進学指導特色校 文理学科 学力検査時間割判明!

2010年10月29日 金曜日

10月28日(木)、大阪府教育委員会から「平成23年度 大阪府公立高等学校入学者選抜 実施要項」が発表されました。

注目されていた「文理学科の学力検査時間割」が判明していますので、以下ご紹介します。

文理学科 学力検査 時間割

各科目の配点は春の段階で発表にはなっていたものの(詳しくはこちらのエントリー「進学指導特色校「文理学科」 入試概要が明らかに!」でご紹介しています)、各科目の試験時間は今回初めて判明しました。

赤字にしている「小論文」の試験時間に特に注目していましたが、「20分」ということで決まりました。

「進学指導特色校」という、言ってみれば「大阪府内の優秀な生徒たちばかりが集まる学校」に設置される学科だけを対象とした入試ですから、かなりヘビーな内容のものになるかと予想していたのですが、20分という短さに少々肩すかしを受けたような、そんな気がします。

ちなみに、同じ前期選抜での入試となる総合学科では30分、配点は100点となっています。それと比べても少し物足りなさを覚えます。

ただ、扱うテーマや書かせる字数によっては配点・試験時間の割にヘビーな内容の小論文になる可能性もあります。こればかりは入試当日を迎えるまでどうなるのかわかりませんが・・・。

受験生の皆さん、試験時間も判明しましたので、また気持ちを入れ替えて今日から頑張りましょう!

文理学科合格を目指すなら、開成教育セミナーにお任せ!

天王寺高 来年からの新標準服

2010年10月28日 木曜日

天王寺高の保護者・受験生対象の説明会にお邪魔させていただきました。

天王寺高 外観

春には千里中央や河内長野などの遠方で「出前説明会」と称した文理学科に関する説明会をご実施されていましたが、今回は学校内の施設を使われての大々的な説明会となりました。

説明会の様子

土曜日のお昼から行われたこの説明会、ご覧のように超満員でした。はっきりした数はわかりませんが、400~500名は来ていたのではないでしょうか。

説明会は2部構成となっており、第一部は校長先生のご挨拶、学校紹介DVD放映、在校生・卒業生によるお話、スーパーサイエンスハイスクール活動の紹介、学校の概要説明と文理学科・普通科の紹介、という、学校全体の姿を大まかにご説明いただきました。

説明会 第二部

説明会の第二部は、①体験授業 ②校内見学 ③入試・カリキュラム・大学入試結果 の3つのプログラムの中から一つを選んで参加する、というものでした。上の写真は、校内見学に向かう方々が天王寺高の先生・生徒の説明を受けている様子です。

さて、2011年度より始まる文理学科とそれに伴う普通科のマイナーチェンジですが、それについてもご紹介したいところなのですが、いかんせんこの記事を書いている10月中旬時点、文理学科について確定した情報というのが大阪府教育委員会からほとんどリリースされていない状態となっております。

よって、天王寺高の文理学科入試や普通科の定員などについてもまだ「決まっていない」ということでした。残念ですが、大阪府教育委員会の発表を待つより他はなさそうです。

新標準服

最後に、文理学科が出来る2011年度より一新される標準服をご紹介します。上の写真がその新しい標準服で、濃い色あいのものとなっています。当日展示されていた上の写真ではリボンとネクタイが紙で出来たものでしたので、質感や実際の色あいについてはわかりかねるものとなっています。

標準服を一新することについては同じ進学指導特色校である豊中高でもすでに発表されています。詳しくはこちらのエントリー「大阪府旧第一学区公立高 合同説明会」でご確認下さい。

天王寺高 校内

説明会開催中も、校庭や校舎のあちこちからクラブ活動をしている天高生たちの声が聞こえました。クラブも頑張る、運動会(体育祭とは呼ばないそうです)も全力で打ち込む、その後は志望校合格に向けて集中して勉強する、という天王寺高の生徒たち。上の写真はその一端を表したものとなっています。

