早稲田摂陵中高 現高3は早稲田大への内部進学1期生

2011年10月7日

早稲田摂陵中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

早稲田摂陵中高①

早稲田摂陵中高では以下の4つを教育の柱とされておられます。

①個性の尊重
男女共学化、活動実績型入試導入による個人の特性・志望の尊重 など
②地域連携・ボランティア
早稲田大の知的財産・スポーツなどのノウハウを地域に提供、学期に1回清掃ボランティアを実施
③国際理解教育
中3・中5(中高一貫生の高2)・高2は海外研修に出る
④学力保障
学習支援センターによるサポート(後述)、7限や長期休みの補習授業

①について補足をしておきます。まずは入学者における女子占有率ですが、今春は中学で男子96名中26名、高校は155名中50名が女子となり、共に3割程度を占めています。続いて、活動実績型での今春入学生数ですが、中学で5名・高校は39名となっています。

早稲田摂陵中高の教育内容の目玉は「学習支援センター」です。ここには30台のPC、約100席の自習席がございます。自習席は1日に3~40名程度が使用しているそうですが、テスト前ともなると満席となってしまうようです。センターには5科の教員が常駐されており、随時質問を受け付けておられます。また、生徒全員に渡している家庭学習向けe-ラーニング用のID・PWを使って、センター内のPCでも学習が可能となっています。

施設名に「支援」とあるので「学習についていけていない子向けの施設」と思ってしまいがちなのですが、そうではなく、「もっと学習をしたい子に機会を与える場所」であるという印象を受けます。

早稲田摂陵中高でのクラブ加入率は、中学で80%、高校は70%程度となっています。クラブ活動にも比較的積極的な生徒が多い気がします。

早稲田摂陵中高②

さて、タイトルにもありますとおり、現在高校3年生の諸君は「早稲田摂陵高」となって初めて入学した生徒たちです。よって、早稲田大への内部進学1期生となるわけです。「関西初の早稲田大学系属校」として日本中の注目を浴びた同校ですが、当然1期生の動向も注目されています。早稲田大と早稲田摂陵高の間では1期生の内部進学に向けて今着々と準備が進められているようです。

現在、早稲田大各学部から3名程度の枠、合計40名(当初の公約通り)で内部進学枠は調整されているようです。

気になる内部進学基準ですが、計7回の定期テスト(中間期末学年末計5回と宿題テスト2回)+実テ+外部模試に生活態度等を加味して、総合的に判断されるとのことでした。

40名という枠が設けられていますが、一定の成績基準をクリアした生徒だけに進学権が与えられることになっている、と過年度の説明会でお聞きしています。ですから、一定の成績基準をクリアした生徒が40名に満たない場合もあり得るでしょう。反対に、成績基準をクリアした生徒が40名以上居たとしても40名以上の枠は出ないでしょうから、早稲田大への進学の希望は叶わない、ということも出るかもしれません。

いずれにせよ、内部進学動向には大注目です。

早稲田摂陵中高③

2012年度入試についてです。

中学入試においては男女120名募集、男女比なし、α・βの2コース募集、各コース60名の募集となっています。入試機会は4回ありますが、1/14(土)のみ専願・併願の区分がありますが、他は併願のみとなっています。

下位コースとなるαには一般型の入試の他、帰国生向けと活動実績型の入試があります。

「活動実績型」という言葉が出ましたので、もう少し詳しくご紹介いたします。活動実績型入試は、学科試験と面接に加えてスポーツや文化等における活動実績を加えて総合的に評価する選考方式となっています。

その活動実績型で評価対象となる活動の例は次の通りとなっています。以下以外でもお心当たりがある場合は、早稲田摂陵中にご相談いただくことをオススメします。

英検3級以上、漢検3級以上、書道・硬筆1級以上、珠算2級以上、剣道・柔道2級以上
各種ボランティア1年以上、スポーツ(都道府県大会ベスト16以上、市レベル大会ベスト4以上相当)、児童会役員 など

さて、早稲田摂陵中の入試科目・判定方法については少し注意が必要となっています。こちらでは3科4科選択型入試(事前出願型)で実施されています。注意点は、4科で受験しても3科での判定はしてくれない、という点です。「とりあえず4科で受験しておいて、4科と3科の良い方で判定してもらおう」というパターンには対応されていません。また、3科は算国理のみですから、算国社では受験が出来ないこともお知りおき下さい。

高校入試については特筆すべき点は特になく、今春から変更点もありません。

半年後には判明する内部進学1期生の進学状況、今から楽しみです。