2013年度中学入試 結果分析④ ~評価されている学校~

2013年6月22日 土曜日

6月中の毎週土曜日に更新をする5回シリーズとして今春の中学入試結果についてお送りをしています。これまでは・・・

2013年度中学入試 結果分析① ~府県別受験率~
2013年度中学入試 結果分析② ~午後入試の台頭~
2013年度中学入試 結果分析③ ~大学附属校の人気動向~

の3つのエントリーで、近畿2府4県の中学受験率、近年実施校が増えている「午後入試」、「大学附属校」特に関関同立附属校の人気動向について検証しました。

前回のエントリーでは、関関同立附属校の人気が一時期より落ち着いたものになっていることをご紹介しましたが、今回はそれら関関同立附属校からも受験生を奪っているのではないか、と思われる学校とその条件や共通項について見ていきます。

まずは、下の表をご覧ください。

こちらは、今春入試で大阪・兵庫・京都の各府県において統一解禁日の志願者数が前年よりも増えた学校を、多い順にいくつかご紹介しています。

志願者が増えた学校に共通する事柄は何かないかな?と思い、前々年⇒前年の大学合格実績(旧帝大+神戸大の合計、関関同立合計)の推移を学校名・志願者増減の右側の方にくっつけてみました。

すると、すべての学校とまではいきませんでしたが、例えば、難関国公立大である旧帝大と神戸大の合格者数が大きく伸びている高槻中が志願者数を大きく伸ばしていたりと、志願者を増やした学校のうち多くの学校が大学合格実績の点で向上していることがわかりました。

その高槻中ですが、過去からの入試状況についてグラフにまとめてみました。

ご覧の通り、一番入りやすかったと思われる2011年度から一気に志願者数・倍率が上昇しており、今春は3.4倍もの高倍率となっています。これはひとえに、ここ数年の高槻中の大学合格実績の良化が支持されているものです。

特に倍率が高騰したのが後期で、その後期の入試結果は以下の通りとなります。

13年度 受験者数418名・合格者数45名 9.3倍
12年度 受験者数320名・合格者数54名 5.9倍

9倍という恐ろしい倍率がついていますが、前期も恐ろしい倍率となっています。特に、12年度より後期が新設されたことによって前期の募集定員が40名減となっていますので、特にこの2年は難化が激しいものとなっています。

13年度 受験者数430名・合格者数150名 2.9倍
12年度 受験者数386名・合格者数170名 2.3倍
11年度 受験者数339名・合格者数199名 1.7倍

この倍率の高騰が思わぬ所に影響を与えています。そう、「出題傾向の変化」です。かつて以上に今は優秀な受験生が多く集まる入試となってしまっている高槻中では、例えば1点に数多くの受験生がひしめき合うなど、合格・不合格を決めるのにも大変ご苦労されていることと思います。今年の入試では国語で大きな出題傾向の変化があり、受験生を苦しめました。

上の画像は、昨年度である2012年度の前期国語の解答用紙です。

ご覧いただければすぐわかりますが、3~40字程度の記述が3問ほどあり、最後には60字の記述が用意されています。仮に最後の60字の記述問題を取りそこなったとしても、他の問題でカバー出来そうな気がする解答用紙になっています。

対して・・・

こちらが2013年度前期の国語の解答用紙です。前年のものと比べると、3~40字の記述問題が少なくなってしまい、代わりに最後の問題に100字もの記述をさせる問題が登場しています。100字も書かせる、というのは中学入試の世界では中々見かけない問題ですし、こちらの解答用紙を見ている限りでは、この100字の記述を丸々落としてしまったならば他の問題で合格最低点に乗せることが出来なさそうな、そういう感じがします。

大学合格実績の良化が優秀な受験生を呼び、徐々に学校自体のレベルが上がり、ひいては入試問題を難化させないと合否判定に支障が出るような所にまでなり、難しい入試問題を突破した優秀な受験生がまた大学合格実績で成果を出し、それがより一層優秀な受験生を呼び・・・、と大変良いスパイラルに入っていくことになります。