12月4日(土)には第3回となる天高説明会が実施されます。今回見逃した方はぜひご参加下さい。

関西大 入試説明会 開催

2010年10月27日 水曜日

関西大が11月~12月にかけて全国35会場で入試説明会を開催されます。今回のエントリーでは近畿地区で行われる説明会についてご紹介いたします。(画像をクリックすると拡大します)。

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関西大 入試説明会

関西大 入試説明会

日時・場所:
11月2日(火) 17:30~19:30 和歌山 和歌山英数学館2号館
11月3日(水・祝) 14:00~16:00 兵庫 宝塚商工会議所(多目的ホール)
11月4日(木) 17:30~19:30 京都 メルパルク京都
11月8日(月) 17:30~19:30 奈良(西大寺) ならファミリー(秋篠音楽堂)
11月8日(月) 17:30~19:30 加古川 加古川プラザホテル
11月10日(水) 17:30~19:30 神戸 生田神社会館
11月11日(木) 17:30~19:30 姫路 姫路予備校
11月17日(水) 17:30~19:30 枚方 メセナひらかた会館
11月17日(水) 17:30~19:30 奈良(八木) 橿原文化会館(小ホール)
11月18日(木) 17:30~19:30 難波 難波御堂筋ホール
11月19日(金) 17:30~19:30 西宮 プレラにしのみや(プレラホール)
★11月20日(土) 14:00~16:00 千里山キャンパス 関西大学 千里山キャンパス
11月29日(月) 17:30~19:30 草津 クサツエストピアホテル
12月2日(木) 17:30~19:30 堺 堺商工会議所(大会議室)
12月6日(月) 17:30~19:30 天王寺 天王寺ミオ(ミオホール)

※万全を期すため詳細はHP等で必ずご確認ください

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上記の画像内に記載されていない日程・場所についても上では記載しています。

11/20(土)の左横には★がついていますが、この日はオープンキャンパス(オータムキャンパス千里山)が開催され、この入試説明会が当日のプログラムの1つとして行われる予定になっています。

さて、今回の入試説明会ですが、一般入試・センター利用入試の入学試験制度についてより深く理解してもらうために開催される説明会で、主に受験生が対象となっています。

当日は「入試説明(40分)」だけでなく、「英語対策講座(60分)」を行うことで最新情報と受験に向けてのポイントをお伝えいただけます。

参加者には「一般入試・センター利用入試要項(願書)」と「2010年度一般入試過去問題集」がプレゼントされるそうです。

受験生中心のイベントではありますが、例年保護者の皆さんの姿もたくさん見かけます。保護者の方もぜひご参加ください!

大阪星光学院中 3科入試導入の効果は?

2010年10月26日 火曜日

大阪星光学院中の生徒・保護者対象の説明会にお邪魔してきました。

大阪星光学院中 外観

上の写真にもありますとおり、雨が降る中の実施ということでしたが・・・

説明会会場

ご覧のとおり、満員でした。この上の写真を撮ったあともどんどんと参加者が増え続け、最終的には空いている席がほとんどない状態にまでなりました。

今回の説明会では、学校生活の様子と来年度入試についての注意点などについてご説明いただきました。

まずは学校生活についてですが、以下の2点について意識をした教育活動を行っておられる点を丁寧にご説明いただきました。

①「世の光であれ」
同じ光であっても「遠くを照らす光」と「手元を照らす光」の2つに大分し、前者は「世の中を照らす光=世の中に通用するリーダーとなる」ということ、後者は「温かな光=やがて家庭を持った際に温かい家庭を作る」ということを挙げ、これら両方を実現できるような人材を育てることが目標である。

②「アシステンツァ」
「共にいること」の意味で、どんな教育活動にも生徒だけでなく先生も参加する。特に合宿が多いことを例に挙げて、「共に学ぶ、共に生活する、共に生きる喜び」を感じてほしいとのこと。

