2015年度近畿地区中学入試 県外入試 出願速報

2014年12月29日 月曜日

年明け早々から開始となる中学入試の「県外入試」ですが、2014年12月25日(木)時点の出願状況がまとまりましたので、ご紹介いたします(画像をクリックすると拡大します)。

25日(木)時点の集計で出願締切を迎えているのが岡山中、愛光中、香川誠陵中、函館ラ・サール中(前期)です。その中で、志願者数が判明している愛光中と香川誠陵中に関しては、目立つように黄色く色をつけています。

香川誠陵中は2010年度⇒2011年度で大きく志願者数を増やした反動で2011年度⇒2012年度で志願者を減らし、2012年度は1,000名の志願者数を維持、2013年度・2014年度・今年度と1,000名台を維持するなど、大規模な入試を展開されておられます。

2011年度859名⇒2012年度885名⇒2013年度1,003名と好調に推移してきた愛光中(大阪会場)は、昨年度入試である2014年度に943名と前年から若干減らしていました。動向が注目された2015年度入試では893名となり、さらに志願者数を減らしてしまっています。ただ、近畿地区県外入試において「難関校受験者の(県外入試での)併願先」という立ち位置を死守している事には変わりありません。

年明けすぐから試験開始となる、近畿地区の県外入試実施校の出願速報でした。

 

 

関関同立 2015年センター利用型入試に向けた志望動向

2014年12月26日 金曜日

過日に公開をしたこちらのエントリー「関関同立 2015年度一般入試に向けた志望動向」では、河合塾の第3回全統マーク模試を基礎資料として、関関同立一般入試に向けた志望動向についてご紹介を致しました。

今回はそれに引き続き、2015年度センター利用型入試に向けて関関同立各大学・学部がどのような人気傾向を示しているのかをご紹介します。

今回の動向を掴むにあたり、前回同様に河合塾の第3回全統マーク模試を資料として取り上げ、今年度のそれと昨年度同時期の模試時点の志望動向を比較する形としています。

関関同立各大学・学部ごとのセンター試験利用型入試に関する志望動向は次の通りとなっています(画像をクリックすると拡大します)。

大学ごとに状況を簡単に解説します。

関西学院大
・大学全体で対前年比90%と大幅な減少だが、昨年同時期も前年比91%だったので、2年連続の大幅減
・神と総合政策の2学部で前年比100%を超えているものの、他の学部は前年割れ
・特に人気面で下落が激しいのが経済学部で、今年は前年比85%の上に、昨年も前年比90%と2年続けての大幅減
・理工学部は2年続けて人気が低下

関西大
・大学全体で対前年比95%と、昨年からの揺り戻し程度の人気減少となっている
・文と社会の両学部が2年続けての人気減
・今年人気が集まっているのが政策創造学部(対前年比120%)と社会安全学部(同138%)の2つ
・理系学部は軒並み人気を下げており、一時の人気傾向に落ち着きが見られ、受けやすくなるだろう

同志社大
・大学全体で対前年比90%と、大きく後退
・文・法・生命医科の3学部が2年続けての対前年比ダウン
・グローバル地域文化と社会の両学部が対前年比84%と大きく人気を下げており、前年よりは狙い目になりそう
・理系学部は前述の生命医科に加え、理工学部も人気面で陰りが出ている

立命館大
・大学全体で大前年比96%で、今回の4大学の中では一番人気面で堅調
・茨木Cへの移転が予定されている政策科と経営の両学部は共に大幅な人気増で、合格ラインの読みに注意が必要
・文系学部の健闘が光る中、理系学部の生命科・理工・情報理工・薬の各学部がそろって2年連続で人気を下げている

 

 

近畿大 2015年度公募推薦入試結果

2014年12月25日 木曜日

今や日本一の志願者数を誇る近畿大ですが、この程実施されました公募推薦入試結果の分析を行いたいと思います。

近畿大の2015年度公募推薦入試の結果は以下の通りとなりました(画像をクリックすると拡大します)。

「倍率」の所で赤字で示されている部分がありますが、これは「前年よりも倍率が上がった所を指します。よって、2013・2014・2015の3年続けて赤字になっている学部は「3年連続で倍率が上がった所」ということになりますが、それに該当する学部は「経営学部」になります。