大学合格実績の良化が受験生の数とレベルを押し上げる効果があることを、高槻中を例にとってご紹介しました。

他にも、大学合格実績で評価を得ている学校が多くあります。そういった所の取り組みや今後の展望(つまり今の高3や次に控えている現高2などの大学合格実績予想)等についてもお聞きになった上で学校選びをされると良いでしょう。また、過去に中学受験を経験された受験生やその保護者の方々は、入試の前年の大学合格実績を見て、特に保護者の皆さんが志望校を厳しく選定されていたようです。

次回はこのシリーズ最終回となります。

帝塚山中高 大学合格実績が上昇

2012年9月11日 火曜日

帝塚山中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

まずは2012年度入試結果です。

中学入試における今春の日程別実志願者数は以下の通りとなっています。

1次:301名(昨年273名)  2次A:842名(昨年727名)  2次B:411名(昨年384名)

コース別の入学者数は以下の通りとなりました。

男子S理35名(昨年45名) 男子英数96名(84名) 女子英数85名(昨年75名)
特進Ⅱ97名(昨年74名) 特進Ⅰ75名(昨年100名)

また、コース別の主な併願校についてもご紹介いたします。こちらは、アンケートで20名以上の記入があった学校としてご紹介いただいたところになります。

男子英数:東大寺学園・西大和学園・大阪星光学院・清風・大阪桐蔭・洛星・奈良学園・高槻・洛南・清風南海・明星
女子英数:四天王寺・清風南海・大谷・洛南・大阪桐蔭・奈良学園・神戸女学院・大教大池田・金蘭千里・奈良女子大附・京都女子
女子特進:大谷・奈良学園・四天王寺・奈良女子大附・大阪桐蔭・近大附属・大阪女学院

高校入試結果です。

男子英数206名(昨年166名)・女子5科631名(昨年562名)という受験者数で、入学者数は以下の通りとなりました。

男子英数17名(昨年10名)・女子英数9名(昨年7名)
女子特進Ⅱ9名(昨年6名)・女子特進Ⅰ8名(昨年8名)

出願者における府県別の構成比率は以下の通りとなっています。私立無償化政策が手厚い大阪府と京都府の構成比率が下がっているのが特徴ですが、特に大阪府にその傾向が顕著に見られます。

奈良県 70.9%(昨年59.2%) 大阪府18.5%(昨年26.9%) 京都府8.0%(昨年10.4%)
兵庫県1.3%(昨年0.8%) その他1.3%(昨年2.7%)

大学合格実績についてご紹介します。

全体の合格実績の中で、難関国公立大の実績を中心にご紹介しますと、東京大3・京都大10・大阪大10・神戸大17・国公立大医学部医学科22(防衛医大2含む)という実績になっています。特に国公立大医学部医学科については前年比147%の伸びで過去最高の数、奈良県で3位・近畿で14位という好結果となっています。

コース別に実績をご紹介します。

男子英数コースからは東京大2(浪人1)・京都大3(浪人2)・大阪大6(浪人1)・神戸大6(浪人1)・国公立大医学部医学科9(浪人6)、国公立大合計は60(浪人28)となりました。

女子英数コースからは東京大1(浪人1)・京都大7(浪人0)・大阪大3(浪人0)・神戸大8(浪人2)・国公立大医学部医学科13(浪人9)、国公立大合計は56(浪人14)となっています。女子英数コースからの大学合格実績で特筆すべきは、学年40位以下の生徒から京都大・神戸大・滋賀医科大といった所にも合格しており、「上位生だけが良い所に通っている訳ではない」ことを証明しています。

女子特進コースからの大学合格実績は、大阪大1・神戸大3を筆頭に国公立大43名で昨年よりも上昇、現役合格率は今春86%となりました。

今春卒業生は「中学入試において奈良県各校が近畿地区統一解禁日に合流した初年度の入学生」の卒業年であり、募集面でかなり苦労した年の入学者です。にもかかわらず大きく実績を伸ばしている点が特筆点です。大変なご苦労の末に実績を向上されたようなので、今回の卒業生を送り出すまでにかなりのノウハウを蓄積されたものと思われます。