キリスト教(カトリック)の教えと大阪星光学院中の教育活動とは絶対に分けて考えることはできないものになっていることがわかります。

授業時間数を見てみますと、平日は50分×6コマで、金曜日のみ例外的に7コマの授業が実施されており、土曜は4コマということで、ごくごく普通の授業時間数です。土曜の午後はクラブに打ち込む生徒が多いようです。

また、特進系のコースを設けたり、習熟度別授業を行ったりすることもされておらず、クラス分けは自然学級方式をとられています。唯一生徒たちを分けるものといえば、文系・理系の区分ぐらいだそうです。ちなみに、理系が全体の70%を占めるそうです。

ただし、英数国に関してはそれぞれ週6コマ授業がありますので、授業のスピード自体はそれほど速くなくても、公立中よりも進度が自然と速くなります。その分、週1回は小テストを実施するなどして、定着を図っている様子です。

大阪星光学院中に関してよく聞く噂としては、「中学から高校へ上がりにくい」というものです。今回の説明会でもその点についてお話をいただきました。

中間・期末テストの結果を基にした内部進学基準があるようで、それを満たした生徒のみが高校へ上がれる仕組みになっているそうです。毎年、2~3%の生徒が基準を満たすことが出来ずに他校へ進学している、とのことです。2~3%ということですから、大体1学年で5・6人というところでしょうか。

さて、今回最も聞きたかった内容である「3科4科選択制の入試を導入」したことについてなのですが、それについても少しお話をいただけました。

3科と4科、それぞれの出願者数ですが、3科は141名・4科は519名となり、比率にして大体1:4となりました。「もう少し3科型が出ると思っていた」というようなことを学校の先生が言われていましたので、ちょっと肩すかしだったのかもしれません。

気になる3科4科の合格者の比率ですが、詳細な数字は公表していただけませんでしたが、出願者の比率と同じ程度である1:4ぐらいだったようです。

社会が必要ない3科でも受験可能な方式とした背景について、(特に兵庫県の最難関校受験者に多い)社会の勉強をしてこなかった受験生に対して門戸を広げたものであって、学校としては「社会は大事な科目だと思っている」ということを言われておりました。

2011年度入試についてですが、大きな変更点はございません。

1つ注意点があるとすれば、追加合格についてです。合格者手続締切である17日(月)の17時半になった段階の手続き状況を見て、定員190名になるよう追加合格を出すかどうか判断されるそうです。追加合格対象者には連絡がつくまでお電話してくださるそうなので、安心です。

ただ、今年の入試ではその月曜日中に追加合格の枠すべてを埋めることが出来なかったようで、それ以降の遅い日でも追加合格の電話をかけた、という経緯があったようです。つまり、「月曜日の夜に電話が無くても、それ以降にひょっとしたら星光の追加電話がかかってくる可能性がある」ということです。大阪星光学院中を受験される方は、この点について少し頭に入れておいた方がいいかもしれません。

西宮で私立中高入試説明会 開催

2010年10月25日 月曜日

受験生の皆さんにってこの時期は受験予定校が相当絞り込まれてきて、最終的な決断まであともう一歩手前、といった状況なのではないでしょうか。

受験校決定の最後のきっかけを探しに、西宮フレンテホールで行われる合同説明会に参加されるのはいかがでしょうか?(画像をクリックすると拡大します)

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私立中学校・高等学校 入試説明会

私立中高 入試説明会1

日時:2010年10月29日(金)11~15時
場所:西宮市フレンテホール
特典:
①スタンプラリー方式で受験情報誌をプレゼント
②過去問題がもらえる(一部学校に限る)
③入学願書がもらえる(一部学校に限る)

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今回のこの説明会では過去問題・願書を配布してくれたりするのも大変うれしいですが、入試が差し迫った時期ということもあって具体的な「成績面の話」も気になる所です。これまでに受験された模擬試験や学校のテスト結果などを持ってこれば、合格の可能性や重点対策ポイントなどを各校の先生からお聞きできるケースもあります。受験生の皆さんにとっては受験校の最終決定にもってこいの説明会になると思います。

