高槻中 2017年度より共学化が確定

2014年12月9日 火曜日

かねてから共学化の話が出ていた高槻中ですが、この程2017年度より女子生徒の受け入れを開始することを正式に発表しました。

発表は、同校在籍生・保護者に向けた配布物で行われました。

「男女別の募集定員となるのか?」「女子受け入れの分だけ募集定員が増えるのか?」といった、入試難易度に直接影響するような部分は全くもって不透明となっているものの、進学志向が強い女子生徒には魅力となる共学化ではないでしょうか。

今回のこの共学化で、どういった層が高槻中に向くのか?について少し考えてみました。

当然、地元である高槻市と、そのお隣である茨木市や摂津市といった地域にお住まいの女子受験生は一番に視野に入れることと思います。

それに加え、京都に住む進学熱が高い女子受験生の流入も十二分に期待が出来そうです。

こんな統計があります。

京都にお住まいでありながら、四天王寺中高に通われている方が結構な数います。実際に、今秋行われた四天王寺中高の塾対象説明会で発表された府県別在籍数によりますと、中学64名・高校71名・計135名が京都府から通学されているとのことでした。単純に計算すると、1学年に20名強は京都府在住者がいる、ということになります。

高槻中が共学化すると、こういった層の方々が遠方の四天王寺中ではなく、よりアクセス面で有利な高槻中を選択するということが可能になります。

恐らく中学入試の女子、特に進学志向が強い層の中では「進学校としての新たな選択肢」や「(今では近畿地区女子最難関となった)洛南高等学校附属中の併願」という立ち位置として広く受け入れられることと思います。

今後の続報に期待したいと思います。

 

 

高槻中 入学後にコース分けへ

2014年8月22日 金曜日

高槻中の塾対象説明会の様子をご紹介します。

学校の近況です。

大阪医科大と法人合併を行ったのですが、狙いは次の通りだそうです。

①経営基盤の強靭化・骨太化
②高大連携の新しいカリキュラム
③生徒の視野を広げる教育環境

大阪医科大への夏期医学部実習が行われているそうです。

SSHの指定を受けており、研究開発課題として「先端学力知とグローバルマインドセットを備えた生命科学系リーダーを育成する」こととし、「探究型学習の本格的スタート」「アウトプットが出来る人材の育成」を行っておられます。

また、「卓越した語学力と国際的な視野を持って世界を舞台に活躍できる次世代のリーダーを養成する」ことを使命とし、世界を見据えたグローバル進学校を目指しておられます。その実現に向けて、新たにコース制を導入されます。

そのコース制ですが、今年度より導入されているようです。コースは以下3つですが、入学時は単一コースで中3から分かれることになります。

GL(Global Leader)(標準コース)
中学入学時は全員このコースで、中3から他2つのコースも含めた3つに分割される。従来型カリキュラムを基本とし、独自英語教育などを実践。高2から文理分けし、難関大の理系・文系学部を目指す。

GS(Global Science)(理系コース)
中3でGLから分割となり、SSH事業を核として大学や研究機関と連携し「課題研究」を実践。難関大医学部や理系学部への進学を目指す。

GA(Global Advanced)(文理融合コース)
中3でGLから分割となり、SGHに合わせた文理融合型教育実践によってグローバル課題解決に向けて挑戦する次世代リーダーを育成。文理分けは高3とギリギリまで引っ張る。難関大文系理系だけでなく、海外リーディング大への進学も目指す。

大学合格実績についてです。

国公立大現役合格者数は88名。2010年度83名⇒2011年度103名⇒2012年度109名と増えてきていましたが、2013年度99名⇒2014年度88名と2年連続で減少。次年度志願者数に与える影響が心配です。

浪人も含めた国公立大合格者数は161名で、うち22名が医学部医学科です。また、京大22名中13名が現役、浪人1名が医学部医学科。大阪大23名中18名が現役。医学部医学科は現役で10名が合格、浪人含めると22名となります。

2014年度入試結果です。

前期-78名、中期-75名、後期-61名、トータルで218名の志願者数減となりました。

前期では4科受験者が減っており、中期では合格者平均点と受験者平均点の間ぐらいが入学者平均点、後期は洛星が受験日をズラした関係で戻りが読みづらく合格者数を前年より多めに出した、という状況になっています。

前期不合格でも後期で合格したのは20名ほどおり、前期結果700番台でも後期合格になっています。

前中後期3回受験し、最後の後期で合格したのは8名いるそうなので、最後まであきらめずに頑張ることも大切なようです。

追加合格が前期10名(3点下)・中期77名(8点下)・後期13名(5点下)出ています。2/10ぐらいまでかけてじわじわ電話で打診していったようですが、今後はスピーディーに追加をアナウンスするとのことです。ご注意ください。

最後に、2015年度入試に向けてです。

帰国生対象入試を刷新し、年内(12/14日)実施とされます。

また、その帰国生入試で定員が約15名となることから、前期が140名⇒130名、中期90名⇒85名と定員削減となります。難化の可能性があるので要注意です。

追手門学院中高 高槻に移転か?