ちなみに、来春は男子S理系1期生が卒業する年となっており、今春以上の実績が期待できるとのお話がありましたので、こちらも大変楽しみです。

2013年度入試情報です。

中学入試では、以下のような変更点があります。

①女子英数スーパー選抜クラス(1クラス)を中1から募集開始。
  ⇒ 従来は入学後に編成していたものを入試段階から分けて募集する形になる
②女子特進コースⅡクラスと同Ⅰクラスを1つにまとめて女子特進コース(3クラス)として募集。
③入試科目・配点・問題を全コース・クラス統一。算数は男女英数型をベースに出題。

なお、入試科目は3科4科選択制で、3科は算国理の1.2倍の450点満点で算出。4科は4科合計と算国理の1.2倍で高い方の得点で判定してもらえます。

入試日程については今春から変更はありません。

高校入試ですが、内部進学を含めて女子特進Ⅰは3クラス・他3つのコースは各2クラスの募集となります。外部からは各コースとも約15名を入学者として迎え入れる予定とされておられます。

今春の大学合格実績の上昇が呼び水となって、受験者が増えることが予想されます。帝塚山中高を志望される受験生は注意が必要かと思われます。

追手門学院中高 高槻に移転か?

2012年8月22日 水曜日

JR茨木駅、阪急茨木市駅・同石橋駅、といった所からスクールバスに揺られて通学する必要がある追手門学院中高ですが、今後の展開次第ではもうスクールバスに乗る必要がなくなることになりそうです。

追手門学院中高が移転する可能性がある、という情報をキャッチしました。

候補地となっている所はいくつかあるようで、正式にも決定していないようですが、候補地の中でも最も有力視されているのがJR摂津富田駅から徒歩すぐの所にあるパナソニックの高槻事業場、だそうです。もしこの地への移転が正式に決定した場合、スクールバスに乗らなくても駅から歩いて学校に行けることになり、アクセス面で大変有利になります。

また、こちらのエントリー「西大和学園 JR島本駅前に大きな一手」やこちら「続報! 西大和学園の島本町進出」でご紹介をしたJR島本駅前への西大和学園の進出、こちら「立命館中高 長岡京移転と新コース体制」で詳しいことをご紹介したもののこちら「立命館中高 キャンパス移転を1年延期」で移転が1年延期になることをご紹介した立命館中高の長岡京への移転、といった人気校の新開校あるいは移転がありますし、すでに関西大学の附属校である関西大学中等部・高等部も大学の新キャンパスと共に開校していることも考えますと、ここしばらくの間でJRあるいは阪急の高槻近辺が非常に注目を集めています。

今回のこの追手門学院中高の移転がパナソニック工場の跡地に移転することになれば、更にこの高槻~長岡に人気校が増えることになり、この地域はさながら「学校銀座」といった風情の土地になることでしょう。

加えて、これもまだ確定した話ではないようですが、移転先には追手門学院大の新キャンパスも併置される予定もあるようです。しかも、既存学部を移転させるのではなく、これを機に新しい学部を作るという構想があるようで、いくつかの情報筋からは「看護学部ではないか?」という声があります。設置が後発となった大学であっても、看護学部・学科に関してはどの大学もレベルが高い受験生が多く集まっていますので、こちらについても実現すれば非常に面白いことになると思われます。

追手門学院中高の今後の動き、大変気になるところです。

高槻中 伸びる大学合格実績と中学入試受験者数

2012年7月12日 木曜日

高槻中の塾対象説明会にお邪魔してまいりました。

高槻中

学校での新しい歩みと従来からの教育内容についてまとめます。

高槻中高では昨年から改革に着手されており、東京などの様々な学校を訪問・研究されてきたそうです。その結果、「卓越した語学力と国際的な視野を持って世界を舞台に活躍できる次世代のリーダーを養成する」ことを学校の使命とされ、今改革に取り組まれているようです。

進学等の目標については以下の通りであると発表されました。

①難関国立10大学(旧帝大+神戸大・一橋大・東工大) 130名入学
②国公立医学部+大阪医科大 40名入学
③中学3年学年末 英検2級 130名合格

教育面においては、特に英語に関して大きなテコ入れが行われています。通常6時間の授業に加え、ネイティブによる20人規模の会話中心の授業を週3時間実施(H25入学生から中学3年間、今年度入学制は週2時間で試行中)されています。