来年度以降に入試を迎えることになる小学4・5年生、中学1・2年生の方々にとってはこれから受験校を考え始めるきっかけにもなる、大変良い機会となるでしょう。本格的な冬になりますと、どの学校も(当然ですが)入試の準備・実施で大変忙しくなりますので、このような説明会の類が全く実施されなくなります。次にこういった説明会が行われるのは4月末以降、というのが例年の流れです。

小学4・5年生、中学1・2年生の方々は「先手必勝」の気持ちでぜひこの説明会に参加するようにしてください。

受験生の皆さんにとっては最後の決断の決め手となるものが、受験学年ではない小学4・5年生、中学1・2年生の皆さんにとっては将来3年間あるいは6年間通うことになる学校との運命の出会いが、この説明会でそれぞれ見つかるかもしれませんね。

箕面自由学園中高 進む学校改革

2010年10月22日 金曜日

箕面自由学園中高の塾対象学校説明会に行ってきました。

吹奏楽部の演奏

開会に先立ち、吹奏楽部の皆さんに1曲ご披露いただきました。

チアリーダー部の発表

続いては、チアリーダー部「Golden Bears」の発表もありました。日本のみならず、世界でも大活躍している、創部20年の歴史と伝統あるクラブです。迫力ある発表に、塾の先生方も圧倒されていたようでした。

在籍生の発表

また、説明会の途中には中学1名・高校2名の在籍生からそれぞれ学校生活についての発表がありました。

さて、箕面自由学園中高は現在「学校改革」の真っ只中にあり、今年で3年目を迎えられています。

中学では、公立中との授業時間差は1週間で11.6時間、1年間で406時間、3年間で1211時間にものぼるほど、非常に多くの授業時間を確保しています。英語に至っては週8コマもあります。他校ではここまでの時間を設けていないでしょう。

また、英数国については習熟度別クラス編成を採用しつつも、進度よりも深度を優先、地に足をつけた定着学習を目標とし、予習よりも復習に重点を置いているのが特徴です。

そして、チューターによる放課後のグレード別(アドバンス・スタンダード・ベーシック)指導も実施しているなど、放課後であっても学力定着に対する取り組みに妥協はしていません。

これらの取り組みを続けた結果、改革初年度に入学した現中3生の五ツ木模試の偏差値が、5科平均で1年9月時点の46から3年6月で52へと上昇しています。また、成績上位30%の成績に限れば1年9月の59から3年6月で65.5にまで上昇しているだけでなく、3年9月の五ツ木模試では上位100位以内に3名がランクインするという快挙を成し遂げています。

それに加えて、今年の中学入学者のレベルも高いらしく、今後にも更なる期待を持っているということでした。

高校では今春よりスーパー特進コースを作られました。それも含めた各コースの取り組み内容を以下にご紹介します。

コース・クラス別の取り組みは以下のとおり。

①スーパー特進コース
今春より新設されたスーパー特進は19時半まで補習があり、土曜日も4限終了後に英数国のテストや模試の過去問題を解く機会などが設けられており、模試も1年次で年7回・2年次以降になると月1回ペースで受験することなるなど、勉強三昧。学習進度も速い。

②特別進学クラス
週3回ずつ早朝テストと朝読書を実施し、今年からクラブとの両立を可能としてはいるが学業と両立出来ることが条件となっている。4段階の習熟度別クラス編成をしているが、進度についてはスーパー特進のように速くはない。目標は全国の国公立大・関関同立大。

③総合進学クラス
強化クラブ生が2年生以上に在籍している関係で、勉強中心のカリキュラムにはしていない。習熟度別クラス編成をしているが、上位1クラスのみ選抜して後は均等クラス4つとしている。AO入試も含めた進路指導を行うのが特徴。

