追手門学院大手前中 改革1期生の大学合格実績

2011年9月16日

追手門学院大手前中高の塾対象説明会に参加してきました。

追手門学院大手前中高

校舎6Fからの景色です。大阪城が目の前に見えるという、これ以上ない眺めの良い所に位置しています。

今回は中学校の取り組みや入試についてご紹介したいと思います。

追手門学院大手前中の教育の特色としては、国語を「スクールサブジェクト」とされている、という点が挙げられます。以下のように、国語に関するたくさんの取り組みが行われています。

朝読書
日記綴り(学習日誌)
行事作文
道徳教育
自校教育(追手門の歩み)
群読発表会

また、国数英の3教科をそれぞれ週6~7限と設定し、公立の1.5~2倍の授業時間数を確保されていますが、先取り学習はせずに教科書とドリル等の教材で「深さ」を追われています。

その辺りのことについては、昨年の説明会の模様「追手門学院大手前中 「先取り学習をしない」一貫校」でもご紹介していますので、合わせてお読みください。

かつては先取り学習や特色授業に力を入れられていた時期もあるそうですが、紆余曲折を経て現在のこの形に落ち着いたようです。

また、学力の定着度合いを測るのに不可欠なテスト類も、年5回の定期テストに加え、五ツ木やベネッセといった業者模試も年4回実施されています。

また、ただテストをさせて終わりではなく、テスト前後が一番知識を蓄えている時であることから、テスト終了後の指導に特に力をいれられているそうです。

正規の授業の他の取り組みとしては、S・A・B・C 4段階の習熟度に分けての補習、というものもあります。これは特進・進学といった枠を取りはらって編成されているそうです。

6年間かけて難関国公立大へ通すことを目標として、追手門学院大手前中では6年前に教育改革に着手されました。その時に入学した生徒たち、いわば改革1期生の皆さんが今春大学入学を迎えています。どのような大学合格実績だったのでしょうか。

今春は国公立大11名となっており、昨年の4名・一昨年4名から約3倍と大きく上昇しています。また、関関同立も30名となり、昨年18名・一昨年15名あたりから考えると2倍ちかくとなる実績となっています。

これまでよりも合格者数を大きく伸ばしているのですが、今春卒業生は約150名であることを考えると、卒業生に占める国公立大の合格者比率が高いこともわかります。

ちなみに、今春中高一貫生で難関国公立大(個人が特定されますので大学名は伏せておきます)に合格者が出ていますが、その方の中学入学前後の成績は平均以下だったそうです。中学入学時には中学受験の勉強が充分間に合っていなかった受験生であっても、6年間で見事に花開かせてくれたという良い例ではないでしょうか。

さて、2011年度の中学入試結果と2012年度入試についても簡単に触れておきます。

今年2011年度入試では、志願者数221名⇒受験者数188名⇒合格者数186名となり、入学は133名(男子85名・女子48名)となりました。

特徴的なのはA日程の特進コースの倍率が2.07倍となっている点で、特進に関しては高い倍率・レベルを維持させている様子がわかります。その代わり、特進の合格基準に達していなくても進学での合否判定も行われていますので、特進がダメであっても進学で合格通知が来た、という受験生がたくさんいたようです。

日程別の手続き率は以下の通りとなっています。特にB日程(午後入試)の手続き率の低さを鑑みて、来春より午後入試は廃止とされるそうですので、ご注意ください。

A:94.7% B:36.7% C:64.7% D:70.6%

2012年度入試ですが、前述の通りB日程の午後入試は廃止し、午前入試へとスライドされます。

新たな制度として「A日程受験者についてはB日程以降を受験した場合に加点が行われる」という制度が新設されます。同時に、特待生制度も新設されます。ランクは2種類で、それぞれ次のような形となっていますが、詳しくは学校にお問い合わせください。

特待S:入学金免除+授業料(3年間)全額免除
特待A:入学金免除+授業料(3年間)半額免除

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