また、全教室に電子黒板(85インチ)をこの夏に新設置、希望の教員全員にiPadを配布。スピード感のある授業展開と新しい教育を目指されています。

英語ではすでに導入している習熟度別授業ですが、数学でも中3・高1で導入するそうです。

最近、高槻中高が注目を浴びるようになってきたのは、ひとえに「大学合格実績の向上」があるからだと分析しています。気になる今春の大学合格実績については以下のようなものとなっています。

①国公立大の現役合格者数は109名、昨年103名から微増。過去10年間では2位の数。
②現役進学率は55%、4年ぶりに50%を超えた昨年の56%とほぼ同率。
③大阪大の現役合格者数は20名、浪人の16名も含めた36名は歴代1位の数。
④国公立大医学部医学科は現役で9名、過去10年間で2位の実績。浪人生の合格者数15名を加えると24名が合格。

そんな大学合格実績の向上を受けて、高槻中は今春受験者数が大きく増えています。その辺りのことを細かくご紹介したいと思います。

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吹田東高 定員割れ校から脱却した理由

2012年5月14日 月曜日

大阪府立吹田東高の説明会にお邪魔をして参りました。

吹田東高①

説明会開始直後いきなり「本校は校則が厳しい学校です」と言われ、少々驚きました。受験生及び在校生からの評価としてもこの点が多く挙げられるようになってきている、ということを合わせてご紹介されました。

その「厳しい校則」ですが、具体的には「茶髪・化粧・ピアス禁止」「携帯電話は校舎玄関に設置の個人ロッカー内に入れ、下校までは一切触らせない」「遅刻が少ない(年2000件程度で、多い学校はこの10倍はあるそう)」といった点が挙げられます。

吹田東高では約10年前から「スイヒ改革」なるものが着手されています。様々な取り組みのご紹介をお聞きする限りでは、その改革が軌道に乗って良い形で循環していることが伺えました。

具体的にいくつか取り組みをご紹介します。まず、1・2年生で確かな学力の定着と向上を図るために、以下の取り組みを行われています。

①英語・数学・国語の小テストを週1回実施することで基礎学力を向上させる
②漢検・英検は全員受験が必須
③大阪大と提携し、阪大生を「校内家庭教師」として派遣してもらう「青葉台セミナー」
④大手予備校の講師による講習を実施する「S講座」
⑤全国模試は年2回受験(高3は年3回)

特に④については関関同立を狙うレベルの内容となっているため、生徒たちからは「難しい」との声があるそうです。しかしながら、吹田東高では関関同立に一般入試で合格させることが最大の目標とされているため、この講座についてはこのレベルで今後も進められるそうです。

また、3年生には以下の取り組みがあります。

①年間を通じての放課後講習・夏期講習(国語・数学・英語)
②大手予備校の講師による講習を実施する「S講座」、文系は英語・国語、理系は英語・数学

厳しい校則、上記のような学習面での取り組みなどは高校受験生たちにどのように映っているのでしょうか?受験生たちからの「評価」の1つとして測ることができる入試結果についてご紹介します。

今春の吹田東高の倍率は1.28倍、第1学区内の後期入試実施校の中では7番目に高い倍率となりました。数年前は定員割れが出るほどの学校でしたが、ご紹介したような取り組みが評価されて定員割れからの脱却に成功しておられます。

今春入学者の男女比は130:190で、女子が圧倒的に多い学年となっています。女子に人気となっている理由としては「変更した制服が人気となっている」とご紹介がありました。

吹田東高②

こちらが制服の写真です。特に女子はカッターシャツの色のバリエーションが豊富に用意されている点が特にウケている理由なのではないでしょうか?

