【今週末は】追手門学院 中学校 第2回オープンスクール【中学校を体験しよう】

2023年5月17日 水曜日

茨木市の追手門学院中学校では、今週末に小学4年・5年・6年生対象のオープンスクールが開催されます。いろいろな体験授業がありますので、是非皆さん選んで参加してみましょう、と紹介しようと思っていたら、あらあらやはりどこも大人気、ほとんどのイベントが定員に達しているようで、表現「遊んでダンシング♪」だけがお席が空いているようです。とはいえ体験授業に参加せずに説明会への参加も可能のようですので、興味の小学生とその保護者は是非お申し込みください。

【完全中高一貫】東大寺学園 高校募集廃止【中学からしか入れません】

2023年5月16日 火曜日

97年の歴史を持つ奈良の東大寺学園高等学校は、卒業生が毎年200名前後という規模の学校ですが、この春の大学入試では東大18、京大、64、阪大9、神戸大10とここまでの合計で既に約半数、これに国公立の医学部医学科を加えるとほぼ8割になるという超進学校です。この東大寺学園から、次年度から高校募集を取りやめるというお知らせが届きました。

今までも高校募集は1クラス40名だったのですが、教育課程が新しくなった今、中学校から進級した生徒さんに、外部から入学した生徒が高1で追いつくのは難しいとの判断でしょうか、完全中高一貫校になるようです。

制服も生徒手帳も無い自由な校風の東大寺学園に入るためには中学受験しか方法が無い、ということで、次年度の中学受験への影響も出そうです。要注意ですね。

因みに入試日(予定)は既に発表されています。2024年1月15日(月)の午前、とのことです。

【大阪に】大阪公立大学 学費無償化【いらっしゃい】

2023年5月15日 月曜日

現時点で、大阪公立大学、大阪公立大学高専は以下の二つの条件を満たす世帯年収590万円未満の学生・大学院生には入学金、学費の免除を行っています。

  • 学生本人及びその生計維持者(原則、父母)が、入学日の3年以上前から引き続き大阪府内に住所を有していること。
  • 在学時における基準日(毎年度4月1日)において、学生本人及びその生計維持者(原則、父母)が、大阪府内に住所を有していること。

さて、今回大阪府は高校の全面無償化に合わせて、大阪公立大、大阪公立高専の授業料減免制度に関する世帯年収の基準撤廃も検討中であると報道されました。2024年度の4年生から段階的に始まり、2026年度入学者から4年間無償になる方針のようです。つまり大阪公立大学は大阪府民であれば学費が無料、つまり国立大学に行くよりもお得になるというわけです。因みに今の国立大学の入学金は282,000円、学費(年額)は535,800円。4年間総額は2,425,200円となりますので、大阪府民が大阪公立大学に行くことで250万円近くのお金がおうちに残る、という計算になります。

この補助金は大阪府の予算から支払われるわけですから、大阪府民が対象になる(3年以上在住)という制度は変更しないと考えられます。というわけで、現在中学生以下のお子さんをお持ちの全国のご家庭は大阪府へのお引越しはいかがでしょうか。

(本当にお引越しをするかどうかは、大阪府からの制度の詳細が発表されてからご検討ください)

立命館大学(理系学部) 2023年度入試結果分析(その2)

2023年5月12日 金曜日

(昨日の続き グラフは同じものです)

理系難関グループだった「薬学部—薬学科(6年制)」は伸び悩み

2008年に創設された薬学部ですが、近畿大学のように理系最難関(医学部を除く)とはなっていません。今年3月24日に発表された第106回薬剤師国家試験の合格率ランキングでは立命館大学は15位(新卒のみの合格率でのランキング)でしたが、受験生が大学選びに使った(?)であろう1年前のランキングでは、なんと立命館大学が全国の私大で1位だったのですよ。しかし今年当グループからの合格者のうち半数が京都薬科に入学していきました。もしかして学費の差(立命館は234万、京都薬科は180万(いずれも年額、授業料のみ))でしょうか。企業努力をお願いしたいところです。

「理工学部数理科学 データサイエンスコース」には要注意

理系学部の中で、2021年度には中程度、2022年度には最も合格最低得点率が低くなるなど、情報分野の活況の裏でねらい目になっていたこのコースですが、この春、なんと合格最低得点率が1割近く上昇し、理系最難関グループとなりました。情報理工学部の併願として考えている受験生もいるかとは思いますが、もはや狙い目だとはいえません。理工学部の電子情報工学科も含めて幅広く併願先を考えておくことをお勧めします。

立命館大学(理系学部) 2023年度入試結果分析(その1)

2023年5月11日 木曜日

立命館大学から合格最低点などの資料をいただきました。そこでいつものように合格最低得点率の一般選抜全日程の平均と実質倍率の平均で相関図を作成してみました。

2021年度=青→2022年度=オレンジ→2023年度=灰色のマーカーで示しています。

理系最難関の「理工学部建築都市デザイン学科」は実質倍率、合格最低点共に上位を維持

ご覧のようにここ3年合格最低得点率最高を維持しています。実質倍率も2.9から4.8まで高い水準で推移しています。当グループからの合格者の約半数が神戸大学や京都工芸繊維大学などの難関国立大学に進学しています。このように受験者の学力層は高いので要注意です。