④クラブ選抜コース
20時半までクラブを行うコースで、チアリーダー・アメフト・吹奏楽・女子バレー・男子バスケの5つが強化クラブの対象。ケガなど以外の理由で退部する場合は、学校自体を退学する必要があるなど注意が必要。

2011年度入試では、総合コース内にあった特別進学クラスと総合進学クラスをそれぞれコースに昇格させることになっています。

中学入試でも大きな変更点があります。これまでは算国のみでの入試でしたが、2011年度入試より理科と社会のどちらかを選択する形での3科型も選択可能になります。これによって新たに理科・社会の入試が開始となるわけですが、入試問題の出題方針についてもほぼ決まっているようです。10月・11月・12月それぞれにプレテストが実施されますが、そこでは一足先に理科と社会の問題がお目見えすることになっています。理科・社会どちらか希望する方の科目を含めた3科目での受験をお考えの方は、プレテストで傾向を掴んでおくことが必須です。

また、中学入学後に成績が優秀な生徒に奨学金を支給するスカラシップ制度を新設されるそうです。詳しくは学校にお尋ね下さい。

改革着手から3年目を迎え、箕面自由学園中高が思い描く「理想とされている学校」に徐々に近づきつつあることを感じた説明会でした。

昇陽高 校名変更・共学化1年目と多様なコース設定

2010年10月21日 木曜日

昇陽高の塾対象説明会に参加してきました。

昇陽高 説明会会場

先日行われた昇陽中の説明会に続くもので、前回は開校2年目を迎えた中学校に的を絞った内容だったのに対し、今回の説明会は今春淀之水高から昇陽高へと校名を変更し、同時に男女共学化となった高校について1時間ご説明いただきました。

昇陽中の説明会の様子はこちらのエントリー「昇陽中 高まりつつある期待感」でご確認いただけます。

これまで85年間、女子校として歩んでこられた歴史にピリオドを打ち、今春より校名変更・共学化されたわけですが、この措置は共学である中学の新設から1年遅れてとられています。

この「昇陽」という現在の校名ですが、学校のそばにかかる橋の名が「朝日橋」といい、そこから名付けた、そうです。

これまで女子校だった同校が共学化・校名を変えるにあたって様々な準備が必要となったわけですが、設備面以外での特筆点としては「校歌を変える」というものがあったそうです。

以前の校歌がどのようなものだったのかは存じませんが、今回の校名変更によって校歌を一新するにあたり、作詞を、大阪の庶民をテーマにした作品が数多くあることで知られるもず唱平先生に思い切ってお願いをしたところ、ご快諾いただいたとのことです。そして、作曲は「浪速のモーツァルト」ことキダ・タロー氏がご担当されるという、作詞・作曲共に大阪の音楽界を代表するお二人の手による校歌が誕生しました。

さて、今春から共学化となったわけですが、気になる男子生徒の入学状況をご紹介いたします。男子を受け入れるコースは特進と進学の2つのみで、男子入学者数は特進10名・進学5名となっています。

特進と進学という2つのコース名が出てきましたので、ここで昇陽高のコース設定をご案内いたしますと・・・

特進
進学
ビジネス
パティシエ
福祉
看護福祉
保育福祉

と、何と7つものコースが設けられています。

現時点では「就職校」という評価となっている昇陽高ですが、将来的には「進学校」という評価を得るべく、今後頑張っていかれるそうです。現在では特に特進コースの4年制大学進学率が上昇していることもあり、着々と進学面での強化が図られている、そんな印象です。

校名変更・男女共学化という、歴史に刻まれる大きな一歩を踏み出された昇陽高の今後に期待したいと思います。

賢明学院中高 新たな50年に向けて

2010年10月20日 水曜日

賢明学院中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

賢明学院中高 外観

ご覧のとおりのあいにくの天気の中、JR 上野芝駅から歩くこと15分で到着しました。南海 堺東駅からバスに乗るという選択肢もあります。

説明会 会場

大変立派なホールでの説明会でした。

賢明学院中高は女子校として歩んでこられた約50年の歴史がありますが、今春より共学校として再出発されています。説明会では、その新たな歴史の1歩目を刻んだ共学1期生の様子や、これから先の新しい50年のビジョンを語って下さいました。