在籍生徒の地域別割合は以下の通り(カッコ内は前年の占有率)となっています。

吹田市 40.6%(37.5%)、茨木市 35.6%(39.7%)、大阪市 11.3%(9.4%)
摂津市 6.8%(8.4%)、箕面市 2.8%(1.9%)、豊中市 1.9%(1.4%)
高槻市 0.9%(1.4%)

吹田東高が第一志望であったかどうか?の調査結果3年分は以下の通りです。

第一志望だった 現高1生 59.3% 現高2生 68.6% 現高3生 65.7%
現高1生で「いいえ」と回答した生徒の第一志望校:山田、北千里、槻の木、高槻北、刀根山
咲くやこの花、大阪ビジネスフロンティア、千里、箕面、摂津、春日丘、三島、市立東
千里青雲、吹田、関大北陽

特に今年は山田高の第一志望者が50名ほどいたそうで、年々第一志望校の顔ぶれや人数構成が変わってきているそうです。

高校入試に備えて塾に行っていたか?の問いに対する過去3年分の回答は以下の通りとなっており、吹田東高に入学するための塾での対策が重要になってきていることがわかります。

現高1生 85.2%、現高2 82.3%、現高3生 80.2%

学習面・生活指導面ともにしっかりとした面倒見で生徒をひっぱって着実に成績や大学合格実績を上げ、結果として高校入試において人気・レベルとも上昇傾向に入っています。スタートした当初は大変なご苦労があったと思われる「スイヒ改革」は、今完全に軌道に乗っています。

私立中学校 入試結果報告セミナー 今年も開催

2012年4月23日 月曜日

毎年4月下旬に西宮で実施されます、「私立中学校入試結果報告セミナー」ですが、今年も開催されることが発表されました。早速ご紹介いたします(画像をクリックすると拡大します)。

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私立中学校 入試結果報告セミナー

私立中学校入試結果報告セミナー

日時:2012年4月27日(金) 10時半~15時
場所:西宮市フレンテホール(JR西宮駅南側すぐ)

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参加校の顔ぶれを見ていますと、昨年までご参加されていなかった高槻中・同志社香里中・帝塚山中といった人気校の名前も見えます。これら3校は今年の中学入試において受験者を増やした学校たちですので、来年度入試に向けての動向が気になるところです。

また、このイベントは数校合同で実施されるタイプの説明会ですが、通常の「ブースによる相談コーナー」の他に「各中学校の入試ご担当者によるミニ講演会」が催される点が他の説明会と大きく異なる点です。

昨年は会場の都合上12校だけしかミニ講演会の実施が無かったのですが、今回は上の画像の通り32校もの講演が3会場に分散して実施されます。

開成教育グループ 入試対策課はここ数年、毎年お邪魔させていただいていますが、このミニ講演会で思いもよらない「ウラ情報」や新年度入試に向けてまだ発表されていないネタなどが聞けるなど、たいへんありがたい会となっています。

今年はどんな爆弾情報が飛び出すでしょうか、今から楽しみです。

大阪青凌中高 「学校初」が続出の今春入試

2012年4月17日 火曜日

高槻の地で着実に「進学校」としての評価を手にしつつある、大阪青凌中高の今春入試結果や大学合格実績をご紹介します。

まずは中学入試結果です。

ジュニアS及びジュニアAのコース制となって今年4年目の入試となりましたが、今年は両コース合計で48名が入学。昨年は44名、一昨年は36名だったことを考えると、着実に入学者数が増えています。後述する大学合格実績がここ数年非常に好調なことが募集状況にも好影響を与えていることは明らかです。

なお、今年のコース・男女別入学者数は以下の通りとなっています。

ジュニアS 男子13名・女子10名 計23名
ジュニアA 男子18名・女子7名 計25名

今年は特に長岡や桂といった京都方面、尼崎方面からの受験者が多い一方で、枚方方面からの受験者が減ったようです。

続いては高校入試の結果です。

今春は349名が入学、学校始まって以来最多の入学者数となったそうです。昨年は275名の入学者数でしたから、75名の増加ということになり、大幅な伸びであることもわかります。なお、受験者数自体も180名の増加となっています。

女子比率も大きく変わっています。今年入学した女子の数がこれまでよりも大幅に増えており、今年は349名中144名、割合にして41.3%となりました。

クラス数としては特進S 1クラス・特進2クラス・進学6クラス、合計9クラスとなりました。特に、特進コースが2クラスとなったのも学校としては初めてのことで、今年の入試結果の中で最も喜ばれている点がこの点だそうです。

ただし、来年度7クラス以上の受け入れとなるとHR教室の面で支障が出てしまう恐れもあるようです。特に、進学コースに合格するのに必要となる成績がアップする可能性が高いことを添えておきたいと思います。

