伸びる生徒の保護者に見られる「共通点」とは?

2015年1月22日

中学・高校・大学入試が真っ只中となっているこの頃。当ブログでも目の前にある各入試に関する情報をご提供する記事が多くなる時期となっています。

そんな中、今回は少し視点を変えて、これから次年度以降に入試をお迎えになるお子さんを持つ保護者の皆さんに向けた、大変興味深いデータをご紹介致します。

サンデー毎日臨時増刊「志望校を決める」2015年度入試版に掲載されていた、「伸びる生徒の保護者に見られる共通点」について首都圏の学習塾で塾長あるいは教室長をされている方々にアンケート調査をしたものです。

集計結果のうち、占有率が高いものから10個を拾い上げ、グラフ化しました(画像をクリックすると拡大します)。

「子どものことをよく見ていて、適性や能力を把握している」がトップとなっています。これに似た「自分の子どもを客観視できる」という項目も8番目にあります。まずは、なにはなくとも「子どものことをよく知る」ということが大切なのだと思います。

子どものことをよく知るためには、やはり子どもとの対話が最も有効です。「子どもとのコミュニケーションがよくとれている」が2位にランクインしていることが、それを端的に示しているように思います。

また、子どもから直接見聞きすること以外で子どもに関する情報を得る機会を持つことが、客観的な判断をする助けになることでしょう。その意味では、3位にある「塾(教師)を信頼し、聞く耳を持っている」にあるような、(塾に限らず)他者の意見にも耳を傾けるという行為が重要になってくると思います。

子どもとのコミュニケーション、塾や学校の先生などからの子どもに関する情報、といったものを得ましたら、次は保護者ご自身が適切な判断をしなければなりません。そのためには、「知識」「情報」が重要になってくると思います。

今回ご紹介している10個の項目のうち、7番目の「常識がある」という項目がこれにあたります。「常識」といっても広い意味にも、反対に狭い意味にも捉えられますが、当ブログの筆者は「入試制度」「学校の選び方」といったベーシックなものに加え、「昨今の教育関連の話題や問題点」「これから先に想定される社会の姿」「日本や世界で必要とされる人材像」といった所までを含んだものを「受験生の保護者として知っておくべきこと」ではないか、と考えます。

お子さんの適性や能力を把握していても、それが先々世の中や他者の役に立たなければ「宝の持ち腐れ」となってしまいます。せっかく持っている能力を活かすことが出来る進路を選んでほしいので、保護者の皆さんにはその案内人になってほしいと思います。

まだまだ若い受験生自身では集められない、判断出来ないことを率先して知るようにしていただき、判断の手助けをしてあげてください。