2012年8月22日 水曜日

JR茨木駅、阪急茨木市駅・同石橋駅、といった所からスクールバスに揺られて通学する必要がある追手門学院中高ですが、今後の展開次第ではもうスクールバスに乗る必要がなくなることになりそうです。

追手門学院中高が移転する可能性がある、という情報をキャッチしました。

候補地となっている所はいくつかあるようで、正式にも決定していないようですが、候補地の中でも最も有力視されているのがJR摂津富田駅から徒歩すぐの所にあるパナソニックの高槻事業場、だそうです。もしこの地への移転が正式に決定した場合、スクールバスに乗らなくても駅から歩いて学校に行けることになり、アクセス面で大変有利になります。

また、こちらのエントリー「西大和学園 JR島本駅前に大きな一手」やこちら「続報! 西大和学園の島本町進出」でご紹介をしたJR島本駅前への西大和学園の進出、こちら「立命館中高 長岡京移転と新コース体制」で詳しいことをご紹介したもののこちら「立命館中高 キャンパス移転を1年延期」で移転が1年延期になることをご紹介した立命館中高の長岡京への移転、といった人気校の新開校あるいは移転がありますし、すでに関西大学の附属校である関西大学中等部・高等部も大学の新キャンパスと共に開校していることも考えますと、ここしばらくの間でJRあるいは阪急の高槻近辺が非常に注目を集めています。

今回のこの追手門学院中高の移転がパナソニック工場の跡地に移転することになれば、更にこの高槻~長岡に人気校が増えることになり、この地域はさながら「学校銀座」といった風情の土地になることでしょう。

加えて、これもまだ確定した話ではないようですが、移転先には追手門学院大の新キャンパスも併置される予定もあるようです。しかも、既存学部を移転させるのではなく、これを機に新しい学部を作るという構想があるようで、いくつかの情報筋からは「看護学部ではないか?」という声があります。設置が後発となった大学であっても、看護学部・学科に関してはどの大学もレベルが高い受験生が多く集まっていますので、こちらについても実現すれば非常に面白いことになると思われます。

追手門学院中高の今後の動き、大変気になるところです。

高槻中 伸びる大学合格実績と中学入試受験者数

2012年7月12日 木曜日

高槻中の塾対象説明会にお邪魔してまいりました。

高槻中

学校での新しい歩みと従来からの教育内容についてまとめます。

高槻中高では昨年から改革に着手されており、東京などの様々な学校を訪問・研究されてきたそうです。その結果、「卓越した語学力と国際的な視野を持って世界を舞台に活躍できる次世代のリーダーを養成する」ことを学校の使命とされ、今改革に取り組まれているようです。

進学等の目標については以下の通りであると発表されました。

①難関国立10大学(旧帝大+神戸大・一橋大・東工大) 130名入学
②国公立医学部+大阪医科大 40名入学
③中学3年学年末 英検2級 130名合格

教育面においては、特に英語に関して大きなテコ入れが行われています。通常6時間の授業に加え、ネイティブによる20人規模の会話中心の授業を週3時間実施(H25入学生から中学3年間、今年度入学制は週2時間で試行中)されています。

また、全教室に電子黒板(85インチ)をこの夏に新設置、希望の教員全員にiPadを配布。スピード感のある授業展開と新しい教育を目指されています。

英語ではすでに導入している習熟度別授業ですが、数学でも中3・高1で導入するそうです。

最近、高槻中高が注目を浴びるようになってきたのは、ひとえに「大学合格実績の向上」があるからだと分析しています。気になる今春の大学合格実績については以下のようなものとなっています。

①国公立大の現役合格者数は109名、昨年103名から微増。過去10年間では2位の数。
②現役進学率は55%、4年ぶりに50%を超えた昨年の56%とほぼ同率。
③大阪大の現役合格者数は20名、浪人の16名も含めた36名は歴代1位の数。
④国公立大医学部医学科は現役で9名、過去10年間で2位の実績。浪人生の合格者数15名を加えると24名が合格。