公立高からの戻りは133名、率にして14.6%。昨年は10%を割り込んでいたので、こちらも大きな伸びとなっています。特徴的なのは、その133名中40数名が枚方方面からの入学となっており、枚方から大阪青凌高に目が向いていることがわかるデータとなっています。

ただし、公立高からの戻りのうち特進は30名ほど、特進Sにいたっては2名だけとなっており、圧倒的多数が進学コース生であるそうです。この点に関しては大阪青凌高の目下の課題なのではないでしょうか。

中学校から6年一貫で学んでいる生徒たちの動向も気になります。今年の中学からの内部進学生はジュニアS及びジュニアAの2コース制となった1期生となっており、併設高へ内部進学した22名はそれぞれ特進Sに13名・特進に4名・進学に5名が行き先として決まったようです。ジュニアAコースの生徒であっても特進Sへ内部進学している例もあるそうですから、中学時のコース名で高校進学時のコースを杓子定規で決めるのではなく、生徒の成績と希望を考慮して行き先を決定していることがわかります。

大学合格実績ですが、こちらにも「学校初」が続出しています。

今春卒業生は特進S及び特進の在籍生数が少なく、条件的に非常に厳しい学年だったことが前提として挙げられます。その点をご承知おきの上、以下読み進めていただきますと今年の大阪青凌高の大学合格実績がどれだけ素晴らしいものであるかがより一層わかりやすくなるでしょう。

現役国公立大合格者数は18名でした。昨年17名・一昨年8名と着実に伸びている、勢いを維持していることがわかります。また、浪人も含めると国公立大は22名、国公立大合格者数が20名を超えたのは「学校初」であるだけでなく、浪人4名中京都大が2名となっており、京都大の複数人数合格も「学校初」となっています。

特進Sコースは今年3期生が卒業、今や「2人に1人が国公立大」の所まで来ているようで「特進S生は国公立大へ」という図式がもう間もなく完成する勢いですが、一方で国公立大合格者の中には進学コースからも山口大を現役で合格している者も出てきており、進学コースのポテンシャルの高さを示しています。

6年一貫で中学から大阪青凌で学んでいる生徒たちの国公立大合格状況ですが、神戸大・滋賀大・和歌山大(2名)・奈良県立大の5名となっているそうです。

国公立大で大きな成果が出た一方で、課題も見受けられます。特に今年は関西大の合格者数が半減している点がつらい点です。ただ、反対に龍谷大は倍増していますので、あと一押しで関西大に届いたのに、という層が多かったのではないかと推測します。関関同立レベルの大学に通すために特進や進学に籍を置く生徒を鍛えるということが今後の課題なのではないでしょうか。

高校入学者数の多さ、高校特進コースが2クラスになったこと、国公立大合格者数20名超え、京都大複数人数の合格、という点で「学校始まって以来の最多数」を記録した大阪青凌中高。来年度入試もこの勢いは止まることはないと思われます。

2012年度近畿地区中学入試 入試日程⑥

2011年11月24日 木曜日

2012年度近畿地区中学入試 入試日程①
2012年度近畿地区中学入試 入試日程②
2012年度近畿地区中学入試 入試日程③
2012年度近畿地区中学入試 入試日程④
2012年度近畿地区中学入試 入試日程⑤
に続くエントリーです。2012年度近畿地区中学入試における各校の入試日程の位置取りを府県ごとにご紹介し、大きな動き・トピックスや府県ごとの特徴などをご紹介しているシリーズです。

今回は「番外編」とでもいいましょうか、このシリーズ①~⑤でご紹介した入試日程を総合的に見て「来年度入試ではこんな併願パターンが出来る」という例を、2つばかりご紹介したいと思います。

まずは「清風中が統一解禁日午後で新入試を導入」「高槻中が洛星中の後期と同日に入試日を新設」「西大和学園中が入試回数1回減+午後入試化」といった形で話題が集中している、男子難関~上位校の併願パターンについて考察してみたいと思います。