ここで、今年度の近畿大 公募推薦入試の状況について、志願・合格・倍率の3つの視点から分析をしてみたいと思います。以下の通りとなります。

志願状況
・短大を含め、志願者数は前年比約25%増と大幅な伸び
・今年を含めた直近5年間で最も志願が少なかった2012年度をベースにすると150.7%という驚異的な伸び率となっている(今年は3年前の1.5倍の志願者数)
・対前年で志願の増え幅が大きい学部は次の通り
 経済(161.4%)・経営(141.3%)・文芸(168.3%)
 総合社会(151.5%)・工(147.0%)・産業理工(172.8%)
・志願が減っているのは薬・農・医といった理系、しかも難関とされている学部・系統のみ

合格状況
・短大を含め、合格者数は前年比15.5%増と、大きく増やされている
・対前年比で10%以上の上乗せがあった、特に多く合格が出されたのは次の学部
 法(116.4%)・経済(116.9%)・経営(136.4%)・文芸(117.4%)
 生物理工(131.5%)・産業理工(126.5%)

倍率
・法は志願の増え幅(104.2%)に対し合格者数の増え幅が大きく(116.4%)倍率低下
・経済と文芸は志願が爆発的に増えたので、合格者数を増やしても倍率上昇に歯止めをかけられなかった
・経営は志願と合格の両方で上昇率がほぼ同じとなり、倍率は微増で済んでいるものの3年続けての倍率上昇となっている唯一の学部
・総合社会は前年比約1.5倍の志願者が集まった一方で、昨年から合格者数を絞った
・理系では、建築・工・産業理工が志願の増え幅よりも合格者の増え幅を低めに抑え倍率が上昇しているが、その他の学部は志願の増え幅よりも合格者の増え幅が大きく取られており、倍率が緩和されている

さて、一般入試に向けた「狙い目となりそうな学部を選ぶコツ」についてご紹介します。

今回ご紹介したこの学部ごとの動向についてですが、近畿大に限らずどの大学においても当てはまることですが、公募推薦入試で現れた動向は概ね一般入試でも同じ傾向になります。公募推薦入試で人気が高かった学部は一般入試でも引き続き高人気を維持するでしょうし、反対に公募推薦入試で志願者数を減らした学部は一般入試でも志願者数を減らす可能性が高いことになります。

ですから、もし「穴場」「入りやすい学部」を探すのであれば、公募推薦入試で志願者数を減らしている学部に回るとひょっとすれば・・・、ということになります。

 

 

関関同立 2015年度一般入試に向けた志望動向

2014年12月24日 水曜日

年が明けますと、大学入試の世界ではいよいよセンター試験、そして1月下旬からは私立大の一般入試が開始となります。

近畿地区私立大入試で大きな注目を集めるのは、何といっても関関同立の入試です。

今回は、2015年度一般入試に向けて関関同立各大学・学部がどのような人気傾向を示しているのかをご紹介します。

今回の動向を掴むにあたり、河合塾の第3回全統マーク模試を資料として取り上げ、今年のそれと昨年同時期の模試時点の志望動向を比較する形としています。

関関同立各大学・学部ごとの一般入試に関する志望動向は次の通りとなっています(画像をクリックすると拡大します)。

大学ごとに状況を簡単に解説します。

関西学院大
・大学全体で一般入試においては前年比91%と大きく減っており、その前の年も前年比98%だったことから2年連続の前年割れとなる
・特に減りが大きいのが人間福祉学部(前年比78%)・文学部(同83%)・社会学部(同85%)と大幅減で、すべて前年に引き続き2年続けての志望減
・唯一の志望動向上昇を見せているのが理工学部(同106%)で、大きく増加しているのが生命医科学科・全学日程(同151%)と学部個別日程(同139%)、物理科・学部個別日程(同133%)、情報科学科・独自方式日程(同133%))であるのに対し、化学科が前年比63%と大きく減少と、学科間で明暗がくっきりしている

関西大
・大学全体では前年比106%で、大変好調な志望動向
・学部別の動向を見ても、2年続けての志願減となっているのが文学部のみで、しかも今年は前年比99%と「かろうじて前年割れ」という水準
・2年続けて志望動向が前の年より大幅に高くなっている、社会安全学部・環境都市工学部・システム理工学部の3学部は難易度上昇に要注意か

同志社大
・大学全体では前年比97%と微減で、昨年・一昨年とあまり変わらない志望動向か
・入試回数の多さと「同志社大にしては手ごろなレベル」ということもあってか、文化情報学部で指数が高く出ている(前年比123%)
・同志社大の中でも高いレベルの受験生が集まる「グローバル」とつく2つの学部は、共にそこそこの志願者数減が予想される

立命館大
・大学全体で前年比107%と大変好調な志望動向
・茨木新キャンパス設置に注目が集まっているが、茨木へ移転してくる経営学部(前年比141%)と政策科学部(同119%)がいずれも大幅な志願増で、要注意
・大きく指数を落としている生命科学部(同89%)の中でも、特に生物工学科が全学統一・学部個別とも大きく人気を落としている

