京都橘中高 現在とこれから目指す方向

2010年9月22日

京都橘中高の塾対象説明会に参加してきました。

京都橘中高 外観

同校は近鉄 桃山御陵前、京阪 桃山南口、JR 桃山それぞれの駅から徒歩10~15分で到着します。今回はJR 桃山駅から歩いてみましたが、校舎は周辺の桃山御陵の緑に囲まれた中にひっそりとたたずんでいて、落ち着いた環境で学習できそうです。

説明会会場

まずは、今春新開校した中学校の入試結果・現在の様子についてご紹介しましょう。

今春の1期生は男子33名・女子28名の計61名が入学しています。男子が若干多く入学していますが、高校(もともと女子校だったこともありまして)は女子比率が6割を超えるほど女子が多い学校なので、それとは反対の傾向となりました。

入試全体では出願201名⇒受験162名⇒合格129名と、後発の設置というハンデの中で非常に順調な入試となりました。特に、C日程では30名受験⇒22名合格⇒8名入学と、入学者を多く迎えることが出来た点が大きいようです。また、入学者61名中83%が京都市内および京都府全域からの入学となっており、地元からの支持が強いことがわかります。

カリキュラムですが、中学3年間の5教科授業は2910時間で、なんと公立中の1.5倍を確保することに成功しています。中2までに中学の学習を、高2までに高校の学習を終えた後、総合問題にチャレンジして大学入試に備えることになっています。

さて、1期生の成績状況はどんなものなのでしょうか?

入学前に実施されたベネッセ学力推移調査の結果をご紹介していただきました。中学全体の平均偏差値が「国語48.9」「数学50.0」となっているだけでなく、数学の100点満点が2名いたり、偏差値55以上の生徒が国語で16名・数学で17名・国数2科で17名いたりと、今後が楽しみな成績層の生徒が集まっているようです。

京都橘中高 キャンパスの様子①

さて、高校入試はどうだったのでしょうか?

今春は志願者数1768名と、京都橘高の共学化以降で最も多い数となりました。その上この志願者数は2010年度の京都府内私立高で3番目に多く集まった形でしたが、入学者数が271名と低迷してしまい、共学化以降最低の数となりました。

男子志願者数も過去最高の640名を集め、その結果男子の構成比率が36.2%と上昇しました。まだまだ男子の比率が低く見えがちではありますが、もともと女子校だったので男子が集まりにくい中、大変よく集まっていると思います。

なお、今年は奈良からの志願者が増えた模様です。

今春の大学合格実績についても触れておきましょう。

今春の国公立大合格者数が10名、昨年21名から半減してしまっています。また、関関同立が50名で昨年81名から大幅ダウン、産近甲龍は104名で昨年149名からこちらも大幅減です。原因としては「この年の特奨生の数が極端に少なかったから」ということを言われておりました。

説明会の中ではっきりと「橘に足りないのは実績」と言われていたので、今後は進学実績上昇に向けてさらに様々な取り組みに注力されることでしょう。

そして、併設大の京都橘大へは33名が進学しています。ちなみに内部進学枠は50名分あるようですので、枠が余っていることになります。

京都橘中高 キャンパスの様子②

中学1期生が卒業する年には、東大・京大・阪大・神大合計20名、国公立大合計100名にしたいとの意気込みを語るのと同時に、今後の目標として「洛洛同立に次ぐ男女共学校に」ということも言われていました。

京都橘中高の将来を引き続き見守りたいと思います。