下の画像は、先にご紹介した清風中・高槻中・西大和学園中などを中心とした男子校及び共学校の難関~上位校における入試日程の位置取りを示したものです。

男子難関~上位校 例

男子が受験可能な難関~上位レベルの学校でやはりキーポイントとなるのが西大和学園中の位置取りです。それと同じく、大阪桐蔭中の1回目・2回目の午後入試も大変絶妙な位置取りにいることから、併願パターン作成の際には通らざるを得ない道となっていることがわかります。

図内に黄色く示されている所を順番に受験していくと考えた際、何と14日(土)~20日(金)の1週間の間に実に10校受験が可能となります。

・・・男子受験生でこういった難関~上位校を狙われている皆さん。実際にはここまで過酷な併願パターンとされるご家庭は無いとは思いますが、「1日に2校の入試を受ける」ことや高槻中の後期など「遅くの日程まで頑張る」といった形が来年度入試では起こり得ることで、今回図内で黄色く示したような併願パターンに限りなく近い形となる方が出てくるかもしれません。そうなった場合は「持久力勝負」となります。

「持久力」というのは何も体の面だけを指しているのではなく、むしろ精神面でやる気や根気が持続する方のことがより重要になるでしょう。今のうちに周りの受験生よりもタフな体・精神力を持てるように意識しておきたいものです。

さて、男子難関~上位校では過酷な併願パターン設定が可能であることをお示しした次は、今や大人気の大学附属校の併願パターンです。

数々の男子校と同様に、今年は特に大学系列校の入試日程に大きな変更が出ています。ご存知の通り、同志社香里中と同志社女子中において後期日程が新設される、という点がそれです。

関関同立各大学が直接運営している附属校、あるいはそれに限りなく近い形での運営・内部進学状況となっている学校の入試日程を以下にまとめてみました。

大学附属校 例

男子校の時と同じように、黄色く示している部分をたどるような形で併願することが可能である、ということをお示ししています。

上の画像内の通りに受験しますと、14~16日の3日間で関関同立すべての附属校を制覇することが可能となります。同志社女子中がパターン内に混ざっていますので女子限定のものとなっていますが、15日午前を立命館中・16日午前を同志社香里中とすれば男子受験生でも関関同立の横断が可能となります。

「関関同立附属校 全制覇!」を目指す受験生が出て来てもおかしくは無い日程である、ということがわかります。

しかし、「そんな受験生はいないだろう」とお思いかもしれませんが、実際に今年度入試においては同志社中・立命館中・関西大学中の順番に3日間受験を続けた受験生もおりました。

と、2例とも少し極端な併願パターンの組み方となっている例でしたが、こんなことが出来るぐらい2012年度中学入試は入試日程が混沌としている、ということを申し上げたいのです。

全6回続きました中学入試日程のシリーズは今回で終了となります。一連のエントリー・情報が受験生の皆さんのお役に立てば幸いです。

2012年度近畿地区中学入試 入試日程①

2011年11月10日 木曜日

近畿地区の中学入試統一解禁日は2012年1月14日(土)となっており、残りあと約2ヶ月となりました。

毎週土曜・日曜になりますとあちこちの学校で説明会・オープンスクール・プレテストといった受験生対象の行事が実施されています。受験生とその保護者の皆さんにおかれましては相当忙しい毎日をお過ごしのことと思います。

今回から数回のエントリーで、近畿地区中学入試における各校の入試日程についてまとめてみたいと思います。これらのエントリーでは、府県別あるいは府県を越えて各校の入試日程の位置取りを把握していただけます。

1回目となる今回は、大阪府男子校・女子校の位置取りについて確認していきたいと思います。下の表をご覧ください(画像をクリックすると拡大します)。

近畿地区中学入試 入試日程①

※作成には万全を期していますが、入試日程は各校入試要項等で必ずご確認下さい

14日(土)~16日(月)は午前・午後それぞれに欄を設けておりますが、それ以降の日程については分けずに記載しています。その関係で、17日(火)以降で午後入試を行う所については黒丸印の前に「P」と入れています。お知りおきの上、表をご覧ください。

黒丸のあるところは入試を実施するところ、ということになりますが、その丸の位置が全体的に左寄りに分布していることがすぐに分かると思います。つまり、各校とも統一・解禁日以降出来るだけ早い時期に入試を終えたいということで、このような日程を組まれています。