賢明学院中高が進める「3つの充実」として、

①進路指導の充実
②「心」の教育の充実
③教育力の充実

を挙げておられます。

中学は近大医薬系進学コース、総合進学コースの2コース体制ですが、高校にはこれら2つのコースに加えて近大系属コースがあり、全部で3コース体制となっています。

ちなみに、中学からの内部進学生で高校進学時に近大医薬系進学コースを希望する際は、形式的ではあるものの高校入試を受験してもらっている、とのことです。

コース間の移動についてですが、中学3年間は毎学年進級時にコース間移動が可能ですが、高校になりますと高2進級時のみコース間移動が可能となっています。

また、高2より近大系属コースのみ文系・理系に分けられます。近大医薬系進学コースは「理系」ばかりが集まっていることはコース名からも明白ですから文理分けは不要なのですが、総合進学コースは文理分けせずに5教科対応としている点が注意点です。

細かい変更点としては、今年度より45分授業を導入することで授業に対する集中力を高め、学習内容の理解度や定着度を高めることを狙われています。

また、朝礼後および終礼後の各15分間を基礎学力定着のための反復学習中心の時間として活用されています。こういった細かい積み重ねが後々でじわっと効いてくることでしょう。

大学合格実績や進路指導体制はどうなっているのでしょうか?

今春は特に同志社女子・京都女子・甲南女子・神戸女学院・武庫川女子の有名5女子大の進学率が53%と高い水準だったようです。これら5大学の進学率は一昨年18%→昨年56%と推移しています。

他には、国公立大2%(昨年7%)、関関同立10%(昨年26%)、産近甲龍10%(昨年11%)といった進学率になっており、特に国公立大と関関同立での落ち込みが目立ちます。

賢明学院中高は、中学・高校それぞれのコース名にもありますとおり、近畿大とのパートナーシップ協定を結んでおられます。これにより、近畿大の附属高と同基準での近畿大への進学が可能となっています。各学部(医学部除く)に設定された基準を クリアすることによって推薦されますが、各学部ともに決められた人数枠があります。近畿大への内部進学は「高3の1学期までの評定平均値+マーク模試(6月・9月)の偏差値」の値で決定されます。

この他にも高大連携による特別推薦枠として、関西大のパイロット校枠が文・法・人間健康・総合情報の4学部各1名分あります。また、カトリック系大学の特別指定校推薦として上智大・南山大の枠があるのも特徴です。その他、大学・短大の指定校推薦枠として、2011年度実績で81大学・39短大の枠を持っておられます。

先ほどの大学合格実績の落ち込みが目立ちますが、その点は今後改善していくことを強調されておられました。今後の進路目標として、学校全体の国公立大合格者数20~30名、関関同立40名以上、産近甲龍70名以上(系属校進学含む)ということで、これらすべてで在籍生徒数の75%以上、近大医薬系進学コースからの医薬系大・学部進学は在籍生徒数の8割を目指す、と表明されていました。

賢明学院中高 外見②

中学入試の変更点は、全ての日程で社会も選択可能という形になることが挙げられます。また、入試科目を見てみますと、総合進学コースは国+算or理or社の2科、という変則的な形で受験可能なことが目を引きます。算数がナシで受験可能、というのは特に女の子の受験生には大きなメリットになるのではないでしょうか。

高校入試では、近大医薬系進学コース以外は国英+数or理or社の3科、という、こちらも変則的な入試科目となっているのが特徴点です。

共学化によって新しい一歩を踏み出された賢明学院中高。共学化初回となる今春入試は予想以上の良い反響があり、今後の新しい50年を始めるにあたって幸先の良い船出となっています。来年度入試はどうなるでしょうか?

