つを選択し語学能力を身につけると同時に、多様なIT機器を操作し多様な文化やメディアに対応するデジタル・コンテンツを作成することのできる人材を育成します。

韓国語専攻
外国語学部は、私学では最多の8専攻語を有していますが、そのうちアジア圏の言語は中国語とインドネシア語の2言語のみです。建学以来、アジア圏との交流を重視する本学の基本方針や政治・経済面で国際社会の中で存在価値を高めているアジア圏の状況を勘案すれば、日本との関わりが深く経済的発展を遂げている韓国語を専攻語に加えることは自然なことであり合理的です。

日本語・コミュニケーション専攻
アジア言語学科においては、更に、日本語・コミュニケーション専攻を設置します。日本経済の発展に伴い海外で日本語を学ぶ人々は数多く存在しますが、近年は、経済面の必要よりもサブカルチャーを含めた日本文化への関心が海外で大いに高まっています。このような状況の中で、外国語学部生の中にも日本語教師として、国内外で将来活躍したいと希望する学生が少なからず存在します。そこで、日本語・コミュニケーション専攻を設置し、アジア言語学科内の専攻語プラス英語から1 言語を選択して学習すると同時に日本語教育学を専門的に学ぶカリキュラムを編成します。

また、入学定員に関しても増やされることが予定されているようです。以下、学科単位での定員予定(カッコ内は現在の定員)です。

英語学科 入学定員120(100)名 ※( ) 内の数字は編入学定員30名含む
ヨーロッパ言語学科 入学定員175(175)名
アジア言語学科 入学定員125(75)名
国際関係学科 入学定員80名

専攻数が増え、おまけに入学定員も増えることになる京都産業大の外国語学部。外国語や国際といった系統を志望する新高3生は、必ず一度この大学・学部のことは確認しておくべきでしょう。

今後の情報にも注目です。

揺れる高校入試 ~諸制度が続々と変更・変更予定に~ ③

2013年1月22日 火曜日

揺れる高校入試 ~諸制度が続々と変更・変更予定に~ ①
揺れる高校入試 ~諸制度が続々と変更・変更予定に~ ②
に続くエントリーです。

昨年末に怒涛のように報道があった、近畿地区高校入試に関する話題を順にご紹介をしていっております。

今回は、公立高校無償化の見直しに関する話題と、万が一公立高無償化が見直しになった場合の私立高無償化への影響、についての話題です。

③公立高校無償化 見直し ⇒ ゆくゆくは私立高無償化も見直しに?

先の衆議院総選挙で新政権の座についた自民党が政権公約として掲げていた「高校授業料の無償化制度見直し」について、本格的な検討に入るという報道がありました。

現在は高校生の5割をカバー出来ると言われている「年収700万円以下を対象とする」という線で調整がされる見通し、と報道されています。合わせて所得制限を設ける時期についても検討されていますが、そちらについては今後の参議院選挙までは手堅い政権運営に徹する構えで、高校無償化の見直しも慎重に進めるとみられています。

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自民党:高校無償化の所得制限検討 13年度実施は見送り(2012年12月21日 毎日新聞)
(一部抜粋)

自民党は、衆院選の政権公約に掲げた高校授業料無償化の見直しについて、所得制限を設ける検討に入った。補助対象の線引きとなる世帯年収は700万円台で調整している。ただ、所得制限を設けるには高校無償化法の改正が必要。今年度中の改正は困難で、13年度からの所得制限実施は見送る。
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また、大阪府や京都府では私立高人気の一翼を担っている「私立高無償化」ですが、この公立高無償化施策に所得制限が設けられた場合、影響が出てきそうです。

実際、大阪府の松井一郎知事は公立高無償化の見直しと私立高無償化の足並みをそろえる、という主旨の発言をされています。

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高校無償化、新政権でも続けて…大阪・松井知事(2012年12月19日 読売新聞)
(一部抜粋)

今回の衆院選で議席の過半数を占めた自民党は、高校無償化について「所得制限を設ける」としており、松井知事は、「所得制限を入れて無償化するべきだ」と同調した。

公立の無償化に合わせ、府が独自に講じている私立高の授業料無償化策については、「公私が公平に切磋琢磨(せっさたくま)することが基本」として、制度の変更で公立高保護者に新たに負担が生じることになれば、私立高授業料の助成も見直すとの考えを示唆した。
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公立高の無償化で所得制限が設けられるとなると、おそらく大阪府の私立高無償化においても何らかの形で制度が変更になるものと思われます。

京都府でも私立高無償化に関しては大きな枠組みでもって運用されていますが、こちらについての動向も大変気になるところではあります。

特に来年高校入試を迎える予定の新中学3年生の皆さんは、「大阪府 学区撤廃」「京都府 新入試制度へ移行」「無償化の枠組みが変わる」という大きな話題を抱えつつ入試に向けて勉強をして行かなくてはなりません。

受験勉強はもちろんのことですが、こういった受験情報の収集も非常に重要となってきます。また、情報を集めるだけでなく、それらを的確に捉えて、自分の学校選びが有利になるように動くということも大切です。

高校入試の世界においてまさに「激動」の時代を迎えつつある今、開成教育グループの各教室ではしっかりとした情報提供と万全のサポートをとらせていただいています。

混沌とした高校入試を制するために、ぜひとも我々開成教育グループをお選びください。

2013年度 近畿地区公立高入試 選抜日程一覧

2013年1月21日 月曜日

間もなく開始となる高校入試ですが、まず私立高入試が実施され、それが終了しましたらいよいよ公立高入試が始まります。

近畿地区では、滋賀県公立高入試の推薦・特色選抜の出願が1月末から開始となり、2月に入ると同時に京都府と兵庫県の推薦・特色選抜が出願開始となります。

下の表に近畿地区2府3県の公立高選抜日程一覧をまとめています。受験生の皆さんは出願期間や合格発表日を忘れないようにしましょう(画像をクリックすると拡大します)。

いよいよ入試本番! 受験生の皆さんのご健闘を祈ります

2013年1月18日 金曜日

いよいよ、明日19日(土)は中学入試の統一解禁日ならびに大学入試センター試験の初日を迎えます。

受験生の皆さんのご健闘を祈っています。

■人に頼るな、自分でなせば叶う
■困難にうちかて
■自信は努力から
■一歩一歩進め
■日々の努力

と、上の画像の鉛筆には刻まれています。

受験生の皆さんがこれまで蓄えてきた力をすべて出し切れますように。「一問入魂!」