そんな大学合格実績の向上を受けて、高槻中は今春受験者数が大きく増えています。その辺りのことを細かくご紹介したいと思います。

(さらに…)

高槻中 入試回数増加へ

2011年8月9日 火曜日

高槻中が2012年度入試から入試回数を1回増やし、合計3回の入試機会となることが判明しました。

詳しい入試要項は下の画像の通りです(画像をクリックすると拡大します)。

高槻中 2012年度入試要項

赤い字にしているところが今年度からの変更点となる部分です。ポイントをまとめますと・・・

①20日(金)の入試日が「後期」として追加された
②昨年は火曜日に実施されていた「後期」が「中期」と名称を変える
③その中期ではこれまでの算国A・B分けが無くなる代わりに理科が追加となる
④これまでの60分だった算国それぞれの試験時間が50分に短縮

といった所が大きな変更点となります。

20日(金)に後期として新たに入試機会を新設されたのが最も大きな変更点となりますが、この金曜日というのは京都の洛星中が毎年後期を実施している日となります。そこにあえて入試日を当てることで、大阪から京都への受験生の流れを食い止めることを狙っておられるのではないでしょうか。

また、その後期は「社会選択型」と「理科選択型」の2パターンから入試科目を選ぶ、という形になります。社会・理科は問わず3教科の力を見たい、ということなのでしょう。

その「3科の力を見たい」という学校側の思いが来年度の中期(今春までの後期)の入試科目変更にも表れています。といいますのは、後期においては今春まで算国2科での受験が可能だった所、2012年度からは理科が追加になっているからです。

高槻中の後期が2科に変更となった年、中学受験の世界では大きな話題となりました。それからまだ5年ほどしか経過していないにも関わらず3科に戻される、ということは、おそらく後期の2科導入はいろいろな面であまり良い成果が出ていない、という学校内での評価に至ったのではないでしょうか。

中期・後期を含めて全日程で最低でも3科が必要となることになりますが、入試機会が1回増える今回の変更は高槻中を熱望している受験生たちにとって朗報でしょう。最後まであきらめずに頑張ってほしいと思います。

関西大学 高槻ミューズキャンパス 行ってきました!

2010年5月11日 火曜日

関西大学がJR高槻駅前に建設していた新しいキャンパスである「高槻ミューズキャンパス」の開校記念式典および開校記念オープンキャンパスがありましたので、参加してきました。

同キャンパスは北館・西館・東館の3つの建物があり、開校記念式典は北館4Fのアリーナで行われ、在籍生の保護者なども含めるとほぼ満席となっていました。

関大高槻 開校記念式典

関西大学交響楽団による演奏に合わせて学歌を斉唱したあと、理事長先生などから一通りご挨拶がありました。

高橋・織田選手 ごあいさつ

その後、関西大学の学生を代表してアイススケートの高橋大輔選手と織田信成選手が、ご自分たちの将来の目標もからめながら、今回の新キャンパス誕生に期待をよせる言葉をおくられていました。上の写真は左が高橋選手、右が織田選手です(遠くから撮ったのでわかりにくいですが)。

関大高槻 開校記念式典 小学生の合唱

そのあと、初等部1・2・3年生の生徒たちが自分たちで作詞したという曲を歌い、大きな拍手をもらっていました。入学してまだ半月、学校生活に慣れることで精一杯であるはずの彼らが一生懸命歌を歌ってくれたその姿に、何だか胸が熱くなりました。

午前中の記念式典のあと、午後には開校記念オープンキャンパスということで、小・中・高・大学それぞれの受験を考えているであろう受験生やその保護者、近隣にお住まいの方と思われる方々が非常に多く足を運ばれていました。

関大高槻 オープンキャンパス

上の写真は人工芝のグラウンドの中央で行われたバトン・チアリーダー部HELIOSの発表の様子です。新キャンパスに来られた方々を元気な演奏とダンスで迎えていました。

このキャンパスには関西大学 社会安全学部が入っている関係で、「安全・安心のまちづくりに貢献するための『社会貢献型都市キャンパス』」というコンセプトで建設されており、以下のような最新の設備、教育施設が多数導入されています。

西館
500人収容可能の「関西大学ミューズホール」
安全・安心なまちづくりに貢献する「安全ミュージアム」
17,000冊を収容する「関西大学児童図書館」

北館
広く市民も利用可能な「レストラン ”ミューズ”」
災害時にはプール水を浄化して生活用水として確保できる「室内温水プール」

東館
高槻市を見渡せる絶景ポイント「屋上庭園」
日本の伝統文化を学べる「茶室『高妙軒』」

このキャンパスにあるものすべては私が大学生だった10数年前のころの設備とは全く違った、最新のものです。しかも、このキャンパスには小学生から高校生たちも同居することになります。このような贅沢な設備を小学生のうちから使えるなんて・・・、ここで学べる今の学生たちはうらやましいな、と思いながら帰路につきました。

今回のオープンキャンパスを逃してしまった方は、次の機会にぜひ見学に行ってください。開成グループ 入試対策課が強くオススメします!