帝塚山学院中高 関学への内部進学状況が入試に与える影響

2010年10月18日 月曜日

帝塚山学院中高の塾対象説明会に参加してきました。なお、同校は春にも説明会をご実施くださっており、その際の様子はこちらのエントリー「帝塚山学院中 入試科目変更!」でご紹介しております。合わせてご一読ください。

帝塚山学院中高 説明会

前回・春の説明会は学校で実施いただきましたが、今回は会場を学校の外に移しての実施でした。

卒業生の発表

上の写真では一体何が行われているのか全く分からないのが残念ですが、説明会の冒頭、帝塚山学院を卒業されて現在大学で音楽を学ばれている卒業生お二人による音楽の発表がありました。「帝塚山学院=関学コース」というイメージが強くなりつつある近年ですが、この学校の本質はお嬢さん方を預かられて音楽・美術など多彩な進路へと導くことが可能な学校であることを思い出させるに充分な、大変素晴らしいピアノ演奏・歌声でした。

校長先生のご挨拶の中で、この春から着手したグランドの芝生化が終了したことをご報告いただきました。芝生化によって地面の温度を下げる効果を狙った「環境面を考慮」した点と、緑色を取り入れることで「生徒たちのストレスの軽減」を考えた点があることを合わせてご説明いただきました。

関学コース生の様子についてもご紹介いただきました。関学コース生には合宿があったり、調べ学習やプレゼンの練習を行ったりと様々な取り組みが課せられていることから、以前は「こんなに勉強させられるとは思わなかった」というご意見が在籍生から寄せられることが多々あったようですが、ここ2年ぐらいはその声も無くなってきているようです。関学コースのコンセプトがしっかりと受験生・保護者に浸透し、入学前から「関学コースは楽出来ない」ことを知った上で受験校として選ばれていることの表れだと思います。

学習・成績面についても発表いただいてます。

高校生の成績の様子として、GTECの成績上昇の様子をご紹介いただきました。2009年2月時点から2010年2月、つまり1年後のGTECで、学校平均が何と79点も伸びています。全国の参加校842校中1年でスコアを60点以上伸ばした学校は69校存在しており、それらは「GTEC英語力向上校」として認定されることになるのですが、帝塚山学院は「79点上昇」ということで、おそらく向上校の中でもかなり上位に位置していると予想されます。

2011年度入試についての情報です。

特に中学入試では注意点がいくつもあります。

まず、入試科目の変更がありますが、これについてはこちらのエントリー「帝塚山学院中 入試科目変更!」でご紹介しております。

今回の説明会では新たに入試日程が発表となっています。

入試日程は1/15(土)・1/16(日)・1/17(月)の3日間連続日程、2次となる1/17(月)は午後入試となっています。この1/17(月)の午後入試は14時集合、ということになっています。この日の午前は大谷中とプール学院中が入試日を設けており、大阪を代表する女子校2校が熱い戦いを繰り広げている所ですが、その午後を狙ってきた形です。両校を受験した後で帝塚山学院中も受ける、という受験生が殺到することが予想されます。注意が必要です。

注意が必要です、と言えば、もう1つ大切なことをお伝えしないといけません。

今春、高校の関学コース1期生が無事卒業を迎えています。気になる1期生の関西学院大への進学状況ですが、同コース在籍79名中1名の他大学医学部進学者を除く78名全員が関西学院大へ進学し、しかもそのうちの95%が第一志望の学部での進学、となっています。

これまでは実際に卒業生を出していませんでしたので、受験生・保護者の中に「関学コースといっても全員上がれるの?」という疑問が多々あったのは事実ですが、実際に希望者全員が内部進学を実現した、ということで関学コースの評価が更に高くなるはずです。次の入試では受験者数の大幅な増加が予想されます。それによって、合格に必要となる力も例年以上のものが要求される可能性があります。特に1次Bや2次で関学コースに、という受験生ならば五ツ木駸々堂模試で偏差値60、とまではいかなくても、それに近い力は必要になるのではないでしょうか。