最後に、関関同立全体を通して見た状況を、「まとめ」としてご紹介します。

・関関同立の中では関西学院大が大きく人気を落とし、「狙い目」となっている
・学部単位でみると、文学部の不調が目立つ
・近年人気を集め続けている理系学部だが、生命系学部の不人気傾向を除いては引き続き全般的に好調な志望動向

 

 

兵庫県公立高 11月時点の進路希望調査結果

2014年12月22日 月曜日

この程兵庫県教育委員会は、中学3年生対象の進学希望調査の結果を発表しました。

2015年度から兵庫県内公立高校の学区が現行の16から5つに再編されることを受け、従来は年1回9月にだけ行っていた進路希望調査ですが、今年に関しては学区再編に伴う志望動向の変化をきめ細かく把握すべく、3回調査・報告されています。

今回は、11月10日に実施された調査結果についてご紹介を致します(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

入試まであとわずかとなったこの時期にリリースされた情報ということもあり、今回の調査結果は大変大きな反響を呼ぶことになると思います。今回の結果を見て、出願予定先を変える受験生が多く出てくることでしょう。そういった「動き」が出てくることも充分考えて、出願先を選ぶようにしたいものです。

 

 

2015年度京都府公立高 進路希望調査結果

2014年12月19日 金曜日

京都府教育委員会はこのほど、2015年3月に府内国・公・私立の中学校及び特別支援学校中学部等を卒業する予定の生徒を対象にした進路希望状況を調査し、その結果をとりまとめたものを発表しました。

この調査は、2014年11月15日現在のものとなっています。

京都府教育委員会から発表された「主なポイント」は次の通りです。

・調査対象校は、中学校195校、特別支援学校中学部18校3分校
・調査期日において、第1希望とする高等学校・学科等について調査
・2015年3月の中学校等卒業予定者は、24,063人で、2014年3月卒業生に比べ480人減少
・高等学校等進学志望者は23,682人(通信制課程含む)で、進学志望率(卒業予定者に占める割合)は、98.4%
 ①府内公立高等学校の全日制課程志望者は14,656 人(進学志望率:60.9%)
   うち、前期選抜を志望する者は11,773 人(全日制志望者の約8割)
 ②府内公立高等学校の定時制課程志望者は392 人(進学志望率:1.6%)
   うち、前期選抜を志望する者は289 人(定時制志望者の約7割)

学校別の希望状況は、次の3つの画像にまとめています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

2014年度入試は大きな制度変更があった初年度の入試ということもあり、若干の混乱が見られたように思います。それを受けた新制度下2年目の入試ですから、受験先選択においては若干の落ち着きを取り戻すことと思います。

2014年度入試結果をよく分析し、慎重な受験先選択をするようにしたいものです。

 

 

神戸学院大 2015年度一般入試に向けて

2014年12月18日 木曜日

神戸学院大が生徒保護者を対象として開催されました、「一般入試対策講座」にお邪魔させて頂きました。

神戸学院大に関する話題として、以下2つの大変重要なものがあります。

①新校舎の建設
ポートアイランドCにD号館を新設すべく、2015年3月20日完成を目指して現在工事中。C号館と同規模の校舎となり、キャンパスの利便性を大幅に強化するもの。4階建、開放感抜群の3階までの吹き抜け構造を採用し、上下階が見渡せるオープンキャンパスなスペースとしている。LED照明など、環境にも配慮した設備とする。また、ピザの窯を備えた本格派のカフェテリアや、ブックカフェなどのオープンも予定。

②交通アクセス関連
特にポートアイランドCへのアクセスで使用されるポートライナーの混雑がひどいことを受け、学生の通学に配慮すべく、以下2つに着手。
 ①2015年4月から授業の開始時間を9:30へと30分繰り下げる
 ②キャンパス間を結ぶシャトルバスの増便、ダイヤ改正に伴い神戸の中心である三宮へも停車するようにし、通学の負担を減少させる