【祝】スーパーサイエンスハイスクール(SSH)令和6年度内定校【首都圏&近畿圏】

2024年3月18日 月曜日

3月13日(水)文部科学省は令和6年度のSSH指定校の内定を発表しました。これに指定されると、初年度は1200万円、2~3年目は1000万円、それ以降も750万円までの補助が頂けるというありがたい制度で、例えば高槻中高はこの補助を利用してクラス人数分のデジタル顕微鏡や図鑑などの高価な図書を購入しています。

今回公表されたのは基礎枠の47校、文理融合基礎枠14校、科学技術人材育成重点枠4校の全国合計65校です。その中から当グループの教室がある、首都圏と近畿圏+徳島県の学校をリストアップしておきます。

将来理系に進むかもしれないと考えている小中学生はチェックしておきましょう。

【速報】大阪府公立高校 2024年度一般入学者選抜志願状況【最終集計発表】(旧1・2学区)

2024年3月7日 木曜日

おとといのブログで紹介した志願予測ですが、今朝最終集計が公表されましたので、地域ごとにまとめてみました。かつての旧学区に属していなかった文理学科や総合学科なども含めて地域に割り振っていますので、大阪府教育庁のまとめとは合計数が異なっている点をご了承ください。

【旧1学区】

例年平均倍率が1.2倍を超えるこの地域ですが、定員は昨年よりも283名プラスに対して、志願者数が逆に548名減少していますので、今年は1.14倍と大きく下がりました。

志願者数が募集定員を下回ったのは8校。今まで未充足になった事のない単位制の槻の木、高槻北が共に初の未充足、教育文理学科として2022年度からスタートしたばかりの桜和も未充足となっています。

【旧2学区】

平均倍率が例年1.1倍前後と、旧1学区よりは落ち着いているこの地域ですが、募集定員を114名増やしたのに対して、出願数が756名と大きな減少となり、平均倍率が1.01倍と歴史的な低水準となりました。定員未充足が10校を超えるか?と予測していましたが、最終発表では14校が未充足という状況になっています。

(続く)

大阪府 公立高校 定員発表される【旧1学区】

2023年11月14日 火曜日

11月13日 大阪府教育庁より公立高校の令和6年度入学者選抜の募集定員が発表されました。現在は大阪府には学区制度が無くなりましたが、職業科や体育科など実技試験が課される特別選抜を除いた高校を地域別に分けて状況を紹介します。

昨年度1クラス増した北野がまた元に戻す形で1クラス減、一方でこちらも昨年1クラス分減らした茨木が1クラス増となります。千里は総合科学を1クラス増、高槻北、吹田東、豊島、東淀川、大冠、福井も1クラス増となっています。この地域の中学生の人口増を反映した動きとなっています。(続く)

【公募がリニューアル】甲南大学 公募制推薦入試 対策講座【受験生に優しい!】

2023年9月26日 火曜日

2023年度入試で、当グループからの甲南大学の合格者のうち、そのまま甲南大学に進学した割合は65.6%だったのですが、この割合は関関同立産近甲龍8大学の中では同志社大学(73.1%)と関西学院大学(71.5%)に続く高い割合となっています。つまり「専願率」が高い大学なのですが、逆に言えば公募推薦入試でも面接がセットになっているなど、併願がしにくい入試制度になっていたともいえます。

このような分析を甲南大学の皆さんもなさったのでしょう、なんと公募推薦入試が次年度入試より大きくリニューアルし、受験しやすくなっております。

先週末の大阪に参加できなかった大阪市内の方、および北摂~京都の方は来週末、こちらの説明会に参加して、詳しく聞いてみてはいかがでしょうか。お申し込みはWeb経由となっています。

(30日の会場の「高槻城公園芸術文化劇場北館」というのは元からある「高槻現代劇場」の手前の建物のことです。奥の大ホールと本館は現在取り壊し中ですが、手前の駐輪場は使えます。)