中学入試におけるその他の変更点として、1次Aと1次Bの同時出願の場合検定料は1回分で済む、という措置がとられています。

中学のプレテストについてもご紹介しておきましょう。説明会で、昨年のプレテストでの上位100名の合格校一覧が発表されました。帝塚山学院中も含みいろいろな学校名が並ぶ中、大学附属校の合格者が多いことに気付きました。具体的には、同志社香里中11名、同志社女子中9名、関西大学第一中6名、関西大学中等部・同志社中各1名、といったところが挙げられています。こういった学校を受験した受験生たちが1次Bや2次で帝塚山学院中の関学コースを狙っていた、ということになります。このことからも、1次Bや2次の関学コースがいかにハイレベルな入試になっていたか、がお分かりいただけるでしょう。

今年のプレテストは10月と12月の2回が予定されています。10月のプレテストについての詳細は以下の通りです(クリックすると拡大します)。

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帝塚山学院中 プレテスト

帝塚山学院中 プレテスト

日時:2010年10月23日(土) 8:50集合

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高校入試についての変更点としては、面接を筆記試験と同日に実施することに変更したという点があります。

高校入試でも関学コースが若干名、しかも専願のみということになりますが、募集されています。こちらは確実に模擬試験で偏差値60以上は必要となるでしょう。

関西学院大への内部進学1期生を無事送り出して初めての入試となる2011年度入試。中高とも高い人気になることが予想されます。

常翔学園中 入試問題 出題形式判明!

2010年10月18日 月曜日

近畿地区の2011年度私立中学入試において、唯一の新開校となる常翔学園中。当ブログでは過去に何度か同中のことについてご紹介してきました。

常翔学園中 2011年4月開校へ
常翔学園中 江坂・吹田・上新庄からスクールバス運行
常翔学園中 開校説明会の様子

この秋以降では、入試説明会を9月11日(土)と10月9日(土)の2回実施されました。いずれの説明会も200名以上の受験生・保護者が参加された、ということで、中学受験生の期待度の高さを示しています。

その2回の説明会で気になる入試問題についての情報が判明しています。以下ご紹介したいと思います。

算数
・問題は全部で5題
・計算力を問う問題を中心に構成(計算問題の配点も高いらしい)
・解答欄は答えのみを記入(単位を記入する必要はナシ)
・(つるかめ算や仕事算など)進んだ内容も出題
・プレテスト、入試ともに筆記用具のみ(定規・コンパス・分度器・電卓は持ち込み不可)

国語
・問題は全部で3題
第一問 文学的文章の読解
第二問 説明的文章の読解
第三問 漢字の読み書きと言葉の意味

理科
・1番は物理分野から10題
・2番は化学分野から10題
・3番は生物分野から10題
・4番は地学分野から10題
・40問を30分で解答する必要があるので、「出来る問題から解く」ことが大切

説明会ではもう少し詳しい内容がご説明されたようですが、文章で書くよりも実際に問題を見ていただく方が話は早いと思います。

来る10月31日(日)に、常翔学園中のプレテストが実施されますので、そちらを受験されて実際の出題傾向をつかまれるのが良いでしょう。以下、プレテストについての詳細をご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

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常翔学園中 プレテスト

常翔学園中 プレテスト

日時:2010年10月31日(日) 8時半~
場所:常翔学園高
申込:2010年10月23日(土)までにWeb・FAX・郵送で

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なお、このプレテストの結果については11月6日(土)「プレテスト結果手渡し会」で直接ご返却いただくか、翌週8日(月)の郵送のどちらかを選べます。ただ、6日(土)のプレテスト結果手渡し会では、テスト結果の返却だけでなく、入試に向けての対策ポイントについてのアドバイスもしてもらえるそうです。プレテストを受験された方は必ずこの結果手渡し会に参加して、先生方からのアドバイスをもらうようにしましょう。