続いて、来る一般入試に向けた情報です。

昨年度に引き続き、一般入試・大学入試センター試験利用入試にネット出願が導入されています。「チャレンジネット割」では、1出願につき5,000円の割引となります。

2015年度入試より、一般入試(A・B日程)において同一入試種別内で2日間とも出願した場合は、10,000円の割引とされます(チャレンジネット割との併用可)。

すでに受験をお考えの方はご存じのことと思います。一般入試において、以下の学部については英語の大問が一問増量されます。

グローバル・コミュニケーション学部  栄養学部  薬学部

一般入試の全般的な特長は次の通りとなっています。

①自分の得意分野を活かせる日程を選んで受験が出来る
②高得点科目重視型、化学重視型、理科重視型、英語重視型の併願も可能
③大学入試センター試験を併用する方式(入学検定料割引制度適用)の併願も可(グローバル・コミュニケーション学部除く)
④2日間とも出願した場合は、入学検定料の合計金額から10,000円割引

一般入試A及びAC日程の特徴は次の通りです。

①基本は3科目の入試だが、学部によっては2科目で受験可能
 人文学部 総合リハビリテーション学部(作業療法学科) 栄養学部
②高得点科目重視型、化学重視型、英語重視型やセンター試験併用型との併願が可能で、より合格への可能性が広がる
③栄養学部の3科目型または2科目型のどちらにおいても理科1科目は必須となる
④同一試験日での併願検定料は5,000円となる

一般入試B及びBC日程の特徴をご紹介します。

①基本は2科目型の入試
②高得点科目重視型、理科重視型、英語重視型やセンター試験併用型との併願が可能で、より合格への可能性が広がる

最後に、特待生制度についてです。一般入試A・AC・B・BCにおいて一定以上の成績で合格した者に対し入学年度の学費(授業料及び施設設備維持充実費)が免除される制度が用意されています。

 

 

大阪商業大学堺高 社会の出題傾向と対策

2014年12月17日 水曜日

大阪商業大学堺高が行われた「トワイライト入試説明会」という催しにお邪魔をさせて頂きました。

同校は「特進エキスパート」「特進アドバンス」「進学グローバル」「スポーツ」の4つのコースから成る、大阪府堺市中区にある私立高です。

非常に特徴的な取り組みとして挙げられるのが、「特進エキスパートコース生 専用の校舎がある」という点です。また、勉強に打ち込む生徒たちをしっかりサポートすべく、エキスパート担当教員での定期的な連絡会が設けられ、生徒個々の学習到達度をチェックするとともに、年3回担任による面談を実施、というような取り組みをされています。

さて、今回の説明会は1時間という大変短い時間でコンパクトに収められた説明会ということでしたが、入試科目、今回の説明会では社会についてのご説明もして下さいました。

社会の出題傾向と対策について、当日お話された内容を以下にまとめました。受験生を考えている皆さんはぜひ参考にして下さい。

・地理30%・歴史40%・公民30%と、3分野をほぼ万遍なく出題する。
・全問は例年50問程度。
・各分野のポイントは次の通り。

地理
・白地図を中心に世界の地名や首都名、地形に関する問題が幅広く出題されている
・世界や日本で上位に入っているような川や山脈などを覚えてほしい
・農業や工業については、統計図・グラフが出題されている
・地図記号などの基礎的な問題も例年出題されている

公民
・政治経済が中心で、時事問題も出題される
 (需要・供給のグラフ、円安・円高、日銀の役割、選挙など)
・憲法の条文が出題されている(特に様々な権利について)ので、特によく聞かれている、あるいは教科書によく出てくる条文を暗記すること
・これからの中学校での授業を大切にすること

歴史
・他分野に比べて配点が高い
・漢字指定の記述問題が出題されている
・文化については、教科書記載の史料や写真から出題されている
・世界史分野からも出題する

対策は次のように進めて下さい、とアドバイス頂きました。

・一問一答形式よりも、総合問題を練習すること
・記述問題も3分野ともにあり、漢字指定も多いので、記述対策や漢字で書けるようにしておく
・3分野の教科書準拠の基礎的な問題集などで対策し、発展レベルは必要ない
・憲法やその他の法律の条文をよく見直す(教科書の巻末に記載されている)
・標準的な問題をこなして欲しい

 

 

大阪府公立高 2016年度入試から「日程一本化」が決定②

2014年12月16日 火曜日

過日にこちらのエントリー「大阪府公立高 2016年度入試から「日程一本化」が決定①」でご紹介をしました、来る2016年度入試(現中2生)より現在の前期・後期制を廃止して原則として3月に入試を一本化することに関するまとめです。

前回のエントリーでは、2016年度からの新入試制度がどのようなものになるか、について、現在の入試制度との比較という形でお示しをしました。

今回は更に踏み込み、学力検査と調査書の中身がどのように変わるのか?について掘り下げたいと思います。

今回も、現行制度との比較が出来る形で資料を作成しています(画像をクリックすると拡大します)。

学力検査部分で大きく変わるのは、「原則5教科」になるという部分です。

現行制度ですと、「前期3教科・後期5教科」という形ですが、新制度では5教科となることが発表されています。これまでだと前期では3教科で済んでいましたから、そことの比較で考えますと受験生たちの負担が大きくなります。注意が必要です。