2012年度大阪府男子校・女子校において、土日連続で入試日を設定しているのは以下の通りとなっています。

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14日(土)・15日(日) 連続入試実施校
(大阪府男子校・女子校)

男子校(4校中1校 25.0%)
明星中

女子校(17校中12校 70.6%)
大阪薫英女学院中・大阪信愛女学院中・大阪聖母女学院中・金蘭会中・堺リベラル中・樟蔭中
城南学園中・聖母被昇天学院中・相愛中・帝塚山学院中・梅花中・羽衣学園中

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日程面において、今年は特に大阪府の男子校で大きな動きがあります。1つが「清風中が統一解禁日午後に新形態の入試を導入する」こと、もう1つが「高槻中が20日(金)に入試日程を追加する」というものです。

清風中については「清風中 理Ⅲ選抜試験を統一解禁日午後に実施!」と「清風中 前期理Ⅲ選抜には遅刻者対応時間割あり!」で、高槻中の入試日程増については「高槻中 入試回数増加へ」で、それぞれ当ブログで過去にご紹介をしています。

高槻中が新たに入試日として設けた20日(金)は、京都府を代表する進学校の1つである洛星中の後期とバッティングしています。例年、多数の優秀な受験生が洛星中の後期試験にやってきています。高槻中の思惑としては、大阪・兵庫の受験生で最後まで頑張る成績優秀生たちを京都に送らずに高槻でせき止めてしまおう、ということなのではないでしょうか。

また、近畿地区の中学入試においては「午後入試」の実施校数が増加傾向にあります。大阪府男子校・女子校で午後入試を導入されている学校には次のような所があります。

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午後入試導入校
(大阪府男子校・女子校)

男子校(4校中1校 25.0%)
清風中(前期理Ⅲ選抜)

女子校(17校中5校 29.4%)
大阪薫英女学院中(B日程2次)・樟蔭中(B・C入試)・城星学園中(B・C日程)
帝塚山学院中(2次)・羽衣学園中(2次A・B・C)

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清風中が2012年度から午後入試を導入されることとなり、大阪府男子校でも午後入試実施校が初めて出現したことになります。一方で、女子校では常套手段してここ数年午後入試を実施されている学校が多いのが特徴です。女子校の人気が今一つの状況の中、他校の入試が終了したあとの午後に入試日を構えることで、より受験してもらい易く配慮されています。

次回のエントリーでは大阪府共学校の入試日程の位置取りをご紹介いたします。

私立中高合同入試説明会 フレンテ西宮で開催

2011年10月24日 月曜日

来る10月28日(金)に、出版社さんが主催される私立中高の合同入試説明会が西宮で実施されます。詳しくは次の通りです(画像をクリックすると拡大します)。

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私立中学校・高等学校 入試説明会

私立中高入試説明会(10月28日)

日時:10月28日(金) 11~15時
場所:西宮市フレンテホール(JR西宮駅南側すぐ、フレンテ西宮5階)
内容:
・各学校の担当者とマンツーマンの相談コーナー(ブース形式で、教育内容や合格の可能性などの相談ができます)
・総合相談コーナー(教育の専門家による進路や学習など全般的な相談ができます)
・パンフレットコーナー(参加校すべてのパンフレットがそろいますが、品切れの場合がありますのでお早めに)
特典:スタンプラリー方式で受験情報誌をプレゼント

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兵庫県の西宮という場所での実施であるにもかかわらず、例えば近畿大学附属中高・清風南海中高・高槻中高・明星中高といったちょっと離れた場所の学校や、遠くは奈良県から帝塚山中高・東大寺学園中高・奈良学園中高・西大和学園中高、京都府からも洛南中高・立命館中高が参加されるなど、そうそうたる参加校が並んでいます。

もちろん、地元兵庫県からも関西学院中高・神戸海星女子学院中・甲陽学院中・須磨学園中高・六甲中といった所も参加されています。

特に中学受験生たちにおいてはそろそろ併願パターン・出願先を真剣に考え始める時です。最終確認ということで、各校のブースに出向いて「気になる点」を徹底的に解消しておきたいものです。