キャンパス移転予定の「情報理工学部」は大きく難化

2024年度から大阪いばらきキャンパスに移転予定の情報理工学部ですが、発表された昨年度はなぜか合格最低得点率が下がるという不思議な動きとなりました。しかし今年は実質倍率も上昇し、一気に難化しました。当グループからの合格者の3分の1ほどが京都工芸繊維大学、滋賀大学、電気通信大学、大阪公立大などの国公立に進学しています。こちらも合格者の学力ラインが一つ上がったといえるでしょう。

「理工学部ロボティクス学科」は易化

合格最低得点率を見ていくと、2021年度には64.4%の得点が必要だったのに対し、2022年度は59.0%、2023年度は56.6%と低下しています。実質倍率には大きな動きがありませんので、学力上位層が減少していると考えられます。情報処理やプログラミングと密接にかかわるロボット工学については、情報系の学部の新設や先に述べた情報理工の活況の裏で、学力上位層がそちらに流れているのではないでしょうか。当グループからの合格者の内、数名が同志社大学に入学しています。(続く)

【大阪府が大盤振る舞い】大阪府 高校授業料完全無償化【現高2生から順次】

2023年5月10日 水曜日

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大阪府は戦略本部会議を開き、高校授業料の「完全無償化」の実現に向けた具体的なスケジュールを示しました。

9日の戦略本部会議で大阪府は、公立・私立ともに所得制限を設けない高校授業料の完全無償化を検討。

府の案では来年度の高校3年から所得制限を撤廃し、学年を広げて2年後、全学年を無償化する方針です。(5月9日12:21配信)

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ABCテレビウェブサイト(https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_19557.html)より引用

大阪府では高校の授業料に関し、世帯年収に応じて段階的な手厚い支援策が設けられていますが、今回はさらに所得制限を撤廃し、全学年授業料無料にするという方針のようです。但し、その「授業料」は学校によって異なりますので支援の上限額や、大阪府民が大阪府外の高校に通学する場合の扱いについてなど詳細はまだ発表されていませんので、今後検討されていくことになるのだと思います。

この方針が定着すれば子育て世代の大阪府への流入につながるでしょうから、近畿圏の他の府県にも影響が出てくることになります。他の府県でも子育て支援が手厚くなることを期待しております。

【時間帯を選んで】私学フェアKYOTO【申し込みましょう】

2023年5月9日 火曜日

京都の私立中学校、高等学校に興味がある皆さん、6月10日11日に岡崎公園の「みやこめっせ」で合同説明会が開催されます。新型コロナウイルス感染症は昨日から5類に移行されましたが、まだ不安な小中学生への配慮でしょう、時間帯と1組の人数を制限しての開催です。都合の良い日時を選んで事前に申し込みましょう。申し込み受付は再来週からとなっています。お忘れなく。

【スクープ】京都翔英高等学校 看護科・看護専攻科 新設【京都府下で40年ぶり】

2023年5月8日 月曜日

次年度で創立40周年を迎える京都府宇治市の京都翔英高等学校は、野球、バスケット、サッカーなどスポーツの強豪校としても知られていますが、単位制を生かした多彩な学びやFA(フリーアカデミー)という中学校の学び直しもできるクラスを設置するなど、多様なニーズに応える体制が整っている学校です。

それに加えて次年度から「看護科・看護専攻科」の設置に向けて準備していることが発表されました。京都では看護師不足が進行しているとの事ですから、これまた地域のニーズに沿った改革というわけです。「看護専攻科」というのは高校卒業後2年間通学することで看護師の受験資格が得られるというコースです。つまり最短で20歳で看護師として就職できるというわけですね。現在設置申請中との事ですが、詳細については今後の説明会で発表されると思われます。注意が必要です。

【大学入試】超安全志向は2022年度で終わっていた?(その2)

2023年5月2日 火曜日

次は私立大学の3月入試を受験した受験生割合を計算してみました。

そもそも関西大学のように3月入試が無くなってしまった大学もありますので、その影響もありますが、こちらは次第に低下していっています。つまり3月になると受験生が残っていないわけです。ご覧のように当グループでも受験生のわずか2%という状況です。

さて、昨日の内容と重ね合わせると、年内は減った、3月も減った、となると1月末から2月にかけての一般選抜に受験生が集中していることになります。そういった意味で大阪会場の回数を増やした関西学院大学などのように、この時期の受験生にとって受験しやすくなる施策がありがたいというわけですね。

次年度に向けて一部日程の受験科目数の変更などを考えている大学もあるようです。最新の募集要項を確認するようにしましょう。

【大学入試】超安全志向は2022年度で終わっていた?(その1)

2023年5月1日 月曜日

大学入学センター試験が最後となる2020年度入試では、既卒になると不利になるとの憶測から安全志向が広まりました。その安全志向の広がりを数値化できないかと思い当グループの受験生の受験動向を分析してみました。毎年4000名弱の大学受験者が在籍していますが、その受験生がどの時期の入試を利用したかを分析してみました。

この「年内入試」というのは総合型選抜や学校推薦型選抜(公募)も含んだ割合です。すると、見事に2019年度のから2020年度にかけて年内での受験率が上昇しています。さらにコロナ禍直撃の2021年度入試では、一般選抜で自分が罹患したら、もしくは再び緊急事態が発令されたら、との緊張感から早めに行先を確保する志向が強まり、結果的に46%もの受験生が年内受験を利用しています。

2022年度入試も同様の傾向が続きますが、2023年度入試では何と激減し、2020年度水準を下回っています。実際に受験生を見ていても、何だか強気の生徒が多かったように感じていたのですが、数字によっても裏付けられた形です。

今年の受験生はもっと強気になるか・・・?