また、入試問題についても変更があるようです。

新制度下の一般選抜では、英語・国語・数学の3教科については「基礎」「標準」「発展」の3種類の問題が用意され、各高校が使用する問題を選択して教育委員会に申請し、教育委員会はこの申請を踏まえて決定する、という手順になるようです。

理科と社会については、各選抜において1種類ずつとなるようです。

調査書についても大きな変更が予定されています。大きな変更となるのは、「絶対評価の導入」「評価対象学年を中1~3にする」という点でしょう。

特に「評価対象学年を中1~3にする」という点ですが、2018年度(現小6生)までは、経過措置として評価対象学年を以下のように限定されることも合わせて発表になっています。

2016年度入試 中3分のみ
2017年度入試 中3・2分のみ(評定の比率は3:1)
2018年度入試 中学3年間分

また、9教科間の評定の割合ついても見直しが入っています。これまでは特に実技科目に比重が置かれていた配点となっていましたが、新制度では9教科が同等に扱われることになるようです。これによって、生徒の各教科の学習状況を全体として偏りなく評価できる、というメリットが生まれます。

調査書の中に設けられる「活動/行動の記録」という欄にも注目が集まっています。

こちらは、前回のエントリー「「大阪府公立高 2016年度入試から「日程一本化」が決定①」でご紹介をした、出願時に提出する「自己申告書」と合わせて、この欄内に記載されていることが「ボーダーゾーン内の生徒のうち、自己申告書及び調査書の「活動/行動の記録」の記載内容により、高等学校のアドミッションポリシー(求める生徒像)に極めて合致する者を総合点の順位に関わらず優先的に合格とする」という形で扱われることになっています。

つまり、ボーダーゾーンという「合否の当落線上」に入った受験生に関しては、「自己申告書」「活動/行動の記録」に書かれている内容で合否が決められることになります。よって、合否を左右する非常に重要な要素になる、ということです。

自己申告書に関しては受験生本人が記載をしますから「自己責任」となりますものの、活動/行動の記録に関しては中学校の先生に書いてもらうことになります。普段の学校生活の様子で特筆すべき点があれば担当される先生も書きやすいと思いますが、特に目立った活動などが無い場合は「書くことに困る」ことになるでしょう。そうならないよう、普段の学校生活においても出来るだけ前向きな取り組みをするよう、心がけて欲しいものです。

この「ボーダーゾーン内の判定」に関してですが、記載内容に目を通した上で「該当する者がいない」という場合は、優先的に合格とする者以外については総合点の上位者から順に合格が決められるようです。

新入試制度について解説をして参りました。新中2生からの導入、ということになりますが、上記の通り調査書の評価対象学年が中1から3年分になることを考えると、一番「困った~」ということになるのは現在小学校6年生の皆さんになると思います。

早めからの準備をお勧めします。

 

 

追手門学院大 2015年度一般入試に向けて

2014年12月15日 月曜日

追手門学院大の一般入試向け説明会にお邪魔してきました。

同大は、従来の紙による出願からインターネット出願へ完全移行しています。それによるメリットは次の通りです。

①入学検定料が従来よりお得に!1出願35,000円⇒30,000円
②組み合わせ受験による入学検定料の計算がスムーズ!また、記入ミスや修正も簡単!
③公募推薦日程A・B日程、小論文入試A日程に出願していた方は調査書と写真の提出が不要!

追手門学院大の一般入試A日程は「3科目方式」をベースとしていますが、3科目方式で受験した科目から高得点だった2科目を使用して、3科目方式と同一学部・学科の合否を判定する「高得点2科目方式」もあります。また、同じ高得点2科目方式では、3科目方式とは別の学部・学科をさらに1度だけ指定することも可能。よって、1回の受験で3回の合否判定が行われることになります。ただし、S日程(26日)は高得点2科目方式を実施していないので、ご注意ください。

変わった入試としては、一般入試B日程と同日程(3/4)で、小論文入試が実施される点が挙げられます。800字・80分で、全学部・全学科共通問題となっています。一般入試B判定と組み合わせて2受験が可能となり、合格の可能性が広がります。

2014年度の小論文入試B日程では以下のようなタイトルで出題されています。参考にして下さい。

これまでのあなたの歩みの中で成長を実感したときのことを中心に記し、それを踏まえて今後の大学生活をどのようなものにしたいかを述べて下さい